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藤井風のように - 職業としてのブログ

藤井風のように - 職業としてのブログ_c0315619_13430240.png紅白歌合戦で藤井風という新しい歌手が登場して活躍していた。才能の塊のような音楽家で今後が楽しみだ。24歳。長身でルックスもいい。個性的な喋りとピアノ演奏のハイテンションにモーツァルト的な天才を感じさせる。故郷である岡山の里庄町を宣伝していたところもいい。無条件で好感が持てる。岡山城東高校へは岡山駅を東に超えて3つ目の駅で降りないといけない。里庄は県の西の端の笠岡の一つ手前。高校通学はかなり大きな負担だっただろう。

この青年を気に入ったのは、音楽の内容ではなく、彗星の如く現れてスターダムにのし上がった登場の仕方である。YouTube から出てきた。才能一本。実力一本。コネなし。親の七光りなし。業界の配膳なし。業界への忖度なし。素晴らしいことだ。インターネットの真価が発揮されており、音楽の本来的な姿が生きている。音楽はこうあるべきだし、インターネットはこう使われないといけない。これこそが理想的なあり方だ。藤井風は初出場で紅白に出て一気に主役の座を奪った。視聴者の心を鷲づかみにして国民的歌手になった。希望を感じる成功劇だ。




藤井風のように - 職業としてのブログ_c0315619_14120190.png社会批評や政治理論や社会科学の世界でも、こうしたことが起きて欲しいと思う。せっかくインターネットの基盤が準備されているのだから、ブログというツールを活用し、才能のある者が一躍奮起して評価を獲得し、有力な言論者となって世の中を動かしてもらいたい。今のアカデミーは堕落と劣化の極みにあり、官僚化とサラリーマン化と世襲貴族化の泥沼で腐り澱んで饐えている。無能ばかりが卑しく我欲に蠢いている。霞ヶ関と同じ。人材が出る余地はない。マスコミも同じ。

最近、朝日新聞をほとんど読まなくなった。購読しているけれど読んでない。読むほどの中身がない。購読をやめない理由は、一応、ブログを書いている立場上、新聞の紙面チェックが必要な場合があると考えるからだが、今はそれも必要とは感じなくなってきた。朝日の朝刊の料金は月額3500円である。高すぎると思う。朝日への信頼が決定的に墜ちたのは、津田大介を論壇時評に就かせたときである。驚いた。あまりに読者をバカにした趣向で話にならない。一般の中高年読者の方が津田大介よりも知識と知性が上である。あり得ない人選だ。


藤井風のように - 職業としてのブログ_c0315619_13400235.png朝日新聞デジタルは、月50本記事が読めるベーシックコースが980円、無制限に読めるスタンダードコースが1980円の値付けになっている。宅配購読をやめて安いネット購読に切り換えるかというと、私はその選択と購買行動はしないだろう。やはり価格が高すぎると感じるから。新聞通信調査会の調査によれば、40代の43%しか新聞を購読していない。30代は33%。全体にどんどん購読率が下がっていて、読者の数が減っている。所得や家計の問題も大きいのだろう。値段が高すぎる、

中身がないなどと勝手なことを書いて関係者には恐縮だが、その根拠として一つ提示できる出来事が昨年あった。自慢話にならないように注意して言わないといけないことだが、9月3日金曜日の菅義偉辞任の一件である。その前日、私はツイッターで「明日、辞任表明します」と予想を書いた。その週はずっとこの問題が焦点で、マスコミも国民全員が張り付いていて、小泉進次郎の連日の官邸訪問などがあり、菅義偉が解散に打って出るかどうかに注目が集まっていた。私は自分の政局分析に自信があった。これしかないと判断して9月2日に書き、結果的に的中となった。


藤井風のように - 職業としてのブログ_c0315619_12594435.png少し余談の説明をすると、菅義偉が、9月3日の役員会の席で初めて辞意を口に出し、すなわちそれまではずっと続投・解散の姿勢を崩さなかったのは何故かというと、菅義偉が、3日朝に何かが起きることを神に祈願していたからである。北朝鮮のミサイルが関東沖に落下するとか、首都直下地震が起きるとか、米軍と中国軍が南シナ海で交戦状態に入るとか、そんな奇跡が発生することを待っていたのだ。ギリギリまで自分が権力を手放さなくても済む、総裁選がペンディングになる緊急事態が発生することを期待していたのである。

奇跡が起こらなかったため、遂に諦めてその場で辞意表明した。往生際が悪かっただけだ。私は、普段目を通さなくなった朝日新聞の2面4面を開いて、朝日が3日の朝刊にどう書いてあるかを確認した。何も書いてなかった。その週の間、朝日の政治部には菅義偉が辞任するという予想が全く立っておらず、その予測の選択肢がなかったのだ。テレビの連中と同じで、だらだらと退屈で無味乾燥な政局報道をやっていた。30年前の朝日の政治部なら、「首相、本日辞任へ」を見出しにしただろう。少なくとも「首相、本日辞意か」と見出しを打ったはずだ。


藤井風のように - 職業としてのブログ_c0315619_12595894.pngなぜ、3日午前に菅義偉が辞意表明するという観測を、たった1人のマスコミ政治記者もできなかったのだろう。それを紙面でもツイッターでも出して、世間の耳目を集め、的中させて評判を取ろうとしなかったのだろう。私はそう思う。大手紙の記者が何人もツイッターのアカウントを持っていて、フォロワーを何万人も集めて偉そうなことを書いている。だが、1人もこの予測を披露した者はいなかった。政局分析の能力がなく、緊張感がなく、正確な情報収集ができてないのだ。私はできた。権力闘争の真相を読み切った。

菅義偉の裏に橋下徹が軍師で策動していることを見抜いたから、そこから計算して、3日朝辞任確実の結論をはじき出した。還暦を超えた身で、無名の浪人ふぜいが、正月から自慢話を言うのは恥ずかしく滑稽で醜態なのだけれど、客観的にこれがシンプルな事実である。15年も政治ブログをやっている「専門家」で「政治研究者」なのだから、これくらいのことはできないといけない。あの後、ツイッターのフォロワーが一時的に2千人ほど急増した。私は自信を持ったけれど、それ以上に、政局分析が全くできないマスコミの政治記者たちを無能だと軽蔑する。高給取って遊んでいる烏合の衆だ。


藤井風のように - 職業としてのブログ_c0315619_14131563.png年頭に当たっての抱負として、今年も憲法9条と憲法25条をテーマにしてブログを書いていきたい。この二つの価値を大切にする気持ちを中心に据え、この二つの理念を松明として掲げて、誰も書けない濃い中身を書いてゆきたい。丸山真男のラディカルな民主主義を基礎に措き、そこから議論を展開して独自の視点を提供したい。どれほど異端とされ、主流から石を投げられても、その柱は崩さぬよう心がけたい。志位和夫が南京大虐殺の日に北京五輪ボイコット要求を表明したことを、誰も批判しなかったが私は批判した。

この意見の投擲は、誰からも意義を認められてないけれど、歴史に残ることだと確信している。憲法9条とは、平和主義であり、72年の日中共同声明と95年の村山談話の精神である。憲法25条とは、平等主義と社会主義であり、再分配の経世済民である。中間層と地方の復活蘇生である。憲法9条と憲法25条、ラディカルな民主主義、戦後民主主義の思想は、今では誰も目を向けない廃墟となり、無価値化されて侮辱される雑草の如き像になっている。ジェンダー、マイノリティ、LGBT、の多様性主義の荘厳な新神殿の外に打ち棄てられている。


他人が捨てたものを拾う。戦後民主主義への感謝の気分が私にはあり、恩返ししなくてはという思いが強い。その思いを胸に<職業としてのブログ>にあらたに挑戦する。謹賀新年、今年もよろしくお願いします。


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by yoniumuhibi | 2022-01-05 23:30 | Comments(2)
Commented by コスモス at 2022-01-06 15:56 x
ブログ主さんがSNSで書かれていたワクチンの件。
本庶先生は2020年夏の段階で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)にはワクチンは合わないと言っておられました。その通りになっています。
山中伸弥はワクチンはゲームチェンジャーだと嬉々としてました。
製薬業者から袖の下もらってる人間とそうではない人間、生物学への深い学識がある人間とそうではない人間。同じノーベル賞もらっていても、出来が全く違うことがよくわかるでしょう。西浦や忽那何某は語る価値もありません。
菅なんて高等学校の生物どころか学校で理科もろくに勉強したことなさそうな頭で、岡部信彦に吹き込まれたんでしょうけど、ワクチンだと号令を掛けた。厚労省は薬害訴訟を恐れて、ワクチンの認可には及び腰だったんですがね。
2世議員の河野太郎や惨めに落ちぶれた石原長男がいかにうるさいだけの無能だったか、連中の顔を見なくなった今、よく理解されるといいのですが。
本庶先生のお考えをもとにすすめていれば、亡くならずに済んだ命があったのではないか。残念でなりません。
ブログ主さんは菅の辞任についても書いておられますが、菅がやめた途端に5波が収束したこと、このウイルスは菅のような傍若無人で科学を舐めてかかる人間には容赦しないんだなと感心しています。
Commented by NY金魚 at 2022-01-06 22:01 x
Kingyo NYさんは藤井 風さんと一緒にいます。
友人のブログ『世に倦む日日』をFBで紹介したら、藤井風君とFBの友だちに。久しぶりに若きヒーローのエネジーにつつまれて、とても光栄な気分。というか、エントロピーだらけの老人生が一瞬バラ色に。
若いひとの創る音楽とは、いつもそのつぎの時代を先取りしていて、いつも漠然と『風のように』おもむろに次を感じています。ところが、ポスト・コロナがはじまるというのに、当然来るべき新しい音楽がまったく見えてこない、イライラ。彼の登場で身体中の筋肉が若返り緩む思いです。風君の踊りは、ゆっくり解放速度の方向に『風のように』ゆらめいていて、身体の動きの余韻を増幅させている。ゆらめきの大きさから、かれはもっと踊りたいということ。そして動きが風のなかに消えたとき、風君の次のことばが響きはじめる。
若いくせに『彼岸』のようなところばかり見つめている。踊りの開放速度とともに、だれもが自分とそっくりじゃないか、と感じる。不思議な『風のように』揺れているひと。
https://www.facebook.com/kingyo.ny/posts/4741270219320396


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