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化け物のように強大化している安倍晋三の権力 - 過小評価するな

c0315619_13063799.jpg岸田文雄の総裁選不出馬について、幾つかのマスコミが裏話を披露する政界記事を配信している。(1)週刊朝日、(2)東洋経済オンライン、(3)読売新聞。虚実があり、脚色と憶測があるだろうが、浮かび上がるのは岸田文雄の優柔不断と覚悟の無さであり、戦略の欠如と見通しの甘さである。三つの記事には書かれてないが、どうやら岸田文雄は派閥を完全に掌握していなかった事実が透けて見える。派内は二つに割れていて、若手議員を中心とする主戦論の組と、降りて恭順しようというベテラン議員の組があり、岸田文雄は派内を一つの意思で纏めていなかった事情が推察される。傍目から見れば、7月5日夜の「赤坂自民亭」の酒宴への出席は、どう考えても安倍三選支持の意向の示唆であり、だからこそ、安倍側近の西村康稔がその証拠写真をツイッターで発信して宣伝したのだし、論功行賞を狙った片山さつきが大騒ぎしたのだろう。6月18日に安倍晋三と赤坂の料亭で会談した時点で、岸田文雄の腹の中は半ば決まっていたと言える。それにだめ押しするのが7月5日夜の機会で、恭順臣従の意思表明だった。

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by yoniumuhibi | 2018-07-27 23:30 | Comments(4)

岸田文雄の総裁選不出馬 - 安倍晋三の狙いは無投票、四選、永久独裁

c0315619_13561112.jpg岸田文雄が総裁選に不出馬の宣言を発表し、昨夜(24日)のテレビで話題になっていた。広島では豪雨被害の復旧の途上で、まだ断水が続いている地域が多くある。酷暑の中、多くの被災者が家屋や敷地に入った大量の土砂を清掃していて、高齢者や小学生の子どもが作業する映像がテレビに出ている。地元がそういう深刻な状況なのに、東京で軽薄に政局に興じ、マスコミに政局ネタを提供し、後藤謙次ら政局屋たちを喜ばせている岸田文雄の気が知れない。残酷で奇怪で異常な政治の絵だと思う。問題になった5日夜の「赤坂自民亭」の写真を見ると、小野寺五典や上川陽子ら岸田派のベテラン議員が参集していることが分かる。この「赤坂自民亭」の酒宴は、本来、総裁選に向けての政局の一環として仕掛けられた行事で、岸田文雄が降りて安倍三選支持に旋回することを党内外にデモンストレーションする機会だった。したがって、24日に岸田文雄が出馬断念を表明したとしても、特に何の不思議もなく予定どおりなのだろう。この政治を意外に感じたり、失望や落胆の恨み言をぼやいている方が感性が鈍い素人なのだ。

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by yoniumuhibi | 2018-07-25 23:30 | Comments(1)

災害対策基本法の改正の提案 - 初動を規定し検証を義務づける

c0315619_14080851.jpg前回の記事で災害対策基本法について触れた。この基本法には不備というか不満がある。政府の初動の遅れについて、それを不作為として明確に根拠づけられる条文がないことだ。今回、総理大臣である安倍晋三は、政府の非常災害対策本部を7月8日になって立ち上げた。前日7日は、関係閣僚会議を15分間開いただけで、午前中に私邸に帰って休養するということをやった。今回の豪雨災害は5日夜の段階から始まっていて、6日朝には高知県の安芸川が氾濫し、午前3時に県知事の要請を受けた自衛隊が救助活動に動いていた。物部川が氾濫し、行方不明者の捜索も始まっていた。6日早朝、まだオウム死刑囚の死刑執行が始まる前だが、NHKは増水した安芸川や緊迫した市役所内の映像を中継で放送していた。5日昼、気象庁は緊急会見を行って記録的な大雨になる警告を発しており、5日夜のテレビ報道も大雨に対する警戒のニュースで埋まっていた。もっとも、このとき、あの「赤坂自民亭」の狂宴の酒盛りが行われていて、正常性バイアスを無限に発揮していたのは、安倍晋三を筆頭とする自民党政権の幹部たちだったが。

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by yoniumuhibi | 2018-07-23 23:30 | Comments(2)

緊急消防援助隊と警察災害派遣隊 - 初動で待機の役立たず

c0315619_16225992.jpg前回の記事で、西日本豪雨災害の救助活動における消防と警察の不作為について論じた。この問題は、特に自衛隊の活動に焦点が当てられ、マスコミでもネットでも「初動の遅れ」という表現が与えられて議論されている。だが、この言葉は問題を正確に認識する上で不適当であり、あくまでザインではなくゾルレンの視角から考えるべきで、法的観点から問題を捉えた場合、「不作為」という言葉で説明と理解がされ、責任が追及されなくてはいけないだろう。災害対策基本法という法律がある。政府と自治体は、この法律の規定に則って対応しなくてはならない。法律を守らなくてはならない。災害が発生した場合は、国民の命を守るため、しかるべき立場の者がしかるべき行動をしなくてはならないのであり、それは、ドライバーとして車を運転する者が、ハンドルを握っている間、道路交通法を守らなくてはならないのと同じである。「初動の遅れ」という議論は、法的な義務と責任を曖昧にするもので、災害対策基本法の拘束から責任主体を免責する、すなわちゾルレンの次元をザインにする、日本人らしい無責任化の思考として注意する必要がある。

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by yoniumuhibi | 2018-07-18 23:30 | Comments(2)

自衛隊だけでなく消防も警察も動いてない - 「人命救助」の二重思考

c0315619_18103003.jpg必要だったのは、人命救助の出動命令だったのである。政府の初動の報告書にあったように、少なくとも7日午前の時点では2万1000人の陸自隊員に待機命令が出ていて、救助活動への即応態勢がとられていた。だが、これだけの人員が待機しながら、7日中に被災現場で実働した自衛隊員の数はわずか600人しかいなかったのだ。最も被害が大きく、多くの犠牲者を出した真備町の洪水現場には一人も入っていない。その前日の6日13時59分、内閣官房長官から「関係省庁が連携して情報収集に努め、先手先手で対策を講じること」という指示が出され、それを受けて各省庁に情報対策室が設置され、6日15時30分には関係省庁災害対策会議が開かれていた。その後、6日夕刻から深夜にかけて気象庁が西日本の8府県に大雨特別警報を出し、テレビ報道を通じて「命を守る行動」を呼びかけた。この夜、広島をはじめ各地で土砂崩れが発生し、人命の被害が急拡大することになる。小田川が氾濫したのは7日午前0時半だった。このとき、岡山県の小田川と広島県の沼田川の2本の河川が氾濫した。

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by yoniumuhibi | 2018-07-13 23:30 | Comments(7)

助けることができた7日の真備町 - 救助の不作為を徹底する国家

c0315619_16060866.jpg昨夜(11日)のNHKのニュースで分かったことは、7日午前の時点で、真備町では、洪水が家の中に侵入して水嵩が増して来つつ、まだみんな生きていたという事実だ。溺死したのは午後に入ってからだった。7日早朝から自衛隊が現場に集結し展開して、大規模な救助活動に当たっていれば、7日の正午までに多くの住民を救出することができたと考えられる。NHKの報道によると、妻が夫を介護しながら平屋の家で暮らしていた80代の夫婦が犠牲になったが、妻は7日午前10時57分、近所の家の者に電話をかけ、「水があがってきているので、役場に救助に来ていただくようにお願いできませんか」と懇願の留守電を入れていた。このとき、真備町支所も、市消防(119番)も、電話が繋がらなくなっていて、やむをえずそうしていたのだろう。妻は次男とも連絡をとっていて、朝早くの時点では、「水は来ていないから大丈夫」と言っていた。が、午後1時すぎ、「水が胸の高さまで来ている」と切迫した状況を伝えていた。報道記事には続きがないが、おそらく親子は最後まで電話で会話を続けていたのだろう。

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by yoniumuhibi | 2018-07-12 23:30 | Comments(0)

天災ではなく人災だ - 政府とマスコミの不作為と無責任と鉄面皮

c0315619_13292097.jpg西予市野村町で5名が犠牲となった水害は、天災ではなく人災だった。昨夜(9日)のNHKのニュースで、肱川上流にある野村ダムを管理する四国地方整備局が、7日の午前6時20分に一気に放流した事実が明らかにされた。愛媛新聞の8日の記事では、放流の通告を住民が消防団から聞いたのは午前6時10分過ぎだとある。大量の水を一気に放出したため、肱川が氾濫して野村町は瞬時に大洪水となり、住民は逃げる間もなく家の中に取り残された。四国地方整備局は、ダムを守るために規定どおりに放出したのだと言い張っている。NHKが取り上げたから、これは責任問題になるだろう。業務上過失致死が適用されてもおかしくない。野村町と大洲市の洪水のスマホ映像は、どう見ても普通の氾濫とは思えなかった。水の量が多すぎる。堤防の決壊だろうかと想像したが、そのような報道は7日も8日もテレビではなかった。松山局の小澤康喬は、一度もダム放流の件を説明しなかった。そこから遡及して考えると、7日午前9時20分に大洲市で肱川が氾濫という松山気象台の情報も疑わしく、もっと早かった可能性がある。

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by yoniumuhibi | 2018-07-10 23:30 | Comments(8)

西日本豪雨 - 真面目に報道しないマスコミ、全く動かない政府

c0315619_14171139.jpg西日本を襲った大雨災害、犠牲者の数がどんどん増えている。まず問題点として指摘したいのは、テレビが災害を真面目に報道しなかったことだ。7日と8日、土日が災害のピークとなったが、TBSもテレ朝も特別報道番組を組んで被害や救助の現状を放送しようとせず、通常の編成でルーティンを流していた。このことは信じられない。すでに7日未明の時点で、死者・行方不明者の合計が100人を越え、4年前の広島豪雨災害(74人)や昨年の九州北部豪雨(42人)を越える巨大災害であることが明白だったのに、現場の状況を中継して伝えることをしなかった。無視した。週末だったから、多くの国民が被災地を案じてテレビを見守っていただろうし、西日本各県に実家があって首都圏で暮らしている者などは特にそうだっただろう。8日日曜の午前9時半、誰もが豪雨災害の情報を知りたいときだったが、NHKは米中貿易戦争と外国人労働者受け入れの「日曜討論」を、日テレは赤坂のカフェレストランの紹介番組を、テレ朝は「仮面ライダー」を、フジは「ゲゲゲの鬼太郎」を放送していた。

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by yoniumuhibi | 2018-07-09 23:30 | Comments(8)

汚辱の歴史として残るポーランド戦 - 法規範の逸脱と正当化の詭弁

c0315619_15181385.jpg今日(4日)の朝日新聞の社説がW杯日本代表を取り上げていて、28日のGLポーランド戦での戦い方について、「子どもに『代表を見習いなさい』と言えない」と書いている。朝日は、30日の記事でも忠鉢信一が「『規範』守らぬ西野監督、世界のサッカーを敵に回した」と書き、手厳しい批判を述べていた。私はこれが正論だと思うが、一瞥したところ、日本国内ではこうした批判は例外的な少数で、特にテレビ報道では、西野朗の今回の件を「戦略」だの「高度な判断」だのと言って褒めちぎる論評で一色だった。29日の報ステに登場した新自由主義者の千葉功太郎も、西野朗と日本代表を絶賛するコメントで埋め、それを富川悠太がエンドースして唱和するという放送が流された。NHKも同様で、西野朗を英雄として讃え、まるで経営の神様のように持ち上げていた。この言説と空気については、左右の区別なく国民的に一色になっていて(ナショナリズム)、しばき隊シンパの作家が忠鉢信一に噛みついている場面に遭遇して愕然とさせられる。「憲法守れ」と叫んでいる左翼リベラルの中に、規範を守る倫理意識というものがまるで見られない。

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by yoniumuhibi | 2018-07-04 23:30 | Comments(4)


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