人気ブログランキング | 話題のタグを見る

GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある

GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13392687.pngGSOMIA(軍事情報協定)を韓国政府が破棄決定した件について、私の受け止めは日本のマスコミ報道や多数世論とは異なる。筋を通す形に出てよかったという感想だ。文在寅の年頭会見を聞いたときと同じである。大方の予想は、米国の強い意向と要請もあって、韓国はGSOMIAを延長するだろうと見方だったが、私はその選択は妥当ではないという立場だったため、躊躇なく破棄の決断に出てよかったと思っている。韓国の国家百年の計を見通したとき、ここで安易な妥協に出て、日本(右翼日本)との間で下手な外交の駆け引きに出るのはよくない。国家間の外交はどこまでも原理原則に即くことが大事で、そこから離れて無理な妥協をすると、後で取り返しのつかない重大な失敗に陥る。禍根を残す。朴槿恵の2015年の「慰安婦合意」がその典型例だ。あの錯誤と迷走によって、慰安婦問題はほとんど解決不可能な泥沼に入り込んでしまった。日韓の外交関係は、1995年の村山談話に基づくべきで、韓国はそこから後退してはいけない。



GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13295699.png文在寅の考え描く日韓関係というのは、村山談話の理念が具体化されたものであり、その関係でなければ両国はだめだというものだ。それでいいと思う。韓国は、政府も民間も、村山談話のあり方が基本でなければ日韓はだめだという態度を明確にすべきであり、本来のあり方を粘り強く日本側に説き伝え、日本国民が理解するように努める必要がある。戦後50年の節目に宣言された村山談話が日韓の基本法なのであり、そこで謳われた精神に則って政府も民間も関係を組まなくてはいけないのだ。今の日本の韓国に対する姿勢は、政府もマスコミも国民も、あまりに右翼化して村山談話から遠く離れすぎている。村山談話から遠く離れていることを、文在寅の対日外交の現実が教えていて、つまり、文在寅とは村山談話の化身なのだ。そこに本質と実体があるのだ。今の日本の文在寅に対するアレルギーとヒステリーは、村山談話に対するアレルギーとヒステリーである。病気に陥っているのは右翼日本である。歴史認識こそが国家間の外交関係の根本だ。


GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13245744.png現在、私のように村山談話を信奉する者は少数派になっている。村山談話は否定され、マスコミ報道で顧みられることはなく、存在すら忘れられた孤絶異端の状態にある。村山談話は間違った左翼思想の落とし子だったという認識が一般化している。だが、本当にそれでよいのか。24年前に発したばかりの真摯な国家声明を、普遍的な財産とすべきものを、われわれはゴミ箱に棄ててしまってよいのか。24年前に村山談話が発されたとき、反対する者は少数の右翼しかいなかった。その中には、40歳の安倍晋三もいただろうし、49歳の櫻井よしこもいただろう。だが、経世会(橋本龍太郎・小渕恵三)も宏池会(宮沢喜一・加藤紘一)も賛成で、国内の圧倒的多数が村山談話を支持していた。先頭に司馬遼太郎が牽引役で立っていた。村山談話が思い描く韓国の像から、韓国は変わっていない。変わらなくてよい。変わったら韓国は韓国でなくなる。日本は大きく変わった。日本の変化は逸脱で退化である。日本が元のフレッシュな誓いの姿に戻るべきなのだ。


GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_14081824.png安倍晋三べったりの日本のマスコミは、今回もそうだが、武藤正敏をテレビに張り付け、文在寅政権の決定や韓国国民の反応に対して、「感情的」というレッテルを貼り付けて貶め卑しめる攻撃に集中している。「韓国=感情的=非理性的」というイメージを言説工作し、テレビを動員してプロパガンダのシャワーを繰り返し、日本国民に刷り込んで固定観念化させている。
韓国を矮小化している。しかし、実際に過激でヒステリックなのは武藤正敏や右翼論者の方で、一方的に日韓関係を破壊する方向へ世論を導き、安倍晋三の嫌韓外交を正当化している。日本の国益にもならないし、韓国が受ける打撃は深刻なものだ。日韓請求権協定の解釈と運用を変えて、日本企業に補償に応じるよう促して、どうして日本の国益の毀損になるのか。現実に、中国の元徴用工については三菱マテリアルは補償金を支払っている。韓国で商売して韓国で利益を上げているのだから、韓国の最高裁の(民事)判決に従って当然ではないか。それがビジネスの論理であり、感情を排した合理的判断だろう。


GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13254620.pngイデオロギー・オリエンテッドに感情剥き出しで嫌韓を煽っているのは、日本のテレビ論者であり、日本の政治家とマスコミである。そもそも、そこまで日韓請求権協定を神聖化し、厳格に遵守というのなら、なぜ、慰安婦問題で政府がカネを出して基金創設という合意に踏み出しているのか。「完全かつ最終的に解決」という文言が絶対的な拘束要件ならば、慰安婦問題で基金設立という4年前の政策行動は矛盾しているではないか。そのことを、テレビの論者は一人も言わない。初めに韓国叩きありで、自らの論理矛盾も一切顧みず、過去の外交方針(村山談話)との齟齬にも目を向けず、感情を振り回し、テレビの前の国民の感情を操作し扇動しているのは、NHKキャスターを含めたマスコミ論者である。少なくとも現在の日韓関係を客観視すれば、感情先行のナショナリズムを噴出させているのは日本の方で、国論が一色に染まって発狂しているのは日本の方である。日本の中には異論がない。安倍政権の韓国政策を批判する声がない。マスコミも野党も、チェック・アンド・バランスの機能を全く果たしてない。


GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13255787.png今後、トランプがどう出てくるかは予測できないが、慰安婦問題のときは、オバマが双方に妥協を迫る圧力を強力にかけた経緯があった。米国の戦略にとって日韓GSOMIAが決定的に重要なアセットなら、徴用工問題と輸出規制問題でも双方にイーブンに妥協を迫る対応に出ておかしくない。すなわち、徴用工問題で米国が日本に譲歩を求める図もあり得るはずで、そこが今回の文在寅の決断の戦術的な狙いだとも考えられる。徴用工問題について解決策の提案を出しているのは韓国の方で、頑なに交渉を拒否しているのは日本の方だ。トランプとオバマでは肌合いが違い、トランプは人権問題や歴史問題ではノン・リベラルの安倍晋三寄りのスタンスだが、実務を担う官僚の感覚はトランプやポンペイオと同じではないだろう。仲裁に入れば、徴用工問題の歴史と人権という所与に直面することになる。第三者の目からは、基本的に慰安婦問題の悶着と同じだ。日本の民間企業(経団連)が自主的に資金協力して基金設立というプランは、米国から見たとき、落としどころとして悪くはないアイディアだと思われる。


GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13260838.png在米の韓国朝鮮系は、慰安婦問題のときのようにNYTに新聞広告を出したらどうだろうか。コンフォート・ウーマンの歴史問題は、NYTの紙面を舞台にキャンペーンとバトルが展開され、米国の市民社会に広く認知され、韓国側の主張が支持される結果に流れた。国連の表舞台では、この問題では日本は完全に悪者になっていて評判が悪い。それは、韓国側にとっては一つの資産であり、安倍日本と「歴史戦」の政治を戦う上での基盤である。そのキャンペーンで米国市民が慰安婦問題を知り、深刻さに粛然となったように、徴用工問題も関心と知識を持つよう図ればいい。米国市民の同情と共感は、再び韓国側の訴えの方に向かうだろう。安倍日本が嘯く「完全かつ最終的に解決済み」だの、米国市民の常識には通用しない論法だ。マイク・ホンダの出番だ。この問題で、私は文在寅政権に無用な妥協はしてもらいたくない。どこまでも、最終的に日本国民は村山談話に戻るべきだという信念を貫き、安倍日本(右翼日本マスコミ)と戦って欲しい。韓国は屈するべきではないのだ。民族を辱める愚策を犯してはいけない。


この戦いの勝敗がどうなるかは分からない。どちらの国民にも厳しい運命が待ち構えていそうな気がする。理想を折らない文在寅が敗北して失脚する可能性も十分ある。だが、韓国のリーダーは、韓国の歴史と未来に対して責任を持たなくてはならず、まさに過去の反省の上に立って決断と行動をしなくてはいけない。来年の選挙がどうとか、支持率がどうとか、韓国経済の一時的悪化がどうとか、そういう問題ではないはずだ。盧武鉉ならどうするか、選択と意思決定の基準はそこになくてはいけない。



GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13264310.png
GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13265564.png
GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13270405.png
GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13271154.png
GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13271817.png
GSOMIA破棄 - 韓国は筋を通すべき、全責任は安倍日本にある_c0315619_13272646.png

by yoniumuhibi | 2019-08-23 23:30 | Comments(8)
Commented by familia at 2019-08-23 16:26 x
ここに書かれていることに基本的に賛成です。日本の国民にとっての最悪のシナリオは2年前に危機があったように第二次朝鮮戦争が勃発し、強固な日米韓の絆の下、日本は矢面に立たされて北朝鮮からの核ミサイル攻撃を受けることです。安倍内閣はその国民の不安に付け込んで総選挙に勝利した。北朝鮮との交渉は今やアメリカでないとできない状況になっている。我が国の台頭してきている軍国主義者たちが面白くないシナリオこそが国民にとっては良い方向なのです。
Commented by HAIR at 2019-08-23 23:21 x
ここ最近の日本のありようを見ていると、70年ほど前にいかにして坂を転げ落ちるようにしてあらかさまな負け戦に突入していったのかが手に取るようにわかりますね。やっていることが低レベルすぎて唖然とします。表面的な勇ましさだけに拘泥して突き進みながら、落としどころは何も見据えられておらず、見通しが恐ろしいほどに甘い。

レーダー照射の話の段階で、仮に照射が本当にあったとしても、内々に抗議するだけで済ませておけばいいものを大騒ぎすることで、「日本は韓国のことを安全保障上の協力者として信頼していない」というシグナルを強烈に送り続け、輸出規制の話も徴用工判決の報復として持ち出したものをそのまま突き通すとWTOの問題になりかねないからと「安全保障上の問題」とすり替えることで、さらに「安全保障上あなた達を信頼できない」というメッセージを送りながら、「でも安全保障上のパートナーとして軍事情報はこれまでどおりちょうだいね」って、それが通ると思う神経がさっぱりわかりません。

ましてや韓国サイドからすると、GSOMIAは国内で反対が多く、現政権では前政権の負の遺産の1つとして見ているという側面が強く、なおかつ日本側が頼み込んで締結した協定ということからもわかるように、メリットは日本側のほうが大きい。要は破棄してもいい動機がもともとある中で、挑発に挑発を重ね「安全保障上信頼していない」と明確なメッセージを送れば、そりゃ破棄に至るのも当然ですよ。それを「こんなことまでしてくると思わなかった」って、端的に言ってアホじゃないですか。

こうした経緯を見れば、戦前も英米の敵国であった独伊と手を結んで、おまけに英米の同盟国であるフランスの領土を侵略した結果、石油禁輸に至るという「そらそうなるやろ」としか言えない話も、日本側は本気で「こんなことまでしてくると思わなかった」と思ってたんでしょうね。
Commented by HAIR at 2019-08-23 23:21 x
国を仕切ってる連中がこの有様で、メディアは嫌韓ネタが受けるからと無批判にそれを垂れ流す。観光客減少などによる経済的不利益のことも含め、これだけあからさまに国の利益が損なわれているのに、「勇ましさだけを求めて強圧的な態度ばかりをくり返すような外交は結果的に我が国の利益を損ねる、それが明確に現れたのが今回の結果ではないか。」という当たり前のことすらこの場で言えない、それどころかあっさり追従してしまう野党第一党(立憲民主党)の姿。「あぁ、こうして転げ落ちていったんだなぁ」と、70年経ってもこの国の本質はいまだ大日本帝国から何ら進歩していないと、怒りよりも呆れをもって見ています。

そして今日本人が喝采を送っている表面的な勇ましさも、もはやそう呼ぶのも厚かましい、ただの「イキリ」でしかないのがまた恥ずかしいです。外交の席で「無礼な!」と怒鳴りつけたり、約束を取り付けたうえで交渉にやってきた要人をドタキャンして追い返すという、もはや単なる外交的な対立と呼べないレベルのあからさまに侮辱的な非礼、これが「イキリ」でなくて何なのでしょう。今流行りのあおり運転レベルの行動ですよ。イキるだけイキっておいて、一発大きなパンチを食らったらあからさまに狼狽、チンピラ国家、チンピラ国民ですか、我が国は。

結局この国は(比喩も含めて)焼け野原にならないと理解できないのでしょうね。戦後に「戦争はしないようにしよう」という共通認識はそれなりに生まれましたが、そこに至るまでの過程の愚かさには十分目を配ってこなかった、だからまたこうして同じような失敗をしてしまうのでしょう。韓国はもう静かに淡々と、不買や旅行取りやめ、日本から輸入しているものもまたいつ感情的に規制してくるかわからないから新しい輸入先を見つけることを進めたり、とことん徹底してやってくれればいいのですよ。韓国からのインバウンドが減少して嘆いている業者も、輸出規制で逆に割を食ってる半導体業者も、今の政権を支えてきた人達に他ならないんですから、一度とことんまで首が絞まればいいのです。煮え湯を飲み干さないとわからない。「隣国を煽るだけの外交は自国に損害しかもたらさないんだ」と身をもって実感しつくすまで、自分の首を絞めるような政権を自分で支えていたことの愚かさを身体で実感するまで、一度とことんまで痛い目を見たほうがいいのでしょう。
Commented by fumichan at 2019-08-24 01:41 x
賛成します。そもそもの責任は日本にあります。1875年の江華島事件から始まって、日本は朝鮮を侵略し植民地にしました。人種差別は凄まじく、1923年の関東大震災ではデマにより6000人以上の朝鮮人が殺害されたと言います。その後も帝国日本は強制連行、徴兵、準軍慰安婦、創氏改名、日本語強制と人間の尊厳を踏みにじる行動を繰り返しました。70年以上にわたる抑圧の歴史が、政府間の日韓条約の金銭的措置で全て解消され、これらの歴史はすべて解消したと考えるのは倫理的に不誠実であると言わざるを得ません。安倍政権を応援している人たちは、これらの歴史の重さをどれくらい理解しているのでしょうか。反日教育が悪いという人たちは、抑圧された歴史はすべて教えるべきではないというのでしょうか。相手の立場を完全に無視して自分の言い分だけ主張することの間違いは、小学生でも学びます。相手を傷つけた歴史を直視し、謙虚な態度で接することから始まらなければ、解決しません。
Commented by 長坂 at 2019-08-24 11:35 x
今朝の朝日に余りにも腹が立ったので、核武装の石破ですら「GSOMIA破棄は日本が戦争責任と向き合わなかった事が根底」と言っているのに、韓国を責めるのはお門違いだと投書しました。それにしても立民のお粗末さには改めて驚きましたね。徴用工問題の解決に向けて努力する気もなく、ホワイト国外しに異を挟まず、メディアが反韓一色になってもそれを諌めようともせず、GSOMIAを破棄した韓国に強く抗議するという声明を出す。安倍の暴走に手を貸して何が野党第一党。旧植民地出身で二重国籍状態にならざるをえなかったのに、散々叩かれ戸籍を見せろとまで言われた蓮舫が「アメリカ政府が異例な抗議をするのは当然」って全ての発端は過去の清算に真摯な対応をしてこなかったと言う認識もない!?だいたい「アメリカ様がお怒り」を持ち出すようじゃ、日米地位協定や辺野古の問題だって本気じゃないでしょ。護憲派リベラルという人達も今の日韓関係は憲法前文を死文化させている事なのに、歩み寄らない韓国も悪いと、普段は差別がどうのと言いつつ結局韓国憎しでしかない。文大統領の自叙伝を読んで思ったが、田中さんがご指摘の様に盧武鉉・金大中大統領の系譜をきちんと理解すべき。
見下した韓国には何をやっても何を言ってもいいんだとほぼ日本人全員が思っている訳だから、もうすぐ9月1日ではあるが、鳶口を持って朝鮮人(女子供関係なく)襲いかかった日本人の群衆って凄くリアリティーありますね。
Commented by コスモス at 2019-08-24 11:46 x
15日の文大統領の演説に対して、安倍はゴルフにあけくれて、日本のマスゴミも真剣に取り上げませんでしたよね。あおり運転男のことばかりやってました。たしか盆休みの15日に、国家公安委員長が会見して、あおり男は言語道断って言ってましたよね。もちろんあの男はけしからんですが、あの程度のチンピラのことで、あれだけ騒ぐのもおかしいなと思ってました。
さすがに安倍が破棄に即時に反応できず、一日経ってから当たり障りのない声明を発表したのは、それだけ事が重大だからです。経産省主流の素人外交の失敗ですよ。

韓国政治次第ですが、長期的には、在韓米軍の撤退になると思います。今回、韓国はアメリカと連携しながら、事を進めています。
トランプにとっては、文大統領は有能、安部はアホ(利用価値のある間だけこき使ってあとはポイ捨て)という評価でしょうから、アメリカの極東政策は韓国と相談しながらになるでしょう。
アメリカは安倍が邪魔になれば、退陣させるでしょうね。
Commented by 将門 at 2019-08-24 23:53 x
今回の文在寅氏の英断に拍手して送りたいです。
文在寅氏の狙いは明確で日本とアメリカとの連携を弱めることと、その先の北朝鮮との統一です。
強い使命感と行動力で突き進んでいくことがよくわかります。全くブレていないのが、ボンクラの安倍との違いです。

恐らくは連邦制という形で韓国が香港のような立場になって繁栄を謳歌すると思います。
Commented by oasis at 2019-08-25 00:51 x
あまりにも息苦しいので、大局的に見たいと思います。

近いうちに、韓国は北朝鮮と米国と共に、再び、朝鮮戦争終結、米朝国交正常化、南北統一、そしてアジアの平和体制構築に向けて、動き出すでしょう。
つまり、G20直後の、6月末の板門店での3者会談の流れに戻る。
G20の余韻が完全にかき消されてしまった安倍がその翌日に暴走しだしましたが、韓朝米(中)は、徐々に調整し直して、再び、動き出すでしょう。

文在寅大統領は(金正恩も、トランプも)、この歴史のダイナミズム、世界史といってもいい、その大きな流れを見失ってはいないはずです。
昨年の米朝首脳会談、二度の南北首脳会談、そして今年2月の米朝首脳会談の失敗の後の板門店での3者会談。
三歩進んで二歩下がり、ようやく再び動き出したのに、後ろから邪魔が入った。

現在は調整に苦しむかもしれませんが、この歴史が再び動き出した時、今のこの勝負、韓国は日本に勝ちます。いや、勝ち負けではなく、韓国は日本を脱する。あらゆる面で。

一方、歴史が再び動き出した時、日本はこれまで「蚊帳の外外交」でしたが、完全に信頼を失った安倍日本は、もはや蚊帳の外ですらなく、論外、無視されるでしょう。
安倍政権が続く限り、日本は平和体制に向かっていくアジアで何も言えない。誰にも相手にされない。今のこの勝負、日本は負ける。いや、勝ち負けではなく、安倍日本は(いるのに)いない。
村山談話と河野談話、そして9条が最後の頼みの綱です。

8月現在はやたらと騒がしく混沌としていますが、未だに冷戦が終わっていないアジアでは、大局的に見れば、(アジア冷戦の始まりである)朝鮮戦争の終結・米朝の国交正常化・南北朝鮮の平和的統一、これが重要なイシューであって、安倍政治は小さな問題です。アジアでは忘れ去られる。日本でも、マスコミや国民の過熱もすぐに冷めるでしょう。

過去を克服しない日本に、未来はない。


メールと過去ログ

since 2004.9.1

ご意見・ご感想




Twitter

最新のコメント

今こそ「テニスコートの誓..
by 印藤和寛 at 09:18
総裁選で石破さんを倒すた..
by 人情味。 at 09:29
もし山上容疑者が安倍元首..
by 人情味。 at 21:23
杉田水脈なる人物は論評に..
by 住田 at 10:51
あれは15年程前..
by ムラッチー at 11:27
悪夢のような安倍政治から..
by 成田 at 13:03
ハーバード大学で比較宗教..
by まりも at 23:59
重ねて失礼いたします。 ..
by アン at 17:48
安倍晋三のいない世界は大..
by アン at 13:16
今まで、宗教2世の問題に..
by さかき at 10:31

以前の記事

2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月

記事ランキング