RCEPの意義 - ポストWTOの世界自由貿易体制の盟主となる中国







一方、2020年のコロナ禍は、リベラル・デモクラシーの価値観を共有する主要先進国の経済基盤に大きな傷を与え、深刻な後遺症を残したはずである。単に生産と消費が一時的に縮小しただけではない。社会経済が疲弊して体力を失った。医療の損傷もあるし、教育と文化の打撃も小さくない。財政の悪化も大きい。それらのダメージはボディブローのように効いて、翌年以降の経済活動に響いてくるだろう。「コロナゼロ」がベースの中国とは今後の経済活力が違ってくるだろう。新旧の主役交代の時期は近づいている。














by yoniumuhibi
| 2020-12-07 23:30
|
Comments(4)

つい最近あった、興味を引かれそうな事件をお伝えしましょう。
オーストラリア軍将兵が、アフガニスタンで住民虐殺事件を何件も起こしていたのが明るみに。最近ではなく、何年も前の事件ですが、この11月に軍当局がようやく事件を認めたのです。それに憤った北京在住の民間人CGアーチスト「烏合麒麟」氏が、それを非難する風刺CGを発表。その作品を中国外交部の趙立堅報道官がtwitterで引用すると、なぜかモリソン豪首相が名指しで「ニセ写真だ! 謝罪しろ!」と要求。趙報道官は「私に謝れと? あなたアフガン人の命を何だと思ってる? 恥ずべきはこんなことしでかした奴らの責任者たるあなたでしょ?」と反撃。
日本ではなぜか「ニセ写真」だのなんだの、なんとかして中国が不当な誹謗中傷をしたかのように捻じ曲げるインチキ記事が乱舞したようですが、その「風刺CG」の現物をご覧下さい。
https://www.hk01.com/大國小事/555892/趙立堅推文漫畫作者-自稱-戰狼畫手-曾作畫諷刺反修例示威者
実際の現場写真じゃないことぐらい誰でもわかる。これは「事実を基にした創作」というもの。少年の遺体が喉を切り裂かれていた、というのは豪軍当局も認めた事実。捏造? 実際にあった戦争や犯罪を題材にした実録もの映画はハリウッドにもたくさんあるけど、あれは一体何?
一国の首相から攻撃された作者の「烏合麒麟」氏は「あなたが怒るべきなのは、犯罪を非難した者ではなく犯罪を働いた者でしょう」という趣旨の声明と、新作を発表。「モリソン氏へ」と題した新作が、これ。
https://www.hk01.com/觀察分析/557039/中澳漫畫事件-兩國外交攻防戰-北京勝在何處
すると、モリソン首相はさらに激昂するどころか、妙に態度を和らげ、沈静化を図り始めたのです。しかしその態度は、自軍の戦争犯罪を恥じて規律を立て直すというより、最大の貿易相手国との関係悪化を恐れただけ、というどこまでも姑息な態度。そう、日頃偉そうに説教する自由だ人権だという観点は欠片もない。少なくともアフガン人に人権はないし、世界の誰にも西側諸国を非難する「言論の自由」はないと、豪政府どころか米英仏加という政府が揃って強調した。そう、あれだけイスラム教に悪意満載の「チャーリー・ヘブド」を断固擁護した連中が、です。何ですか、この二重基準は?
オーストラリア軍将兵が、アフガニスタンで住民虐殺事件を何件も起こしていたのが明るみに。最近ではなく、何年も前の事件ですが、この11月に軍当局がようやく事件を認めたのです。それに憤った北京在住の民間人CGアーチスト「烏合麒麟」氏が、それを非難する風刺CGを発表。その作品を中国外交部の趙立堅報道官がtwitterで引用すると、なぜかモリソン豪首相が名指しで「ニセ写真だ! 謝罪しろ!」と要求。趙報道官は「私に謝れと? あなたアフガン人の命を何だと思ってる? 恥ずべきはこんなことしでかした奴らの責任者たるあなたでしょ?」と反撃。
日本ではなぜか「ニセ写真」だのなんだの、なんとかして中国が不当な誹謗中傷をしたかのように捻じ曲げるインチキ記事が乱舞したようですが、その「風刺CG」の現物をご覧下さい。
https://www.hk01.com/大國小事/555892/趙立堅推文漫畫作者-自稱-戰狼畫手-曾作畫諷刺反修例示威者
実際の現場写真じゃないことぐらい誰でもわかる。これは「事実を基にした創作」というもの。少年の遺体が喉を切り裂かれていた、というのは豪軍当局も認めた事実。捏造? 実際にあった戦争や犯罪を題材にした実録もの映画はハリウッドにもたくさんあるけど、あれは一体何?
一国の首相から攻撃された作者の「烏合麒麟」氏は「あなたが怒るべきなのは、犯罪を非難した者ではなく犯罪を働いた者でしょう」という趣旨の声明と、新作を発表。「モリソン氏へ」と題した新作が、これ。
https://www.hk01.com/觀察分析/557039/中澳漫畫事件-兩國外交攻防戰-北京勝在何處
すると、モリソン首相はさらに激昂するどころか、妙に態度を和らげ、沈静化を図り始めたのです。しかしその態度は、自軍の戦争犯罪を恥じて規律を立て直すというより、最大の貿易相手国との関係悪化を恐れただけ、というどこまでも姑息な態度。そう、日頃偉そうに説教する自由だ人権だという観点は欠片もない。少なくともアフガン人に人権はないし、世界の誰にも西側諸国を非難する「言論の自由」はないと、豪政府どころか米英仏加という政府が揃って強調した。そう、あれだけイスラム教に悪意満載の「チャーリー・ヘブド」を断固擁護した連中が、です。何ですか、この二重基準は?
3

私が「烏合麒麟」氏の件を採り上げたいのは、これは中国がソフトパワーの面でも西側の覇権を上回ろうとしている、その兆候が見えているんじゃないか、ということを考えていただきたいからです。何しろこの件では、「言論の自由」「表現の自由」について、日頃エラッそうに中国に説教している連中が、自分たちが批判された途端に金切り声でそのお題目を否定した、という卑劣な二重基準の問題がある。その卑劣さを浮かび上がらせた「烏合麒麟」氏と趙立堅氏は、モリソン首相らの大自爆とはいえ大殊勲者と言っていいでしょう。一方に重大な欺瞞がある、ということは、対立者にはそれだけで強烈な説得力を与えてしまいます。「あんなダブスタ野郎を、あなた信用できますか?」と。まず、「チャーリー・ヘブド」の執拗なイスラム侮辱に心底憤る人が、この「烏合麒麟」氏の騒動にどんな感想を持つか、私は知りたいのですが、今のところ、そこをはっきり比較した論考に出会えていません。
中国がソフトパワーを奪うというより、西側の帝国主義者がその欺瞞を糊塗できる限界を超えてしまっただけ、と考えたほうがいいかも知れません。が、今は「烏合麒麟」氏の名を記憶にとどめて、氏とその後進の今後に期待すべきと思います。
中国がソフトパワーを奪うというより、西側の帝国主義者がその欺瞞を糊塗できる限界を超えてしまっただけ、と考えたほうがいいかも知れません。が、今は「烏合麒麟」氏の名を記憶にとどめて、氏とその後進の今後に期待すべきと思います。

「基軸通貨のチェンジ」とは、デジタル人民元によってなされるかも知れません。デジタル人民元なら世界のなんでも購入できる、取引できる、となれば、制裁と称する米帝の圧殺など全部無効化して、世界中の誰もに自由で平等な足場を提供してくれそうです。
それに関する、英文の論考を発見しました。
https://www.rt.com/op-ed/509120-china-digital-currency-us-dollar/
それに関する、英文の論考を発見しました。
https://www.rt.com/op-ed/509120-china-digital-currency-us-dollar/

再び、デジタル人民元に関する英文の論考を、SCMPから。
筆者は長く香港総督府に勤めた中国系の元高官で、現在は評論家だそうです。
https://www.scmp.com/comment/opinion/article/3115540/how-chinas-digital-currency-will-thwart-us-dollar-trap-and-help
筆者は長く香港総督府に勤めた中国系の元高官で、現在は評論家だそうです。
https://www.scmp.com/comment/opinion/article/3115540/how-chinas-digital-currency-will-thwart-us-dollar-trap-and-help
メールと過去ログ
ご意見・ご感想
最新のコメント
今こそ「テニスコートの誓.. |
by 印藤和寛 at 09:18 |
総裁選で石破さんを倒すた.. |
by 人情味。 at 09:29 |
もし山上容疑者が安倍元首.. |
by 人情味。 at 21:23 |
杉田水脈なる人物は論評に.. |
by 住田 at 10:51 |
あれは15年程前.. |
by ムラッチー at 11:27 |
悪夢のような安倍政治から.. |
by 成田 at 13:03 |
ハーバード大学で比較宗教.. |
by まりも at 23:59 |
重ねて失礼いたします。 .. |
by アン at 17:48 |
安倍晋三のいない世界は大.. |
by アン at 13:16 |
今まで、宗教2世の問題に.. |
by さかき at 10:31 |
以前の記事
2022年 08月2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月