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大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪

大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16242818.png東日本大震災の復興事業は大失敗だった。そう総括することができる。総額37兆円の復興予算を投じ、そのうち「住宅再建・復興まちづくり」と「産業・生業の再生」に21兆円の巨費が投じながら、被災地では大規模な人口減少が起き、特に若年人口が失われる結果になってしまった。陸前高田市では人口の2割が減少、釜石市でも2割減少、大槌町では3割減少、南三陸町でも3割減少、気仙沼市でも3割減少、女川町では4割減少となっている。人口が減ったら、特に若年層が流出して戻って来なかったら、復興など全くできず、過疎化が進んで衰滅に向かうのは当然のことだ。10年後、20年後は今よりもっと減っているだろう。復興の当初から予測され危惧されていたことだが、莫大な費用をかけて巨大堤防と高台・かさ上げ造成地が整備され、ピカピカのニュータウンが建設されても、そこは人のいない廃墟のゴーストタウンになるだけだ。復興とは何なのか、誰のための復興なのかと、ずっと問われ続けてきたが、日本人は初発の誤りを修正できないまま10年間の時間と21兆円のお金(税金)を無駄にしてしまった。

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# by yoniumuhibi | 2021-03-09 23:30 | Comments(7)

平均賃金が韓国以下になった日本 - 劣化と萎縮と衰退と観光ダンピングの選択

平均賃金が韓国以下になった日本 - 劣化と萎縮と衰退と観光ダンピングの選択_c0315619_16085467.png「平均賃金は韓国以下」と題した加谷珪一の記事(文春オンライン)が話題になった。OECDの2019年の調査で、日本人の平均賃金(年収)が3万8617ドルだったのに対して韓国は4万2285ドルになっている。この問題についてネットであれこれ反応や議論が出ていたが、貧しい国となった日本の現実を突きつけられ、あらためて衝撃を受け動揺を覚えたというのが共通の感想だろう。この統計データをサポートする別の経済指標として、同じくOECDが発表した2018年の国民1人当たりGDPの数字がある。日本が4万1501ドル、韓国が4万2135ドルとなっていて、韓国が日本を追い抜いた事実を野口悠紀雄が嘆きながら紹介している。もっとも、IMFの報告による2019年の1人当たり名目GDPのランキングを確認すると、日本が25位、韓国が30位となっていて、未だ逆転は起きておらず、各国際機関の統計にばらつきがあることが分かる。以前、1人当たりGDP値で日本を追い越すことが韓国にとっての「坂の上の雲」であると、そうブログで書いた記憶があるが、いよいよ坂の上の地平に到達して雲をつかむ段階に来た。

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# by yoniumuhibi | 2021-03-06 23:30 | Comments(9)

ジェンダーとサムライ - 武士のエートスと迷子たちの江戸ノスタルジー

ジェンダーとサムライ - 武士のエートスと迷子たちの江戸ノスタルジー_c0315619_15104838.png丸山真男は、1965年の東大の東洋政治思想史で「武士のエートス」をテーマに講義している。講義には当時学生だった江田五月も参加してノートを録っていて、飯田泰三が巻末の解題の中で紹介している。その本論の冒頭 - 『講義録』では第2章序説に位置するが - 次のような説明が置かれている。

それぞれの国民において、その国民を他から区別し特徴づけるような人間類型の呼称があるが、そのなかで、本来その国民の歴史において登場した、ある具体的な階級や特定の集団の呼称であったものが、やがて特定の階級や集団から切り離されて、一般的にある種の行動様式をもつ人間を表示するコトバとなり、その行動様式の特徴があたかもこの国民的性格の一面を最もよく表示するものとして国際的に通用するようになる例が少なくない。その場合、コトバ自体もまた原語のままに国際化されることが多い。(東大出版 丸山真男講義録 第五冊 P.41)


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# by yoniumuhibi | 2021-03-03 23:30 | Comments(3)

ジェンダー主義とWEF - ジェンダーギャップ指数は公正な指標なのか

ジェンダー主義とWEF - ジェンダーギャップ指数は公正な指標なのか_c0315619_15193708.pngマルクスは、支配的思想はすべて支配階級の思想であると言った。また、すべてを疑えとも言っている。ジェンダーをめぐる思想と言説についても、この導きに従って独力で考察と検討を深め、慎重に判断と態度決定を模索してよいはずだ。何事も騙されやすい庶民が、簡単に騙されないぞと本能的に自己防衛する心構えを持つように、全体の潮流に流されるのではなく、本当にコミットしてよい思想性なのかどうか、自分の頭で探り確かめたいと思う。現在の社会では、特に日本では、ジェンダーの概念と主張は無謬の真理になっていて、水戸黄門の印籠の如きであり、疑うべからざる絶対の社会的正義となっている。この国の政治と社会全般において普遍的な教義の地位を占めている。その説得力と権威性に反抗しているのは、一部のいかがわしい異端の右翼だけしかなく、ネットの隅っこで拗ねて匿名で悪口を垂れているだけだ。最近、この教説を最も熱心に担いでエバンジェリズムしているのが、日本の政党では日本共産党である。したがって、抵抗者は左側に居場所がない。この教説に従順に服さない者は、無知や時代遅れのレッテルを貼られて殺処分される始末になる。


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# by yoniumuhibi | 2021-02-26 23:30 | Comments(10)

ジェンダー主義と2050年の世界 – 目加田説子と仁藤夢乃の見解ギャップ

ジェンダー主義と2050年の世界 – 目加田説子と仁藤夢乃の見解ギャップ_c0315619_15000350.png21日のサンデーモーニングで、再び森喜朗の女性差別問題が取り上げられ、目加田説子が注目すべき意見を発する場面があった。男女差別の解消については女性側のコメントの向上も重要だと指摘、これだけ多く女性が高等教育を受けている日本で、途上国よりも低いジェンダーギャップ指数121位という異常な低位置にあるのは、女性の側にも問題があると、そう語っていた。大宅映子も同趣旨の感想をマイルドに述べ、ジェンダー主義の主張とは距離を置いた姿勢を示した。目加田説子の発言にはさらに注意を惹く付言があり、日本は先進国の中で最下位であるだけでなく、社会主義国よりも低い最劣等生なのだと言う。GGIランク106位の中国を念頭に置いてのものだろうが、彼女の認識では、社会主義国というのは男尊女卑が牢固なジェンダー失格の国であるらしい。嘗てのソ連では、道路工事の人夫も女性がヘルメットを被ってやっていたが、そういう20世紀の社会主義における男女平等の理念や現実風景は、目加田説子の頭の中から消えてしまっているらしい。

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# by yoniumuhibi | 2021-02-22 23:30 | Comments(13)


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