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IOCの態度一転で森辞任の流れへ – 森喜朗と安倍晋三の密謀とその破綻?

IOCの態度一転で森辞任の流れへ – 森喜朗と安倍晋三の密謀とその破綻?_c0315619_13533595.png9日夜、IOCが声明を出し、森喜朗の発言を「完全に不適切」として非難する発表に転じた。IOCは森喜朗が4日に「謝罪」会見した直後、間髪を入れず声明を上げ、「これをもって問題は終了」と幕引きを図っていたが、ここへ来て態度を一変、あらためて問題を重視し、森発言を全否定する姿勢を示した。森喜朗を擁護する立場から離れた。おそらく、4日の会見時の一問一答全文が翻訳されて伝わり、森喜朗が全く反省してない事実が明瞭となり、IOC内部で問題となって対応を迫られたのだろう。9日の声明には、森発言について「IOCの誓約に反する」という厳しい文言が入っているらしい。当然の展開ではあるが、それならばなぜ4日に電光石火で「問題は終了」と発表し、森喜朗を不問に付す決定に出たのかが問われなければならず、IOC幹部の判断の経緯と矛盾が問題視されなくてはならないはずだ。ジェンダー軽視はバッハとコーツも同罪であり、森喜朗を擁護した2人の責任が追及されて当然だろう。卑怯で姑息なことに、IOCの声明はすべて広報担当による書面であり、バッハが説明責任の場に立っていない。



IOCの態度一転で森辞任の流れへ – 森喜朗と安倍晋三の密謀とその破綻?_c0315619_13535541.png組織委員会は12日に会合を開く予定であり、17日にはバッハ・森・小池・橋本の4者会談が調整されている。五輪開催に向けての協議が行われる(小池百合子は欠席を表明)。この日程から推測すると、おそらく、12日までに森喜朗が辞任を言い、12日の合同会議では後任が選出され、17日の4者会談で新会長が顔を出す場面を作り、世界に向けてお披露目式を演出する機会にするのだろう。もし、森喜朗が辞任せず居直って突っ張れば、12日の会議は紛糾して混乱と迷走が続き、森喜朗を切れない政府・政権に対する世論の批判が沸騰することになる。15日の予算委集中審議で菅義偉が矢面に立たされ、世論調査の支持率がさらに下落する要因を作り出す進行になる。IOCが掌返しで森喜朗を切る態度に出た現時点で、日本国内に森喜朗に肩入れするマスコミは1社もない。政権寄りのTBSの朝のワイドショーでも、10日の放送は糾弾一色の編集内容だった。この稿で書く予想はすべて外れるかもしれないが、私には森喜朗辞任以外の筋書きは読めず、現時点で後釜もほぼ内定しているだろうと推測する。10日の報ステで後藤謙次が興味深いコメントを発していた。


IOCの態度一転で森辞任の流れへ – 森喜朗と安倍晋三の密謀とその破綻?_c0315619_14053390.png後藤謙次によれば、森喜朗の首に鈴をつけられるのは、安倍晋三と菅義偉の2人しかいないのだと言う。また、後任は外交で実績を重ねた、海外で知名度の高い大物になるだろうと見通しを述べた。安倍晋三が就くという示唆だ。なるほどと思いつつ、そこから推理をめぐらすと、この政治のキープレイヤーは3人で、安倍晋三と菅義偉と森喜朗である。特に安倍晋三と森喜朗の2人だ。ひょっとしたら、問題が起きた3日の夜に、森喜朗が素早く安倍晋三と収拾策を協議し、こんなことを言ったのかもしれない。「安倍ちゃん、今回はもうだめだ。オレは辞任して表から隠れるから後釜を引き受けてくれないか」。あくまで想像だが、仮にこうした打診があったとして、安倍晋三がこれにどう答えたかである。森喜朗が辞任する場合、後任を決める権力を持っているのは - 後藤謙次が指摘するとおり - 安倍晋三と森喜朗だろう。3日夜の時点で安倍晋三が了承していれば、森喜朗はすぐに辞任で動いたものと思われる。だが、4日早朝には「辞任しない」意向がマスコミから流され、即、午後の居直り会見がセットされた。併せて、会見が終わるや否やIOCが即座に「了とする」手筈も整えられていた。


IOCの態度一転で森辞任の流れへ – 森喜朗と安倍晋三の密謀とその破綻?_c0315619_13542866.png非常に素早く動いている。さらに想像を逞しく続ければ、安倍晋三はそこで返事に躊躇したのではあるまいか。五輪が無事に開催され成功が保証されているのなら後釜は歓迎だ。だが、コロナ禍の現状ではその選択はリスクが大きすぎる。感染拡大のために中止になる可能性も高く、バイデンの慎重な発言から鑑みても開催は五分五分の状況にある。組織委員長になった途端に五輪中止では、赤っ恥の哀れなピエロもいいところで、権力復帰(第3次安倍内閣)の野望も頓挫してしまう。ババを掴むことになる。さらに、NBCからIOCに入る予定だった数千億円の欠損の穴埋めを要求され、その巨額のカネの始末で責任を負う立場に立たされることになる。リスクが大きすぎる配役だ。安倍晋三は3日夜の時点で決断できず、態度を保留したのだろう。で、当座は森喜朗続投で押し切る方針にして、全力で続投支持の攻勢をかけ、懇ろの記者・ライターを動員して世論工作の反撃を打ち、子分の政治家たちに擁護論を喚かせ、世間の反応を見極める風見鶏に出たのではないか。だが、続投強行策の作戦に失敗、いよいよ辞任と善後策に追い詰められたものと思われる。以上の観測が当たっているかどうかはともかく、後釜を決めるのが安倍晋三と森喜朗の2人だという事実は間違いない。


IOCの態度一転で森辞任の流れへ – 森喜朗と安倍晋三の密謀とその破綻?_c0315619_08084748.pngわれわれ市民の感覚からすれば、後任は誰でもよく、山口香でもいいし、谷亮子でもいいし、有森裕子でも高橋尚子でもいいし、伊藤みどりでも荒川静香でもいい。急な人選だから、指名される当人も心の準備ができてないだろうし、そこは組織委のメンバーとJOCと政府が支え、小池百合子と国民が支えてやればいいことだ。海外で知名度のある、日本スポーツ界の顔として不足のない人物が立てばいい。だが、実際に人事権を持つ森喜朗と安倍晋三においては、それではだめなのであり、自分たちにとっての適材でなければならず、現在の権力構造を崩さない人選でなければならない。思い返せば、何年か前、東京五輪の予算が当初計画よりも異常に増え、青天井で膨らんだその負担をどうするかという問題が起きたことがあり、何かの会議で有森裕子が泣いて抗議した一幕があった。今回の事件と基本的に同じ構図であり、同じ元凶から問題が発生している。要するに森喜朗問題であり、森喜朗の独裁と放恣の問題だ。さらに連想が及ぶのは、10年前に起きた内柴正人による忌まわしいジェンダー事件である。これも、大きく森喜朗問題の一部を成すと私は考えるが、その見方は不当だろうか。森喜朗は日本のスポーツ界のドンとして長く君臨して、各競技方面に影響力を行使し、息のかかった子分を要所の幹部に配置してきた。


日本のスポーツ界を自民党の派閥政治の世界に変え、自分の汚い色に染めてきた。森喜朗とジェンダーの問題は根深くて、その本質は「噂の真相」の告発記事に総括されている。あの訴訟が「噂の真相」側の勝訴になっていれば、今回のようなことは避けられていたに違いない。ジェンダー問題の現代日本政治史における重要な岐路となった敗訴だった。



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by yoniumuhibi | 2021-02-10 23:30 | Comments(3)
Commented by 山下 at 2021-02-11 09:17
森が会長の座を引き摺り下ろされるのは良いとして、よりによって後任が安倍の観測が出てます。
改憲論者の安倍なんて論外でしょう。
人材がいないとはいえ、この国はなんでそんなのばっかり出てくるのか。ふざけるなと言いたいです。
国民は一致団結して安倍就任を阻止しなければならない。
Commented by リリー at 2021-02-11 19:55
川渕が百田本をツイッターで絶賛していたとか、掘り起こされている。セクシズムの次は、右翼チックでまた首もありうる。
IOCの役員は、各種大会、アジア大会とか世界選手権とかユース大会を視察する。ファーストクラス、ホテルは最高級、専用車が用意される。スポーツ界に巣くう連中がちやほやされる仕組みが、五輪なんですね。五輪そのものを拒否しなくては。ワールドカップも同じことだ。サッカーの某氏は嫁をチームドクターにして、夫婦で出張し、私物化もはなはだしい。
Commented by つばめ at 2021-02-11 22:07
中国の大晦日。日本の紅白は無観客だったが、中国の大晦日の番組はホールに満員の客。

ロイターの社員が一人、隔離期間に出歩いてコロナ変異株をばらまいた。文春が書いている。五輪をやれば、当然そのような話はいっぱいでてくるだろう。
コロナ対策もまともにできていないのに、五輪に突き進む変な国。ワクチン接種の注射器すら用意できていなかった、インパールの頃と何も変わっていない。


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