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「感染防止と経済活動の両立」論の破綻と本質 - 第3波の原因はGoTo政策

「感染防止と経済活動の両立」論の破綻と本質 - 第3波の原因はGoTo政策_c0315619_14255003.png26日の報道を見ると、大阪で感染爆発の段階であるステージ4が目前となっている。判断指標となる6項目のうちすでに5項目で基準を超えており、残る1項目の病床使用率も間もなく50%超えとなり、ステージ4突入が確実な状況となっている。これに対して、政府の方はすでに姑息に先手を打っていて、加藤勝信が会見で「都道府県が『ステージ4』と判断しても、機械的に緊急事態宣言を発出することはなく、政府が総合的に判断して最終的に決定していく」と言い、緊急事態宣言は絶対に出さないという意思を明確にした。これは、吉村洋文と腹を合わせての方針発表であり、両者の間で対応姿勢は一致している。経済を重視して無策を貫くという意味だ。おそらく、大阪はかなり厳しい医療崩壊の事態に直面するだろう。今回の第3波では、北海道と大阪の感染拡大が先行して深刻化している点が注目される。いずれも菅義偉とべったり昵懇の首長がいて、新自由主義の性格と体質が際立った自治体である。経済優先至上主義で立ち回ってきた自治体だ。偶然だとは思えない。

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by yoniumuhibi | 2020-11-27 23:30 | Comments(4)

等閑と放縦の全体主義 – ただちにGoTo中止と緊急事態宣言の発動を

等閑と放縦の全体主義 – ただちにGoTo中止と緊急事態宣言の発動を_c0315619_14554959.png1日あたりの感染者数が1か月の間に500人から1万人になったスイスの例がネット上に出ていた。人口857万人で1日1万人の感染者だから、日本に置き換えれば1日14万人の感染者が出ている計算になる。まさにオーバーシュートの阿鼻叫喚の地獄図だ。2週間前のニューズウィークの記事を読むと、ヨーロッパで最悪の感染拡大状況の国となっていて、そうなった原因は、第一波を抑え込んだ慢心と人命よりも経済を優先する政府の方針にあると書いている。日本に似ている。賢明で堅実で合理的な国民性のイメージがあるスイスだが、何やら体質が奇妙に新自由主義的で、スウェーデンを見倣った「感染対策」(=無対策)を採っているようだ。スイスのように民度が高く市民の知性水準の高い国でも、感染は1か月で1日500人から一気に1日1万人の水準に急増してしまう。スイスの10月の経験は、コロナの感染力がどれほど強いかを教え、今、日本がどういう手を打つべきか教訓を示しているはずだが、テレビ報道で紹介される機会がない。

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by yoniumuhibi | 2020-11-25 23:30 | Comments(3)

「隠れトランプ」とアメリカの反体制 - NHK-BS『ザ・リアル・ボイス』の衝撃

「隠れトランプ」とアメリカの反体制 - NHK-BS『ザ・リアル・ボイス』の衝撃_c0315619_14480016.pngアメリカで猛烈な勢いで新型コロナの感染拡大が続いている。1日の感染者数を伝える報道記事を検索すると、10月24日に8万3000人で過去最多と伝えていた。それが11月1日に10万人となり、7日に12万人となり、12日に15万人、13日に18万人となり、まさに指数関数的に増えている。当然、死者数も増加する。18日の報道では累計で25万人を超えた。ファウチが3月末に示した予測では、全米の死者数は20万人とされていたが、すでにそれを大きく上回り、年内に30万人を超える勢いにある。第二次世界大戦での米国の死者数が約29万人なので、間もなくそれを超える犠牲者数の統計となり、そのときは大きなニュースとして報じられるに違いない。アメリカは感染症対策に失敗した。現在の感染拡大の趨勢からすれば、また、本格的な冬が到来することを考えれば、主要都市での再びのロックダウンは必至で、それによって4QのGDPは大きく落ち込む結果となるだろう。

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by yoniumuhibi | 2020-11-20 23:30 | Comments(4)

米国と日本の政治から社会主義を考える - 永久革命としての社会民主主義

米国と日本の政治から社会主義を考える - 永久革命としての社会民主主義_c0315619_15040923.png会田弘継の13日の記事(現代ビジネス)の中で、オカシオコルテスら左派の「スクワッド」が下院で仲間の議員を8人に倍増させた点に触れ、次のように書いている。 

バイデンのしみったれた『勝利』に怒っているのは、サンダース支持者を中心とした民主党左派だ。彼らにしてみれば、やむを得ず腐敗した党エリートたちに大統領候補を譲った結果が、この綱渡りの勝利だ。民主党中道派というのがいかに米国民の信頼を失っているかの証左だ。『大勝利になると言っていたのに、開けてみればこれだ』。SNS上には左派の怒りの声が溢れた。

他方、民主党エリートたちは左派のせいで、トランプに攻め込まれたと怒っている。バイデンに対し『社会主義者』のレッテル貼りを許し、過激派イメージをつくらせたことが『敗北』の原因だと言うのだ。(略)ここにはすでに民主党中道派の左派はずしの姿が見える。DSA(アメリカ民主社会主義者)支援の『スクワッド』の躍進やAOCの支援を受けた議員らの当選をみると、左派全体の好調がうかがえる。


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by yoniumuhibi | 2020-11-18 23:30 | Comments(0)

トランプが7200万票も取れた理由は何か - 株とナショナリズムとモメンタム

トランプが7200万票も取れた理由は何か - 株とナショナリズムとモメンタム_c0315619_15031127.pngトランプはなぜ7200万票も獲得できたのか。マスコミ報道やネット論壇で基本的な事実が見落とされているように思われる。きわめてベーシックな視点と意見だが、誰からも指摘がなく見落とされている問題が3点ある。①株価と②ナショナリズムと③モメンタムである。三番目のモメンタムの方から説明しよう。選挙の最終盤にトランプは激戦州を回って相次いで大規模集会を挙行、世論調査での支持率差を日毎に縮めて僅差に持ち込んでいた。接戦となった選挙戦を制する決め手は、最後の追い込みとモメンタムである。最後まで諦めずに陣営が死力を尽くして運動し、ラストでエネルギーを爆発させた方が勝つ。このことは、昨年の参院選の東北諸選挙区で「野党共闘」候補が勝ったドラマで確認できる。投票4日前、仙台駅前ペデストリアンデッキで山本太郎が怒濤の大演説会を開催、そのモメンタムの奔流が東北4県に伝播し、宮城のみならず山形・岩手・秋田の接戦区を一気に制する快挙をもたらした。

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by yoniumuhibi | 2020-11-16 23:30 | Comments(1)

会田弘継の秀逸な分析と解説 - アメリカの分断とトランプ主義の真相を説く

会田弘継の秀逸な分析と解説 - アメリカの分断とトランプ主義の真相を説く_c0315619_13594722.png11日の報道1930に会田弘継が出演して、今回の米大統領選について秀逸で明快な分析と解説を提供していた。番組の全編の発言場面で膝を打つ言葉ばかりが並び、テレビの前で呆気にとられたというのが正直な感想である。これこそアメリカ現代政治論。聴きたかった政治学の言葉が発された。会田弘継の議論に比べれば、前嶋和弘、渡辺靖、中林美恵子、久保文明などの話は幼稚な床屋政談であり、ワイドショーの時間潰しに供する無益な雑談の垂れ流しに過ぎない。何の学問的価値もない。会田弘継は共同通信の記者出身の専門家であり、アカデミーのキャリアを持つ研究者ではない。だが、議論の中身はそこらの「学者」よりもずっと本格的で、政治思想史の知識と視角からよく立論されている。このことに驚かされる。プロフィールを一瞥すると、どちらかと言うと保守的な人脈や背景が連想されるが、表現と語法に親米反共のバイアスがなく、学者ならではの透徹した概念と鍛錬した述語が看取され、そのため言論がニュートラルで、メッセージが社会科学的で説得的で、そこにも驚かされた。

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by yoniumuhibi | 2020-11-13 23:30 | Comments(6)

バイデン勝利に歓喜するアメリカ - 永遠のオーウェル的世界を続ける日本

バイデン勝利に歓喜するアメリカ - 永遠のオーウェル的世界を続ける日本_c0315619_15360034.pngバイデン当選確実の報道が出た直後から、全米でバイデン支持派による歓喜のお祭り騒ぎが繰り広げられた。NYのタイムズスクエア、ユニオンスクエア、ワシントン広場、DCのホワイトハウス前広場、フィラデルフィアの開票所前など、多くの市民が集まって楽しそうに祝賀のダンスに興じ、喜びをいっぱいにあらわしている。安堵と解放の気分に溢れ、希望の日の到来を確かめ合っている。アメリカらしい、いい感じの楽しい映像だ。見ながら、こうした絵を実現できない日本と自分の惨めさに思いが沈んだ。4年前、トランプが当選したとき、アメリカでも『1984年』が売れて暗鬱な空気に覆われていた。独裁の帝国と化す不安と恐怖に塞ぎ込んでいた。4年後、コロナ禍の力を借りたとはいえ、市民たちは鉄の桎梏を見事に取り払い、本来のアメリカを取り戻して民主主義を謳歌している。われわれ日本人も、8年前に安倍晋三が首相に就いたとき、『1984年』を持ち出して比喩を言い、ファッショ独裁の暗黒の危機に警戒の声を発したものだ。書店でオーウェルが売れた現象は同じで(米国より4年早く)、その後の政治も類似だった。

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by yoniumuhibi | 2020-11-11 23:30 | Comments(1)

トランプを逮捕・収監せよ – アメリカの分断と人種差別を科学的に解決する方法

トランプを逮捕・収監せよ – アメリカの分断と人種差別を科学的に解決する方法_c0315619_14052839.pngデーブ・スペクターが8日のテレビ番組の中で、「7000万人近くがトランプに入れた。トランプ支持者を軽く見ない方がいい。彼らの中にある潜在的な不満とか、求めていることや価値観が違うということは受け止める必要がある」と発言している。私はこの意見に同感する立場で、真剣に検討するべき問題提起だと考える。トランプ支持者の白人層に対して安易に人種差別主義のレッテルを貼って不当視し、無意味な存在として切り捨てるのではなく、価値判断自由を旨とするウェーバー的な態度と方法をもって、彼らのアイデンティティ・ポリティックスの内実を科学的に分析し、それを発展的に止揚する合理的な政策を措くべきだと思う。そして、それが可能だと思う。ただし、それは、トランプ主義者と化したトランプ支持者に忖度するとか、妥協的に寄り添って宥和的に接するということを意味しない。勇気をもって対峙し、科学的な課題解決に挑戦し、外科手術の方法でトランプ主義のイデオロギーと基礎過程(土台)の条件を解体するということである。

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by yoniumuhibi | 2020-11-09 23:30 | Comments(0)

「リベラル・デモクラシー」とは何か - アーレントとトクヴィルの正統アカデミー

「リベラル・デモクラシー」とは何か - アーレントとトクヴィルの正統アカデミー_c0315619_14401567.png猫も杓子も「アーレント、アーレント」と言い続けて25年以上の時間が経った。その間、日本の政治は劣化を極め、右傾化の道を転がり続けた。日本の社会科学アカデミーの新しい神殿に、ロールズとアーレントの巨大な像が立ち、主神2神を祀る神官たちから「リベラル・デモクラシー」の教義が説教されるようになって久しい。それは何だったのか。今、その思想的な問い返しの時期が来ている。一言で言えば、新しく建設された神殿は「脱マルクス」の神殿であり、大衆に講釈されたのは、実のところフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」の思想と命題だった。ソ連崩壊をもって自由経済と民主主義が最終的に勝利し、その政治体制が永遠に続くという「真理」であり、「大きな物語」は終わったのだと総括して観念させる洗脳教育の大系である。そのイデオロギーには理念型があり、アメリカの自由と民主主義の社会原理と政治体制だった。「リベラル・デモクラシー」の高唱と尊崇は、現実にはアメリカの政治思想と政治体制を絶対化し、それに帰依し恭順する態度を意味していた。

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by yoniumuhibi | 2020-11-02 23:30 | Comments(0)


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