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松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊

松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊_c0315619_13535224.png1月9日夜、しばき隊活動家の松本雅光が「車庫飛ばし」の容疑で警視庁公安部に逮捕され、TBSニュースで大きく報道されるという事件が起きた。車の車検更新時に虚偽の住所を届け出て違法に登録した罪で、これは、公安警察が極左団体を捜査摘発する際に使われる典型的な微罪逮捕の手法である。ネットの左翼しばき隊界隈に衝撃が走り、余韻は現在も続いている。誰もが無口になって静かだ。遂に、しばき隊が中核派や革マル派と同じ「公安監視対象団体」になった。今回の事件報道は公安によるその宣告に他ならない。しばき隊がこうした処置を受けたのは初めてのことで、また、マスコミ報道で「しばき隊」と団体名を明記されたのも初めてのことと記憶する。公安警察は「公共の安全と秩序」を使命とする国家権力機構で、辞書を引くと「国家の秩序維持と安全のために、反体制的運動や組織を取り締まる警察活動」と定義がある。




松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊_c0315619_13540668.pngこれまで、しばき隊の活動家やシンパの左翼は、しばき隊を反差別の正義の集団として自認し、社会的にも積極的に認められたリベラル派の運動体だと確信していた。朝日新聞や毎日新聞や神奈川新聞の論調は、実際にしばき隊をそのように位置づけ、健全で有益な社会運動として称賛的に紹介していた。今回の事件は、その様相を一変させるものであり、しばき隊に対する世間の評価と認識を一撃で転覆させるものである。意味と影響はきわめて大きい。TBSニュースのアクセスランキングでは、この記事が半日以上も1位を続けるという事態が生じ、事件に対する世間の関心の高さが示された。その後、マスコミでも追加報道はなく、ネットでも誰も問題を分析・解説する動きがないが、しばき隊運動(=「3.11以後の社会運動」)にとってきわめて大きな打撃であり、ターニングポイントとなる深刻な挫折であることは明らかだ。


松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊_c0315619_13541729.png予兆はあった。それは、昨年12月17日に起きた野間易通とCRAC支部アカウントに対する一斉凍結である。CRACのコミュニティ内での活動を禁止し排除する措置をツイッター社がとった。個別のアカウントのルール違反への罰則適用ではなく、政治運動を行っている組織の細胞に対して一括して厳罰処置に出たのは、社の運営としては過去に前例のない強引な処断ではないかと思われる。10年近くツイッターを利用しているが、これほど峻厳で容赦ないツイッター社の権力執行に接したのは初めての経験で驚かされた。ほとんど昼行灯同然の、どれほど誹謗中傷や嫌がらせが横行しても何も対策に出ず、単に機械的に苦情を受け付けて放置しているだけのツイッター社日本法人が、卒然とCRACアカの大量凍結に出たのは、裏に何か事情や背景があり、政治的な状況変化があったのではないかとは誰でも想像する。普通に考えれば、ツイッター社をサポートする公安当局の見解が変わり、方針が転換したという意味が読み取れよう。


松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊_c0315619_13542970.pngネットの中では、ANTIFA運動に対する米国警察の取締強化の情勢が影響しているのはないかという見方がある。有力な視点の一つだろう。米国では白人至上主義団体と極左ANTIFAが衝突を繰り返し、多くの負傷者が出る騒動が頻発していて、当局はANTIFAの側をも積極的に捜査して活動家を検挙している。昨年6月には、ポートランドでANTIFAを取材していたフリージャーナリストが暴行を受けて重傷を負う事件が起きていた。社会の分断が深まる中、極端なマイノリティ主義を奉じて暴走するANTIFAの過激性と暴力性に対して、米国社会で徐々に反発と顰蹙の気分が生じ、俄にマイナスイメージの感覚が支配的となりつつある。悪である白人至上主義に対抗する正義の運動だったものが、極左のレッテルを貼られるネガティブな異端表象となった。日本のCRACは米国のANTIFAの粗製コピーであり、流行ブランドを直輸入して模倣している粗悪な団体である。大学で保守派の講演会があると、押しかけて妨害する行動様式もそっくり同じだ。


松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊_c0315619_13544283.png米国の左翼で興隆している活動の複製品だから、それが故に、そのことを心理的根拠に、日本の左翼(=脱構築主義のしばき隊左翼)は自らの活動形態に絶対的な安心を覚え、普遍的な正当性を確信しているのだろう。欧米とは異なる風土を持つ、日本独特の民族問題の深層や難題について、真摯な社会科学的考察をすることなく、単に本家本元と仰ぐ米国のANTIFAの受け売りをして、米国の運動だからそっくり真似していれば間違いないと思い込み、左翼マスコミにおだてられて得意絶頂になっていたに過ぎない。苦笑してしまう噴飯な図だけれど、実は官憲の側も同じで、米国で当局がANTIFAを厳しく取り締まり始めたから、日本の公安もCRACに態度を硬化させる方針に出たのである。相似形で体制と反体制の双方が米国の動きを模写し追随している。右も左も米国のイヌの盲従奴隷。思い直せば、ヘイトスピーチ法の制定、すなわち日本への法制導入そのものが、日本の従来の官憲(政府)の体質からすれば不具合で、風土に適さない新薬投入で、抵抗を覚えながら嫌々受容したものだった。


松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊_c0315619_13570223.png覚えている者も多いと思うが、リベラルの権威の長谷部恭男は、憲法の表現の自由の立場から、ヘイトスピーチ法には反対意見を表明し、在特会を処罰して封殺するには既存の刑事法制の応用で十分可能だと論じていた。木村草太も同じ議論だった。そのヘイトスピーチ法の移植に最も熱心だったのが、法務省であり、日本政府官僚だったこと、あらためて強調するまでもない。米国化こそこの国の唯一の宗教である。日本のヘイトスピーチ法は、敢えて言えばTPPと同じであり、嘗ての大店法や金融ビッグバンと同じであり、また、ゴーンの司法制度批判と同じ類の、「日本社会の異質性と後進性」を粉砕するグローバルスタンダード化の選択だった。法務省こそがヘイトスピーチ法の定着を上から推進し、NHKでキャンペーンして教育し、概念を日本人に馴染ませ、服すべき新規範としてセメント化したのである。その結果、しばき隊が左翼の覇者となり、どのような暴力(誹謗中傷・嫌がらせ・リンチ吊し上げ)も許される特権集団となった。時代の「正義」のイデオロギーを独占した。この7年ほどの出来事である。


松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊_c0315619_14051664.pngとまれ、今回の松本雅光の微罪逮捕と事件報道によって、しばき隊の
一般の印象と公的な境遇は変わり、傷つき、社会的地位も大きく揺らいだ。しばき隊は公安監視対象の団体となり、構成員はリストに載って監視を受ける身になった。今後、誰がいつどのような容疑で摘発され検挙されてもおかしくない。ツイッターで自由奔放に、傍若無人に、気に食わない相手に暴言や侮辱や脅迫を吐き散らし、集団リンチや法律しばきで他者を排除していたしばき隊メンバーは、今後は公安にマークされたしばき隊活動家となる。あらためて結論するが、松本雅光の犯罪は組織犯罪なのである。単なる個人の犯罪ではないのだ。組織犯罪の一部だから、あれほど軽い微罪なのに、名前と顔を晒され、住所と職業を暴かれ、厳しすぎる社会的制裁を受けたのである。しばき隊は「公共の安定と秩序」を害する危険性のある組織として公安に認定された。しばき隊を取り締まることが公安の職務となった。そのことが国民に宣告されたのである。


しばき隊の異常な暴力に反対してきた立場から、今回の警視庁の決定を歓迎したい。今回の件を受けて、共産党が正気を取り戻し、しばき隊と絶縁する展開を望みたい。惜しむらくは、もっと早く、この地平と達成に持って行きたかった。


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by yoniumuhibi | 2020-01-11 23:30 | Comments(1)
Commented by 愛知 at 2020-01-12 02:28 x
かの人が和解を求め、弁解を求めるのなら/いつでも恋人の番人の非情など赦せるというもの 愛しい人を思い、苦悩するのは当然/誰も本気で自分の命をなくして寂しいとは思わぬもの・・・ハージャ・シャムスッディーン・ムハンマド・イブン・バハーウッディーン・ハーフィズィ・シーラーズィー・・・イランの詩聖、通称、ハーフェズから。ゲーテにも大きな影響を与えたと。

鼓腹撃壌の身で、不慣れな街宣に参加で閉口していたのは、しばき隊シンパ。ハーフェズともゲーテとも無縁。酒を飲んで(飲まれて)アベ倒せと。自分こそ正義は、植松被告と同じでした。


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