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三一節の日本のマスコミ報道を懸念する - 「価値観」と政治意識

c0315619_15051049.jpg29日に天木さんと対談したとき、日韓関係の問題で次のような予想を述べていました。3月1日の三一独立運動100周年に向けて、いま日本のマスコミは官邸の意向を受けて報道の仕込みをやっているはずで、韓国で行われる記念行事を叩き、この歴史そのものを否定的に伝える報道に徹するだろうと。私も同感で、その悪辣な図が今から目に見えるようです。われわれの世代は、高校の日本史や世界史で三一運動を学びましたが、1919年に起きた三一運動と五四運動の二つについてはきわめて重要な意義づけが与えられ、日本の侵略と支配に対して抵抗する民族運動として教えられていました。二つの運動は入試にもよく出題され、受験生が必ず把握していなくてはならない事項だったと思います。授業中に教師が、必ず出るからよく覚えておくようにと念を押したことを覚えています。いきなり話が脱線して恐縮ですが、寺島実朗が24日にサンデーモーニングで説明していた領土をめぐる日露外交史も、中身を全て暗記して記述式の設問(年号とか条約名とか地名とか)を埋めなくてはならず、受験生にとっては必須の知識でした。頻繁に出題されていました。

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by yoniumuhibi | 2019-01-31 23:30 | Comments(5)

安倍晋三の支持率を高めるマスコミの韓国叩きと嫌韓過熱の国民世論

c0315619_12471933.jpg昨日(27日)、日経新聞の世論調査が発表され、安倍内閣の支持率が前回から6ポイント上昇して53%、不支持率が前回から7ポイント低下して37%と大幅に好転する結果となった。同じく読売新聞の世論調査でも、内閣支持率は2ポイント上がって49%、不支持率は5ポイント下がって38%となっている。保守層の安倍晋三への支持率が上がった。これは、明らかに日韓関係のフリクションが影響している。マスコミが韓国憎悪のプロパガンダを繰り返し、嫌韓感情を刺激する報道がテレビでもネットでも充満したため、安倍晋三への支持が高まる世論状況となった。安倍晋三は、高支持率維持の世論環境を作るため、奇貨たるレーダー照射問題を意図的に政治問題化し、マスコミを総動員して狂騒させたのであり、狙いどおりの成果を得た形になっている。今後、国会が始まり、厚労省統計問題等で野党に叩かれて支持率は下がるが、下がっても大丈夫なように「貯金」を蓄えたわけで、今後、2月22日の竹島の日、3月1日の三一独立運動100周年の記念日を控え、日韓の感情的対立を爆発させて支持率を維持する「起爆装置」を巧妙に仕掛ける政治に成功したと言える。

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by yoniumuhibi | 2019-01-28 23:30 | Comments(1)

国後・択捉の割譲は容認できない - 日ソ共同宣言は無謬のドグマなのか

c0315619_14523956.jpg昨夜(22日)、注目の日ロ首脳会談がモスクワで行われた。マスコミが伝える共同発表や記者会見の報道を見るかぎり、領土問題についてはほとんど何も進展がなく、むしろ交渉が後退したような印象さえ受ける結果になっている。だが、会談は全部で3時間も行われていて、安倍晋三とプーチンが通訳を交えて二人だけで折衝した膝詰め会談も50分間行われており、北方領土をめぐって突っ込んだやりとりがあった点は間違いない。事前のテレビ報道では、今回の会談で、安倍晋三は領土問題の歴史認識について日本側の提案を出すと言っていた。それは、日ロ平和条約の中身をなすものであり、文面の原型となるものである。またそれは、四島は第二次大戦の勝利によってソ連の領土になったものだと主張する、ラブロフが示したロシア側の立場に対する妥協の応答でもある。これが安倍晋三からプーチンに提示されたことは間違いない。次回は、その提案をベースにした折衝になるだろう。会談内容の速報がテレビに出る直前、報道1930で鈴木宗男が、さらに報ステで後藤謙次が、今度の会談の成否は「国境線の画定」が共同発表の中で出るかどうかだと言っていた。

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by yoniumuhibi | 2019-01-23 23:30 | Comments(3)

ICJで日本は勝てるのか - ILO勧告、国連人権理事会、村山談話

c0315619_13340831.jpg先週のテレビの報道番組は、ずっと日韓問題を取り上げ、途切れることなく文在寅叩きのプロパガンダを続けていた。20日はTBSサンデーモーニングが「風をよむ」で日韓問題を取り上げたが、映像に登場した共同通信の太田昌克やコメンテーターで出演した涌井雅之が、韓国と文在寅を悪辣に叩いて視聴者の憎悪感情を煽る場面があり、見ながら不愉快な気分にさせられた。この問題では、一般的にはリベラルと見られている者たちが右翼と同じ口調で揃っていて、右も左もなく韓国叩きに狂奔しているのが特徴だ。マスコミでも、ネットでも、村山談話のキーワードを持ち出して反骨の論陣を張る者が一人もいない。文在寅の日本政府批判に対して、それを内在的に拾い上げて積極的な意味を見出す者がいない。歴史認識での日本側の右翼化に反省を促し、啓蒙し、そこから安倍批判の説得力に繋げる者がいない。在日学者の姜尚中は、徴用工問題がどのような歴史問題かよく知っているくせに、それを正面から説明せず、韓国は反日ではなく嫌中だなどと話を逸らし、どうでもいいコメントを垂れて卑劣に逃げていた。マスコミで商売してギャラを稼ぐことの方が大事なのだろう。

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by yoniumuhibi | 2019-01-21 23:30 | Comments(5)

文在寅は反日なのか - 日本マスコミの文在寅への誹謗中傷の嵐

c0315619_13021428.jpg昨夜(17日)のテレビも日韓関係で埋まっていて、文在寅叩きのプロパガンダ一色だった。夜8時からのBSフジのプライムニュースでは、櫻井よしこが単独ゲストで登場し、レーダー照射問題と徴用工問題で韓国を悪罵する説教を延々と垂れていた。夜10時からのBS日テレの深層ニュースでは、佐藤正久が出張って徴用工問題を取り上げて韓国を糾弾、そこに番組スタッフであるはずの近野宏明と丸山淳一が加担し、韓国側の立場で解説する李泳采の議論を途中で強引に遮って恫喝を浴びせていた。三人がかりで李泳采をやり込めるという異常な右翼報道だった。昨夜はテレ朝が夜10時にサッカー中継を入れていて、報ステを放送しなかったため、BS日テレにチャンネルを回していた視聴者も多かっただろう。私もその一人だが、まさかこれほど強烈な嫌韓プロパガンダに漬け込まれるとは思わなかった。今週、日本ではずっとこの問題の「報道」が続き、テレビを使った安倍政権による文在寅への報復が続いている。テレビだけではない。週刊誌も一斉に集中砲火を浴びせていて、週刊文春のトップ記事は「韓国文在寅には国際羞恥プレイを」で、異様で醜悪な吊り広告を出している。

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by yoniumuhibi | 2019-01-18 23:30 | Comments(3)

徴用工問題のヒステリー - 嫌韓ショービニズムで染まった国内世論

c0315619_12561440.jpg先週10日に文在寅の新年会見があり、徴用工問題で日本政府を批判する発言があって以降、日本国内のテレビでは文在寅叩きと嫌韓キャンペーン一色になっている。三連休のテレビもそれで塗り潰されていたが、連休が明けた後も、BSフジのプライムニュースやBS日テレの番組で毎夜のように文在寅バッシングが続いている。問題を冷静に受け止めて中立の報道に努めているテレビ局は皆無で、公平で適切な解説を述べているコメンテーターは一人もいない。文字どおり、文在寅を憎悪し排撃するファナティックなショービニズムで日本中が沸騰しており、手が付けられない発狂状況になっている。10日の文在寅のコメントは、徴用工問題についての韓国大法院の判断を是認し、日韓の歴史問題に対して傲慢な態度に徹する日本政府を批判したもので、韓国大統領が示した所感として不当なものではない。日本のリベラルな立場の市民が聞いて十分に納得できるものだろう。平和的で友好的な日韓関係を望み、そして歴史問題に謙虚な日本のリベラルな市民の感覚からすれば、今回の直言はむしろ代弁として積極的に肯ける性格のものである。

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by yoniumuhibi | 2019-01-16 23:30 | Comments(2)

2019年の朝鮮半島と米中新冷戦 - アメリカは常に『敵』を求めている

c0315619_15300063.jpg今年はどんな年になるのか。昨年の今頃を振り返ると、米朝の対立が緊張の極に達していて、一触即発の戦争の危機を迎えていた。そうした中、私は、11月に中間選挙を控えたトランプは、むしろ北朝鮮との融和路線に舵を切って人気取りに出るのではないかと予想、新宿の喫茶店で初めて対談した天木氏にそう語ったことを覚えている。結局、事態はその方向へと進展し、2月の平昌五輪を経て、4月の板門店での南北会談、6月のシンガポールでの米朝会談と続いて行った。緊張緩和が進み、北朝鮮の非核化と米朝和平の実現を期待する空気感に溢れた。1年前、米朝融和を予想した私は、同時に、それはテンポラリーなもので、11月の中間選挙が終われば、米国は再び北朝鮮と対立を激化させる態度に戻るだろうという悲観論も述べていた。基本的にその見方は今も変わっていない。トランプ政権で安全保障政策を担当する補佐官のボルトンは、生粋の極右ネオコンで、非核化はリビア方式以外になく、非核化とはイコール北朝鮮の体制崩壊だという信念と欲望を持っている。今年は米国で選挙がなく、ストレートに布石を打って戦略を遂行できる。

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by yoniumuhibi | 2019-01-09 23:30 | Comments(1)

リベラルからソシアルへ - 2019年、時代の底流

c0315619_13451801.jpg平成の30年間(1989-2018)はどんな時代だったのか。今、テレビでそれが語られている。私なりに言えば、この30年間はリベラリズムの時代だった。そして、アメリカが絶頂の時代だった。30年前から25年前、書店の店頭は「解体脱構築」の大ブームで、いわゆる現代思想が一世風靡した時代だったが、その中でも特に脚光を浴びて思想世界で台頭していたのがジョン・ロールズとハンナ・アーレントの二人だった。アーレントについては、丸山真男が『戦中と戦後の間』のあとがきで言及しており、名著『全体主義の起源』全3巻は政治学を学ぶ者の必読文献とされていたから、いわば親近感のようなものがあったが、ロールズは大学時代に特に講義を受けた記憶がなく、あの『正義論』が急に学界と論壇で持て囃され、猫も杓子も「ロールズ、ロールズ」と言い始めた思想状況の出現については、何か唐突な感じがして、奇異に思ったことを覚えている。その後、時を経て、ロールズとアーレントは、まさに揺るぎもしない現代社会科学の二大巨頭の地位を占めるに至った。今の大学生には、あるいはアカデミーで研究職を得ようとする者にとっては、マストの思想的存在になっている。

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by yoniumuhibi | 2019-01-07 23:30 | Comments(2)


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