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フランスにおける階級闘争の勝利 - 国民的争議で最賃月20万円

c0315619_15470556.jpg3週間に及ぶ大規模デモの後、テレビ演説に立ったマクロンは、(1)最低賃金を1か月100ユーロ増額すること、(2)年金生活者への増税を一部撤回すること、(3)残業代を非課税にすること、(4)経営者に対して従業員に年末賞与を提供するよう政府が求めることを表明した。まさに絵に描いたようなデモ側の勝利であり、フランスにおける階級闘争の勝利の図と言っていい。私は、ここまでマクロンが譲歩するとは思わなかった。4日の世論調査で支持率が23%にまで落ちたマクロンは、ここで妥協しないと政権維持は困難と判断したのだろう。この発表を受け、11日の世論調査では、デモ収束を望む声が54%となり、以前のように国民の圧倒的多数がデモを支持という状況から変化が起きた。だが、燃料税値上げと並んで最も争点となっていたところの富裕税については、マクロンは富裕税復活の要求を拒否。それに「黄色いベスト」側は反発、デモ継続の姿勢を示している。同じ11日の世論調査では、運動を理解するという声も64%に上っていて、デモが収束するかどうかは見通せない。一つ言えるのは、マクロンが今回の懐柔策に出なければ、確実に年内退陣に追い込まれたということだ。

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by yoniumuhibi | 2018-12-12 23:30 | Comments(2)

何を守りたいのだろう - 「多文化共生」の美名の下で進める新自由主義

c0315619_14292566.jpg11月29日の朝日新聞に、「この国は、何を守りたいのだろう。」という一文から始まる小熊英二の記事が載っていた。移民法(=入管法改悪)に関連しての論評であり、基本的に移民政策の推進を擁護する立場からの意見である。巷でよく言われているところの、日本は国際化が遅れたガラパゴスだとか、外国人から見て制度が不透明で不具合だから改善しろという主張であり、異文化の外国人と共生するカナダのような国をめざせという一般論が述べられている。現在の左翼リベラルの基本的な考え方であり、今度の移民法(=入管法改悪)の政局報道においてマスコミが一貫して示してきた姿勢と同じである。外国人労働者問題についての現在の日本の「常識」といってもいいだろう。だが、その記事を見ながら、私は逆に、脱構築主義の学者や論者たちは何を守りたいのだろうという疑問を素朴に覚えた。それは、特に労働組合や左翼政党に面と向かって発したい質問だ。君たちは何を守りたいのか。日本の労働者を守るのが日本共産党ではないのか。単純労働の外国人が大量に流入すれば、当然ながら国内の賃金は下がる。ただでさえ劣悪な労働環境がさらに悪化する。

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by yoniumuhibi | 2018-12-10 23:30 | Comments(1)

人手不足は日本人で補え - 「君たちはどう生きるか」プロジェクトの提案

c0315619_15335281.jpg今年も日本の電機メーカーで大規模なリストラがあり、NEC3000人、富士通5000人、東芝7000人の人員削減が発表された。年末まで間もなくだから、今頃が首切りの大詰めの時期だろう。NECでは11月末までに2170人が希望退職に応募したとある。嘗てのエクセレント・カンパニーが見るも無惨な状態にある。3社のリストラを合計すると1万5000人。来年、新しい在留資格である「特定技能」で受け入れる人数が、政府の試算で4万7000人となっていて、数的には3社のリストラ分でその3割を補うことができる。人手不足だと言うのなら、余剰人員が現実にいるのだから、国内の労働力を移動して活用すればいいではないか。それが私の持論である。その方が国民経済にとって合理的で、国民と政府の負担も最小で済み、日本社会の健全性を保つ上でベターな選択であるはずだが、こうした主張をする者が少ない。今や、リストラは業績の悪い製造業大手だけでなく、業績絶好調で内部留保を溜め込みまくっているメガバンクにも波が及んでいて、みずほFGが1万9000人、三井住友が4000人、三菱UFJが9500人を削減するという報道があった。3社合計で3万2000人。

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by yoniumuhibi | 2018-12-07 23:30 | Comments(1)

AIがホワイトカラーの労働をリプレイスする - その意味を考える

c0315619_13534596.jpg最近、AI・ロボットの技術進化と人間労働の問題について考えることが多い。10月に放送されたNHKの「マネーワールド」第2集で、新井紀子が説明したAIの未来像に啓発を受けたことと、最近の外国人労働者の議論が契機になっている。できれば、新井紀子と井上智洋と3人で語り合う機会を持てればいいなと思ったりする。まず、最初に外食店舗とコンビニ・スーパーの無人化から想像を始めよう。20年後、間違いなくマクドナルドのハンバーガー店は自動化していて、カウンターでの販売対応も、キッチンでの調理配膳も、機械がオペレーションをこなしているに違いない。店舗に常駐する人間は、システム監視とトラブル対応を担当する店長一人だけになっているはずだ。Macだけでなく、KFCも同様だろう。もともと、この種のアメリカンファストフードのビジネスというのは、全工程をアルバイトの単純労働者ができるようにマニュアル化されていて、すなわちAI・ロボットにとって親近性が高いというか、代替を試みることが簡単な労働現場だと言える。米国の外食だけかと思いきや、日本の外食もスタイルは同じなので、吉野屋や丸亀製麺天丼てんやもすぐにAI・ロボット化を追求するだろう。

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by yoniumuhibi | 2018-12-05 23:30 | Comments(0)


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