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報ステによる千葉災害の初動検証の限界 ー 県の怠慢と欺瞞

報ステによる千葉災害の初動検証の限界 ー 県の怠慢と欺瞞_c0315619_16071379.png昨日(23日)の報ステで、千葉の災害について初動の検証が若干ながら試みられている場面があった。その中で重大な事実が報じられていて、台風直撃で10日朝から広域停電になった後も、千葉県と被災自治体とを繫ぐ衛星回線は生きており、相互に連絡を取り合える通信環境にあったことが明らかにされていた。前回のブログでこの問題を疑問点として挙げ、マスコミに検証の必要を促したのだけれど、早速、テレ朝が調べてファーストカットの報告を返した格好になった。前回少し紹介したように、「自治体衛星通信機構」が整備し運用している「地域衛星通信ネットワーク」は、全国の自治体と中央省庁・消防・警察を衛星回線で繫ぐ大規模な通信インフラであり、国の行政の基幹系の情報システムをサポートする重要なバックボーンであり、災害時・非常時のバックアップ回線として活用することが想定されている。



報ステによる千葉災害の初動検証の限界 ー 県の怠慢と欺瞞_c0315619_16023569.pngこのパイプは、総合行政ネットワーク(LGWAN)や全国瞬時警報システム(J-ALART)のバックアップ用のチャネルとしても運用されていて、利用開始からすでに20年が経っている。千葉県と被災自治体を繫いでいた非常回線は、この別系統の通信ネットワークによるものだろう。ということは、あの先々週のNW9で登場した千葉県の担当者は、やはり嘘を言っていたのである。担当者はNHKのカメラに業務の端末画面を撮らせ、バックアップ用の回線も障害で遮断され、被災自治体とは音信不通になって何も情報をとれない状態だったと証言していた。疑ったとおりで、それは真っ赤な嘘だった。(当然のことだが)衛星回線は生きていた。バックアップ用の衛星通信は無事に稼働していたのに、通信システムが全滅していたと嘘を言っていた。


報ステによる千葉災害の初動検証の限界 ー 県の怠慢と欺瞞_c0315619_16024653.png嘘の言い訳を国民の前で言ったのであり、おそらくNHKも共犯で、千葉県と結託し、千葉県の不作為責任を隠蔽するフェイクニュースを故意に流したのだろう。嘘の証言を指示したのは森田健作だろうか。県官僚の小役人がNHK(NW9)の取材でそんな大それた嘘を堂々とつけるはずがない。少し調べれば嘘が明白になる粗放な小細工が、森田健作の間抜けででたらめな人格をよくあらわしていると言える。隠蔽工作に加担したNHKの責任も重い。テレ朝の報道では、衛星通信のシステムは南房総市までをカバーしているけれど、そこから先の7支所(富浦、富山、三芳、白浜、千倉、丸山、和田)まで繋がっておらず、末端との交信が不可能だったため、被害の状況を市がよく情報収集できなかったという説明だった。この話は本当だろうか。


報ステによる千葉災害の初動検証の限界 ー 県の怠慢と欺瞞_c0315619_16033138.pngであるとすれば、例の北朝鮮からのミサイル飛来に空襲警報を発するJ-ALARTは、予備の衛星通信が南房総市で止まっていて、そこから先の9支所に情報伝送できないということになる。J-ALARTは最終的には地域の防災無線で住民に告知する仕組みだから、支所に情報が届いていないと防災無線に流しようがない。これまたバックアップ回線の用をなさない。再び千葉県が嘘をついている可能性がある。マスコミはこの件を再確認すべきだろう。J-ALARTは日本中の隅々までカバーしなければならないから、バックアップの衛星回線も地域行政の最末端まで整備されていると考えるのが普通だ。非常時・災害時に行政機関や医療機関が衛星回線を使うときは、地上の伝送路が使えなくなったときであり、すなわち地上系システムを完全に、即時に、トランスペアレントに代行できるネットワークでないと意味がない。


報ステによる千葉災害の初動検証の限界 ー 県の怠慢と欺瞞_c0315619_16030861.pngその能力がなければ何の役にも立たない。衛星通信が支所まで繋がっていたかどうかは別にして、災害発生翌日の10日以降、南房総市と千葉県はずっと被害状況について交信していて、南房総市長は現地の事態を報告していた。対応に追われる南房総市には被害全容を正確に把握する能力(職員の頭数)がないから、県庁から職員を派遣してくれという要請まで含めて、切羽詰まったやり取りが続いていたのである。報ステの説明は、南房総市から支所までの通信回線がなく、また南房総市に災害対応の行政のキャパシティがなかったため、被害状況を県に報告することができなかったという整理になっている。報ステもまた、責任を末端に押し被せている気がしてならず、千葉県の頬かむりを容認している気がしてならない。千葉県が即時に被災自治体に職員を派遣するべきだったし、政府や東京都に掛け合ってマンパワーの応援を求めるべきだった。


報ステによる千葉災害の初動検証の限界 ー 県の怠慢と欺瞞_c0315619_16034381.png21日に朝日新聞が報じたところの、千葉県の倉庫に備蓄されていた災害用の発電機の半数以上が活用されていなかった事実も、またかと思いつつ絶句せざるを得ない。日経が17日に報じた、東電の電源車の7割が稼働せず遊んでいたという事実にも仰天したが、千葉県のこの怠慢はあまりにひどい。道路の信号機用の発電機が相次いで盗難に遭っている。病院で人工透析用の電力を確保するため、やむなくエアコンを停止して節約せざるを得ないという報道もあった。停電のためにポンプを動かせず、水を汲み上げられないという報道もあった。千葉県が備蓄していた発電機は、これらに対処するため税金で購入していた防災設備だろう。停電地獄が果てしなく続いて県民を疲弊させる中で、250台の発電機が県の倉庫で眠っていて、市町村から要請がなかったから提供しなかったと平然と言い放っている。県担当者に反省の様子はない。

3週間経ち、NHKが何もまともな報道をしない中で、少しずつ、非力ながら民放が千葉の災害の検証報道を始めている。22日のTBSサンデーモーニングの「風をよむ」でも、若干の掘り下げが見られた。この点は歓迎したい。そして、マスコミには正確で丁寧な分析を心がけてほしいし、われわれも注意して説明に嘘がないかを見極めていきたい。それにしても、NHKの今回の放置と無視は異常だ。

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by yoniumuhibi | 2019-09-24 23:30 | Comments(0)


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