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「中国の民主」の論理と文脈 - 罵倒と排斥の前に学問的な整理と理解を

「中国の民主」の論理と文脈 - 罵倒と排斥の前に学問的な整理と理解を_c0315619_14363060.png12日に放送されたサンデーモーニングで、中国政府が発表した『中国の民主』白書が取り上げられ、関口宏が口をきわめて罵倒する場面があった。白書の内容を簡単に要約してフリップに書き出し、「民主と専制とは矛盾しない。ごく少数のものを叩くのは大多数を守るためで専制の実行は民主を実現するため」と紹介、この主張に対して「よく言うよ」と呆れて一蹴、語気を荒げて毒づいていた。番組の直後にスポーツ紙がネット記事を上げて注目している。「中国の民主」論を槍玉に上げて袋叩きする報道は、10日のTBS報道1930でも行われていて、森本敏が念入りに罵詈雑言を浴びせて貶めていた。関口宏はそれを見て予習していたのだろう。中国の言い分は常識的には納得できない言説であり、明らかな論理矛盾を狷介に認めず、現在の抑圧体制を無理に正当化する強弁に見え、唯我独尊の開き直りに聞こえる。したがってマスコミの政治評論としては、これを否定する結論を与えるのは自然な態度だろう。だが、そこに一分の理も認めず、頭から全否定して一方的に排斥し侮辱してよいかと言うと、それは違う。

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# by yoniumuhibi | 2021-12-13 23:30 | Comments(2)

中国との戦争は「無謀な戦争」ではないのか - シミュレーションしているのか

中国との戦争は「無謀な戦争」ではないのか - シミュレーションしているのか_c0315619_16174685.png開戦80年のNHKの特集番組は予想していた以上に本数と分量が多かった。内容については、昭和天皇の関与と主導性を隠し、あくまで近衛文麿や東条英機や陸海軍に責任を押しつけている点が不満だったが、あの戦争を無謀な戦争だったと結論し、戦争突入の歴史を正しく批判していた点は評価できる。今回のNHKの番組制作の基調は、概ね正論文化人の井上寿一の視角と整理によるものと見受けられたけれど、現在の極右一色に染まったマスコミ空間から考えれば、まずまずの出来上がりだと容認できるだろう。開戦80年を迎えて戦争の歴史を振り返る時機は、台湾有事と対中戦争の危機が迫る情勢と重なった。安倍晋三が中国との開戦を宣言し、過激に扇動する時局と折り合わさるところとなった。少なくない国民が、今の状況と当時の進行をシンクロさせて考えたことだろう。今、まさに日本は大きな戦争の入り口に立っている。その点を考えると、1941年の歴史を検証して「無謀な戦争に突入した」と総括したことは意味があると思われる。開戦に突っ込んではいけなかった。

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# by yoniumuhibi | 2021-12-10 23:30 | Comments(1)

実践される『戦争のつくりかた』 – 安倍晋三による台湾有事の対中開戦宣言

実践される『戦争のつくりかた』 – 安倍晋三による台湾有事の対中開戦宣言_c0315619_13145802.png『戦争のつくりかた』という絵本があった。たしかサンデーモーニングでも紹介された記憶がある。2004年に出版され、大きな反響を呼び、2014年に新装版が出ていて、帯文をアーサー・ビナードが書いている。この本が話題になったのは第2次安倍政権の前半の頃で、特定秘密保護法の成立(13年)、集団的自衛権の解釈変更(14年)が強行され、それに対して反対の声が高まった時期のように記憶している。2013年にはアーサー・ビナードがサンデーモーニングに出演していて、誰よりも優れた正論のコメントを発していた。諸行無常。番組はすっかり変貌した。今では反中プロパガンダ機関の急先鋒で、週に一回、休日の国民に中国憎悪を刷り込んで教育している。戦争をつくっている。反戦平和の番組が戦争扇動の番組に変わった。本のアニメが制作されて7分間の動画でネットに上がっているのでご覧いただきたい。そして、絵本の紹介をテレビで見ていた頃のご自身と、現在のご自身とを比較されたい。変化はないだろうか。絵本の主張に今も全面的に賛同できる立場だろうか。

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# by yoniumuhibi | 2021-12-08 23:30 | Comments(3)

開戦80年をスルーした3報道 - サンデーモーニング、週刊金曜日、赤旗日曜版

開戦80年をスルーした3報道 - サンデーモーニング、週刊金曜日、赤旗日曜版_c0315619_13443087.png12月8日は太平洋戦争の開戦から80年の日になる。NHKではかなり精力的に特集企画が組まれ、総合・教育・BSと関連番組が目白押しで並び、週末の4日と5日にはNスペの放送(伊東敏恵のナレ)があった。サンデーモーニングの「風をよむ」はどんな編集と制作だろう、すぐにツイッターで感想と批評を上げてやろうと待機していたところ、意外なことに肩透かしを食わされた。「風をよむ」で特集がなかったのだ。来週12日に放送する可能性もあるけれど、テレビの普通の編成では5日予定が常識だろう。忠臣蔵の特集を12月14日の後に放送しても興ざめして意味がないのと同じで、イブを過ぎたクリスマスケーキのように価値が暴落する。旬を過ぎた出し遅れの余剰在庫コンテンツになる。5日の「風をよむ」はワクチン格差の特集で、キレのない、興趣を覚えない、平板で退屈な時間潰しの内容だった。開戦70年・開戦60年のときは、番組は気鋭の放送で臨んだはずである。この番組らしくオーソドックスな反戦平和の論調を茶の間に送り届け、視聴者を正しく啓蒙し、右翼を逆上させていたはずだ。なぜ、サンデーモーニングは開戦80年の特集報道を避けたのだろうか。


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# by yoniumuhibi | 2021-12-06 23:30 | Comments(3)

青バッジこそが泉健太の政治信条と政策立場 – 展望を失った立憲民主党組織

青バッジこそが泉健太の政治信条と政策立場 – 展望を失った立憲民主党組織_c0315619_15184063.png昨年の10月、辺見庸が菅義偉のことを特高顔だと言って物議を醸した一件があった。毎日の夕刊に載ったインタビューで、「菅さんっていうのはやっぱり公安顔、特高顔なんだよね。昔の映画に出てくる特高はああいう顔ですよ」と言っている。言い得て妙であり、正鵠を射ていて、傑作の政治的洞察だと思う。さすがに辺見庸の観察眼は鋭く、文学者らしい辛辣な表現で本質を捉えている。単に市民の批判的な嗅覚と表象を代弁して言語化しただけでなく、日本の政治の核心を衝き、この国の政治史の真相をよく教示している。政治学的に価値の高い寸言であり、長く参照されることだろう。その辺見庸だったら、泉健太の顔を見て何を直観してどう形容するだろうか。辺見庸を真似して遠慮なく言えば、私は率直に、泉健太の目つき顔つきに底知れぬ薄気味悪さを感じる。あの雰囲気と言葉つきが不吉で不快だ。本人や支持者には恐縮だが、これは多分に生理的で本能的で個人的なもので、私がここまで嫌悪感と警戒感を白状する政治家はあまりいない。それがなぜなのか、自分でも原因がよく分からず戸惑う部分がある。

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# by yoniumuhibi | 2021-12-03 23:30 | Comments(0)


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