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ストレスと不眠症の苛み - 『押谷仁のギブアップ宣言』を書いた頃

ストレスと不眠症の苛み - 『押谷仁のギブアップ宣言』を書いた頃_c0315619_15465783.png中島みゆきの「浅い眠り」をツィッターに上げたのが4月25日。その1か月ほど前から不眠症を患って、3か月ほど難儀する状態が続いた。今は一時期より改善したが、まだ元には戻っていない。急に夜中に目が覚めてそのまま朝まで寝られなくなり、二度目の眠りも朝5時前に起きてしまうという症状になった。一日の睡眠時間を3時間以上取ることができない。何日経っても治らず、不眠症とか睡眠障害という病気が自分の身に起きたことを認めざるを得なくなり、そこから回復を図ろうと藻掻く日常を送らざるを得なくなった。そうなってしまうと、消灯して布団に入ることが恐怖になり、ますます心理的な強迫の虜になって悪循環に陥ってしまう。精神的に不安定になる。不眠症の厳しさというものを初めて経験した。後頭部が常にギリギリと締め上げられて痛み、その状態から解放されず脱出できない。文章を読むことができず、思考することができない。大脳の機能をよく使えない。脳が壊れる不安に苛まれながら、4月から5月のブログを更新していた。



ストレスと不眠症の苛み - 『押谷仁のギブアップ宣言』を書いた頃_c0315619_15162807.png26日のNHKスペシャルで、第1波で患者を受け入れた平成立石病院のケースが取材され、コロナの対応に当たった医療従事者の疲弊が紹介されていた。その中で、次のような看護師の証言があった。「自分が院内感染を引きおこすきっかけになったらどうしようと、家に帰ってもずっと不安だったり、夜中に起きちゃったり、(いつ終わるんだろうと)絶望的な感じでした」。病院が看護師に行ったアンケートの集計では、167人中、不眠や頭痛など心身の不調を訴えた者が58.7%に上っていて、勤務できなくなったり、家族の反対で退職する者が出ていた。看護部長が「あの苦しみはもう味わいたくない」と語り、アンケート調査の結果を総括していた。おそらく、この苦悩と疲弊の深刻な実態は、他の病院でも同じで、高齢者施設で働いている介護士たちも同じだろう。保育園の保育士も同様で、スーパーやコンビニなど接触リスクのある職場環境で働いている者たちも同じだろう。コロナのストレスが人を不眠症にさせている。


ストレスと不眠症の苛み - 『押谷仁のギブアップ宣言』を書いた頃_c0315619_15200460.png不眠症による不調が続き、診察を受けに行かなくてはと思いながら、4月から5月の感染流行の最中は病院を捜して訪ねる行動に踏み切れなかった。病院での感染を恐れたからであり、収束の後にしようと慎重になったからである。睡眠不足は免疫力を下げて云々という巷の警戒情報も懸念材料だった。また、不眠症についてどの窓口でどう説明すればよいか確信を持てず、果たして投薬で即完治できるのか、薬で治療する方法がよいのかどうか、躊躇して迷っていた事情もある。そうこうしているうち、5月下旬になって、今度は胃痛が起き始め、漱石的な胃炎の症状が重なる経過となり、いよいよ意を決して病院へ行かざるを得なくなった。幸い、徒歩5分の場所に内科クリニックがあり、外来患者が途絶えて消えていたため、すぐに内視鏡検査して異常なしの診断を受けられた。服薬で胃を治しつつ、次第に不眠症も軽度になる進行となる。無論、感染が収まったことが最も大きい。胃炎はコロナのストレスからというより、不眠症が原因で派生したものだった。


ストレスと不眠症の苛み - 『押谷仁のギブアップ宣言』を書いた頃_c0315619_15403335.pngあの頭がギシギシと締め上げられる苦痛の中で、職場の病院のシフトに行き、重症のコロナ患者を治療し、危険な呼吸器の付け外しをし、防護服と手袋を着脱した看護師たちの心身疲労はどれほどのものだっただろうと思う。「あの苦しみはもう味わいたくない」という気持ちはよく分かる。もう無理はできないという意思や心情は納得できる。誰でも身体が資本だから、身体を壊したら元も子もない。特に看護師の場合は、どこも人出不足であり、そして資格のある職業だから、少し休んで復帰するとか、別の職場に移るということが比較的容易にできる。第1波のときは、みんな使命感で自己犠牲的に踏ん張ってくれたのだろう。が、その結果が、病院経営の赤字だったり、ボーナスカットの不条理だったりになっているわけで、これでは心が折れるのは当然だ。第2波では、前回以上に救急車がたらい回しされ、患者の受け入れが残酷に拒否されるのではないか。そのことを危惧する。それを正当化し合理化する佞悪な言説が、NHKなどマスコミで撒かれるのではないか。


ストレスと不眠症の苛み - 『押谷仁のギブアップ宣言』を書いた頃_c0315619_15334384.pngいちばん苦しかった頂点が、4月16日に『押谷仁のギブアップ宣言 - 対策に失敗して愚痴と言い訳を始めた作戦参謀』の記事を上げた前後だった。不眠症に苛まれる中で、自分で言うのはおこがましいが、平成立石病院の看護師と同じような使命感を持って書いていた。専門家会議の欺瞞の暴露と告発。それをやるのは、力業ができるのは自分しかいないみたいな使命感があり、命を削ってでも投擲して世論を作ろうという目的意識に衝き動かされ、専門家批判の原稿を編むことに集中した。易水を渡る
荊軻となった。記事はそれなりの反響を呼び、狙いどおりの標的を射抜き、いわば「筆撃」となる言論の成果と報償を得た。あの後、押谷仁はテレビに出る機会がなくなった。一敗地に塗れ、権威として発言する足場を失った。失脚した。記事には4月11日のNスペの発言が正確にカバーされ、PCR検査の意義を否定する証拠が突きつけられている。それは常にネットで照会され、重要情報として確認され続ける。金にはならないが、使命感の問題としては言論者として満足できる達成だ。


ストレスと不眠症の苛み - 『押谷仁のギブアップ宣言』を書いた頃_c0315619_15473467.pngしかし、些か無理をして作業したため、不眠症は悪化して、健康面で辛い毎日を強いられることになった。さて、今朝(29日)のモーニングショーを見ていると、また押谷仁が出て来て、PCR検査を全国民にやるのは意味がないと発言していると、玉川徹が批判する場面があった。押谷仁は日本の感染症ムラのキーパーソンで、尾身茂の大事な大事な後継ぎである。だから、この男を消すわけにはいかないのだ。しっかり分科会にも入っている。一時、安倍晋三が専門家会議を解散して責任を押しつけようとしたが、ムラ側が反撃してそれを阻止した。感染症ムラの専門家を外せば、日本には感染症のエキスパートはいなくなる。人材がいないので、尾身・岡部・脇田・館田・押谷の面々がずっとやっている。私はずっと言い続けているが、この連中はPCR検査の意義を認めていない。感染症対策の柱として、PCR検査と隔離を位置づけていない。押谷仁は一貫してPCR検査は必要ないという立場であり、その押谷仁が分科会にいるかぎり、政府が世田谷区的な「社会的検査」をやるはずがないのだ。


身体を壊すような無理はできない。が、必要で十分な言葉をもって、現実を動かすに足る説得力と破壊力をもって、ムラの専門家を批判するジャーナリズムが出てこない。専門家の欺瞞と無能を暴いて失墜させる白眉の言論に出会わない。決定版が出ない。その不満はある。不満はふつふつと残る。その不満が、老骨に鞭打って再び戦いの場に出ようという気概を支える。衰えさせない。専門家を撃滅しなければ日本のコロナ政策は変わらないのだから。医療機関が潰れたら庶民は生きていけない。日本の医療を守るため、専門家と戦って打倒しなければならない。



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by yoniumuhibi | 2020-07-29 23:30 | Comments(2)
Commented at 2020-07-29 23:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 北海道人 at 2020-07-31 11:25 x
私は62歳ですが、昨年、不眠、中途覚醒に悩まされました。生まれて初めて心療内科を訪ね、新薬のベルソムラを服用しました。効果はあるのですが、外的に眠らされる感覚になじめず断薬。試行錯誤の末、毎日、一定時間太陽光を浴びることで睡眠が深くなることを「発見」しました。午前中、一時間程度、軽いウオーキング、午後も小一時間、外で作業をするなど、日に当たることに努めました。私の場合、効果てきめんで、一二度目は覚めるものの、眠りの質が格段に向上しました。参考までお知らせします。ご自愛ください。


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