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小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる

小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる_c0315619_16301617.png少し前から、小泉悠あたりの発言で、一人一人の命よりももっと大切なものがある、国家の主権と独立を失うことは国民の命を失うことよりも重大で、どれほど犠牲を出しても最後まで戦って守り抜かねばならないものだという主張が連発されている。安倍内閣で国家安全保障局次長をやった兼原信克が、3/16のプライムニュースの席で小泉悠の発言に相槌を打ち、「そんなこと当たり前の話ですよ」と念を押していた。この問題が非常に気になる。とても気に障るけれど、焦点を当てて問題提起している声がほとんどない。

戦後の日本人はこの問題に非常にナーバスで、関心が高く、憲法9条をめぐる議論の中心にこの根本的な思想対立があった。小田実は個人の命が何より大事だと強調し、対して石原慎太郎は国家や共同体のために個人が命を捨てることこそ大切で、そこに人の生きる意味があるのだと反論した。戦後日本の大きな右と左の対立軸であり、長く果てしなく続いた論争と記憶する。そして、日本人はほぼ左の考え方を選び採り、その集大成というか総括が、文科省推薦の日本を代表する文化であるジブリ映画のテーマとメッセージだった。




小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる_c0315619_16304231.pngこのジブリ的な認識と思考が若い世代にも広く定着し、現代日本で不動の信念として確立したものと思っていた。戦争で国家のために命を落とすのはバカらしく、国を守るために死ぬなどあり得ず、自分や家族が生き延びることが第一だと、誰もがそう確信しているものと思っていた。だが不思議なことに、小泉悠が吐く国家主義のエバンジェリズムに対して反発がない。普通ならば、この小泉悠の復古的な挑発言辞に対して、ジブリ型日本人はアレルギー反応を示すものだ。生理的に拒絶するものだ。

テレビがウクライナ戦争のプロパガンダの刷り込みで充満・沸騰し、プーチンとロシアを憎悪して共振共鳴する熱狂空間となり、その中央演壇でコンダクターを務めている小泉悠の言葉だから、誰もそれに異を唱えず、小泉悠の恐ろしい軍国主義のイデオロギーの発信に頷いている。戦前戦中の「一億火の玉の皇国皇民」擬(もど)きな主張が、軍事ジャーナリストの解説に紛れて一般論化され、放送法が前提する「公正中立」の衣を着た洗脳メッセージに化けている。憲法9条と真逆の思想がシャワーされている。皆、それに抵抗せず黙っている。


小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる_c0315619_16305529.png嘗ては、その言論を石原慎太郎が吐き、櫻井よしこと小林よしのりが言っていた。明確に右翼の立場から、異端で極論の位置づけで、それが国民に訴えられていた。今ではすっかり変わり、イデオロギーとは無縁な風貌のテクニカルな領域の専門家が、公然とこの猛毒の主張を発している。そこが恐ろしい。石原慎太郎は作家だった。櫻井よしこは極右のジャーナリストだ。小泉悠には特にグロテスクな右翼表象はなく、技術屋のキャラクターが標榜されている。表現にも過激な熱量がない。熱がないのに、戦慄する軍国主義の説教を淡々と垂れている。

国家が戦争を始めたときは、国民は国家を守るために団結して戦って死ぬのが当然で、その生き方を選ぶのが正しいと言っている。個人個人のプライベートな人生を楽しむ価値よりも、所属する国家共同体を守護し防衛することの方が意義が重く、生き方として後者が尊重されるべきだという主張。戦争を是認し、戦争への国民の積極参加と国家への犠牲を当然視する言説。それが、中立的な立場の論者から、すなわち、後で世論調査してその主張が賛成多数となるような設定で、公然と議論されるのは、今回が初めてのような気がする。


小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる_c0315619_16311277.pngこの問題は、例の、橋下徹と玉川徹の発言の問題と絡む。そして現在は、マリウポリの戦況と市民の命の問題の判断と関わる。CIA御用論者とマスコミは、そして右翼と左翼は、ウクライナ側に妥協と降伏を要求する橋下徹と玉川徹の意見に対して、神聖な防衛戦争の遂行と勝利を邪魔する雑音として排斥する態度で一貫している。世界中が応援し加勢するロシア打倒の十字軍戦争に対して、余計な水を差す愚論だと非難している。私は、マリウポリの地下室で怯える弱者市民の身に即せば、一日も早くウクライナ軍に降伏して欲しいのが本音だろうと想像する。

「頑張れ、負けるな、最後まで抵抗しろ」と言っているのは、テレビのキャスターとCIA御用論者だ。最後まで抵抗しろという意味は、ロシア軍の爆撃で殺されて死ねという意味である。そこには、悪いのはロシアだからという前提があり、その遮眼革的な認識が顧みられない。事実上、マリウポリの市民は「人間の盾」にされ、犠牲の頭数にされ、ロシアを糾弾するための生け贄の材料に仕立てられている。ロシア軍を消耗させる「捨て石」にされている。ウクライナ軍が降伏すれば市民の命は助かるのに、そのことは誰も口にしない。命を救う最短の問題解決策は言わず、ひたすらロシアに非人道性の指弾を集中させ、結論を固定して連呼する。


小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる_c0315619_16312509.pngなぜ、この日本で、マリウポリは白旗降参しろという声が強く出ないのだろう。ジブリ作品の教育で精神のカーネルを形成構築しているはずの日本人が、この多数意見で纏まらないのだろう。不思議でならない。ジブリ作品の「生きろ」とは、まさにこういう境遇に置かれたときの選択基準の問題だった。人の命以上に大事なものはなく、それを超えた国家やイデオロギーの価値を説く教義に惑わされてはならず、安易にコミットするなという啓蒙だったはずだ。善いか悪いかは別にして、宮﨑駿の思想はそこにあり、9条の平和主義の派生だったと私は解釈している。

小泉悠らに毒々しい軍国主義のメッセージを発信させているのは、中国との戦争が間近に控え、日本のために戦い抜いて血を流す戦士国民を作るためであろう。分かりきったことで、詳論する必要もない。が、ジブリの教育を受けた者たちが、自分の命よりも国家の主権と独立が大事だと観念し、80年前の日本人のように国に命を捧げるだろうかと、どうしてもそこは合点がいかない。兼原信克は「そんなこと当たり前ですよ」と軽く言うが、兼原信克の話に説得力を感じ、真に受けて国の言いなりになる若者がどれだけいるだろうと思う。陳腐すぎて話にならないように私には聞こえる。


小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる_c0315619_16314232.png小泉悠や兼原信克は、国家の側の人間である。マリウポリで死んで行く者たちを見ながら、それを扇動と飛檄の道具にするゼレンスキーと同じだ。ゼレンスキーは戦争が終われば英雄になる。水木しげるの戦場体験をドラマ化した作品の中で、指揮する部隊に突撃と玉砕を命じて、自分だけさっさと逃げる口達者な参謀がいた。戦争になると、戦争指導者と兵隊・庶民の二つに分かれる。後者は国家に命を捧げて死ぬ役割の者だ。戦場で死に、空襲で死ぬ。国を守るための人生と意義づけられ、戦争の中で命を落とす。

前者はずっと生き続ける。あのインパール作戦でも、牟田口廉也は無傷で生還しているし、ノモンハンとガダルカナルで参謀をやった辻政信も生きて帰って政治家になった。NHKが毎年制作する終戦記念特集番組を、もう何十年と見てきたが、本当に驚くのは、高級参謀や軍司令官が戦後もピンピン生きていて、好き勝手な言い訳をヘラヘラくっちゃべっていることである。彼らは死んでない。無傷で、それだけでなく、何やら戦後も成功して富裕で満足な人生を送っている。


小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる_c0315619_16322349.png下に命令を下し、檄を飛ばす戦争指導者は、最後まで死ぬことはない。戦場に斃れ戦禍に散るのは庶民である。ウクライナの兵隊も、国民動員令で出国禁止され兵役に応募した男たちの何千人かは死んだだろう。中国との戦争になったとき、小泉悠や兼原信克は戦争指導部の「参謀」になるのである。われわれは、マリウポリの住民になるか、動員令で徴発されて前線で激戦する歩兵になるのだ。カウントされる犠牲者の一人になり、戦場で迷彩服姿で逝った者は靖国神社に祀られ、マリウポリ的に死んだ者は動画に撮られて西側マスコミに配信されるのだ。アメリカの同盟国のセンチメントを刺激する「悲劇」として。

おかしなことに、日本では、悲惨な戦争を目の当たりにしながら、反戦の気分が広がるのではなく、好戦意識ばかりが異様に高まっている。核武装をしろだの、9条改憲をしろだの、ウクライナの次は台湾だから準備せよだの、そんな話ばかり溢れている。世論調査の数字を示すのは面倒だから省く。テレビの環境はすっかり変わった。空気は戦時そのもので、野党は大政翼賛化した。東京のデモも、反戦デモなのか、打倒ロシアの戦勝祈願デモなのか訳が分からない。嘗ては、ベトナム戦争のときも、イラク戦争のときも、こんなことはなかった。


みんな戦争に飢えている。暴露膺懲と暴支膺懲の咆吼と絶叫ばかり。そして、プロパガンダのシャワーを浴びて神経を興奮させた勢いで、少しでもロシア寄りと看做した「非国民」の者をネット空間で見つけて、引き摺り出し、唾を吐き、暴言で殴りつけ、リプライで袋叩きにしている。憎悪のエネルギーを爆発させて溜飲を下げている。その毎日が繰り返されている。
中国との戦争の予行演習空間のようだ。そのまま、東アジアの戦争に滑り込むのだろうか。

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by yoniumuhibi | 2022-03-22 23:30 | Comments(10)
Commented by ムラッチー at 2022-03-22 20:06 x
  「風立ちぬ、いざ生きめやも」
ご存知、堀辰雄の小説からです。宮崎駿監督の映画の題材にもなりましたね。

主権国家間の戦争と言うのは、本来は「エリート対エリート」で勝手にやっていれば
良く、実際に「国民国家」が成立する以前の戦争とは、そうだったらしいですね。
(庶民同士の諍い、争いはそれはそれで洋の東西を問わずあったのですが)

主権国家間の戦争は、実は「階級・階層闘争」や「世代間闘争」を巧妙に回避し、
「本来の庶民の敵(支配層)」を見えなくさせた上で、「庶民同士がエリートの命令で殲滅戦をやらされる」
ものではないのか?と最近思っております。

事実、我が国でも嘗ての大戦では、大正生まれの男性だけ、「お上」の命令でゴッソリ「殺され」ました。
終戦直後の人口動態統計では、大正生まれの当時20~35歳の働き盛りの男性層だけ激減しております。
おかげさまで、人口のバランスが歪になってしまい、「団塊の世代」発生の一因にもなりました。

ウクライナ情勢が極東アジアに影響するのは最早必至でしょう。
3月中に何とか蹴りが付いて欲しいですね。 そうでないと、戦術核が飛んでくる恐れがあります。

長々と失礼しました。 では、「生きねば」。

Commented by ART AND MOVIE at 2022-03-22 20:08 x
小泉悠氏たちがそんなことを言ってるんですか。公では聞いたことが無いくらいの偏った発言が出て来ましたね。
考え方としても古いと思いますし、私はそんな考え方を持っていません。
国民の命、個人の方が価値が有ると考えます。
むしろそう認識する方が普通の良識のはず。
個別的に見ても例えば今の日本の政治は、それだけ命を掛け得るだけの価値を示していない。
もし戦うのなら、そう思う小泉悠氏たちだけが戦えばいいのでは。
でも駆り出されるのは、庶民なんですよね。
逆に言えば、こんなロジックが押しつけられて来るから、やはり「反戦思想」をロジカルに持つことが大事ですね。
Commented by 白石真希 at 2022-03-22 22:16 x
 3月18日の「朝まで生テレビ」で田原総一朗と森本敏と松川るい(自民党参議院議員党国防部会長代理)
がはっきりと言ってますね
 田原総一朗が「自衛隊は軍隊か?」という話の後で、「この国は基本はインチキだ。日本はね
安全保障を主体的に守ろうと思ってないよね。森本さんが一番詳しいけど。アメリカに助けてもらえる
ことになっている」とのフリに続いて、
 森本敏(元防衛大臣)が「それはちょっとなさけないところ。ウクライナなんか本当に立派。自分の国でなんとかしようと思っている。日本人がどう思っているか問題だけれども、本当にすべての国民がそう思っているか
怪しいところがある。なにかあったらもう、彼女と一緒に南半球に逃げようという若い人がいないとも限らない。
これでは、国家は守れないですね」と答えていた。

誰も(三浦瑠璃も)も田原や森本や松川の発言に異をとなえるものはいない。
この朝まで生テレビに出てくるような国会議員、専門家、学者中ははみんな「指揮官側」の人間で
自らが国家のために犠牲になる兵士の側なることはないという「前提」でお喋りをしているんですね。

国家が戦争を始めたときは、国民は国家を守るために団結して戦って死ぬのが当然で、その生き方を選ぶのが正しいと言っている。

それを見ている視聴者の「捨て石」に向かって統治者側の「プロパガンダ」をひたすら垂れ流すのはもはや
害悪でしかない。
Commented by 桃太郎 at 2022-03-22 22:40 x
私は、ロシア軍の戦闘即時停止を強く求めるものであるが、かといって、日本のメディアの報道姿勢に対しては生理的拒否反応を感じざるをえない。どのテレビチャンネルの戦争報道も見てはいられないのが、正直な私の気持ちである。それでも、少し気持ちを楽にしてくれたのは、ブログ主が紹介している「 ケンブリッジ大学の英国学者」( マーティン・ジャック)のインタビュ-に答えての論説『 ソ連崩壊後に米国は二つの面で深刻な過ちを犯した 』を読んで、この度の戦闘の本質に対する捉え方において全く同感できるものであったことである。 また、大原浩氏の投稿『 プーチンだけが悪玉か? ーー米国の「煽り運転」もたらしたもの 』( 3.18「現代ビジネス」)では、「 本当はだれの責任か?」、「 煽り運転、幅寄せは合法か? 」、「 反露無罪、鬼畜ロシア だけでよいのか?」、「 米国は決して正直ものではない 」、「 米国は反共のために人々を苦しめてきた 」などのタイトルを設定し、米国が、親米政権樹立のために、中南米やベトナムなど独裁政権の支援・介入をどれほどやってきたかを見逃してはならない、としている。 さらに、「 2014年2月、ウクライナ政権の樹立には、米国(CIA)の影が見え隠れする。」、「 ゼレンスキ-大統領を英雄視する向きがあるが果たしてどうであろうか? 」、「 NATOに加盟するという自らの発言でウクライナ国民をリスクにさらしたという事実は否定できない 」、「 18歳~ 60歳の男性は出国禁止は、戦闘訓練を受けていない市民に『 お国のために死になさい 』といっている のと同じではないだろうか? 」、「 ゼレンスキ-が最初から NATO加盟を口にせず話し合う姿勢を見せていれば、ウクライナ侵攻は無かったであろうし、市民の被害も無かった可能性が高かったことを忘れてはいけない。」、と述べている。 私としては、全くの同感である。、米国・NATOによる「幅寄せ」「煽り運転」も合法とは言えないし、言わせてはならないだろう。こうした視点からのメディア報道がほとんど消され、タブ-視されていることに対して、私は日本の将来に大変不安を覚えるものである。





Commented by カプリコン at 2022-03-22 22:50 x
TVのニュースや新聞だけでは今回の戦争の本質は見えてこないので、ネットのニュースとか貴ブログから情報を得ながら自分なりにいろんなことを考えてます。ご紹介のウクライナ・オン・ファイヤーも見ました。
ウクライナに侵攻することを決めたプーチンも許せませんが戦争を止めようとしないゼレンスキーも酷いと思います。それに自国の蛮行を棚に上げ正義感ぶってるバイデン。彼らは常に安全な場所にいます。

ゼレンスキー大統領の国会演説について「所詮紛争の当事者」として猛反対している鳥越俊太郎氏やウクライナ情勢でNATO批判の南ア大統領に同意して「戦争は回避できたはず」と発言して本田圭佑氏の意見に私も賛成です。

ウクライナで繰り広げられる子どもたちも含めたくさんの市民を巻き込んだ地上戦。これ以上、泥沼化したら、と考えるとぞっとします。

日本に原爆が落とされた原因の一つが沖縄での地上戦でアメリカ兵も多数の犠牲者が出たからだったはずです。

死ぬのは普通の人々です。戦争反対!
Commented by 成田 at 2022-03-23 08:20 x
何故反戦が盛り上がらないのか、疑問に思ってました。
私が出した結論は要するにロシアを侵略者に仕立て上げて侵略者対正義のレジスタンスという捉え方が広まっているからだと言うことです。
ロシアの主張であるネオナチとの戦い、NATOの東方拡大阻止などの大義が全く受け入れられていない。ヘタをするとロシア国内にですら受け入れられてないのです。
それほど、アメリカのプロパガンダが世界中に広まっているのでしょう。
ウクライナ人にはプロパガンダに騙されず早くロシアに投降してほしい。たとえ捕虜として残酷に扱われても、生き残って欲しいです。ロシアもウクライナを降したら、過酷な報復はせずに兄弟国としてしっかり再建に励んで欲しい。そんな思いです。
Commented by 北海道人 at 2022-03-23 11:45 x
「被害者」の痛みや悲しみへの共感と「加害者」への憎悪、自分自身がそうした「崇高」な感情をもつ人間であり、周りの人々とともに「正義」の側に立っていることへの陶酔と安心。こうした「社会的作法(イデオロギー)」が北朝鮮による「拉致問題」で一気に確立されたように思う。戦争は常に「被害者」を必要とする。現下のウクライナ問題もこうしたイデオロギー的社会実践の定期訓練の一つであろう。戦後日本の平和主義の根底には、戦争に良いも悪いもない、全てが悪であるという思想があり、経済学者の森嶋通雄が言うように、最終的に侵略されたら両手を上げて降伏すればよい、という戦争体験に根差した論理もあり得た。しかし、今や全てが跡形もなく消え去り、戦前と同様あるいはそれ以下の狂気がこの国を覆っている。
Commented by 愛知 at 2022-03-23 14:50 x
記事でご指摘の東京のデモというのは21日の「さよなら原発代々木集会」のことかと。確かに鎌田慧さんのスピーチを読んでも糖衣錠にすらなっていない「征露丸」(日露戦争当時の正露丸の商標)のような部分があって仰天。戦意高揚のアピールと受け取られてしまうと残念でなりません。同じ日、当地(名古屋)でも日本ウクライナ協会が呼びかけた集会とデモが。参加者の中に日の丸の旗を手にした人も。過去に参加した辺野古新基地建設反対の集会とデモ、表現の自由をめぐる集会とデモでは目にしたことのない光景でした。見た限り右翼ではなく、一般の参加者。今に始まったことではありませんが、リベラル(?)の人たちが「私は真の愛国者」為政者をさして「国辱」「売国奴」と何の躊躇いもなく書き込んでいるのも不思議でなりません。逆風の中、タフなご教授を続けられることに感謝いたします。
Commented by アン at 2022-03-23 17:12 x
アメリカ国内の報道では、前ペンタゴン軍事顧問の肩書を持つ軍人のダグラス・マクグレゴー氏が
「戦況を説明すると、すでにウクライナ軍は完全に包囲され、補給路を断たれ、いくつかの街や都市で孤立している。彼らは時おり些細な抵抗を試みるのが精一杯で、それが大勢に影響することはない。戦争の勝敗は既に完全に決した。」「ロシア軍の関心事は最初からいかに市民の犠牲を出さないで作戦を遂行するか。また軍事施設以外のインフラを破壊しないこと。プーチンはそれを軍に厳しく命じていた。それが開始後数日間、作戦をソフトなものにしてしまった原因。」と述べておられる。
田中宇氏の評論を通して得られる理解と、同じ。マクグレゴー氏は、このような状況でウクライナに武器を送り続け戦争を煽り、プーチンが何かの拍子に倒れるというあり得ないシナリオをでっちあげるワシントンの今の状況を、異常だと評しておられる。
岸田はアメリカに命じられてインドとカンボジアに「小間使い」として出かけたようだが、インドやカンボジアの方が冷静に状況を見ているでしょう。
貴ブログで書かれていた日本の軍国主義のこと、いまだに本当に腹が立つ。そしてウクライナ一色の今の状況では、また同じ過ちを繰り返すと思う。多様な評論が存続して、ダグラス・マクグレゴー氏のような専門家が真実を口にできるだけ、アメリカは日本より数段、大国である。
Commented by アン at 2022-03-23 17:29 x
重ねて失礼いたします。
ダグラス・マクグレゴー氏「アメリカが送っている武器は、最終的にすべてロシア軍に押収されているのが事実。ロシアの圧倒的勝利という潮目が変わることはあり得ない。ワシントンは彼らのパトロンのために戦争をエスカレートしたい、長引かせたいだけだ」
降伏せよという貴ブログでのご主張通りと思います。アゾフが市民を盾にとっていて、ロシア軍は市民を攻撃したくないのに、アゾフが市民に、外へ出ることを許さないとマクグレゴー氏は述べておられます。
マクグレゴー氏は「ロシア軍が人口の多い地域への進軍を避けているのは、穀倉地帯だから。ロシアはウクライナの人たちから農業を奪いたくない。プーチンはこの戦争に勝つだろうが、プーチンはウクライナ市民を犠牲にしたくはなくて、そこに最大の苦しみがある」と言っておられる。
プーチンには毀誉褒貶があるし、私もプーチンを聖人だとは全く思わないが、ワシントンの戦争屋の方が数段劣悪で、それに乗せられたウクライナ政府がばかげているのは確かだ。ウクライナ内閣は総じて若く、政治経験が足りないのだろう。
日本のメディアには、戦況(ロシア軍の進軍の状況)を示す地図も出ませんし、報道の体を成していません。


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