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細川・小泉を見放し始めたマスコミ - 「脱原発」は争点にならず

細川・小泉を見放し始めたマスコミ - 「脱原発」は争点にならず_c0315619_16441784.jpg都知事選についてのマスコミの論調が変わった。先週、朝日とテレ朝とTBSの報道は、「脱原発が争点」であると大胆に定義し、細川護煕と舛添要一の一騎討ちを構図化していた。脱原発にクローズアップした選挙報道に布陣し、すなわち、細川・小泉連合の挑戦に人々の関心を寄せる姿勢に徹していた。ところが、告示日の昨日(1/23)、報ステの惠村順一郎も、NEWS23の岸井成格も、コメントを一変させ、「争点は多様」と言い出した。五輪も、原発も、防災も、福祉も、多くの争点があると、そう解説の中味を変えたのである。これは、先週、NHKが提示した争点の説明と同じだ。テレ朝とTBSがNHKに合わせてしまった。民放と新聞が、細川・小泉に置いていた軸足を離し、舛添要一の方に寄ったということになる。「争点は脱原発」と「争点は多様」とでは全く異なる。要するに、細川・小泉に風を吹かせようとしていたマスコミが、それを中止し、消極的な模様眺めに方針転換したのである。その理由はなぜかというと、舛添要一が大きくリードしている情勢の現実があるからだ。この情報については、自民党の独自調査という形で1/22にマスコミが記事にし、また、同じタイミングでサンデー毎日が出した情勢報道とも傾向が合っている(舛添が44.1、細川が20.3、宇都宮が14.5)。この最新情勢を睨んで、マスコミが選挙報道のスタンスを変えたのである。細川・小泉への応援をやめたのだ。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-24 23:30 | Comments(14)

自己決定権の新知事を - 国際政治を動かして基地問題を解決する

自己決定権の新知事を - 国際政治を動かして基地問題を解決する_c0315619_1872296.jpg早速、安倍晋三が辺野古埋め立ての手続き開始に出てきた。名護市長選の結果に対する安倍晋三の回答だ。カウンターの政治である。年度内に現地調査に入り、今年中に調査を終え、来年に埋め立て工事に着手する。強行するつもりだ。沖縄の自治体と住民がどれほど強く抵抗しても、司法官僚を使って法的正当性を固め、反対住民を警察の力で排除し、有無を言わさず強制執行に及ぶ思惑なのだろう。邪魔をする者は阻止するという宣告であり、必ず辺野古を埋め立てるという決意の表明だ。沖縄の人々に対する挑戦状である。民意などどうでもよく、選挙の結果など無視してよく、知事の承認を得たから終わりという論法と態度。実際に、安倍晋三は計画どおり調査日程を進め、12月の知事選で結果が出たら、間髪を置かず埋め立て工事を強行するだろう。12月までに、またぞろ莫大なカネを島中にバラ捲き、買収攻勢を着々と進めて票固めするに違いない。カウンターにはカウンターを。素早く、敵に時間を与えず、スピード感をもって反撃に出ることが必要で、安倍晋三の描く作戦日程を潰し、こちらが政治の主導権を握らなくてはいけない。沖縄の辺野古埋め立て反対派は、難儀なことだが、今年1年を間断ない政治戦の年として位置づけ、世界の目を沖縄に釘づけするよう果敢に奮闘して欲しい。12月まで待たず、リコールを仕掛けて仲井真弘多の首を落とし、県知事選を前倒しして勝利し、仲井真弘多の承認を正式に撤回して欲しい。 

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# by yoniumuhibi | 2014-01-22 23:30 | Comments(12)

名護市長選の勝利によせて - リコールへ、戦いの場をDCへ

名護市長選の勝利によせて - リコールへ、戦いの場をDCへ_c0315619_19163155.jpg名護市長選を総括した琉球新報の社説が素晴らしい。「誇り高い歴史的審判-日米は辺野古を断念せよ」と題した記事だが、まさに歴史的な文章と呼べる内容で、読みながら感動で心が揺さぶられる。雄渾な筆致で、格調高く、論理の組み立てが精確で、表現の言葉が至当だ。書かれるべき言葉が堂々と並んでいて、沖縄の人々の気持ちを見事に代弁している。沖縄を代表して、この歴史的瞬間に、簡潔に大胆に言葉を置いている。県内移設に反対する沖縄県民の勝利を言祝ぎ、民意を確認し、仲井真弘多に向けて、そして本土(日本政府と日本国民)に向けてメッセージを発している。沖縄で感動させられるのは、正しい言葉がこうして正しい質量で並ぶことだ。映画「標的の村」を見て、何より感銘を受けたのは、沖縄の人々の口から正しい言葉が次々と飛び出ることだった。市民社会を支える人間の言葉が、民主主義を担う人格の純粋な言葉が、普天間のゲート封鎖の肉弾戦の混乱の中で、原稿を読んでいるわけでもないのに、台詞を暗記した演技でもないのに、自然にカメラの前で発せられる。特に組織のリーダーでもない、地べたを這う無名の市民から、本質的な言語が刻々の現場空間で放擲される。その至当で清冽な言葉の響きに、聞きながら胸を踊らされ、健全だった昔の日本社会の空気に触れた感覚になった。ガバン・マコーマックが言っていた。日本で最も民主主義が発達しているのは沖縄だと。 

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# by yoniumuhibi | 2014-01-20 23:30 | Comments(10)

宇都宮健児は降りるべきだ - 反安倍・脱原発票を一本へ

宇都宮健児は降りるべきだ - 反安倍・脱原発票を一本へ_c0315619_18391625.jpg9年前、STOP THE KOIZUMI の運動をやり、今回の都知事選では GO AHEAD KOIZUMI の立場でコミットをしている。今は、何より優先して考えるべきは、中国との戦争の阻止であり、安倍晋三の独裁と暴走を止め、重症の右傾化に歯止めをかけることだ。安倍晋三の権力をレイムダックに追い込むことだ。それ以外の政策や政治目標は二の次になる。それが都知事選を考える判断基準だ。小泉純一郎の新自由主義を認めるのかとか、いろいろ言われるが、戦争が始まったら、新自由主義がどうのこうのなど言っていられなくなる。開戦して戦時下に入れば、おそらく、消費税は即15%に引き上げられるだろう。軍備増強が理由にされ、それに対して誰も反対したり抵抗したりできなくなるに違いない。消費税以外にも、官僚が水面下で腹黒く実施を検討していて、平時ならとても議論にも上がらないような、種々の増税や負担増が一気に法案ラッシュされ、国会で成立して強行される展開になるだろう。今なら論外である徴兵制と核武装も、戦時下の空気の中で、難なく世論で賛成多数となり、反対の声は封殺されるに違いない。戦争によって、弱者は暮らしを奪われ、夢を奪われ、命まで奪われることになる。政治には、そのときそのときの課題があり、何に第一に取り組むかのプライオリティがある。新自由主義の弊害等は、平時で議論できる問題であり、戦争が起きないことを前提に論じることのできるテーマである。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-19 23:30 | Comments(6)

小泉純一郎の権力闘争 - 「一強多弱」を打破する「強い野党」

小泉純一郎の権力闘争 - 「一強多弱」を打破する「強い野党」_c0315619_1792756.jpg昨日(1/15)の朝日の1面トップの大見出しは、「脱原発 争点に」。その見出しの下に小泉純一郎と安倍晋三の二人の写真を向き合わせて並べ、両者が睨み合っている構図を合成している。さらに、小泉純一郎の下に細川護煕を配し、安倍晋三の下に舛添要一を配し、わかりやすい絵にして争点を説明していた。よく意匠された説得的な作図だ。この都知事選の争点が脱原発であり、そして、小泉純一郎と安倍晋三の権力闘争の代理戦争であることをクローズアップしている。選挙の争点はマスコミが決める、と、私はずっとそう言い続けてきたが、今回、マスコミは争点の形成と提示の主導権を握っている。衆院選と参院選では、マスコミではなく安倍晋三と右翼がそれを仕切っていた。アベノミクスと反中国防衛論が争点に据えられ、自動的に安倍晋三と右翼勢力に支持と票が流れ込む政治戦にシフトされた。本来、最も問われなくてはいけなかった脱原発は争点から外された。眼前の政治で注目すべきなのは、安倍晋三が権力の中枢から外れつつあることだ。小泉純一郎が舞台中央に登場し、安倍晋三の権力の影が薄くなり始めた。マスコミは小泉純一郎を追いかける。小泉純一郎の脱原発の一挙一動にカメラを向ける。これから3週間、小泉純一郎がマスコミの主人公になる。テレビ報道を自在に操っていた安倍晋三は、カメラの焦点から外されて脇役に成り下がる。

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# by yoniumuhibi | 2014-01-16 23:30 | Comments(15)


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