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大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪

大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16242818.png東日本大震災の復興事業は大失敗だった。そう総括することができる。総額37兆円の復興予算を投じ、そのうち「住宅再建・復興まちづくり」と「産業・生業の再生」に21兆円の巨費が投じながら、被災地では大規模な人口減少が起き、特に若年人口が失われる結果になってしまった。陸前高田市では人口の2割が減少、釜石市でも2割減少、大槌町では3割減少、南三陸町でも3割減少、気仙沼市でも3割減少、女川町では4割減少となっている。人口が減ったら、特に若年層が流出して戻って来なかったら、復興など全くできず、過疎化が進んで衰滅に向かうのは当然のことだ。10年後、20年後は今よりもっと減っているだろう。復興の当初から予測され危惧されていたことだが、莫大な費用をかけて巨大堤防と高台・かさ上げ造成地が整備され、ピカピカのニュータウンが建設されても、そこは人のいない廃墟のゴーストタウンになるだけだ。復興とは何なのか、誰のための復興なのかと、ずっと問われ続けてきたが、日本人は初発の誤りを修正できないまま10年間の時間と21兆円のお金(税金)を無駄にしてしまった。



朝日新聞の3月8日の紙面に、次のような記事が載っている。

大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16244021.png菊池由貴子さん(46)は震災翌年に「大槌新聞」を創刊、一人で書き続けている。復興する様子を町民に知らせたくて書いているうち、「これって復興なの?」と疑問を持つようになった。東日本大震災復興基本法の「基本理念」が菊池さんは大好きだ。「災害復旧に活力ある日本の再生を視野に」「二十一世紀半ばにおける日本のあるべき未来を目指して」(略)だが、都市基盤は整ったものの空き地だらけ。人口は3割減。ぴかぴかの過疎の町だ。「日本のあるべき姿になってない。なぜこうなったのか」。菊池さんは町の復興計画の戦略会議で委員を務めた。「コンパクトなまちに」『施設の統合を」 。人口減少を強調するあまり、議論が後ろ向きだと感じ、「人口減にあらがう計画を作らないと意味がない」と訴えた。役場職員や議員に、「前より絶対いい町にしなければ、多くの犠牲者や支援してくれた人たちに申し訳ない」と、筆で叱咤激励した。だが、役場はインフラ整備や被災者のケアに追われ、なりわいや町の魅力づくりを考える余裕がない。住民も元の生活を取り戻すので精いっぱいだった。



大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16292738.pngこの菊池由貴子のコメントに同感だ。重要で本質的な問題を衝いていると思う。また、この問題点は当初から言われ、岩波の世界などでも繰り返し指摘されてきた急所だった。NHKの鎌田靖もNスペの放送で何度もこの趣旨の異議を発信した。21兆円ものインフラ投資と産業支援の巨費を注ぎ込みながら、復興事業は被災地をゴーストタウンに変える役割を果たしただけだった。それを中止することができず、修正することもできなかった。日本の自滅の姿そのものが映し出されている。復興事業のプロセスは、むしろ、被災地に住んでいた市民を、特に若い世代を、被災地から都会に追い立てる方向に促したとしか思えない。菅直人政権の下で行われた復興構想会議の議論と結論そのものが、全く被災地の人々に内在したものではなく、被災地に暮らす者を疎外した内容だった。そこには、国交省公共事業の十八番であるところの、ゼネコンに湯水の如く国家予算をぶち込む土木インフラ建設の発想しかなく、また、限りなく地方自治体の予算を削減することを目的とした貧相なコンパクトシティの「理念」しかなかった。根本的にコンセプトが間違っていた。


大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16250362.png復興構想会議の案、すなわち官僚が作成したマスタープランには経済学の考え方がなかった。経世済民の契機が全くなかった。信じられないほどだ。前に書いたが、私が首相だったら全然違う計画を立てた。一から新たに作り直す地域に、まずは経済的繁栄を導くことを第一に考えた。どういう復興の図かというと、一言でアイディアを言えばゴールドラッシュである。19世紀、カリフォルニアで採掘される金を求めて、全米各地から西海岸に人が押し寄せたような、そのようなムーブメントを作ればよかったし、21兆円もあれば可能だったと言える。否、5兆円の政府資金で十分実現できたと確信する。全国には200万人とも300万人とも推計される引きこもりがいる。当時も存在した。00年代初頭からの大規模な製造業のリストラや、90年代後半から始まる深刻な就職氷河期の影響で、20代から50代までの広範な年代の失業者が都市部に堆積していた。引きこもりを社会学的な視角でしか認識せず、経済学の範疇で正しく捕捉しないところが、この国の根本的な誤謬であり病理である。日本の社会科学が脱構築化したため、長期失業者という概念がなくなった。


大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16254340.png余談を続ける。これに関連する話題として、つい最近、内田樹が引きこもりの解決策の妙案を発表し、100万人の引きこもりを過疎の里山の守人として雇用し、里山の自然を保全する公務員になってもらおうという画期的な構想を提起した一幕があった。おそらく、藻谷浩介などと対談した際に飛び出した政策だったのだろう。そうしたところ、引きこもり専門家の精神科医などから非難囂々の嵐となり、脱構築左翼から「知の巨人」が袋叩きされるという脱力の顛末となった。最近の内田樹は、抜き足差し足忍び足で、脱構築主義者からマルクス主義者に転向している。レヴィナス研究者からマルクス研究者に変身している。世間とは逆の、この35年間の潮流とは逆方向の思想経路を徘徊していて興味深い。私は内田樹の提案に賛成である。引きこもりは失業者であり、精神病の患者としてだけの表象と属性で定義してはいけない。月収40万円の所得が保障され、社会保障や子育ての心配がなく、生きがいを見い出せて人生計画が立てられる健全な職業と環境があれば、都会に閉じ籠もっている失業者の青年は必ず新天地に行く。再出発の機会を掴もうとする。それを提供するのが政府の仕事だ。


大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16251756.pngさらに脱線を続けて恐縮ながら、持論として、この国はもっと東北地方に人口を移動させるべきと私は思っている。会津遷都論を前に述べた。東北の人口が少なすぎ、経済の発展が遅れすぎている。列島の国土の発展が均等になっておらず、関東首都圏と西日本に富と人口が偏在している。BSテレビの民放で、夥しい数の高齢者向けの医薬品や健康食品がCM宣伝されていて、それはわれわれの日常風景だが、販売元の企業が九州である場合が多い。九州人が活発に商売をやっている。血洗島の渋沢栄一のように果敢にマーケティングにチャレンジしている。ジャパネット(の初代)が、九州愛・長崎愛をこれでもかと全国にぶつけるように、エンスージアスティックにCMを氾濫させるのは、地方出身の視聴者として気分がいい。一方、東北の企業がテレビCMに出る場面をほとんど見ない。東北のプロ野球球団が、人格の悪い神戸のネオリベ屋に好きなように弄ばれ、嶋基弘や平石洋介が放出されるのを見るのは不愉快だ。夏は蛾の大群が舞い飛ぶ、地方球場そのものの劣悪な環境を強いられる選手が不憫だ。球団を支える地元資本があれば、このような差別的な忍耐と屈辱は必要ないだろうと思う。


大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16302040.png東日本大震災を契機に、東北太平洋沿岸に新しい経済ベルトを築き、21世紀的な大きな経済価値を産出する拠点に変え、列島の経済バランスを西南と東北の2エリアで均衡させる理想の日本を築くことはできただろう。そのような夢を描くべきで、夢のある復興構想のプランを採択すべきだった。中国が内陸部を開発しているような壮大なスケールで、三陸沿岸を大胆に経済開発するべきだった。高度先端技術の産業を集積し、首都圏に蹲って不遇をかこっている労働力を大量に移住させるべきだった。被災した東北太平洋沿岸地域をプレミアムな特区にして、そこに中国的な社会主義市場経済のモデルを適用する実験をやってもよかった。鄧小平やレ朱鎔基もあっと驚く、日本版の資本主義計画経済を導入してもよかった。そういうイマジネーションを持つべきだった。防災の都市基盤整備と地域の経済開発とは、同時並行で進められたはずである。どちらかを優先させて順序をつける必要はなく、中央政府の主導と差配で両方を同時に遂行すればよかった。一次産業主体の地場からの自主的な産業再建だけでなく、中央政府がデザインした戦略的な未来産業をそこに配置することを考えるべきだった。


大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16303841.png太平洋戦争のあの甚大で凄絶な被害からも見事に復興して、その不死鳥の力とエクセレンスで世界の目を刮目させた日本が、どうして東日本大震災の復興に失敗したのだろう。悲しい。その最大の理由は、復興計画の設計と目的が間違っていて、かつその間違いを正さなかった点に尽きる。最後に、被災地の復興が失敗したもう一つの理由をどうしても述べたい。それは、東京五輪を名目とした東京再開発事業の横槍だ。アベノミクスの目玉であり中身であったところの、五輪を出汁にした東京への資本の集中と集積である。東日本大震災の復興の期間は、東京五輪めがけて東京にインフラを増設しまくる過程と同期だった。日本経済のヒトモノカネを東京に集中するプロセスだった。この20年間、どれほど都心に新しい高層ビルが建っただろう(今も飽きずに続いているが)。どれほど富裕層向けのタワーマンションを建て、どれほど東京にばかり華麗で豪勢な商業施設を作り、高級ブランド店や日本初上陸の店舗を開業させただろう。今もなお、東京のあちこちに鉄道の新線を引きまくり、新駅を作りまくっている。北海道や地方のローカル線を潰しながら、東京の地下鉄路線を延伸させている。その建設資材や労働者のリソースは、本来は被災地の復興に優先して充当しなくてはいけないものだった。


大失敗に終わった東日本大震災復興事業 – 被災地の復興を妨害した東京五輪_c0315619_16350962.png東京五輪名目のインフラ建設のため、資材は高騰し、人出は不足し、しわ寄せを食った被災地の復興事業は大幅に遅れ、高台住宅地の造成工事は納期遅延を強いられた。5chのネット右翼が、地方は努力が足らないから街に魅力がないのだとか、若い女性が東京に集まるのは当然だとか言っている。地方に魅力がなく働く場所がないのは、地方がぐうたらで怠慢だからだと決めつけて嘲笑している。ネオリベの常套句の東京賛美・地方蔑視を言い上げている。5chの右翼に問い返したいが、今世紀に入っての20年間、東京を魅力的な街に再開発する原資たる税金は誰が払ったものなのか。その公共事業に用いた税金は誰が納めたのか。地方の人間ではないのか。地方にはインフラ投資のカネは回らず、効率が悪いからと切り詰めを余儀なくされつつ、ひたすら「選択と集中」のネオリベ論理で東京に公共資本が投下された。日本政府は、税金を使って東京に経済活動を集中し、東京の住民を日本国民の標準とし、地方を切り捨てたのだ。地方を犠牲にし、地方を東京の餌にしたのである。東京が価値の高いネオリベ国際都市に化ける上で、地方の国民がどれほどの負担と犠牲を強いられていることだろう。

まるで中国の北京・上海と内陸部農村の格差のようだ。不平等すぎる。



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by yoniumuhibi | 2021-03-09 23:30 | Comments(7)
Commented by ムラッチー at 2021-03-09 19:58 x

 「東日本を工業地帯に、西日本を農業地帯に・・・」、田中角栄が列島改造論で謳っていた構想ですが、
付加価値の高い工業製品は「ハイクオリティーの水」が必要不可欠だそうです。
北陸やみちのくは冬が厳しい分、春になると素晴らしい質の水が大量にもたらされます。
私は三重県民で、住居の近くの丘を削って造成した「フラッシュ・メモリー」製造工場を晴れた日には
少し高い所から望む事ができます。この工場のメーカーは、岩手県北上にも工場を設置する予定だそうです。

やはり、西日本、特に瀬戸内の慢性的な水不足を解消するには、府県を越えて農業用水を融通できる
インフラを構築すべきでしょう。今年初めの千葉県南房総の水不足は極めて象徴的な出来事です。
今日本国内で眠っている「水」を発掘する良い機会です。

これからは「ゴールド・ラッシュ」ならぬ「ウォーター・ラッシュ」の時代になるでしょう。


Commented by 仙台市民 at 2021-03-09 23:17 x
人格の悪い神戸のネオリベ屋という表現には思わず苦笑してしまいましたが、震災の2年後の日本シリーズ最終戦、市内のテレビのないレストランからは、ほとんど客の姿が消えました。東北の弱小チームが、あのジャイアンツを破っての日本一!マウンド上の田中将大は、荒波を背景にした不動明王のように見えました。あの時野球好きではなくとも、私を含め東北のほとんどの人が、その姿を復興の象徴のように感じて、大きな元気をもらったと思います。その田中がまた仙台に帰って来ました。コロナ禍で閉塞した世の中に、また一つの希望が生まれたと思ったのも束の間、ネオリベ屋の発想で、180万円のプレミアム会員制FCを設定すると言う。そしてその定員があっと言う間に満杯になる。お金はあるところにはあるものなのですね。
偽物スーパーマリオアベが、原発事故の汚染水はアンダーコントロールだと自信ありげに言って、2020年の五輪を誘致してから、ますます何もかもおかしくなりましたね。当の本人は愚策マスクを残して、後はお任せと無責任に去るし.。何一つ解決しないまま、東京にばかり高層ビルやきらびやかな商業施設が増え、若者が希望を持てない故郷を離れるのは当然と言えます。民放は震災10年の特番のテーマソングまで作って、何故か震災関連のニュースの冒頭に必ず流している。あたかもオリンピックとか世界水泳等々のようなイベント化。もういい加減にして欲しい。



Commented by tomo at 2021-03-10 09:26 x
>100万人の引きこもりを過疎の里山の守人として雇用し、里山の自然を保全する公務員になってもらおうという画期的な構想を提起した一幕があった。

引きこもりでなく、低賃金非正規雇用の受け皿として提案していればよかったのにと思います。
引きこもりは外に出るだけでも難しい人もいるのでそれは別の方策がいるでしょう。

ただ、ゴールドラッシュで人を呼ぶという案には賛成です。
その視点が大多数の議員にないことが問題ですが・・・

自民党を批判してるコメンテータが
日本は借金が膨大にあるから経済成長はもう無理とかいってたり・・・
Commented by ふみ at 2021-03-10 09:26 x
大川小遺族で国賠の原告団に入った人が、まだ金が欲しいのかと言われたという。ネット掲示板で小心者が暴れているのではなく、実際にこどもを失った人にそのような言葉が投げかけられる。
国賠の原告団に入った人が言っておられましたが、遺族の中には病気をしている人もかなりいるという。肉親を失い、仮設住宅での慣れない暮らし、石巻市の教育委員会のつれない態度、意味不明な校長の言葉、狭い地域社会、どれほどのストレスであったか。
震災関連死として認められていない範囲でも、ストレスによる病死はかなりあるという印象を受けた。

うちは家族は誰もなくならなかったんです。ただ、奨学金とかそういうのは親が亡くなった人にだけ出るんですよね、ずるいとかじゃないんですけど。差があるんです。と記者にヒソヒソと語った女性もいたという。
誰々さんは金が入るんだってという噂だけが独り歩きして、やっかんだり、地域社会をかき乱していく。
原発の被災者も、そういう金や補償の話で、いろいろとあっただろう。

なんとも嫌な感じ、としかいいようがない。
Commented by 不来庵 at 2021-03-10 11:43 x
全くを持って同感。
阪神淡路大震災と同じレベルの復興計画は不安がありましたが的中しました。
あの復興は隣県の岡山と大阪が無傷だからなし得たことで(未だ諸問題は残っていますが)東北と同列に考えるべきではない。
オリンピックで復興の人材を東京に奪われるのは分かっていました。
復興五輪なら復興してから誘致すべき。
ひきこもり就労、妙案ですがひきこもりの方々の多くは都市生活者でデジタル環境に依存していますから地方や農村への移住は難しいかも?
私は農業実習生の有望な方に希望するなら日本国籍と農地と住居を提供、新しい生産者の仲間として迎え入れてはと空想して下ります。
水についてコメントされてる方がいましたが、中国では工業用水を優先し過ぎたため水源が枯渇し、農業従事者に深刻な影響が出ているとか。いずれあちらで対策を立てるのでしょうがやる気のある移住者を迎える好機かもしれません。
Commented by 成田 at 2021-03-10 13:02 x
2009年に民主党政権が誕生した時はこれで日本がまともになると大喜びしたのですが、鳩山、菅までは良かったのですが野田が政権を投げ出して大敗した時は絶望しました。
本当に愚かな国民だなと。

あれから悪夢のような安倍政治が始まり、愚かな復興計画で日本を台無しにしてしまいました。貴殿のおっしゃる通り、東北の新たな発展を目指す新しい産業を創生するチャンスだったのですが、結果はゴミのような壁を作っただけです。
もう一度野党勢力を結集して自民を打ち負かして二度と政権を取ることがないようにして欲しいです。
Commented by ヤン at 2021-03-12 16:15 x
今日の佐々木君の投球は息をのむ迫力がありました。軽く投げてましたけど。
大谷翔平はお母さんが関東出身だから物おじしない感じですが、陸前高田と大船渡出身の両親を持つ佐々木君はよく考えてから話す。太田幸司に熱狂した日本人。東北の朴訥とした少年が好まれる。
東北は地区によって地域性が違いますね。金足農業は甲子園でも堂々としていましたが、あの明るさはなかなか東北のほかの地域にはないものです。
いつしか東北の甲子園出場高校は、関西や全国のほかの地域からくる少年がチームのほとんどを占めるようになってしまいました。仰るようにネオリベのあの男の球団経営も、その図式。

全国から誘いがあっても大人の思惑に乗らずに、地元の公立高校に進学した佐々木君。東北らしさを伝えてくれる貴重な存在です。


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