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6年以内に中国と戦争を始めると米国が宣告 – 台湾有事と沖縄中距離核配備

6年以内に中国と戦争を始めると米国が宣告 – 台湾有事と沖縄中距離核配備_c0315619_13324003.png中国が台湾に6年以内に侵攻するという話題が先月の日本の主要な関心事になり、毎晩のようにテレビの政治報道で取り上げられた。最初に3月9日に前インド太平洋軍司令官のデービッドソンが上院軍事委員会で証言し、次に3月23日に同じ公聴会で新司令官のアキリーノが「大方の予想よりずっと近い」と念を押し、マスコミ報道ではこの観測が既成事実となって一人歩きを始めた。情報の中身を見ると、中国の太平洋への進出を抑止するべく米軍が軍備増強計画を立て、6年間で270億ドル(2兆9700億円)の予算を承認するよう議会に求めていて、それを通すための口実として引き合いに出してきた感が強い。日本国内の報道では、この観測を認めて前提した上で、習近平の任期と野望から6年以内というタイミングを根拠づける言説が敷き固められている。総書記2期目が残り1年で、3期目が5年あるから、足して6年であり、その間に必ず台湾に侵攻して武力統一するのだと言う。米軍側は6年の根拠を説明しておらず、6年以内の信憑性は何とも杜撰で軽薄な印象を拭えない。



6年以内に中国と戦争を始めると米国が宣告 – 台湾有事と沖縄中距離核配備_c0315619_13364484.pngだが、6年以内という時間情報に何の中身もないかというと、それは違う。実はこれは中国軍が台湾に武力侵攻する予測分析ではなく、米国が台湾有事で中国と開戦するカウントダウンの示唆である。宣戦布告の予告のメッセージだ。6年以内に必ず台湾有事を起こすぞという米国側の宣告と脅しだ。台湾有事で戦端を開くから、同盟国軍は抜かりなく作戦準備をしておけという通達であり、中国との戦争を遂行する上での国内動員態勢を整えよという号令だ。対中国戦争の場所と時間が具体的に示されたという意味で、それに向けて米国の陣営が意思統一を図ったということだ。私はずっと、対中国戦争が始まるぞ始まるぞと言い、渾身で警鐘を鳴らし続け、オオカミ少年となり、右翼と左翼から揶揄と嘲笑と侮辱を浴びせられ続けてきた。戦争はいつ始まるんだよと愚弄され続けてきたが、いよいよ、米軍の最高幹部が自らその役割を担う段となった。米軍の最高幹部がそれを引き受けると、さすがに右翼も左翼もオオカミ少年呼ばわりせず、逆にスイッチが入って、中国との戦争に意気軒昂になるから不思議なものだ。


6年以内に中国と戦争を始めると米国が宣告 – 台湾有事と沖縄中距離核配備_c0315619_13414243.png今から6年以内という期限は、中国にとって根拠のある時間ではなく、米国にとって理由のあるもので、必要上設定されたタイムリミットである。それは、何もせずこのまま6年を放置したら、米中のGDPはクロスポイントを迎え、力関係が逆転し、米国は唯一の超大国ではなくなってしまうという意味だ。米国は覇権国の地位から転落し、中国がアジアのルールメーカーとなり、太平洋島嶼諸国も中国の意向と秩序に従うようになる。ミクロネシアの領域に中国海軍の基地ができ、沖縄とグアムの米軍はハワイから分断され、背後を中国軍に囲まれて挟み撃ちされる軍事戦略上の構図になる。そうなれば、米軍は沖縄・グアムから撤収せざるを得なくなり、日米同盟は空文化する事態になるだろう。経済成長と技術開発のスピードでは、中国の方が米国を凌いでいて、何もせず座視していれば覇権国交代の瞬間は必ず訪れる。それを阻止するためには、米国は持てる力を駆使し、全力で手を打つ必要があるのである。現時点で、米国は中国との戦争を内々に決意している。戦争という物理的手段に訴えなければ、中国との「競争」に勝てないからだ。「競争」に負ければ合衆国が死ぬからだ。


6年以内に中国と戦争を始めると米国が宣告 – 台湾有事と沖縄中距離核配備_c0315619_13551231.png今後、台湾有事に向けて台湾工作が活発に進むことが予想される。台湾と米国の2プラス2、EU各国の台北事務所設置、蔡英文の米国訪問とバイデンとの会談、蔡英文の英国訪問、蔡英文の豪州・NZ及びEU主要国訪問、クアッドとTPPへの台湾参加、等々。米国の同盟国である西側先進諸国が、台湾を事実上承認して外交関係を深めるところの、すなわち「二つの中国」を推進し、習近平政権を極限まで挑発してゆくだろう。無論、影で音頭をとって調整するのは日本で、表では中国に遠慮する素振りを見せながら、着々と台湾復権のお膳立てをし、その工作を東南アジア諸国に波及させようと動くだろう。他方、中国共産党の側も、押されっぱなしの情勢を看過するわけにいかず、対抗上、台湾の中の両岸統一派にテコ入れし、独立に奔走する蔡英文政権へのカウンターを盛り上げる動きに出るはずだ。国民党は股裂き状態で立ち往生となり、香港と同じような対立と混乱が起きると思われる。東南アジアの経済を回している華僑も、蔡英文派、中共派、中立派に分かれて苦悩するに違いない。同様に、北米の中国系も三派に分かれて相克するだろう。それこそがCIAの狙いであり、米国の狡猾な戦略でもある。


6年以内に中国と戦争を始めると米国が宣告 – 台湾有事と沖縄中距離核配備_c0315619_14015199.png6月、英国コーンウォールでのG7に招かれた文在寅は、中国に付くか、米国(西側)に付くか、ショー・ザ・フラッグを迫られる厳しい局面になるのではないか。G7の主要議題は中国問題で、特に台湾にフォーカスする進行と発信は決まっている。今年の国際外交では、台湾の分離独立をめざす米英の工作が、ウィグル人権問題の追及と並んでキャリーされ、世界政治の波乱要因になり、台湾有事へ向けての助走路となるだろう。来年も基本的な方向性は同じ。米国は、中国が屈服するまで、中国(CPC・PRC)が瓦解するまで戦略の遂行を止めない。一方、軍事安保の方面では、第一列島線における中距離核ミサイルの配備が焦点になるはずで、特に、憲法9条を持つ日本の方針決定(核武装)が大きな問題になると予想される。沖縄への中距離核ミサイル配備については、すでに小谷哲男が昨年の報道1930でCIA(ハンドラーズ)の意向をリークし、観測気球を上げていたが、3月16日の2プラス2の直後、櫻井よしこがプライムニュースで配備に踏み切れと檄を飛ばし、国内世論を正面から工作する動きに出た。左翼リベラルからは無反応で、これを黙認許容している状況にある。おそらく、総選挙の後にも具体的な論議が浮上し、世論調査でガス抜きして年末に方針決定となるだろう。


6年以内に中国と戦争を始めると米国が宣告 – 台湾有事と沖縄中距離核配備_c0315619_14111357.png前にも記事で書いたが、日本にはイプシロンがある。国産小型ロケット技術を転用できる。核技術も十分。沖縄の中距離核ミサイル配備は、米軍基地に米軍が設営するのではなく、日本が自衛隊基地に自前で配備しメンテするところとなり、発射ボタンの権限のみ米軍(アジア太平洋軍司令官)が握る司令系統となるだろう。相当に急いで配備を完成させるはずで、6年以内という数字はこの期間を睨んでのものだ。実際、台湾有事から日米vs中国の全面戦争になった場合は実戦で使用される可能性が高く、発射前に攻撃されて潰される可能性が高い。沖縄の中距離核をめぐって中国と日米の間で応酬(外交の口喧嘩)があり、開戦すればどうなるかの具体図が双方で想定され、熾烈な諜報戦が展開される中、裏を衝く本番の作戦計画が双方で立案され更新されて行くだろう。昨年、安倍晋三がストレス性腸炎で政権から離れる前、今年(20年)は大きな安保基本方針を打ち出すという触れ込みがあった。その中身が中距離核配備であり、その前提としての9条改定の決意であったものと推測される。後継の菅義偉の「人気」のメッキが剥がれ、コロナ禍で支持率が下がった影響で、この安保基本方針の発表はお流れになった。


6年以内に中国と戦争を始めると米国が宣告 – 台湾有事と沖縄中距離核配備_c0315619_14210518.png今、日本の与野党は中国叩きで一丸になっていて、マスコミと一緒になって国民を中国との戦争に煽っている。手加減がない。果たして、中距離核ミサイル配備が浮上したとき、日本共産党は反対の立場に回るだろうか。立憲民主党が賛成に回り、併せて9条改憲に踏み出すのは分かりきったことだが。それにしても、台湾に手を突っ込むということは、嘗てのソ連との冷戦関係で擬えれば、バルト三国やウクライナの分離独立を米国が直接に扇動工作して軍事介入するのと同じ意味だ。即時米ソ開戦だろう。ソ連側に妥協の余地はない。中国にとって台湾は日清戦争で日本に奪われた領土で、RCの台湾省であると同時にPRCの台湾省でもある。戦後の冷戦期、経済の力関係では圧倒的な優位に立ち、ソ連封じ込めを成功させていた全盛期の米国でさえ、そこまでリスクの高い無謀な策は講じなかった。米国の暴走に信じられない気分になると共に、第三次世界大戦から逃れられない運命を確信する。日本は確実に戦場になる。日本を戦場にするのは米軍の戦略論理だ。米国の決定からは逃げられない。5年ほど前、誰かからの質問に、我が子をカナダとかNZに逃がした方がいいよと助言したことは間違いではなかったと、あらためて自分で納得する。


80年前は共産党だけが戦争反対を貫徹したが、今回は一つも戦争反対の党がない。逆に、共産党が先頭に立って「暴支膺懲」を叫んでいる。完全なファシズム。反戦勢力がないから、治安維持法で弾圧する必要もない。


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by yoniumuhibi | 2021-04-02 23:30 | Comments(4)
Commented by 輪ゴム at 2021-04-03 00:56 x
今のリベラルはジェンダー平等やSDGsで価値観のアップデートという言葉を気軽に使い過ぎる気がします
同じ進歩史観でも、19世紀イタリアのマッツィーニのような見果てぬ社会改善のための義務を果たすというより
(むしろ進歩史観を避けようとするゆえに)現代の状況に適応しないとバスに乗り遅れるという、楽な方向進んでいます

この性質は国際問題にも影響していて、米中緊迫に対して、日本独自に平和を実現するグランドデザインが描けず
日本が平和外交で頑張らなくても全面戦争に至らない、という時代の趨勢を楽観論にしてお茶を濁しているのでしょう

せめて、アメリカの鉄砲玉にならないという消極的反戦だけでも貫ければよいのですが
それも、フィリピンが南沙諸島で中国に妥協したことを大して評価してなかったのが不安です
フィリピンは第二次世界大戦中にアメリカ軍からフレンドリーファイアを食らった記憶が大きく
あの決断は絶対に戦争で利用されないという、実は日本にとっての九条に近い信念からものなのですが
前大統領でさえ、中国をナチス呼ばわりした割に、日本から無償提供された武装船を積極的に利用する気はありませんでしたし
Commented by つばめ at 2021-04-04 10:50 x
アディスアベバからジブチ港へとつながる鉄道は、中国政府が資金を出した。ブログ主さんが言っておられたアフリカへの中国支援、着々と進んでいる。
一方でアフリカの人が中国で生活するのはやはりハードルが高い面もあって、差別のようなこともあるようだ。
日本も昔から多額のODAをやっていたはずですが、たぶん中抜きがすごくて、実際の援助額は少なかったし、ODAやってる感を出せばそれでよくて、戦略性皆無だったのでしょう。一方中国の援助には戦略がある。

国際水連は、水泳の飛び込み競技、シンクロ競技のプレ大会(東京開催)を中止した。東京五輪中止になると私は見ているが、日本にとんでもなく恥をかかせる形で、中止が決まるのではないか。
島根知事が聖火リレー中止を決めた際には政府総出でいじめたくせに、吉村が大阪市の聖火リレー中止を言い出すとあっさり了承。こういう姿勢では、より強いやつから舐められますからね。

あと1、2週間で医療崩壊になる地区が出てきます。大阪でしょうか。また自衛隊派遣しろと言うかもしれない。春先の変異株の流行はブログ主さんが書かれていたとおりである。
Commented by 成田 at 2021-04-04 18:15 x
まさにそのとおりで、私が最も懸念していることです。
台湾の存在が東アジアの平和と安定からみると最も問題があります。
国際社会は一つの中国で合意しており、台湾と国交を結ぶ国はごくわずかです。それなのに、台湾に籠る違法政府は世界と交易し、金をばら撒き、さらにはアメリカは中国の分裂を促進するために支援してます。
日本も国交はないはずなのに、中華民国の事実上の外交使節が東京に存在しますし、あるはずのない中華民国パスポートでの入国も認めてます。
日本は米中の対立に巻き込まれないように文在寅大統領を見習い、中立化するとともに、米軍基地の沖縄からの撤去を国民運動として盛り上げていくべきだと思います。
Commented by パックスヤパーナ at 2021-04-04 19:33 x
歴史を紐解くと、どんな超大国でも永遠にその覇権を維持している国はない。史上最初の超大国であるローマは、現代のアメリカ合衆国によく例えられる。
ローマ帝国は、その軍事力と経済力、及び内部の鉄の結束で、当時の世界の相当の地域を支配してきた。
パックスロマーナと言う表現を模して、パックスアメリカーナと言う、核と情報の庇護に世界が守られて来たのが、ここ半世紀の状況だった。しかし今、アメリカの覇権は情けないほど衰え、その終焉もそう遠くないのかもしれない。人間は何故過去に学ばないのか?第三次大戦の勃発を阻止するのは、各国政府中枢ではなく、個人の力なのだと言うのは幻想かもしれないが、諦めず希望を捨てないでいたい。


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