秋国会を「政治とカネ」祭りに染めよ - 折田謙一郎の自殺に警戒を

c0315619_16545852.jpg政局が動き、小渕優子と松島みどりがダブル辞任となった。先週、小渕優子が国会の質疑で追及されている場面をニュースで見ながら、その答弁を聞いたとき、週明けに辞任かなとすぐに状況を推測できた。野党議員の質問に対して、「その件は、調査を進めておりまして、確認して週明けにお答えいたします」と釈明していたからだ。これはすなわち、「説明ができないので、週明けに辞任します」の意味である。後藤謙次が報ステで解説していたとおり、週刊新潮が発売され、国会で追及を受けた10/16から、小渕優子の腹は固まっていたように見えた。もともと、入閣したのは本人の希望でも何でもなく、安倍晋三が人気取りのために強く懇請してきたからで、大臣の職への未練や執着など全くない。ただ、組閣1ヶ月半で看板閣僚に引責辞任されたら、当然ながら安倍晋三の方の打撃は大きく、全力で慰留工作に出るのも見えていて、週末の時点ではどう動くか予測できなかった。マスコミは、NHK・産経・読売だけでなく、現在はほとんどの社が安倍晋三の直属の子分になっていて、本当なら、小渕優子周辺を取材して、辞任の方向、辞任は確実と騒ぎたて、永田町の空気の流れを作って行くのだけれど、安倍晋三の思惑に沿って報道を控え、日経だけを例外に、どこも辞任観測を流さなかった。安倍晋三の統制と台本どおりに書いている。が、結局、小渕優子の辞意が固く、引き留めに失敗し、仕方なくダブル辞任で局面を打開する手に出たのだ。昨夜(10/20)のNHKは、まるで安倍晋三の「英断」のように宣伝していた。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-21 23:30 | Comments(0)

閔妃暗殺と明治国家 (3) - 「謀殺と侵略の日本史」の自己認識

c0315619_18534287.jpgヤマト(倭・大和)とは、もともと奈良盆地の東南地域を指す呼称で、大和政権の拡張と共に征服した領域をその名で呼ぶようになり、さらに列島全体の国号となったものである。王権が出発したもともとの国の名が、支配を拡大した全域を指すようになるのは、秦や宋など中国の歴代王朝のパターンと同じだ。沖縄の人々は、本土の人間をヤマトンチューと呼ぶ。大和人。その後、7世紀に国号をヤマト(倭)から日本に変えた。閔妃暗殺の問題に考えを集中させると、どうしても、古代以来のこの国家と民族の歴史に思いを馳せざるを得ない。日本は、長い歴史の中で、何度か国家滅亡もしくは分裂の危機に瀕してきた。その最も近い経験は、69年前の1945年のことで、このとき歴史上初めて外国軍に全土を占領され、天皇制の存続も危うい事態になる。70年前の今ごろ、1944年の10月とかは、この国の誰もが、日本は滅びるのではないかと漠然と思ったことだろう。日本人も絶えてなくなる、民族が絶滅すると、そういう不安に苛まれていたはずだ。663年、白村江の戦いに敗れた直後、天智朝が近江京の要塞に逼塞して「本土決戦」を覚悟していた当時も、まさにそういう恐怖と焦燥にかられていた時期だっただろう。そろそろまた、同じカタストロフに直面する時節ではないかと、私はそう感じている。そして、今度こそ、国家(日本)と民族(日本人)が滅びるのではないかと、悲観の念を強くしている。その根拠はと言えば、司馬遼太郎が逝く前にそう予言を残していたからだ。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-17 23:30 | Comments(4)

閔妃暗殺と明治国家 (2) - 幕末に準備されていた征韓論

c0315619_1655324.jpgいわゆる高文研スタディーズ、とそう私は勝手に呼んでいるが、安川寿之輔の丸山真男批判や中塚明の司馬遼太郎批判を読んでいる。すぐれた研究業績であり、きわめて有意味な歴史認識の問題提起だ。多くの人に読んでもらい、議論の中味を知ってもらいたい。それらを踏まえた上で、私の見解や反論も上げたいと思うが、それにはもう少し準備の時間が要る。観点と着想はあって、当然ながら、それは脱構築主義批判の動機からのものだ。そうした大きな問題を意識しつつ、閔妃暗殺と明治国家について続きを論じたい。年を重ねると、いろんなことが新しい視点から見えてくるようになる。今までに考えたことがなかった発想が不意に思いつく。なぜ、東アジアの中で日本だけが近代化に成功し、朝鮮と中国は失敗して取り残されたのか。この問題は、20世紀の日本の社会科学がずっと格闘してきた核心的なテーマであり、経済学から、政治思想史から、多くの先哲がアプローチして持論を展開してきた重要な問題系だった。日本の社会科学は、この問題に取り組んで論争をする中で理論を発展させ、方法的財産を増やし、水準を高めてきたのであり、日本の社会科学の古典の宝蔵には、この問題に挑んで(後に)標準的な学説となった理論研究の諸作品が収められている。その代表的なものが、①講座派と労農派の日本資本主義論争であり、②丸山真男の「日本政治思想史研究」である。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-15 23:30 | Comments(5)

閔妃暗殺と明治国家 (1) - 閔妃(明成皇后)とは何者なのか

c0315619_1724335.jpg韓国の地検が産経の前支局長を在宅起訴したのが10/8で、この日は偶然にも、119年前の1895年に閔妃暗殺事件が起きた日だった。在宅起訴の件をニュースで知ったとき、一瞬、脳裏に閔妃暗殺の歴史が過ぎり、ネットの情報に目を通していたのだけれど、そうしたら、何と同じ日の出来事だという「偶然」に気づき、愕然とさせられたのだった。その衝撃と昂奮のまま、一週間が過ぎようとしている。これは偶然の一致ではなく作為の政治であり、韓国政府からの暗喩のメッセージに違いないと、日を追う毎に確信を深めている。閔妃の問題について書かなくてはいけない。まず、日本史の教育の問題だ。私が高校で日本史の授業を受けたとき、閔妃暗殺事件は教科書に載っていた。と言うより、角田房子が「閔妃暗殺」の表紙に使っている閔妃の写真が、教科書のページに大きく載っていて、きわめて鮮烈な印象として残った。事件そのものが何とも不気味で不可解だったが、全体が薄暗いトーンで撮影された肖像の、特にプレッツェルの形状をした大きなかつらの姿が異様で、授業中にずっとその写真に見入っていた記憶がある。教科書は家永三郎著の三省堂のものだった。最近の若い世代は閔妃を知らないという噂があり、まさかと思い、手元にある山川出版社の1996年発行の教科書を確認したところ、驚いたことに閔妃暗殺の記述がなかった。エッと絶句させられたまま、信じられない気分で時間が経っている。標準と言われた山川の教科書の、本文にも欄外にも閔妃の記述がなく、索引にも名前がない。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-14 23:30 | Comments(6)

韓国叩きのファシズムに抗せ - 朴槿恵大統領の決断と矜持を支持する

c0315619_1715281.jpg一夜明けた今日(10/10)、韓国叩きのファシズムがさらに苛烈で容赦ない状況になっている。朝日が韓国叩きの社説を上げている。毎日の社説も韓国を厳しく叩いている。東京新聞の社説も韓国叩きに加わっている。北海道新聞の社説まで追随。これらの社説の主張は、どれも尤もな正論なのだけれど、自分たちの言論が韓国叩きのファシズムの一部を成していて、日本国内を反韓ナショナリズムの空気一色に染め上げているという問題について、どこまで客観的に自覚しているのだろうか。ついでに言えば、社民党共産党も、韓国叩きのコメントを幹部の名前で発表している。つい1ヶ月前に見たところの、池上彰の事件から一気に高揚した朝日叩きの付和雷同と疾風怒濤が、まさに相手を韓国に変えて同じ形で盛り上がっている。再現されている。東京新聞は、ネットの左派には評判のよい新聞だが、今日の社説は読売のそれと全く同じ論調で、何も異同を感じない。知らない者が読み、読売の社説だと言われても頷くだろう。今日の新聞の社説は、まさにオールジャパンの一枚岩で、ナショナリズムが発揚している政治的現実そのものだ。東京新聞の社内で、踏み止まった方がいいと声を上げた者はいなかったのだろうか。敢えて異端の立場を選ぶことで、日本国内を一色(=束=ファッショ)に塗りつぶすことを防ごうと、独立不羈のジャーナリズムの精神を発揮しようとする者はいなかったのか。逆風を覚悟して、日本国内に少数意見の在処を示そうと、そういう勇気と気概を持ったサムライはいないのか。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-10 23:30 | Comments(4)

韓国司法による在宅起訴を支持する - 隣国元首への悪質なデマと性的侮辱

c0315619_1654255.jpg昨夜(10/8)、報ステを見ていたら、韓国の朴槿恵に対する名誉毀損の問題で、産経の前ソウル支局長が在宅起訴された報道があった。そのニュースに古館伊知郎がコメントを加え、厳しい口調で韓国を非難する一幕が続いた。今日(10/9)の朝日の紙面でも、1面と3面に記事が載っていて、韓国側を強く批判する論調になっている。見出しを並べると、「韓国、異例の起訴強行」「国内外から懸念」「報道萎縮の可能性」などである。日本国内のマスコミで、韓国側の立場への支持を表明する社はおろか、中立で静観している社は一社もなく、全社が口を揃えて猛然と韓国政府を叩いている。ネットを見ても、朴槿恵と韓国へのバッシング一色で、反原連シンパの左翼系の小僧まで右翼の合唱隊に混じって韓国叩きを絶叫している。1ヶ月前の池上彰と朝日叩きの事件を彷彿させられる様相になってきた。ファシズムの波だ。焦る。ここは、どうしても少数意見の立場から論陣を張らないといけない。日本国内に、韓国政府の姿勢と措置を支持する声があることを示す必要がある。日本国内が反韓右翼のファッショに染まっていないこと、その流れに抗して踏ん張る少数派がいることを証明しないといけない。少数派が健在でなければ民主主義にはならない。したがって、私は韓国叩きに与せず、同調せず、異端の立場を選んで即くことにする。天邪鬼の論に徹する。この2年間ほど、本当に目眩がするほど韓国叩きの報道と情報に漬け込まれてきた。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-09 23:30 | Comments(9)

樋口直人の「ヘイトスピーチ」論の盲点 - 極右と保守は切り離せるのか

c0315619_16515634.jpg朝日の10/2のオピニオン面(15面)に、「ヘイトスピーチへの処方箋」と題された特集が載っている。そこに、樋口直人、師岡康子、坂口正二郎の3人が登場し、いわゆるヘイトスピーチの法規制について、賛成と反対の両論jから議論が紹介される構成になっている。弁護士の師岡康子が賛成論、憲法学者の坂口正二郎が反対論。二人の主張は賛否の立場の代表で、どちらの議論にも納得させられる。暴力から被害者の人権を守るため、早急に対策をとらなくてはいけない問題でありながら、同じく人権上の懸念から、法整備への踏み込みを簡単に判断できない問題でもある。賛否については別に論じたいが、この企画で注目したのは、「極右を保守から切り離せ」と題した樋口直人の整理と提議であり、違和感を感じた点が二つほどあったので論評したい。45歳の社会学者である。おそらく、今回の論壇デビューの後、朝日や左派の雑誌に頻繁に顔を出し、この系統の専門の論者として活躍することになるだろう。最近の古市憲寿や嘗ての宮台真司を想起させられる。何度も、何十年も見続けて、溜息をつかされてきた光景だ。この手の「若い社会学者」を、マスコミは珍重して商売に使う。この国の市場は「若い社会学者」を消費して喜ぶ。新商品を飽くなく求める。脱構築のアカデミー芸人の世界。最早、批判する体力も気力も失せた。樋口直人がその先入観を否定する新星であることを願うけれど。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-06 23:30 | Comments(6)

救助の初動を政府資料から再検証する - 消防と自衛隊はどう動いたのか

c0315619_16561682.jpg御嶽山の噴火災害で問題なのは、予知できなかったから犠牲が出たとか、地下の震動が予兆として周知されなかったとか、そういう問題ではないのだ。最も重大な問題は、災害が発生して救助を求めている遭難者が多くいたのに、生死の境をさまよっている人々が目の前に100人規模でいたのに、国が救助に出なかったことである。消防も、警察も、自衛隊も、すぐに救命救助に出動しようとせず、救助に出ない言い訳をあれこれ探してマスコミで捲き、無駄に72時間を浪費したことである。救助をするべき者がサボタージュし、被害者を見殺しにしたことだ。災害救助の行政システムが機能せず、その行政の不作為が正当化されたことだ。本来、この国の消防警察のレスキュー隊の態勢と技能をもってすれば、あの日(9/27)、日没までに山頂に取り残された遭難者の大半を救助・搬送することができた。先進国であり、ヘリ救助に十分な予算が付され整備されている日本は、そして国土が狭くて、救助隊が短時間で空から現場に急行できる日本は、それが可能な条件を持っている。もし、野中広務が官房長官を務める政府であったなら、即刻の決断と指示で、多くを救助できていただろう。命が助かったかどうかは別に、重体の者を病院に搬送していたはずだ。少なくとも何人かは、死なずに助かった命があったに違いない。問題はその点なのだ。初動の救助の不作為が問題なのである。昔の日本はこうではなかった。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-04 23:30 | Comments(5)

朝日新聞の誤報 - 御嶽山「救助」活動での自衛隊のウソの盲目的代筆

c0315619_1701270.jpg結論から言えば、硫化水素の検知器など必要なかったのだ。救助作業に携行する機器として不要だった。硫化水素の検知器は人間の鼻である。3ppmの濃度で不快臭となる。10ppmが法律で規制された許容濃度である。労働環境の安全基準として設定された法定濃度が10ppmだ。それ以下なら作業できる。硫黄の臭いが鼻をつき、強い刺激臭として同じ空間で持続するようであれば、その場所を離れればいいのであり、実際に人間はそこには長くいられない。人は、自分の生命を守るために五感(五官)の機能を持っている。1ppmを安全基準にしていた自衛隊の行動は、きわめて不審なものだ。2ppmで下山を決定した9/29の判断と説明は明らかに異常だ。無理な言い訳としか言いようがない。硫化水素の濃度は嗅覚で確認できるのに、わざわざ検知器で濃度を拾い、鼻に感じないほどの微量で作業中止を決めている。人体には影響ない2ppmで下山している。午後1時半に切り上げ。9/29、御嶽山に登った自衛隊は、作業中断と下山の理由を見つけるために、そこら中を検知器で調べ回っていたかの如くであり、捜索救助の任務を放り出して、マスコミ対策(世論工作)用に、サボタージュ(不作為)を正当化する証拠を固めるのに必死だったかのようだ。全く呆れ果てる。さらに呆れ果てるのは、その自衛隊の非科学的な言い分を、そのまま検証もせず記事に書いてプロパガンダを代行した朝日だ。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-02 23:30 | Comments(9)

硫化水素濃度の安全基準の異常 - 法律10ppm、消防5ppm、自衛隊1ppm

c0315619_1601070.jpg御嶽山噴火から5日目、今日(10/1)は朝から1000人態勢で捜索を再開している。生存が絶望的となる「72時間の壁」を超えたため、官邸は安心して作業遂行にかかれるのだ。今度は逆に、何もしないで不明者を放置しておくと国民の中から批判が起こったり、不明者の家族が騒ぐようになるので、一転して山登りを始めたのである。昨日(9/30)も、今日(10/1)も、特に山頂周辺の気象条件に変わりはない。官邸(安倍・菅)が最も恐れたのは、不明者の家族が、自分で捜索に行くと言って勝手に現場に近づくことだっただろう。当局以外の者が山頂に足を踏み入れたなら、マスコミが撒いている「有毒ガス」の話が嘘だとバレてしまう。政府の不作為の疑惑が濃厚になる証拠が押さえられてしまう。72時間、何をやっていたんだという糾弾になる。この疑惑の視点から72時間の経過を振り返って気づくのは、日を追う毎に、現場上空を飛ぶマスコミのヘリが減っていたことだ。最も多かったのは、噴火が発生した9/27である。その後、徐々に減り、9/30は1機も飛ばなかった。自衛隊のヘリだけだった。2日目の9/28はかなり飛んでいて、各社のカメラが山頂の救助活動を撮影している。おそらく、9/29に官邸からマスコミに通達が出て、山頂付近を撮るなと禁止令が下されたのだろう。当局が説明しているところの、救助活動中止の言い訳(再噴火・有毒ガス)を崩すようなエビデンスが押さえられたら不具合なのだ。

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# by yoniumuhibi | 2014-10-01 23:30 | Comments(8)

「72時間の壁」を逆利用する安倍晋三と自衛隊の不作為と二重思考

c0315619_1343310.jpg救助活動2日目の昨日(9/29)も、その活動の中味は一昨日と全く同じく空虚なものだった。総勢400人態勢で捜索・救出を行いながら、午後1時半に早々と活動を切り上げている。昨日の成果は、たった8人をヘリで下まで搬送したことと、新たに5人の心肺停止者を発見したことだけだ。400人の自衛隊・消防・警察で、1日でわずかこれだけの実績しか達成できないのか。昨夜のテレビ報道と今日の朝日の紙面は、この無内容な「救助」活動の言い訳ばかり並べている。硫化水素ガスの濃度が高くて危険だとか、火山灰が膝まで積もっていて歩きにくいとか、水分を含んで泥状になって滑りやすいとか。言い訳コピペばかりだ。広島の土砂災害を思い出すではないか。同じことを言っていた。捜索・救助は雨で難航している。予想以上の土砂に阻まれて先に行けない。重機を入れられないので作業できない。あのときも、2日目、3日目と全く不明者を発見できなかった。土の中から掘り出せなかった。72時間を無為に過ごした。広島のときと同じだ。陰謀論の誹りを恐れず、正直に恐ろしい仮説を言えば、これは国が意図的に不作為をやっている。生存率の「72時間の壁」が、今は当局によって逆の意味で使われていて、72時間以内に救出しなくてはいけないのではなく、72時間を過ぎてから遺体を回収する、の意味になっている。オーウェルのダブルシンク(二重思考)になっている。焦眉の72時間は、わざと怠慢に時間を稼ぐのである。 

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# by yoniumuhibi | 2014-09-30 23:30 | Comments(6)

疑惑だらけの御嶽山救助活動 - 安倍晋三と自衛隊のウソと言い訳

c0315619_1522727.jpg木曽の御嶽山。民謡にも歌われている名高い山で、日本百名山にも選ばれている立派な山だが、御嶽山がどんな姿形の山か、きっとイメージを持っている人は少ないだろう。あらためて写真を見ると、実に秀麗で神々しく、風格と威厳のある見事な山容であることを確認できる。Wikiでは独立峰だと紹介されているが、一峰が屹立する円錐形の山ではなく、むしろ立山や八ヶ岳のような連峰型の台形の容姿をしている。この美しい名山の絵柄が、私も含めて一般の人々の通念にないのはどうしてかというと、写真や映像が多く出回る機会がないからである。なぜ、名前の割に写真や映像が出回ってないのだろうかと想像すると、おそらく、山の全景をきれいに構図にできる撮影ポイントが限られているからだろう。かなり山に接近した特別な地点からでないと、その美しい姿を一望することが難しいから、日常のテレビ番組やマスコミ報道などで目にする機会が少ないのだ。中央本線の特急しなのに乗ると、一瞬だけちらっと、車窓から御嶽山が見える通過点がある。車で東京に戻るとき、帰りは気分を変えて山の中を走ろうかと、名古屋から左に折れて山岳地帯に入るが、中央道から御嶽山の姿を拝んだことはない。左右を高い山脈に挟まれて走る細長い高原の道で、きれいに眺められるのは駒ヶ岳である。地上からは、旅人はなかなか簡単に御嶽山にアクセスできない。ところが、御嶽山がよく見える旅のルートがある。飛行機の窓からよく見える。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-29 23:30 | Comments(3)

奇怪な喜納昌吉の知事選出馬劇 - 背後に見える小沢派の蠢動と思惑

c0315619_16445052.jpg先週(9/16)、民主党沖縄県連の決定で喜納昌吉が知事選への出馬に走り、その動きを植草一秀や山本太郎が援護して問題になっている。喜納昌吉の言い分によると、本命候補である翁長雄志が辺野古埋め立ての承認撤回を公約しておらず、そのため支持できないので自らが立候補するのだそうだ。これを聞いて、喜納昌吉の動機に思いを巡らせたとき、最初に思い浮かんだのが、2月の都知事選での左翼の選択と行動だった。すなわち、組織の維持と保全のためではないか、という着眼である。翁長雄志は保守と革新の両方から幅広く支持を受けていて、公明の票も取り込む情勢になっている。普通に考えれば、民主党の沖縄県連の態度としては、翁長雄志の支持に回り、正式な推薦はしなくても陣営の末端に参じ、当選後は県政与党の一角を占めるものだ。今、沖縄には民主党の国会議員が一人もいない。もともと、本土と較べて共産や社民(社大)が強い沖縄では、新参の民主の地盤が脆弱だ。喜納昌吉も、2012年の衆院選での落選後は浪人の身で、2013年の参院選にも出馬できなかった。政治家というものは、選挙に出ておかないと有権者に忘れられてしまうのだと、以前、とくらさんが語っていた。国政選挙は2年後の2016年までない。今度の知事選は沖縄を揺るがす大きな政治になる。ここで何もせず、出番もなく、指をくわえて後ろから見ている役割になると、弱体な民主の地盤はさらに干からびる。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-24 23:30 | Comments(5)

石原慎太郎の「支那(中国)と戦争して勝つ」暴言 - 右翼が中国と戦争する理由

c0315619_15124590.jpg1ヶ月以上前のことだが、石原慎太郎が週刊現代の誌上で、今の野望は何か、と聞かれて「支那(中国)と戦争して勝つこと」と答えている。22人の議員を擁する次世代の党の事実上の党首が、こう明言している。昔なら大きなニュースになり、政局の騒動になるところだが、今は全くマスコミの話題にならない。石原慎太郎ら右翼の過激発言に、国民の感性が麻痺して常態化しているためであり、マスコミの記者や論者そのものが右傾化して、こうした暴言を異常視しなくなったからでもある。むしろ、こうした事実に注目して警戒の声を上げる者の方が、「左翼」のレッテルを貼られて不当視される世の中になった。実際のところ、この種の問題を取り上げて正面から批判する論陣を張っても、ブログにはアクセスが集まらず、市民の関心が低いことを痛感させられる。右翼批判の主張は共感されない。右翼化に警鐘を鳴らす記事は好まれない。時代が右翼の価値観(イデオロギー)を社会の座標軸の中心に持ってきていて、人々がそろそろと、その「中心」の立ち位置に移動している。それが社会のマジョリティの思想性だから、誰もがその現実を認めざるを得ず、抗えず、皆と一緒に右翼を「中立」だと観念するのである。自己の政治認識の基準を変える。メジャーメントを変えてしまえば、改宗(転向)すれば、右翼は右翼でなくなる。「中立」へと表象変化する。そして、これまで中立だったものが「左翼」になる。辛坊治郎が「中立」になり、関口宏が「左翼」になる。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-22 23:30 | Comments(7)

丸山真男のファシズムの定義 - 正しい概念と認識で現実を直視しよう

c0315619_13253765.jpg前回の記事で、今の時代環境こそがファシズムだと書いた。現在がファシズムの時代の真っ只中で、次に来るのが戦争だと。ファシズムはこれから来るのではなく、もうすでに来ていて、次に来るのはファシズムではなく戦争だと、そう書いた。この時代認識が正しいかどうか、それを判断するためにはファシズムの語の意味を再確認する必要がある。ファシズムという言葉を、私は決して無闇に使っているわけではない。私の場合、ファシズムの意味も、イデオロギーの語意も、右翼の語法も、すべて丸山政治学の概念に依拠している。丸山真男が先生であり、それが正しい言葉の使い方だと心得ている。そのことを先に申し上げ、ファシズムの定義について説明の作業を試みたい。最初に広辞苑から。手元の第二版にはこう書いている。「①狭義では、イタリアのファシスト党の運動、及び同党が権力を握っていた時期の政治的理念及びその体制。②広義では、イタリア・ファシズムと共通の本質をもつ傾向・運動・支配体制。第一次大戦後、世界の資本主義体制が危機に陥ってから、多くの資本主義国に出現(イタリア・ドイツ・日本・スペイン・南米諸国・東欧諸国など)。全体主義的或いは権威主義的で、対外的には侵略政策をとることを特色とし、また一党専制の形をとり、国粋的思想を宣伝する」(P.1912)。これが辞書でのファシズムの語義であり、一般の通念だが、結論を言うと、この定義は正しくない。丸山真男の与えた定義とは違う。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-18 23:30 | Comments(3)

朝日新聞の屈服 - 安倍晋三による調略、集団リンチと内部工作員の揺動

c0315619_15562084.jpg週末のマスコミ報道も「朝日叩き」が中心だった。「朝日叩き」に対する懸念や反発の声も、ネットの中で一部ながら出始めている。1週間前、池上彰に対する批判の記事を書いていたときは、まさか9/11に朝日の社長の謝罪会見するとは思わなかった。あれほど呆気なく全面降伏して、右翼媒体による袋叩きと吊し上げの前で惨めに平身低頭するとは思わなかった。私は、この国のファシズム化の計測について他の者より敏感で、客観状況を正確に捕捉していている自信があり、したがって誰よりも早く、一般の者が聞けば「オオカミ少年」的な誇張に聞こえる悲鳴警告を発していたつもりだったが、どうやら事態は私が思っていたよりも速く進行している。次に何が起きるか分からない。朝日が陥落した。安倍晋三の前に屈服した。これ以降、もはや政権を正面から批判する記事や社説は書けないだろう。安倍晋三と右翼に抵抗する言論の拠点が崩れた。顔面を思いっきり殴られて、前歯と鼻骨を叩き折られた。面相はもう元に戻らない。何度も紹介しているF2の『ヒトラー 権力掌握への道』を見て欲しい。1930年代半ば、ナチス支持に傾斜しながらも、ドイツ国民はあのような戦争に巻き込まれるとは思っていないのである。空襲され、占領され、国を二つに割られ、ソ連兵にレイプされという悪夢を予想していない。戦争になる。ファシズムの次は戦争だ。中国と戦争を始める。全面戦争になり、総力戦となり、核戦争になる。 

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# by yoniumuhibi | 2014-09-16 23:30 | Comments(12)

「朝日叩き」のファシズムの苛烈 - 拷問された後のように怯えて謝罪した社長

c0315619_1764653.jpg昨日(9/11)、「吉田調書」と「吉田証言」の二つの件で朝日の木村伊量が謝罪会見した。朝日の社長が会見に出てきて謝罪するのを見るのは初めてだ。否、朝日の社長が会見で何か喋るのを見るのも、これが初めてかもしれない。歴史的な事件と言える。朝日の問題報道と言えば、25年前のサンゴ落書き事件を想起するが、あのときも謝罪会見などはなかった。何十年か後で、日本のファシズムと戦争が顧みられるときに、一つの重大な節目として語られることになるだろう。4日前(9/8)の記事で懸念を述べたばかりだったが、予想を超えた急激な流れで謝罪に追い込まれ、社長の進退という展開にまで至った。ファシズムの時代の滑り方のスピードが実感されて恐ろしい。言うまでもなく、今回の謝罪会見は、あの池上彰の問題から惹き起こされたものだ。池上彰の騒動が起きなければ、朝日の社長が会見で謝罪という始末まで追い詰められることはなかった。左翼とリベラルが、右翼と政権による朝日叩きの尻馬に乗り、軽薄に狂躁し、朝日叩きをファッショ(facio)の政治にした結果に他ならない。水島宏明らの罪は万死に値する。今、われわれは、韓国や欧米の市民社会が日本をどういう眼差しで見ているかを想像しなくてはいけない。慰安婦問題の報道で朝日の社長が謝罪会見し、安倍晋三による朝日批判がNHKで大きく報じられている、そんな日本を海外はどう見るか。それを考えたとき、1週間前、軽々しく「朝日は池上さんに謝罪しろ」などと言えるのか。 

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# by yoniumuhibi | 2014-09-12 23:30 | Comments(24)

「昭和天皇実録」の胡乱 - 仕組まれた発表と解説、歴史改竄の上塗り

c0315619_1715838.jpg一昨日(9/9)、『昭和天皇実録』についての報道があった。朝日は、1面、3面、14面(社説)、19・20・21・22面、38面、39面と9頁を使って大型特集を組んでいた。夜のテレビ報道も、錦織圭のテニスとこの話題で埋められていた。この「実録」報道に接しての感想を述べたい。マスコミ報道では、何人かの専門家が「実録」についてコメントした。保阪正康、半藤一利、古川隆久、原武久、加藤陽子などである。それらを読んだり聞いたりして、違和感というか、最初に思ったことは、果たしてこの人たちは本当に61巻1万2000頁の現物を全部読み込んだのだろうかという疑問だった。最初から最後までページを捲って目を通した上で、持論を提出しているのだろうか。研究者として責任あるコメントをマスコミで試みる以上、最低限、書かれた内容を査読していなくてはいけない。この「実録」が完成したのは8/21のことだった。9/9の報道は、それを宮内庁が公表したということである。完成から公表まで19日間しかない。わずか19日間で、1万2000頁の記録文書を完読することができるだろうか。1日に3巻632頁の分量を読まなくてはいけない。小説ならばそれも可能だろう。が、重要な歴史が記された文書である。当然、引用された資料を検証する必要が生じるし、従来の学説と比較検討する作業もある。専門家たちは、そういう作業を十分やった上で意見を述べているように聞こえるが、私はそれは信じられない。人の仕事として無理だ。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-11 23:30 | Comments(5)

反動のプロパガンディスト池上彰と視野狭窄な水島宏明の朝日叩き

c0315619_16192920.jpg池上彰について、そのプロパガンダを批判する記事をこれまで2本書いている。2本とも2010年のことだ。この頃、テレビで売り出して今の地位に固まった。4年前、私はこう書いている。「池上彰のプロパガンダ放送というのは本当に悪質で、政治洗脳としてこれ以上ない窮極の姿がある。普天間問題の回もそうだったが、池上彰が話す中身は客観的に公平な時事解説の提供ではなく、政治的に偏向した立場からの一方的な問題の単純化であり、親が幼児に『あれは悪い、これは正しい』と出鱈目を教え込んでいるのと同じだ。その一方的で偏向的な政治主張に対して、お笑いタレントたちが『なるほど』『へえそうか』と頷いている。そういう『教室空間』が模擬されて娯楽番組になっている」。我ながら当を得た的確な指摘だと思う。が、時間が経つ毎に、飼い慣らされてこの批判意識を失っている。池上彰が朝日に載せているコラムを、朝日の購読者の私は一度も読んだことがないけれど、基本的にそのコラムは、品質も属性も水準も4年前の「学べるニュース」と同じだろう。一言で言えば、反動が大衆を洗脳する愚劣で粗悪なプロパガンダである。つまり、日本の言論の4年間の退化と劣化は、朝日新聞が民放のお笑い洗脳番組になったという事実で象徴的に総括される。悲惨というほかない。左翼やリベラルの立場で言論をしている者は、せめて、上に並べた私の池上彰論を共通認識にして欲しいし、この意見にまさか反論はあるまい。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-09 23:30 | Comments(14)

朝日叩きのファシズム - 池上彰の騒動に軽薄に便乗する左翼・リベラル

c0315619_143105.jpg朝日叩きの勢いが凄まじく、ファッショ的な様相になっている。facioとはイタリア語で「束」という意味で、高校の世界史で教えられる。ここでファッショ的というのは、右翼だけでなく、左翼やリベラルが池上彰の件に便乗して朝日叩きの隊列に加わり、この問題をめぐる言論状況が「束」となって過熱している図を指す。見ていられない。昨日(9/7)、TBSのサンデーモーニングを見ていたら、後半この問題を取り上げ、岸井成格が朝日を糾弾する場面があった。朝日の池上彰への対応を非難するだけでなく、この問題で朝日は謝罪会見を開けとまで要求していた。呆れたことに、コメンテーターで出演していた田中優子が、この問題に関して一言も言わず、岸井成格の主張に追従して黙って頷いていた。番組の前半、安倍晋三の改造内閣について論議があり、田中優子の発言に期待して注目していたら、何と、批判めいた論評は一切せず、女性閣僚の登用に賛辞を送り、安倍晋三への媚び諂いで終始していた。大学の総長に昇進したら、これほどまでに言論の態度が変わるものか。今、政権と右翼はこの問題で怒濤の攻勢に出ている。もし、朝日が会見で謝罪という始末まで追い詰められれば、国内での慰安婦問題の通念と表象は、右翼のプロパガンダが「真実」となり、すべてが捏造という帰結になってしまう。強制性のない自発的な娼婦事業だったという認識がコモンセンスとして固められるだろう。河野談話の無効化まで押し切られる。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-08 23:30 | Comments(7)

新宿焼身自殺事件の背後 - 命と引き換えのメッセージを軽視してはいけない

c0315619_16375635.jpg反貧困ネット埼玉が2009年末に行った相談会について、弁護士の猪俣正がその成果をネット上に報告している。「大相談会」は12/23に大宮で行われた。112名の相談者があり、42名を生保FAX申請したとある。42名の大半がホームレスで、8名を即入居可能な善意の不動産業者のアパートに入居させ、7名をさいたま市のシェルターに保護することに成功した。果敢で機動的な救助活動ぶりだ。この42名の中に、6/29に新宿で焼身自殺を試みた男性がいた。42名のうち、桜区の4名は竪十萌子が生保申請同行を担当している。埼玉のジャンヌ・ダルク。朝日の記事によれば、男性は桜区内の家賃4万円台の部屋に住んでいたから、このとき男性の世話をしたのは竪十萌子だろうという推定になる。4年半前、福祉課窓口に同行して救援したこの男性を、堅十萌子は覚えていなかったのだろうか。新宿での事件が起きた3日後、すなわち安倍晋三が閣議決定を強行した翌日、7/2に竪十萌子は大宮で開催された「緊急憲法女子会」に出席、集団的自衛権について講師をやっている。この講演の中で、男性の話は出たのだろうか。朝日の記事の中に実名で登場する59歳のT氏。T氏も元ホームレスで、男性と同様、このときの相談会で救助され、住居と生保を得、自立した後に反貧困ネット埼玉の活動家になっていた。つまりは、42名の「同期の桜」の1人になるはずだが、63歳の男性のことは知らなかったのだろうか。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-04 23:30 | Comments(4)

朝日新聞の新宿焼身自殺未遂事件の続報 - 63歳の男性の過去

c0315619_16393792.jpg今日(9/2)の朝日の社会面に、集団的自衛権の行使容認に反対して、閣議決定2日前の6/29に新宿駅前の歩道橋で焼身自殺を図った男性について、その人物像を追跡して取材した記事が載っている。あれから2ヶ月。まだ記憶に生々しい。私は、この事件についてブログに記事を2本書いた。そしてマスコミに対して、この男性がどういう背景と動機を持っていたのか、どうしてあのような行動に及んだのか、そのことを調査して報道して欲しいと繰り返し要求した。事件の後、たしか東京新聞が小さく続報を出していて、男性が60代で埼玉の住民だという情報が伝えられていたが、それ以外の詳しい事情は何も報じられていなかった。この事件は、今年の政治事件の中で最も衝撃が大きなものであり、きわめて意味が重大で、歴史に刻まれて残るものだ。この事件のことをずっと気にかけていた。朝日の記事(39面)には署名があり、社会部の井上恵一朗が書いている。秀逸な内容だ。ネットでも全文が読めるが、以下、転載して紹介する。「日曜日の昼下がり。背広を着た痩せぎすな男性が地上約10メートルの歩道橋鉄枠上であぐらをかき、拡声機を構えた。『集団的自衛権の行使容認は憲法違反』。約1時間、手元の紙を見ながら演説した後、ペットボトルに入れたガソリンをかぶってライターで火をつけた。消防隊に救助され一命は取り留めたものの、全身やけどを負った」。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-02 23:30 | Comments(7)

ブログ「世に倦む日日」の10周年 - プロス・アンド・コンズと黙示録的断想

c0315619_16395191.jpgブログが10周年を迎えた。2004年の9月1日から始めたから、今日で10年になる。無事これ名馬で、細々と続けている。活動を支えてくれた一人一人の皆さまに、あらためて感謝を申し上げたい。10年続いているブログは少ない。きっこのブログは2005年1月から始まっているが、最近はめっきり更新が少なくなり、どうやらTwitterの方に主力を移している。2005年がBlogが流行した年で、ちょうどTwitterにとっての2011年に相当するだろうか。東日本大震災を機に、そしてスマホ普及のハードの事情をベースにSNSが大盛況となったが、この1、2年ほどの様子を見ると、Twitterの勢いがやや頭打ちになった感が否めず、その傾向とパラレルに、再び媒体としてのBlogの効用が見直されつつある印象を受ける。TwitterとBlogと両方が併存する言論環境、メディア環境に着地してきた。新聞、テレビ、Blog(PC)、Twitter(スマホ)と、多重多層のハードとソフトに埋もれる密林型の情報生活を現代人は送っている。それは決して賢く使い分けているわけではなく、資本に押し流されているだけで、個々人のリテラシーやインテリジェンスの向上を意味するものではない。むしろ市民の知性とか判断力については、10年間で著しく低下したと私は確信するけれど、ともかく、あてどなく闇雲に、消費者は情報媒体の環境をあれもこれもと「リッチに」積み重ねている。そうした過剰なビルディング・ブロックの中で、Blogは活躍し貢献する隙間を与えられ、その片隅の一部として、私の活動も生きる余地を与えられている。

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# by yoniumuhibi | 2014-09-01 23:30 | Comments(16)

相澤慎一と理研の思惑 - 小保方晴子事件と「無責任の体系」の思考パターン

c0315619_16291815.jpg前回、小保方晴子事件について、そこに日本人特有の「無責任の体系」の思考パターンが検出されることを指摘した。昭和天皇の戦争責任と小保方晴子の捏造責任をアナロジーで考察する方法が、この事件の本質に迫る有効な社会科学的視座を提供するのではないか。その分析と試論に際して、前の記事で見落としていた重大な問題点があったので訂正と補足をしたい。前回、(1)昭和天皇の戦争責任と、(2)東電幹部の福島原発事故責任と、(3)小保方晴子の捏造責任の、三つを事例として並べ、日本人が大きな事件や惨禍に直面したとき、不思議なことに、最も責任の重い中心人物を最初に免責し、隔離して公衆から隠し、物語を作って善人に仕立て上げ、やがて神に祭り上げ、あろうことか賛美と崇拝の対象にする構図を指摘した。この倒錯と異常は、日本社会の生理現象であるようにすら思われる。上のアナロジーのうち、(1)と(3)については、その妥当性と有効性を肯首していただけるだろう。異論はあるまい。(2)の福島原発事故について、私は誤って勝俣恒久や武藤栄を例として掲げてしまったため、アナロジーの説得力を欠く提議となった。訂正したい。正しくは、福一所長の吉田昌郎だった。前にも書いたことがあるが、この事故の被害者による告訴が司法当局に受理され、捜査され立件され起訴されるときは、業務上過失致傷の主犯とされて最初に逮捕される(はずだった)容疑者は、福一所長の吉田昌郎である。

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# by yoniumuhibi | 2014-08-29 23:30 | Comments(16)

失望と呆然の丹羽仁史の中間報告 - 小保方晴子のためにリストラされる200人

c0315619_17453066.jpg昨日(8/27)、丹羽仁史による「STAP細胞」検証実験の中間報告があり、それに先だって、改革案である「行動計画」が会見で発表された。それによると、理研CDB(発生・再生科学総合研究センター)を大幅にリストラし、40ある研究室の半数を廃止または他の拠点に移管し、人員を半減させる。CDBの名称(看板)も変わり、400人のうち200人が削減の対象となる。毎日の記事では、「とんだとばっちりを受けた」と嘆く現場の声が紹介されている。この「改革案」は、例の岸輝雄の改革委による6月の提言、すなわちCDB解体の要求に対応したものだが、結果的に、小保方晴子の不正とは何の関係もない研究員たちが事件の責任をとらされ、尻拭いの始末を押しつけられる羽目になった。日経は、野依良治や川合眞紀がそのまま続投する点に不満の意を示し、「実効性のある改革が進むかは未知数だ」と書いている。CDBの組織半減のリストラの中味は、須田桃子の毎日がネットに上げてくれている「行動計画」の全文概要を見ることで分かる。CDBには5つのプログラムが事業体として動いているが、そのうち、(1)中核プログラム、(2)センター長戦略プログラム、(3)先端技術支援開発プログラムの3本が廃止になる。高橋政代が統轄する(4)再生医療開発推進プログラムは無傷で、若手研究者が多岐多彩にやっている(5)創造的研究推進プログラムも、廃止される他のプログラムから研究者を受け入れて生き残る。

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# by yoniumuhibi | 2014-08-28 23:30 | Comments(30)

「湯川機関」の謎 - マスコミはなぜ湯川遥菜と田母神俊雄の関係を隠すのか

c0315619_1554055.jpg湯川遥菜について、相変わらずマスコミ報道が全くない。広島の土砂災害があった影響もあるけれど、誰が考えても不思議なほど、この事件についての情報が少ない。特に、湯川遥菜と田母神俊雄の関係を指摘する報道が皆無で、これには本当に驚かされる。田母神俊雄とのツーショット写真がテレビで紹介されない。昨日(8/24)のTBSの番組で、この事件が取り上げられる場面があったが、居並ぶコメンテーターの中で、湯川遥菜と田母神俊雄の疑惑について論じた者は一人もいなかった。事件の背景を知る上で、現時点で最も重要な手がかりとなる大きな事実であり、ネットの中では、湯川遥菜と田母神俊雄とは切っても切れない関係として認識が定着している。黒幕ではないかと疑いの目が向けられている。誰もが追跡と続報を期待しているのに、マスコミがこの事実を隠して伏せたまま、ネットの外で関心が広がるのを止めている。まるで腫れ物にでも触るように、この問題を避けて蓋をしている。昨日の目加田説子のコメントには、何かそういった、言いたくても言えない微妙な葛藤の雰囲気が察せられた。放送前に岸井成格から出演者に訓告があり、田母神俊雄の件は禁句だと指示されていたのだろうか。パールのネックレスが似合う目加田説子は素直でかわいい。純粋な心が顔に出て、今のマスコミ世界では希有な人材だ。もし、岸井成格による事前の「禁止通達」の統制があったとして、それに対して目加田説子は抵抗を試みたのだろうかと内情を想像する。

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# by yoniumuhibi | 2014-08-25 23:30 | Comments(6)

広島土砂災害の捜索活動の不可解 - 不明者数の面妖と安倍晋三の放恣

c0315619_14385760.jpg広島の人たちは、自分たちは毛利の子孫だという自己認識(identity)を持っている。毛利が押し込められた先の土地で雌伏し、やがてこの国に革命を起こした集団の末裔であるという自負を持っている。原爆の惨禍と樽募金の復興と、1975年の球団初優勝の歓喜と感涙と、そうした物語の中で生きていて、飲み出すとそういう話で盛り上がる。軍都広島。中国地方の中心都市だが、なぜか帝大は置かれず、その代わりなのかどうか、江田島に兵学校が置かれた。大企業は、広島市の中心地である紙屋町交差点の周辺、特にその南側の鯉城通り沿いに中国支社を構えている。そのオフィスに座る支社長は、中国5県に配置する支店のヒト・モノ・カネを差配する営業の幹部だ。最近は、国内事業の縮小とリストラブームが影響し、小さな四国がブロックとして維持し得なくなった事情もあり、中国・四国全域を統轄するヘッドクォーターが広島に置かれている場合も多い。広島は人口118万人の政令指定都市であり、中国地方の行政と経済の中心地だ。今回の被災地は、市の中心部から遠くない近郊の住宅地で、こうした場合、他と較べて、例えば離島である伊豆大島と較べて、当局からの救助なり救援なりの手が届きやすい場所だと考えられる。一昨日(8/20)から30時間以上、徹夜で900人が捜索活動に当たり、総勢2500人(消防400、自衛隊500、警察1600)の態勢で作業に注力しながら、1人の不明者も発見できなかったことは、やはり不思議なことだと思った。

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# by yoniumuhibi | 2014-08-22 23:30 | Comments(9)

湯川遥菜事件で箝口令を敷いている官邸とマスコミ報道のお粗末

c0315619_1610983.jpg湯川遥菜の事件について、マスコミ報道の情報が圧倒的に少ない。ほとんど何も報道していない。テレビと新聞だけを見ている人たちは、全く背景や動機を知らないままの状態に置かれていて、マスコミとネットの情報ギャップがこれほど甚だしく開いた例も最近はめずらしい。この事件に関しては、ネットを見ないと何も分からないというのが本当だ。湯川遥菜をめぐる真相については、本人がネットに残した情報で多くの事実を知ることができ、確かな証拠を掴むことができる。あらためて、公開されている文書資料を確認しよう。大きく三つある。(1)ピーエムシー株式会社の公式HP、(2)PMC Co.,LTD.のブログ、(3)HARUNAのブログ、である。この文書を全部読み込むと、事件に至る経緯が分かるし、湯川遥菜の人物像も了解できる。この三つの公開資料を整理し編集するだけで、フリーのライターは週刊誌に掲載する6ページ分の記事を2本書けるだろう。きわめてヘビーな真相情報が満載されていて、読み直すほどに新たな衝撃の事実を発掘できる。おそらく、菅義偉と安倍晋三は、このHPとBlogを強制閉鎖したくてたまらないだろう。閉鎖できないのは、パスワードを本人しか管理していないからであり、日本政府が湯川遥菜と未だコンタクトできていないからだ。この事件のマスコミ報道で気づかないといけない異様な点がある。それは菅義偉がカメラの前に出ないことであり、官房長官の定例会見でこの問題が取り上げられないことである。

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# by yoniumuhibi | 2014-08-20 23:30 | Comments(6)

湯川遥菜の正体は何者か - PMCに仕事と資金を与えた黒幕は誰なのか

c0315619_14255520.jpg今日(8/19)の朝日の社会面(39面)に、湯川遥菜についての情報が載っている。例の元茨城県議でPMC(株)顧問の木本信男が、7月に湯川遥菜と電話で話したとき、「いくつか仕事が入っている。ここが頑張りどころ」と語っていたと証言している。この事件の注目すべきポイントだろう。マスコミも、ネットも、湯川遥菜の今回の行動について、国際政治を知らない軽薄な右翼オタクが、ママゴト遊びの感覚のまま、戦地に軍事訓練ごっこに出かけたという構図で捉えている。昨夜(8/18)のテレビ報道に幾度も登場し、朝日の紙面記事でも証言を提供して、今回の問題の解説主担となっている後藤健二が、特にこの印象をマスコミで強調する役割を果たしていて、その言説が影響した結果、湯川遥菜のシリアでの不審な行動は、すっかりボランティアの性格を帯びたイメージに塗り固まっている。「民間軍事会社」を設立して経営を始めたので、事業の経験を積むために紛争地シリアに来たのだという、後藤健二が伝えるところの湯川遥菜の人物像と動機説明が一人歩きしている。朝日もまた、この認識を採用しているのか、見出しは「経験積むためシリアへ」だ。しかし、湯川遥菜は、明確に「仕事が入っている」と言っているのであって、この渡航が「ボランティア」や「勉強」のためではないことは明らかだ。湯川遥菜の今回の活動は、無償ではなく対価のあるビジネスであって、クライアントから委託業務を受注したものである。マスコミの印象操作に流されてはいけない。

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# by yoniumuhibi | 2014-08-19 23:30 | Comments(3)

終戦の日のマスコミ報道 - 「靖国参拝せず」の小細工とNHK討論会の杜撰

c0315619_16214585.jpg昨日(8/15)、終戦の日の報道は朝から何か違和感を感じた。Yahooトップのトピのところに、どこの社の記事かは覚えてないが、「安倍首相、参拝せず」と見出しが出ていて、午前中のマスコミ報道はそればかりを話題にして撒き散らしていた。NHKの正午のニュースも、夜7時のニュースも、この「事実」をこの表現で大きく報じていた(現在は見出しはネットから消えている)。なぜ、このマスコミ報道を不審に感じたというと、まず、第一に、この国の首相が終戦の日に靖国参拝をしないことなど、当たり前のことであり、参拝をする方が異常だからだ。「参拝しない」ことがニュースになる方がおかしい。そして、第二に、安倍晋三がこの日に参拝しないことは、事前にマスコミも報じていて、誰も安倍晋三の靖国参拝を予想しておらず、したがって「参拝せず」の事実は意外でも何でもない、ニュースの価値のない出来事だった。何もわざわざ大きく報じる必要はなく、トップニュース扱いで騒ぐ問題ではないのだ。むしろ、2閣僚(午後の稲田朋美を合わせて3閣僚)が参拝を決行したことの方が問題で、そこに注目の焦点を合わせなくてはいけない。NHKの報道は、まるで、この日に首相が靖国参拝することが普通で、参拝しないことの方がサプライズだと言いたいかのごとき論調だった。民放もNHKに右倣えだった。つまり、ここには意図と作為があり、官邸が予めテレビ局の政治部に根回ししていて、この日のニュース制作を周到に準備していたことが窺われる。

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# by yoniumuhibi | 2014-08-16 23:30 | Comments(14)


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