人気ブログランキング | 話題のタグを見る

野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪

野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_14480253.png17日、総裁選告示日の夜の報ステを見ていたら、早くも4候補がスタジオに並んで公開生討論を演じる企画が組まれていた。初めて野田聖子が政見を披露する機会でもあった。討論の半ば、気になるやり取りがあり、候補者が他の候補者に質問をぶつけて政策を聴く部分で、岸田文雄が野田聖子に振り、中国に対する安保外交政策の何如を問う場面があった。唐突な感が強く、何でこんな質疑に持ち込むのだろうと不自然に思って見ていたら、野田聖子の応答がまた意外で、自民党議員の言説とは思えない超ハト派の意見が飛び出し、テレビの前で狼狽する気分にさせられた。どう答えたかは報知が取り上げて書いている。だが、この記事は要約が不十分で、実際の内容はもっと強烈だった。うろ覚えだが、憲法9条とか非戦の立場とか、そんな言辞も発されていた気がする。趣旨として、72年の日中共同宣言が原則だと言わんばかりの立場表明で、あまりにラディカルな踏み込みに、一体何事が起きたのだろうと面食らわされた。しかも不思議だったのは、この野田聖子の「親中」発言に対して、高市早苗を含めた3人が噛みつかず、素知らぬ顔で素通りさせたことである。



野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_14482126.pngその瞬間、私は何が起きているのかを直観し、壮大なやらせ芝居を確信し、誰がそのシナリオを書いているかを察知した。野田聖子から、こんな平和主義外交論を聞いたことはないし、ハト派の範疇という認識はない。その実績もない。出陣式のとき、横に立って花を添えていたのは、国会で「八紘一宇」を称揚した極右の三原じゅん子ではないか。三原じゅん子は選択的夫婦別姓に反対している。明らかに今回の総裁選での野田聖子の位置づけと振る舞いはフェイクだ。芝居だ。演出の作為があり、配役が設計され、監督の指示に従って野田聖子が演技している。リベラル政治家のキャストを与えられて、「弱者」だ「子ども」だという政策アジェンダを訴求し宣伝している。その目的は、自民党内にタカ派からハト派までの左右の幅があり、立憲民主党が主張しているような政策軸があるが如きイメージを粉飾するためだ。自民党の多様性と懐の深さを強調し、印象工作し、虚構を信じ込ませ、自民党のプリファレンスを引き上げるためだ。野党の持ち味を消し、野党を潰すために設定されたキャラクターだ。中国に対する自民党のメッセージという意味もあるだろう。


野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_14503825.png野田聖子の推薦人が二階派が8名出している点に与良正男が着目して疑念を示していた。二階俊博は、この総裁選の構図では河野太郎を推しているはずで、野田聖子が割り込んできたら議員票で不利になる。なぜ矛盾した行動をとるのかと訝っていたが、田崎史郎はその疑問に推論を示し、幹事長ポストから降りる82歳の二階俊博に派閥を仕切る権力はすでになく、二階派の議員は自分勝手に動いているのだと解説を垂れた。一つの見方だろう。であるとすれば、草刈場になった二階派に手を伸ばし、議員たちを自在に動かしたのは誰かという推理になり、黒幕は安倍晋三だという解明と断定になる。総裁選の総合プロデューサーは安倍晋三で、安倍晋三と今井尚哉の脚本と演出どおりに舞台がキャリーされている。とにかく総裁選に出たい一心の野田聖子に役を与え、リベラルとハト派の照明を当てて脚色し、大衆を欺く虚構を細工しているのは、闇将軍の安倍晋三に他ならない。要するに、この総裁選全体が安倍晋三が仕組んで回している出来レースなのだ。そう考えると分かりやすい。岸田文雄の態度が変わり、総裁選の議論が変わってきた点にお気づきだろうか。


野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_14500700.png岸田文雄が出馬表明したとき、第一声で打ち上げたのは「新自由主義政策の転換」だった。この訴えは、今回の総裁選の大きな争点になるものと期待された。公開討論が続く中で具体的な中身が詰められ、関心が盛り上がるべきだった。だが、途中から全く議論されなくなり、焦点から遠ざかり、岸田文雄も言わなくなっている。封印してしまった。期待外れに終わった。高市早苗が出馬当初に語っていた金融課税30%策も、すぐにトーンダウンして撤回するに至っている。安倍晋三と麻生太郎の干渉だろう。初期に言われていた森友問題も、潮が引いたように消えている。総裁選の議論は途中から無内容になり、何が争点で政策軸かも曖昧になり、演出と宣伝と露出だけが際立つ不毛なイベントになった。おそらく、当初は関心を寄せた無党派層も次第に退屈になってしまったのではないか。本気で票を争っている気配も見えない。岸田文雄が総理総裁になったら、河野太郎は政調会長に座り、高市早苗は防衛相に指名され、野田聖子は女性子ども担当相となり、大団円が演出されるのではないか。幹事長は甘利明で、要するに安倍・麻生レジーム安泰の図である。


野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15162847.png河野太郎が総裁になったら世代交代が進み、安倍・麻生レジームが崩れるという予想や期待も成り立たなくなった。財務省・副総理は麻生太郎のまま続くのではないか。自民党総裁選は、権力闘争の様相さえすっかり失せてしまった。誰が総裁に選ばれても、安倍・麻生・菅の3人は安泰で実権を握ったままだろう。このような残念な状況になってしまった理由は、安倍晋三の裏からの強力な介入の奏功という面もあるけれど、もう一つ、コロナ禍第5波が収束に向かい、自民党に危機感がなくなった影響が大きい。菅義偉が退陣表明し、総裁選が始まった2週間前は、第5波の渦中にあり、衆院議員と党支部が「選挙の顔」を求めて焦燥していた。党の体制を刷新しないと70議席減になるという破局が待ち構えており、その恐怖から、議員と支部関係者は河野太郎新総裁を待望したのである。だが、感染波が収まり、野党は相変わらずの無能無力の体たらくで、自民党が総裁選ショーで支持率を上げる局面になったため、議員も支部もすっかり余裕の空気となり、岸田文雄でもいいや、旧レジーム継続でもいいやという意識に落ち着いたのだろう。コロナの盛衰が政治の環境条件を変える。


誰が勝っても何も変わらない。悪くなるばかりだ。安倍晋三の黒幕権力がより強大になるばかりで、安倍晋三の専制支配が強化されるだけである。二階俊博が隠居するだけで、他に特に変化はない。目を凝らせばよく分かるが、今回の総裁選の「討論」には対立の契機がない。演出役の野田聖子を除いて、3人とも政策を一方向に収斂させ、丸く収めてうやむやに着地させている。本来、議論して具体的な公約を示さなければならないはずの、新自由主義や森友問題や党人事制度改革の問題は、時間を追う毎に徐々に後退させ、視圏の外にフェイドアウトさせ、別の問題をクローズアップさせてマスコミに撒いている。敵基地攻撃だとか年金だとか。昨年の総裁選の方がよっぽど対立が激しく、権力闘争らしい権力闘争だった。今回は権力闘争すら皆無だ。ただの下手な猿芝居で、中身のないだらだらした宣伝ショーにすぎない。


野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15165982.png
野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15170774.png
野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15171669.png
野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15173842.png
野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15175117.png
野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15180094.png
野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15250610.png
野田聖子のフェイクと配役 – 総裁選を演出し出来レース化した令和の妖怪_c0315619_15251455.png

by yoniumuhibi | 2021-09-21 23:30 | Comments(0)


カウンターとメール

最新のコメント

「アベノミクスによろしく..
by 玄明 at 17:34
いつもながらすばらしい政..
by kth at 23:17
総裁選が終わって新総裁報..
by 成田 at 10:53
菅に対して日本人の拒否反..
by アン at 12:21
私は基本的に..
by ムラッチー at 11:10
「改革の度に悪くなった」..
by 玄明 at 10:47
河野内閣の実権は菅が握る..
by アスパラガス at 00:55
87歳でツイッターをやっ..
by コスモス at 10:21
河野太郎は、「PCRの抗..
by 和田 at 12:52
本邦でのパンデミック第5..
by クソえもん at 10:22

Twitter

以前の記事

2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月

記事ランキング