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日本共産党の北京五輪ボイコット要求 – 南京大虐殺の日に衝撃の声明

日本共産党の北京五輪ボイコット要求 – 南京大虐殺の日に衝撃の声明_c0315619_15291394.png13日、日本共産党の志位和夫が、北京五輪の外交ボイコットを政府に要求する声明を発した。ネットでは右翼が歓迎の声を上げている。12月13日は日本軍による南京大虐殺が始まった日で、南京市で大きな追悼式典が開かれていた。このニュースが中国国内でどのように受け止められたか不明だが、市民の衝撃は大きかったことだろう。英国共産党は追悼のコメントを出していて、虐殺の過去を謝罪・反省しない日本の歴史修正主義を批判している。同じ日、都内では「南京大虐殺から84年 2021年東京証言集会」が開かれていて、100名近くが出席している。集会に参加した人の中には、日本共産党を支持して選挙で投票している者も多かったに違いない。志位和夫の声明をどう感じたことか。日本共産党が、13日が何の日だったか失念していたとは思えない。考えられないことだ。ということは、13日が何の日か知りながら、敢えてぶつけるように意図的にボイコット要求を発したことになる。信じられない出来事だが、なぜ日本共産党はこのような妄動に出ただろう。



日本共産党の北京五輪ボイコット要求 – 南京大虐殺の日に衝撃の声明_c0315619_15321288.pngなぜ中国の人々を傷つける行為に出たのだろう。安倍晋三が731の機番の自衛隊機に乗って得意顔で写真を配信したような、中国の人々の傷口に塩を塗り込む悪辣で嗜虐的な嫌がらせだ。きわめて重大な政治的挑発であり、中国全体を敵に回す行動だろう。南京大虐殺について、その歴史的過誤を認めて反省する態度から離れ、右翼と同じ開き直りの地平に立ったも同然で、最早、同じ口で右翼の歴史修正主義を批判することはできないだろう。その資格はない。党中央が発表をこの日に選んだのは、当然ながら政治的な目的と思惑がある。第一に考えられるのは、来年の選挙に向けてのイメージ戦略であり、衆院選で蒙ったマスコミ世論からの反共攻撃の繰り返しを、来夏の参院選では何とか極小にしたいという動機に他ならない。同じ共産党でも中国共産党とは違って、こちらは人権と自由民主主義を純粋に追求する党だということを強調したい狙いがあり、中国共産党からの批判の逆襲を招き込んで、二党間で対立と論争を惹起して演出と宣伝を図ろうという深意があるのかもしれない。


日本共産党の北京五輪ボイコット要求 – 南京大虐殺の日に衝撃の声明_c0315619_15484161.png日本共産党からすれば、今回の件は中国に対する認識規定を変更した改訂綱領に沿ったもので、その立場を明確にアピールする機会として、敢えて計画的に13日を選んで発表を設定したのだろう。中国共産党との絶縁を内外に最終的に印象づけようという工作だ。中国共産党が絶対悪であることを日本国民に確信させ、左翼を含めた隅々まで了解させる効果を計算して行っている。綱領に則った行動だから、日本共産党としては原則に沿った任務遂行であり、立場を正当化できる行動ということになる。彼らのプロトコルである原則主義の規範性を満足させるもので、したがって志位和夫の内面に葛藤はないのだろう。だが、管見ではその態度は大いに怪しくて、改訂綱領の反中国路線に従った今回の決定と声明発動は、実は、次々と従来の党の基本方針を転覆させてゆく最悪のシナリオを予感させる。具体的に言おう。来年前半は台湾情勢がさらに緊迫度を増し、改憲論議も進む中、経済安保法制が国会上程される運びになる。これは民間企業に対中国の外事公安の末端活動を義務づける内容で、事実上の国家総動員法の施行に他ならない。


日本共産党の北京五輪ボイコット要求 – 南京大虐殺の日に衝撃の声明_c0315619_15322939.pngそして、その次は沖縄への中距離核ミサイル配備が控えている。これらについて日本共産党は反対の立場を続けるだろうか。憲法9条の改訂に反対を貫徹するだろうか。9条改訂の発議と国民投票は、国民全体に中国との戦争を決意させる最後の里程標だろう。国民が国民投票で踏み絵を踏んだら、もうその選択は後戻りできないもので、国民一人一人が責任を負うルビコンの決断である。政府のせいで戦争に引っ張られたとか、後で泣き言を言えない決定が民主主義の手続きで固められる。果たして、日本共産党は最後まで反対運動するだろうか。何やら、薄々と、裏切りへの伏線が見え隠れしていると疑念を持つのは私だけだろうか。今から20年近く前、北朝鮮に対する経済制裁が問題になったとき、日本共産党はそれに賛成し、万景峰号帰れ、拉致被害者を返せと、志位和夫らが新潟港埠頭に立って拳を突き上げた事件があった。私は不審に感じ、ブログで問題提起した記憶がある。憲法9条の原則に基づけば、相手が誰であれ、タリバンであれ、平和中立の太陽政策の外交で臨むべきではないか。圧力と対抗ではなく、どこまでも対話と協調で平和友好に徹するのが9条の理念ではないか。


日本共産党の北京五輪ボイコット要求 – 南京大虐殺の日に衝撃の声明_c0315619_15324191.png6年前の安保法制時の日本共産党の立ち回りはさらに面妖で、法案の成立を最初から折り込んだ奸智で狡猾な「反対運動」を差配していた。SEALDsのパフォーマンスで左翼の衆を踊らせつつ、何と、法案成立の夜が明けると同時に「国民連合政府」の構想を打ち上げるという茶番をやってのけた。「野党共闘」が目的だった。真の狙いがそこにあったのは歴然で、典型的な党利党略の経過と顛末を見せつけられた。安保法制に心から反対して動いた市民は出汁にされたも同然だった。暴力しか能のない、しばき隊の小僧どもが左翼業界で名士様に成り上がって行った。日本共産党と組んだ WinWin の出世物語である。日本共産党にとっては、そこから築いた「野党共闘」が最高価値で、すなわち戦前日本の「国体」と同じで、何より優先で護持すべき財産なのだろう。背に腹は代えられない逼迫の事情が党の組織に迫っていて、現行の選挙制度で生き残るためには、綱領も変え、主義主張も変え、科学的社会主義を棄てて、しばき隊が牽引する当世流行の多様性主義(ジェンダー、マイノリティ、LGBT、、)に乗り換えるしかないのだ。共産党の看板を掲げたまま、中身は看板とは無縁の思想の政党に。


日本共産党の北京五輪ボイコット要求 – 南京大虐殺の日に衝撃の声明_c0315619_15353534.png結局、20年間も威嚇と脅迫をかけ続けてきて、北朝鮮には何の効果もなかったではないか。ご覧のとおりのありさまで、北朝鮮に対する圧力政策は失敗だった。北朝鮮は20年前より軍備を増強した国になり、日本は20年前と比較にできないほど落ちぶれ衰退、国際的地位を低下させている。9条改憲を容認し、日米同盟を肯定するところの、リベラルデモクラシーの党に日本共産党が変われば、党名も正式に変えるのだろう。意識され予定されているのは、共生党とか共生社会党のブランディングだと想像する。多様性を核心とする左派リベラルの新党への転身が目論まれ、アナウンスと同時に政党助成金の受け取りを表明するのではないか。来年は日本共産党の創立100年の年である。この機を捉えて、党が全面的にモデルチェンジの挙に出ても不思議ではない。6年前から始めた「野党共闘」が変転(変節)の端緒だった。6年前から登場した「野党共闘」のイデオローグたる中野晃一。この男は上智の政治学者だが、政治学(=政治思想史)を研究した学問的経歴は不明で、専攻は何か、誰から指導を受けたのかよく分からない。少なくともマルクスやそれに関係する歴史と思想には無縁で無関心のようである。


日本共産党の北京五輪ボイコット要求 – 南京大虐殺の日に衝撃の声明_c0315619_15330013.png東大の文学部を出て教養学部の院に進んでいるが、博士論文は何なのだろう。論文も著書もツイッターの投稿も、学者というより政治評論家の類を想起させ、片々のツイートも、もし中野晃一の名前が隠されたものであったら、ただの共産党支持のしばき隊左翼の素人が発信した低劣な野次と見分けがつかない。言論に、特に学者的な個性も特徴も教養もない。インテグリティを感じない。だが、どうやら日本共産党の現在の政策に相当な影響力を持っているようだ。もう一人、しばき隊小僧の五野井郁夫。この男からは幾度も汚い誹謗中傷攻撃を受けた。また、香山リカや有田芳生と歩調を揃え、しばき隊が私を罵倒し侮辱するのをRTで中継して拡散していた。名前を出して論うのも不愉快で気分が悪くなるが、赤旗紙面にも屡々登場するこの男が、どうやら左翼世界における中国叩きの急先鋒の役割を果たしており、内側から左翼リベラルに中国憎悪の毒を盛る扇動者の主軸らしい。アジア記者クラブ(APC)のタイムラインで厳しく批判されているのを見る。今回の志位和夫の声明を聞いて、党中央が完全にしばき隊に汚染され、汚染どころかとっくに乗っ取り完了の状態となり、最早、以前とは異質に右傾化した邪な政党に変わり果てた事実を思い知る。


国内に中国憎悪を止める勢力がなく、憲法9条や村山談話を基本に中国と向き合おうと唱える者がいない。右から左まで一糸乱れず暴支膺懲で整列した。テレビを点ければ、毎日毎晩、中国との戦争準備の話題でぎっしりで、戦意高揚を促して開戦への覚悟と血気を刷り込んでくる報道ばかり。戦争以外の何が先にあるのだろうか。志位和夫の13日の声明は暴挙であり、中国の日本への不信を決定的にし、日中間に長く残る禍根を残したと思う。


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by yoniumuhibi | 2021-12-15 23:30 | Comments(5)
Commented by 須原久 at 2021-12-16 05:23 x
党員ではございませんが、1960年代よりJCPを応援してきた者です。

世に倦む様は、
「(JCPは)9条改憲を容認し、日米同盟を肯定するところの、リベラルデモクラシーの党に
日本共産党が変われば、党名も正式に変えるのだろう」
とおっしゃいますが、私は 「党名を私たちに返してください!」 と言いたい。







Commented by 成田 at 2021-12-16 12:53 x
リベラルの日本共産党が外交ボイコットを主張するとは世も末ですね。あきれて物も言えないです。
中国の主権を何だと思っているのでしょうか。
最近の日本共産党の言動には首を傾げてしまいます。韓国の文在寅大統領はアメリカの圧力に動じず、外交ボイコットを拒否しました。もしかすると北京五輪に北朝鮮の金正恩もきて朝鮮戦争終結の歴史的イベントになるかもしれません。在韓米軍が存続できなくなるので、アメリカは青くなるでしょう。
Commented by 大曽根 at 2021-12-16 18:17 x
そもそも論を言えば、安保法制への立憲民主党の立場が既に怪しくなっており(「廃止」でなく「修正」になっているし、代表選でも各候補非常にぼかしていた)、その立憲に協力しているという時点で、推して知るべしという感じなんですよね。
Commented by 長坂 at 2021-12-16 19:30 x
来年は日本共産党創立100周年。その誕生は中国人、朝鮮人との連携連帯があって可能になったわけでしょう?1915年の無謀で尊大な「21か条」の要求に抗議の声を上げた日本の中国人留学生に朝鮮人留学生も加わり、徐々に運動は3・1、5・4運動に繋がり上海の大韓民国臨時政府へと。上海はコミンテルンと東京を結ぶ拠点となり、コミンテルン日本支部として第一次日本共産党が生まれる。すっごーく大雑把ですがこんな感じ?民族自決、反植民地、反帝国主義、反ファシズムと一応共に闘ってきたんじゃないのか?今は袂を分かち相容れないとしても、あの時代をインターナショナリズムの理念理想を掲げ抵抗してきた同士? 中国は迷惑かもしれないけど、「米中戦争をなんとしてでも回避する為に日本共産党は二国間を取り持つ覚悟がある」ぐらいの事言ったっていいのに。もしかして日本で一番反共は日本共産党だったりして。
Commented by 輪ゴム at 2021-12-16 23:01 x
先日、『言論抑圧 - 矢内原事件の構図』を読んで
たとえ中国内部に問題があっても、侵略するのは更に悪だという預言者として使命感に眩しさを覚えると同時に
彼は政府の圧力だけでなく、学内の派閥闘争で追い出された面も強いと知る

そして、筆者の印象に残った一説

「自らはメディアを通じて発言することのない一般国民の目で見たとき、言論界の大局的な動向を見定めるうえで重要な姿勢とは、
どのような言論人が何を言っているか、を常に満遍なく押さえることではないだろう。むしろ重要なのは、
どのような言論人が表舞台から消えていったか、どのような見解をメディアで目にすることがなくなったかについて、
把握することではないだろうか。」

昔の左派はネットでの情報発信力が弱く、今はそれをいわゆるしばき隊が補った形になっている
逆に言えば彼らの野党共闘の思惑に反する意見は、
直接叩かれることはなくても拡散されないもどかしさがある


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