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痺れを切らした平野博文のミニ政変 – 枝野幸男は関ヶ原西軍の毛利輝元か

痺れを切らした平野博文のミニ政変 – 枝野幸男は関ヶ原西軍の毛利輝元か_c0315619_14580631.png長々と続いた自民党総裁選は間もなく終わる。途中から、先週(9/13-)頃から、すっかり退屈になって討論会等のテレビ放送は見なかった。森友問題とかクリティカルな論点は全て避ける進行になり、候補者間での政策主張の相違点は特になくなっている。見どころが失せた。出来レースとヤラセ芝居の本質と実態が浮き彫りになっていて、保守派以外の視聴者は興味を持てないコンテンツになって久しい。政策の論点は次第に潰され、平坦にされ、論議は自民党として一つの方向性に収斂されて行っている。討論会やその報道は、自民党の来たるべき衆院選のマニフェストの広報宣伝になっていて、その目的が露わとなり、国民への刷り込みの時間になっている。また、全国の市議や県議に向けての、或いはこれから市議や県議になろうと野心を研ぎ蓄えている者たちへの、教育訓練の時間となっている。自民党の政治家というのはこういう言葉を使い、こういう政策の口上を舌回しし、こういう態度で野党を見下して蔑めばよいのだという、自民党政治家を育てる研修素材になっている。



痺れを切らした平野博文のミニ政変 – 枝野幸男は関ヶ原西軍の毛利輝元か_c0315619_14591903.png公共の電波を使った自民党政治の「放送大学」講座が続けられている。その結果、テレビを見ているうちに、一般国民が自民党政治家の卵に育てられ、自民党政治にコミットするサポーターに養成されるのだ。効果は小さくない。単に11月の総選挙への影響だけでなく、もっと大きな意味がある。テレビを見ながら、実家がある田舎の町の商店街に思いが寄った。通りの小売店を継いだ同級生たちがいる。昔はそれほど右傾した自民党範疇ではなく、むしろ社会党寄りの、いわば宏池会とか経世会の地方版のマイルドな雰囲気だったが、今はどうやら安倍自民党の支持者として営業して暮らしている。そうでなければ生きていけないのであり、周囲も同じなのであり、周辺には社会党の姿はなく、それはずっと大昔に絶滅し、共産党も高齢化して消えつつあるからだ。市議や県議は、高市早苗のように毒々しい右翼ほど威勢がよく権勢を張っている。そういう時代に変わったから、安倍支持者でなければ土地で具合よく商売できない。きっと、彼らはテレビを見ているだろう。学校で、必須で最新の教課の授業を受けるように。


痺れを切らした平野博文のミニ政変 – 枝野幸男は関ヶ原西軍の毛利輝元か_c0315619_15000132.png24日(金)、立憲民主党内で小さな事件があり、代表代行で選対委員長の平野博文が小沢一郎と会談し、野党の候補者調整で表に出て動いてくれと要請したという情報が出た。そして同時に、その動きに対して枝野幸男が不快感を示すという記事も出た。要するに、枝野執行部が小選挙区の候補者調整で腰が重く、一本化が遅々として進まないため、困った平野博文が一計を案じ、「野党共闘」で力を発揮できる小沢一郎に出番を依頼したという幕らしい。現在、70小選挙区で重複したまま解決がついていない。野党間の候補者調整の問題とは、つまるところ、立憲民主党と共産党の選挙共闘のスペシファイのことであり、二党での選挙後の新政権のあり方をどうするかという問題だ。煎じ詰めれば、共産党の要求する閣外協力の形式を認めるかどうか、新政権発足時の共産党との関係をどう定義し説明するかという難題である。現時点で、共産党は野党連立政権を求め、立憲民主党は共産党のベタ降りを求めている。二つの間の距離は遠く離れていて埋まってない。枝野幸男は交渉も始めておらず、党首会談は全く見通されていない。


痺れを切らした平野博文のミニ政変 – 枝野幸男は関ヶ原西軍の毛利輝元か_c0315619_15004152.png枝野幸男は強気の態度で、時間が経って公示日が近づけば、共産党が我慢比べに負けて自動的にベタ降りせざるを得ないだろうと踏んでいる。が、すでに公示予定日から1か月を切ったタイミングにあり、このまま小選挙区の候補者が埋まらないままだと、週刊誌が次々と出してくる議席予想に大きく影響する。自民現職と接戦が予想される選挙区が20-30あると言われていて、候補が一本化されるか否かで当落予測の条件が大きく変動する。最終的に共産党がベタ降りの選択に出るにせよ、公示までの期間にマスコミがどういう情勢観測を報道するかは重大な問題で、ここで自民圧勝の空気が固まって既成事実化されれば、公示後に野党が状況を挽回するのは非常に難しくなってしまう。時間がない。本来なら、公示1か月前なのだから、現時点で焦点の小選挙区の野党候補が一本化され、顔が揃えられているのが普通だ。枝野幸男がキャッチコピーで唱える「1対1の構図」が現実に組み上がっていなければならない。選対責任者の平野博文が焦燥するのは至極尤もで、悠長な構えの枝野幸男に痺れを切らして決起の動きに出たのだろう。


痺れを切らした平野博文のミニ政変 – 枝野幸男は関ヶ原西軍の毛利輝元か_c0315619_15050768.pngおそらく、平野博文の単独のスタンドプレーではなく、共産党との選挙協力を早く固めてくれという現場や下部からの突き上げが強く、切実な要求として噴出していて、党内多数の意思が基盤としてあるのだろう。この問題は野党側の選挙運動のモメンタムに決定的に影響を及ぼす。下手をすれば野党側の自滅を招いてしまう。田崎史郎も、老婆心で、野党は早く選挙区の一本化を固めて発表した方がいいとアドバイスしていた。枝野幸男は政策ばかり熱心に説明して訴えているが、選挙に効果があるのは政局の方で、候補者統一の成否の方が肝要なのだと言う。そのとおりだろう。となると、枝野幸男は一体なぜ共産党との共闘交渉に腰を上げないのだろうという疑問が沸く。今回は連合から釘を刺す発言が前回より弱く、枝野幸男が外から行動を拘束制限されている様子は見られない。共産党と素早く交渉して、双方が妥協して着地点に合意すればいいだけだ。重要なのは、無党派とマスコミに「1対1の構図」を訴求し納得される態勢作りである。公示1か月前なのに、枝野幸男が交渉妥結を渋っているのは、やはり理由があり、腹の中に黒い思惑があるからだろう。


痺れを切らした平野博文のミニ政変 – 枝野幸男は関ヶ原西軍の毛利輝元か_c0315619_15334219.png一言で洞察を言えば、それは枝野幸男のイデオロギーである。凌雲会の佞悪な政治思想だ。最近の動きを一瞥して、枝野幸男が、党の路線を人事と共に右へ右へ旋回させていることが歴然で、その中身については前回記事で詳述した。先週以来、総選挙に向けての立憲民主党の政策と立場の説明については江田憲司がテレビの前面に出ている。「野党共闘」を応援する者たちは脱力と不信の気分だろう。立憲民主党は一年前に国民民主党との合流を果たしたが、合流によって党の内部は執行部含めて大いに模様が変わった。HPで議員の顔ぶれを眺めていると、実際、ほとんど国民民主党のイメージと同じで、右傾反共の饐えた悪臭が漂って鼻をつき、本当にこの面々を共産党支持者が選挙区で応援運動するのかと怪訝な心境になる。後藤祐一笠浩史がいる。松原仁と渡辺周がいる。この議員名簿なら、横からスッと前原誠司が入ってきて、そのまま代表の座に収まっても何の違和感もない。前原誠司の子分と手下ばかりだ。合流を機に党を構成する分子は大きく変容し、4年前の「枝野立て」の清新なリベラルの党とは異質の集団に転化した。それは、市民連合の「野党共闘」が演出する理念的方向性とは正反対の性格のものである。


痺れを切らした平野博文のミニ政変 – 枝野幸男は関ヶ原西軍の毛利輝元か_c0315619_15340037.png市民連合が発表した「野党共闘」の「政策合意」は、本当に枝野幸男の本心なのだろうか。それとも、単に選挙区で共産党の票を得るための一時的便法で、別の謀計で選挙後の立ち回りを画策していて、裏切りを前提で「契約書」に署名しているのだろうか。不意に、関ヶ原の歴史が想起され、そのアナロジーの説得力に吸い込まれて想像力の絵が浮かび上がる。枝野幸男は、実は毛利輝元なのではないか。立場的には西軍の総大将だったが、本気で家康と戦う気はなく、二股をかけてポーカーフェイスで周囲を欺き、戦場から離れた位置で傍観していた。二股の一つは、三成・吉継らが奮戦して東軍を打ち破る奇跡が起き、結果、天下が東西二分され、西日本の首領に収まることである。その工作に安国寺恵瓊を使った。もう一つは、絶対的優勢の家康と内通し、毛利の所領を最大限安堵することである。プリエンプティブなリスクヘッジ。その策は吉川広家に仕切らせた。智謀・策謀が身上の毛利。広家は家康の背後の南宮山に陣取る西軍軍勢を抑え込み、本来の陣形と兵力なら西軍が拾うはずの勝利を家康にもたらし、功績によって毛利家の生存維持を獲得する。余興で配役の図を拡げれば、恵瓊は山口二郎、広家は神津里季生だろうか。


松尾山の小早川秀秋は国民民主党の玉木雄一郎だろうか。いずれにせよ、毛利は三成・吉継・行長の味方ではなかった。徳川と二大政党制のシステムで政治を回すのが党の理念(幻想だが)であり、それが無理なら、徳川体制の中の一大名で生き延びられればよかった。歴史のアナロジーが不吉な占いを告げるところ、衆院選(関ヶ原)の後、立憲民主党は、自民党の一派閥 - 長島昭久や細野豪志や桜井充も再結集した前原・枝野派 - で生き延びる最悪の将来になるかもしれない。果たして、恵瓊の運命はどうなるのだろうか。自民党の一派閥という想像図は、いささか悪乗りが過ぎるカリカチュアになるが、要するに大連立という意味である。


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by yoniumuhibi | 2021-09-27 23:30 | Comments(0)


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