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テレビを買い換えようか迷っている – インターネットとテレスクリーン

テレビを買い換えようか迷っている – インターネットとテレスクリーン_c0315619_13374671.png地デジ移行がブームになった10年前ほど前に購入した薄型テレビが、寿命になったのか映像が不具合になり、4Kの新製品に買い換えようかと相場を調べる段になった。東京五輪もあるかもしれないというタイミングで、また、コロナ禍の巣ごもりで消費生活を充実させる一つの手として、同じ購買行動にかられている人も多いのではないか。だが、そこでどうしようか迷っている。市場はどうやら55型のサイズが標準になっているようで、43型は安くて小さな部類に属する。正直、55型は大きすぎて必要ない。居間が狭いからという事情もあるが、日本のテレビ放送の現状と今後を考えたとき、40型以上のテレビ画面はオーバースペックであり、むしろ精神生活に支障になると思われるからだ。楽しめるコンテンツがなく、将来も期待できない。お笑い芸人が身内ネタでギャハハとバカ笑いする映像を毎日見るのに、55インチは不要だし、逆に精神衛生に悪影響になるだろう。毎日見るNHKの7時のニュースは、菅義偉が冒頭から割り込んで(見たくないグロテスクな)顔を見せる「テレビ版官報」になった。 



テレビを買い換えようか迷っている – インターネットとテレスクリーン_c0315619_13394017.pngもう数か月前から報ステは見ていない。週に一度見るか見ないかという疎らな頻度になった。夜の生活習慣がすっかり変わって、まさしく昔の老人のように早寝早起きのスタイルとなった。積極的にテレビ報道を追うことがなくなり、テレビ報道の中身に関心を持つことがなくなった。テレビ報道は醜悪で欺瞞的なプロパガンダばかりだ。親米右翼の吹き込みと刷り込みばかりであり、政府の棄民政策の正当化ばかりである。上級の見せつけと私物化の盛り上がりばかりであり、庶民を小バカにしたお笑いの悪ふざけばかりだ。テレビが面白くなくなるということは、生活レベルが低くなるということであり、人生の楽しみがなくなるということである。結局、高機能テレビのハードは宝の持ち腐れとなった。先日、NHK-BSの「ワイルドライフ」で、チベット高原のオオカミの家族の生態を特集した放送があったが、これはまさに大画面テレビの醍醐味が発揮された内容で、チベット高原の自然景観と四季の変化が美しく感動的な絵が満載だった。本来、こういうコンテンツが四六時中見られることが、デジタル放送と薄型大画面テレビの移行時に期待されたことである。


テレビを買い換えようか迷っている – インターネットとテレスクリーン_c0315619_13395279.png昔の、1990年代頃の、国谷さんが解説して活躍する、NHKの世界経済動向を特集した報道などは、大画面テレビに映えるリッチでエクセレントなコンテンツ(のはず)だった。制作にたくさんカネをかけ、優秀なスタッフが精力的に各地を駆け回り、いい感じの撮影と編集をやって映像を仕上げていた。久米宏の夜桜中継とか紅葉中継とか三大瀑布中継とかも、テレビマンの久米宏らしい野心的なコンテンツで、あのとき大画面テレビがあったらなあと懐かしく思わせるものである。戦後日本というのは、テレビ文化と二人三脚で歩いてきた世界であり、テレビが(中産階級の王国たる)日本の民族文化であったことを考えると、今、テレビから疎外された日本人の姿というのは、何とも惨めで哀れなものだと思う。今のテレビの中は今の日本そのもので、劣化と右翼化と自己欺瞞の腐れ果てた姿がある。貧しい姿が映し出されている。魅力がなく希望がない。私は、10年ほど前に25型のブラウン管から40型の液晶に買い換えたが、そこから後に見させられたのは、気分が悪くなる安倍晋三の顔ばかりだった。安倍晋三が降り、まさか菅義偉が同じ真似をするとは思わなかったが、平然と同じことをやっている。 北朝鮮中央テレビをやっている。


テレビを買い換えようか迷っている – インターネットとテレスクリーン_c0315619_13401695.png内田樹が、去年くらいからか、民放テレビのビジネスモデルはもう終わりだと言い、CM資金が企業から集まらなくなって破綻すると言っている。話半分に聞いていたが、今回、テレビ買い換えの判断に直面して、それもあるかなと思うようになった。10chの報道番組を見なくなり、テレビを午後10時前に消す生活を送るようになるとは思わなかった。今、テレビCMは高齢者向けの商品(医薬品とか)が多い。団塊の世代を中心にした消費者ボリュームがあり、この人たちはお金を持っていて消費に積極的だ。が、その下の世代からお金がなくなり、車も売れなくなった。今の50代以下が70代になっている頃は、現在繁栄している高齢者商品市場(ジャパネットの通販みたいな)は成立し得ないだろう。明確に富裕層と貧困層が分かれ、したがって富裕層向けの商品を大衆向け媒体であるテレビで広告宣伝しても意味がない。自ずとCM媒体の主力はテレビからネットに移り、民放テレビ局に資金が入らなくなる。民放局がリストラされ、5局体制が3局ほどに整理される。が、情報媒体の主たるがテレビからネットに移るからといって、コンテンツの品質が上がるとか、知的レベルがまともになるということはない。むしろ悪化する。


テレビを買い換えようか迷っている – インターネットとテレスクリーン_c0315619_14211547.png悪化している。多くの者がホームページに据えているYAHOOの、画面下スクロールで連なるニュースの中身というか編集が、何ともオーウェルの『1984年』的で不気味である。選択され表示されるニュース群は、おそらく個々によって類別され差異があるだろうことは想像される。それぞれの趣味や関心や志向によって、トピックスが抽出され割り振られているのだろうと推測する。それはAIがやっていて、日頃の本人のニュースや情報へのアクセスから「最適化」されているのだろうと推理する。だが、これが何とも不気味で、私の場合には、とにかくこれでもかと反中プロパガンダの記事が並び、これを読めとYAHOOが強制してくるのだ。コロナ関連の記事はほとんど並ばず、与野党の政局や国会関連も並ばない。最近、そうした問題に関心を失っていて、ネットマスコミの記事をクリックする機会が減っているからかもしれないが、とにかく、私のYAHOOトップ下は悪質な中国叩きのヘドロで埋められる。必然的に、昼間の暇な時間はそれに目を通すことになる。昼間はYAHOOが強制する反中プロパガンダのネット記事を読み、夜は報道1930やプライムニュースで興梠一郎や佐藤正久の中国ヘイトを聞く。


テレビを買い換えようか迷っている – インターネットとテレスクリーン_c0315619_14524772.png中国への敵意と戦争扇動の話で漬け込まれている。中国憎悪が充満する空気を一日中吸って生きている。「2分間憎悪」どころではない。他の者たちも似たようなもので、個人の関心はAIというビッグブラザーに支配され、制御され、管理され、支配層(アメリカ+日本会議+ネオリベ資本家)に都合よくアレンジされたプロパガンダ情報だけが抽出されて個人に届けられ、効率的に洗脳されるのだ。まさにインターネットが洗脳装置になっている。テレビもネットも洗脳機関。以前、私は、オーウェルの『1984年』に登場するテレスクリーンの装置について、これはインターネットだと指摘したことがあった。類まれなる政治学のセンスを持った天才オーウェルの、時代を半世紀も先取りした本質的予見だと指摘した。この予見の発見について、私は自信を持っている。作品の中では、それはいわば旧式の監視カメラ兼指示伝達テレビだが、どことなく、もっと高度なコンピュータ機能(AI的なインテリジェンス機能)の付随を予感させて気味悪い。結局、ツイッターとかブログとかは、個人がビッグブラザーに向けて信仰告白している日記報告であり、自ら正直に思想信条を書いて記録保管し、その「健全性」や「危険性」をチェックしてもらっているのと同じなのだ。


匿名で書いても、IPは簡単に特定され、どこの誰だか公安警察は分かる。と言うより、ネットが言論空間であり政治活動し政治争論する空間のメインだから、具体名や個人情報よりもツイッターやブログのアカウントこそが市民的個人そのものだ。政治の動きや流れを作る市民的主体の生命はそこにある。権力 - しばき隊のような左翼権力も含めて - はそこに規制をかけたり嫌がらせして妨害すればよいのであり、押さえ込みは簡単だ。昔の特高のように、活動家が夜間にビラ貼りしているのを捕縛して拷問する必要はない。物理的な手間は要らない。電子的に柔らかく弾圧でき、政治的反抗を無力化できる。情報の主舞台がテレビからネットに変わるからといって、決してそれが楽観的で未来的な方向性ではないということを、内田樹には言っておく必要があるだろう。最初に戻って、4Kテレビに買い換えるかどうか。テレビを積極的に見る日常生活がないのなら、見ても面白くないのなら、大型の高価なテレビを新しく買う必要はないのではという結論に至っている。災害報道とかがあるから、テレビを家からなくすわけにはいかないけれど。


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by yoniumuhibi | 2021-04-14 23:30 | Comments(2)
Commented by 成田 at 2021-04-15 10:22 x
とにかくテレビの質の低下はひどいです。安倍政治によるNHK人事への介入からひどくなってます。
テレビの力を使えば政権交代だってできるわけです。世の中を良くしようという矜持を持って、番組制作を心がけてほしいです。

佐藤正久なんてテレビに出してはいけない人間です。憲法違反の自衛隊出身で、その非合法組織を票田に議員になれただけです。自衛隊を解散したら即落選ですよ。
それで佐藤のやってることは反中、反韓、親米、親台です。
戦争することしか考えていない。
1つの中国の国際認識からすると非合法政権でしかない台湾を支持するのは同じ非合法組織の自衛隊出身だからでしょうか。
Commented by ムラッチー at 2021-04-18 18:11 x

 「ニュースステーション」の最終回(2004年3月)に於いて、久米宏キャスターがこう仰ってました。
「日本の民間放送は全て戦後に誕生した。日本の民間放送は戦争を知らない。(NHKと違って)民間放送は
国民を戦争へミスリードした過去が無い。これからもこの状態が続いてほしい」と。

 「ニュースステーション」が小泉政権の誕生の一助になった事は間違い無いでしょう。
とは言え、久米氏はその事をいたく気に病んでいたと言います。

 今、民間放送は凋落の一途を辿っています。
とは言え、ネットメディアは国民に「物語」を提供する事はできないでしょう。
ネットメディアに「編集」と言う概念はありません。欲望と欲望が衝突するだけで
何も残らない「荒野」なのです。勿論、「荒野」に「物語」など存在しません。

 田中先生、5~10年以内に「第二次大東亜戦争」は勃発するのでしょうか?






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