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出口戦略は文政権打倒 - 鈴木耕の韓国叩きと「どっちもどっち」論

出口戦略は文政権打倒 - 鈴木耕の韓国叩きと「どっちもどっち」論_c0315619_14371185.png日韓の間で経済戦争が始まっていて、日本国内でも各地で交戦の被害が出ている。西日本新聞の報道によれば、7月に九州に入国した外国人の数が急減、前年同月比6.1%減となって観光産業に打撃を与えている。九州の訪日観光客の半分を韓国人が占めていて、対馬や大分の業者が悲鳴を上げる事態となっている。年間40万人の韓国人が訪れ、離島の経済を支えている対馬の損失は深刻だ。人口4万人の離島に毎日1000人を超える外国人観光客がお金を落としに来ていた。長崎県知事が憂慮の声を発しているけれど、東京のマスコミはそれを報道しない。東京のテレビは、毎晩毎晩、スタジオに右翼論者を揃えて韓国叩きの気炎を上げている。文在寅にに対する「数時間憎悪」を飽くことなく放送している。『1984年』のゴールドスタインだ。戦時の報道は大本営報道であり、敵である韓国が劣勢にあるという情報しか語らず、世論調査で文在寅の支持率が下がったとか、そういう「戦果」のみを前面に出す報道に徹している。




出口戦略は文政権打倒 - 鈴木耕の韓国叩きと「どっちもどっち」論_c0315619_14372717.png日中戦争が始まったときとそっくり同じで、あのときの「暴支膺懲」の空気と同じだ。戦争は一度始めたら終わらせるのが難しい。相手があることだから、一方の側のコントロールだけで万事が進行して完結するわけではない。この戦争は、徴用工問題への報復として安倍政権が始めた侵略戦争であり、半導体生産材料を禁輸する奇襲攻撃から始まり、ホワイト国除外という作戦に展開して現在にある。根本に歴史問題があり、徴用工問題で安倍日本側に妥協の交渉をする気配がないから、応酬が続いて戦争はエスカレートせざるを得ない。安倍晋三の出口戦略すなわち終戦構想は、文在寅を失脚させて左派政権を崩壊させることであり、その目標達成に向けて日本国内の資源を総動員している。韓国の保守マスコミおよび保守野党と連携工作し、日本マスコミの文在寅叩きを韓国内で宣伝させ、文在寅の支持率を引き下げ、反文在寅デモを扇動する謀略に余念がない。安倍晋三はこの戦略が可能だと考えていて、両者の間に妥協はない。


出口戦略は文政権打倒 - 鈴木耕の韓国叩きと「どっちもどっち」論_c0315619_14432338.png問題なのは、日本の左翼が「どっちもどっち」論の立場に即き、文在寅叩きに加担していることである。例えば、マガジン9条の鈴木耕の言動がそうだ。8月28日に上げた記事の中で、文在寅が支持率を回復させるために愛国心を煽っていると決めつけ、4月の選挙のために「GSOMIAを破棄するという禁じ手」を使ったと非難している。この見方は、まさに現在、NHKや民放のニュースで流されている韓国報道の基調であり、プロパガンダの柱となっている言説だ。文在寅を「反日」として敵認定し、日本人の不信と憎悪を掻き立て、攻撃を集中させるプロパガンダの刷り込みに他ならない。こうした誹謗で文在寅を悪者化することで、安倍晋三の韓国への経済制裁を正当化し、韓国側の徴用工問題の要求を不当視する世論に導いている。日本の左翼リベラルが「どっちもどっち」論でお茶濁しするために、安倍晋三の報復措置の不当性が浮かび上がらず、日本の国内世論の8割が経済制裁を支持するというファシズム的状況に陥ってしまう。


出口戦略は文政権打倒 - 鈴木耕の韓国叩きと「どっちもどっち」論_c0315619_15215329.png文在寅を叩き、「どっちもどっち」論で処理する鈴木耕の愚論は、「日韓関係悪化の責任は100%安倍政権にある」と言い、「韓国に100%の理があり、日本に100%の非がある」と断言する浅井基文の議論と雲泥だ。実に対照的だ。鈴木耕の知的不精を示している。特に、鈴木耕の次の一節には呆れ果てる。「文大統領はGSOMIAについては、完全に読み違えた。後ろ盾になってくれるはずのアメリカからも『大いに失望した』と言われ、孤立感を深めているのが現状だ」。これは、NHKの高野洋や岩田明子と全く同じ口上ではないか。反町理や辛坊治郎と同じではないか。鈴木耕は、韓国がGSOMIAを維持させた方がいいという認識なのだろうか。米国の機嫌をとり、米国の言いなりになって、米日韓軍事情報協定を存続させることが正しい政策決定だと言いたいのだろうか。この鈴木耕の見解には、明らかにGSOMIAを積極評価し、韓国と日本にとっての国益になるものだとする観念がある。この立場は、私や浅井基文からは属米右翼のものだ。


出口戦略は文政権打倒 - 鈴木耕の韓国叩きと「どっちもどっち」論_c0315619_14385825.png文在寅を「反日」規定して叩き、韓国側の対応に「感情的」のレッテルを貼る日本の左翼の一部に共通しているのは、日韓の根本問題についての認識不足であり、知識の欠如に由来するところの、バイアス補正のインテリジェンスの不全だろう。正しい知識が十分にないから、マスコミの韓国叩きの波に流されるのであり、文在寅を悪者に仕立てて貶す論調に影響され、簡単に納得してしまうのである。村山談話の原則と信念が内面にあり、浅井基文の国際政治学に膝を打つ知性があれば、文在寅を叩いて「どっちもどっち」論で平衡させる安易な態度には決してならない。今回の鈴木耕の文在寅叩きと「どっちもどっち」論を見て想起するのは、4年前にマガ9で想田和弘を使って仕掛けた9条改憲論の工作であり、SEALDsや伊勢崎賢治・今井一・中島岳志らと歩調を合わせて推進したところの、左から切り崩しを図る9条改憲の策動である。マガジン9条というのは、9条護憲の媒体ではなく、護憲派の左翼を改憲派に思想改造させるための巧妙で悪質な洗脳装置だった。パターン反復がされている。


出口戦略は文政権打倒 - 鈴木耕の韓国叩きと「どっちもどっち」論_c0315619_14391498.pngパターン反復といえば、2008年頃から熱を帯びた動きとなり、2012年の尖閣問題と中国の反日デモを経て、今ではもう手の施しようがなくなった日本の病的な反中言説の高揚と定着があり、極端な反中親米の右翼国家日本の構図があるだろう。最早、誰もその問題に自覚的に対峙できる者はいない。しばき隊左翼も完全にその隊列に加わっていて、むしろ前衛の位置を担い、共産中国に対する敵意と攻撃性を剥き出しにしている。香港の民主化デモを大陸に移植させ、邪悪な共産独裁のPRCを崩壊させようと鼻息を荒くしている。しばき隊にとって、代々木の共産党と北京の共産党は何やら別物の存在らしい。その奇妙な問題系に道草するのは控えるが、今の日本の左翼が反中親米一色の無思考状態に収斂している現実は否めず、そのことと、日本の左翼が今回の日韓問題に逢着して浮薄な「どっちもどっち」論でフロートする面妖を演じ、マスコミの文在寅叩きに加勢している事実とは無関係ではないように思われる。シンプルに言えば、政治の右傾化現象が左翼をも包摂していて、日本は世界でも並外れた右翼大国と化している。

マイク・ホンダと日本のマスコミ世論との関係の時系列の変化が、その真実を客観的に示している。

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by yoniumuhibi | 2019-08-30 23:30 | Comments(3)
Commented by 桃太郎 at 2019-08-30 22:26 x
「 日韓問題」に関わる貴殿の一連の論説をすべて通読いたしました。「日韓問題」の根底には常に「歴史認識」の問題があります。
「武藤正敏」「橋爪大三郎」に学ぶことのできるものは何もありませんが、また、「関口宏」「鈴木耕」など左翼リベラルの犯す過ちは
より一層危険です。
「同調思考」に流されることの恐ろしさを知らない日本民族の性向を考える時、もっともらしく「どっちもどっち」とする空気を
醸し出すメディアや学者の言説が呼び込む「罪悪」「危険性」を厳しく指摘すべきです。
戦争体験を持たないことによる「歴史認識」の落差もありますが、何よりも「近代日本の歴史」「近代アジアの歴史」に学べていない
ジャーナリストが実に多いことに驚愕です。 まさに、歴史に暗い者は 自らの足元を、未来をも照らすことはできないということです。

私も昭和25年頃から40年頃( 1955~1970年頃)にかけて、中学生、高校生ころに地域の大人や両親などから刷り込まれた差別意識を
大学を卒業してもなかなか拭えませんでした。しかし、これを決定的に反転させたものは「近代日本の歴史」「東アジアの歴史」との真摯
な出会いによるものでした。更にそれを「他人事の歴史」に終わらせなかったのは、「在日」「同和」の友人の生き様からの学びでした。
歴史の事実から深刻に学ばないことの危険・恐ろしさを自ら体験したことからによるものでした。 それはまた、自らの底の浅さを気づき
恐れ震える自分という存在への厳しい認識でした。

「嫌韓」「嫌中」を煽り政治展開の餌にする安倍政権政治手法を見る時、日本の国益を激しく損傷する危険と罪の大きさを感じるものです。
今の時代に 「中江兆民」「石橋湛山」が生きていれば何を思い、同胞に何を語るのだろうか? としばしば考えることがあります。
あきらかに 日本の知性は激しく劣化しています。政治家は勿論のこと、ジャーナリスト、教師、学者に至っても無縁ではありません。
美しい言葉、勇ましい言葉こそ「危険な道」への誘いです。それだけに 少しでも多くの方に貴殿の論説を目にして欲しいものと思います。
現実に誠実・真摯に向き合った貴殿の貴重な論説に敬意を表します。いつも勉強になっており、ただ感謝の限りです。
Commented by 愛知 at 2019-08-31 00:33 x
自民党から共産党まで・・・3年前の正月、高江のべ軍ヘリパッド建設、辺野古新基地建設反対の街宣に電動車いすで現れた徴用工訴訟の原告(女性)が叫ばれた声です。後段は聞き取れませんでしたが、要は一蓮托生という話でした。そのときは困った方だというだけの印象でしたが、今にして思えば、彼女は正論を叫んでいたのだと。ご紹介の鈴木耕の論稿に目を通しましたが、あれは日本国内だけで通じる理屈でしょう。みっともないとしか思えません。タフなご教授に感謝いたします。
Commented by 長坂 at 2019-08-31 21:25 x
米兵が日本人女性を暴行とか強姦とか殺害の事件後に、テレビでコメンテーターが「日本男子もアメリカ女に同じ事をしなけりゃいかん」と言ったら、直ちに放送事故扱いでCMの後にお詫び訂正、番組には非難の電話が殺到でしょ。韓国人がターゲットなら犯罪示唆でも、それこそ殺害予告でもやっていいという事か?強い憤りでテレビ局やスポンサーに抗議したが、日本には自浄能力などない。大政翼賛の野党議員は何もしない。経産省や外務省を呼んで合同ヒアリングをやるポーズもない。天皇教に帰依した左翼リベラルは、ああいうコピペの文章を恥ずかし気もなく晒して、したり顔で韓国批判。3・1、5・18、光復節での演説を読む事もなく、日韓合意と同様にGSOMIA締結の背景など知る努力もせず、アメリカが文を潰すのを待ち望む。本来反安倍左翼なら連帯を表明すべきなのに、日韓関係悪化は願ったりかなったり。平和憲法死守が聞いてあきれる。文在寅だから批判ではない、朴槿恵の事も散々罵倒していた。G7の座を奪われる恐怖なのか、とにかく日本には悪意しかない。


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