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無能で怠慢な日本 - ウィルス分離で豪州の後塵、検査キット開発で米国に落後

無能で怠慢な日本 - ウィルス分離で豪州の後塵、検査キット開発で米国に落後_c0315619_14442046.png昨夜(6日)のNHK-NW9では、日本での新型コロナウィルスの検査の対象が狭すぎて、十分な対策ができていない問題が報道されていた。千葉の診療所の医師が登場し、成田空港で働いている患者の例が紹介された。肺炎と診断して治療したが、投薬効果が全く現れず症状が悪化する一方なので、新型コロナウィルスの感染を疑って保健所に照会したところ、厚労省の基準条件に合わないので拒否された。そう告発し、政府の現在の対策を批判した。前回の記事で指摘した「検査を受けさせない日本政府」の問題がマスコミ報道にも浮上、世論として一般に定着しつつある。厚労省の電話窓口と保健所の間で、検査を要望して問い合わせた者をたらい回しにし、狡猾に検査受付を拒否している実態も暴露された。予想したとおりだった。政府の言う「検査体制」とは、検査希望者を拒絶する体制の意味だったのであり、検査をしないことで国内感染者の発生数を小さく抑える不作為の行政措置だった。




無能で怠慢な日本 - ウィルス分離で豪州の後塵、検査キット開発で米国に落後_c0315619_14445313.png福島原発事故のときと同じことを政府はやっている。一昨日、2月5日のツイートで、「それにしても、日本は検体検査のスピードが遅い。パフォーマンスが異常に悪い。中国では毎日3000人以上感染者が増えている。その分、検体検査をしているということだ。陽性の数倍数十倍の陰性がある。一日3万件以上の検査を実施している」と書いた。この認識と指摘も、昨日くらいからネットで多く声が上がるようになり、政府の無能と怠慢を批判する有力な根拠となり始めている。中国では、毎日3万件とか10万件の検体検査が全土で行われているのだ。遠く離れた黒竜江省でも実施されていて、当局は感染の疑いのある者を目の色を変えて探し出し、おそらく半強制的に検査させ、有無を言わせず隔離させ、そうすることで都市・地域でのウィルス拡散を抑えている。市や省の共産党書記は必死だろう。日本では、マスコミが、検査キットがPCR機器がと言い、検査体制の物理的な能力不足を井戸端で悠長に論議している。


無能で怠慢な日本 - ウィルス分離で豪州の後塵、検査キット開発で米国に落後_c0315619_14451509.png日本では、PCR検査のキャパは1日7000件だそうだ。中国では、1日数万件から数十万件の検体検査が行われている。この数のこなし方から推測すれば、すでに簡易検査キットが開発済みで、全土の保健医療機関に配布され、フルに活用されているのに違いない。いま香港で停泊中の「ワールドドリーム号」は乗員乗客数が3700人で、横浜の「ダイヤモンド・プリンセス号」と同規模である。ということは、乗員の数が約1000人と推定できる。実は、この船、どうやらすでに乗員分の検体検査を終えているのだ。朝日の6日の記事に、乗員の中に日本人が2人いて、検査を受けて陰性反応だったとある。検査開始は5日で、横浜より1日遅い。が、1000人分の検査が終えているとすれば、本国で開発された簡易検査キットを用いたのだろう。その検査キットについては、2月3日の国会で安倍晋三が「すでに着手をしたところです」と答弁している。それから5日が経ったが、まだ開発されたという情報がない。


この3日の国会答弁は、岸田文雄に質問させて安倍晋三が答弁した内容を短く編集して夜のテレビ報道で流していて、いかにも「やってる感」を見せ、対策をしているぞというアピールで国民の不安除去を図っている政治的思惑が丸見えだ。野党には、ぜひ、製品完成と現場稼働の予定と計画を問い質してもらいたい。


無能で怠慢な日本 - ウィルス分離で豪州の後塵、検査キット開発で米国に落後_c0315619_14454096.png米国はすでに検査キットを開発して配布した。6日のNHKがその事実を報道しているので引用しよう。「アメリカのCDC=疾病対策センターは5日、感染しているかどうかの確認作業をより迅速に行うため、全米各地の研究所に検査キットを配布し、CDCに代わって検査を実施できるようにすると発表しました。新型のコロナウイルスの検査は現在、医療機関などが患者の検体を採取してCDCに送り、CDCが感染しているかどうかを調べているため、確認作業に時間がかかっています。このためCDC以外にも検査を行える機関を増やすことにしたもので、全米の100以上の研究所に今週中にも検査キットを配布するとしています。CDCは、これまでに217人から採取された検体を検査し、このうち11人が新型のコロナウイルスに感染していることを確認しています」。米国では検査キットが開発され、今週中に全米100のラボに届くのだ。米国で初の感染が確認されたのは1月21日で、日本で最初に確認された15日よりも6日も遅い。


無能で怠慢な日本 - ウィルス分離で豪州の後塵、検査キット開発で米国に落後_c0315619_14550830.pngそして採取したウィルスの検体数も少ないのに、15日間で簡易検査キット開発に成功している。日本は、23日経ってもまだ開発できておらず、11日経った時点で政府が「開発に着手した」などと宣伝口上を言っただけだ。何をやっているのだろう。国立感染症研で作業しているのは小保方晴子か。米国のCDC(疾病対策センター)は、きちんと検体検査数も公表している。日本はこれを全くやっておらず、国民と世界に隠蔽したままだ。検体検査をいつどれだけやったのか、武漢帰りの帰国者とクルーズ船以外は隠している。検査キットの開発は、ウィルスの分離から作業が始まる。日本では、1月31日にウィルスの分離に成功したと感染症研が発表、その夜のマスコミで大々的に報道し、まるで日中戦争の南京陥落を伝えるような騒ぎ方だった。このウィルス分離だが、豪州は1月29日に成功して発表している。中国の国外では初の快挙達成だった。日本よりも2日も早い。豪州で新型コロナウィルスの感染が確認されたのは1月25日。日本よりも10日も遅い。


無能で怠慢な日本 - ウィルス分離で豪州の後塵、検査キット開発で米国に落後_c0315619_15030821.pngつまり、豪州は日本よりも10日も遅く検体を採取して分析と研究を始めたのに、日本よりも2日も早くウィルス分離に成功したのだった。日豪のウィルス分離のスピードは、比較して12日間も差がある。豪州の記事にこう書いている。「同研究チームは連日1日10時間から12時間、研究室で働き、午前2時に仕事を終えるというパターンで文字通り昼夜を分かたず働き、この快挙を成し遂げた」。日本の科学者は何をやっているのだろう。午後5時になったら働き方改革して、ヒラメのように厚労官僚と官邸の方を見て忖度業務に邁進しているのだろうか。その上司は京都に不倫旅行。最近のノーベル賞はよく日本人が受賞しているし、感染時期が早く、感染者数も多く、中国と交流が深く情報も多く取れる日本が、真っ先にウィルス分離に成功するだろうと世界の人々は予想しただろう。今回の問題は、世界の科学者たちにとって協力と連帯の機会であると同時に、競争して能力の高さを証明する場でもある。日本はすべてにおいて落後した。御用学者がテレビで安心理論の説得をしているだけだ。


ルーズでスローな日本。隠蔽と欺瞞の中で技官が無責任にヘラヘラ笑っている日本。日本の政府と誤用学者が誇るスキルの高さは、「やってる感」の演出とウソの吹き込みと不作為の言い訳だけだ。国民の健康を守る責務のサボタージュを、詭弁で正当化する技術だけだ。


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by yoniumuhibi | 2020-02-07 23:30 | Comments(2)
Commented by 映画評論をもっと! at 2020-02-08 17:10 x
全国の衆議院議員及び参議院議員殿

BARSウイルス(コロナウイルス)の予防及び治療のために日本国が現在備蓄している抗インフルエンザウイルス剤ファビピラビル(商品名アビガン錠)インフルエンザ対策用として約200万人分のうち、その一部を同ウイルスの感染者に試用し、一定の効果が認められる場合は、その効果の程度を遅滞なく公表し、国内感染者及び海外感染者に対し同錠を供するよう厚生労働大臣に申し入れることを要望する。

同薬剤は「インフルエンザウイルスのRNA複製の過程に作用するRNAポリメラーゼ阻害薬で」あり、「高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1に対する活性を含めて最も抗ウイルス活性が強いと考えらえて」おり、「タミフル耐性のウイルスにも有効と考えらえており」、「その作用機序よりインフルエンザに関わらず、RNA依存性RNAポリメラーゼを利用して増殖するエボラウイルスなど様々なウイルスに対して効果を発揮する可能性があると推測されてい」るためである(『エボラ出血熱の救世主? アビガン錠とは?』2014年11月7日PDF資料)。

以上の通り、本ブログのコメント欄を通じて陳情する。


その錠剤がコロナの特効薬になりうるかは全く未知ですが、ネットの噂でぼちぼち広がっているようです。遊び心で陳情書っぽく書いてみました。

それから、今日の映画『翔んで埼玉』の録画準備OKです!
併せて映画『ジョーカー』の紹介、ありがとうございました!
Commented by H.A. at 2020-02-14 00:18 x
コロナウイルスの検査は、臨床検査会社でいつでもやれる、試薬も量産可能、しかし問題は国が保険診療でやることを拒否していること、だという話が、ワイドショーであったようです。


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