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孫正義が100億円出して徴用工基金を作れ - 私財と勇気によってのみ

孫正義が100億円出して徴用工基金を作れ - 私財と勇気によってのみ_c0315619_14562560.png「戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。(首相の)私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません」。24年前の終戦の日、日本政府はこのように国家の基本方針を内外に宣言した。そこでは、こうも言っている。



孫正義が100億円出して徴用工基金を作れ - 私財と勇気によってのみ_c0315619_14563640.png「特に近隣諸国の人々と手を携えて、アジア太平洋地域ひいては世界の平和を確かなものとしていくためには、なによりも、これらの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていくことが不可欠と考えます。政府は、この考えにもとづき、特に近現代における日本と近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援し、各国との交流の飛躍的な拡大をはかるために、この2つを柱とした平和友好交流事業を展開しております。また、現在取り組んでいる戦後処理問題についても、わが国とこれらの国々との信頼関係を一層強化するため、私は、ひき続き誠実に対応してまいります」。村山談話として文章化されたこの誓いを、われわれはもう一度読み直し、思いを深めないといけない。ということを、ブログで何度も何度も繰り返し主張し続けてきた。日韓問題についてテレビ番組で何か議論するときは、パネルにした村山談話をスタジオに掲示し、出演者一同が文言を音読して再確認すべきだと、私はずっとそう訴えてきた。村山談話は特に韓国を意識して発せられたメッセージである。


孫正義が100億円出して徴用工基金を作れ - 私財と勇気によってのみ_c0315619_15051087.pngいわば、日韓関係において日本人の行動を規定する基本法のようなものだ。ここで言う「現在取り組んでいる戦後処理問題についても(略)ひき続き誠実に対応してまいります」という一節は、具体的には慰安婦問題を指している。だが、談話は他にも同じような具体的な歴史問題が発生するのを予想するかの如く、「戦後処理問題」として一般的に表現していて、将来を想定した設計になっている。すなわち、もし政府が村山談話の精神に基づいているのなら、徴用工問題についても「誠実に対応」することが求められることになる。現在、日本の政府とマスコミと世論一般の韓国に対する態度は、この談話(宣言)と隔絶したところにあり、目眩がするほど遠い対極の位置にある。日本人は立てた誓いをすぐに忘れる。日本人にとって戦後50年の節目に誓った村山談話とは何なのだろうか。もし、この宣言を廃棄し撤回するのなら、正式に手続きを踏んでそうするべきで、閣議で決定するか国会で決議すべきだろう。日本人は立てた誓いを忘れる。反省を忘れる。誓いが誓いにならず、現在を拘束する原則や規範にならない。


孫正義が100億円出して徴用工基金を作れ - 私財と勇気によってのみ_c0315619_14571112.png例えば、あの沖縄への永遠の寄り添いを、若き日の皇太子時代に言葉で発して誓った平成天皇が、生涯をかけて守り抜き、固く守り抜き、求道者のように純粋に実践した姿勢と較べて、あまりに対照的で醜悪で愚劣な姿ではないか。天皇は日本国民の象徴なのだけれど、本当にそうなのだろうかと疑うほど、両者の像は乖離しており、平成天皇はモデリッシュな人格が顕著で、日本国民は規範や原則を紙切れに変えてしまう低俗な生きものだ。内面に緊張感がなく、過誤に対する自責と反省がない。平成天皇は、沖縄への寄り添いの徹底を見せることで、沖縄の戦争の傷の深さの前に反省する日本国民の範型を示し、反省に碇づけられた平和の意思が永遠に持続するべきものであることを教えた。平成天皇は、韓国や中国について多くを語ってはいないが、基本的に沖縄への思いと同じであり、村山談話の精神で向き合っていたことは疑いない。それは、村山談話で一回言ったから終わりではないのである。そこで反省に区切りがつき、始末がついたという代物ではないのだ。反省の誓いは内面化され持続されなくてはいけない。


孫正義が100億円出して徴用工基金を作れ - 私財と勇気によってのみ_c0315619_14573387.png徴用工問題についての持論を述べる。私は、今の情勢では、日本の税金を使ってこの問題を解決する方策が適当であるとは考えない。それをするには、現実はあまりに遠い地平にあり、困難すぎる状況にあり、例えば、私がどこかの野党の党首でも、その政策を公約にすることはできない。超右傾化した世論の反発が大きすぎ、政党運営の命取りになってしまう。いちばんいいのは、日本の民間から基金創立の声が上がる展開で、徴用工問題の解決、ひいては憎悪と対立のみが増幅して袋小路に陥っている日韓問題の解決に向けて、民間が日韓両政府の間に入って動くことだ。それが理想的な図だ。そう考えたとき、思い浮かぶのは、日本で活躍している在日経営者の姿である。例えば、在日韓国人実業家でソフトバンク会長の孫正義は、佐賀県の朝鮮人集落出身の在日2世である。幼少期はその出生のため苦労している。現在は、ソフトバンクGが稼ぐ営業利益は2.3兆円で、純利益は1兆円もあり、しかも法人税を1円も払ってないと批判されている。孫正義の年間配当は100億円なのだそうだ。目が眩むような宝の山に囲まれて、今は絶頂の人生を送っている。


孫正義が100億円出して徴用工基金を作れ - 私財と勇気によってのみ_c0315619_14574472.pngウェーバーの社会学の中にパーリア・カピタリスムスの概念がある。賎民資本主義。大学で教わったとき、シェークスピアの『ベニスの商人』のシャイロックがその典型だというように説明を受けた記憶がある。孫正義を見ていると、自然にパーリア・カピタリスムスの表象が浮かんでくる。もう一人、さらに典型的な人格類型があるが、ポリコレ風潮が強烈な現在では容易に名指しするのを憚られる。孫正義を Paria-Kapitalismus の視角から分析することについても、ヘイトだ何だとしばき隊左翼が難癖をつけてきて、袋叩きのネットリンチに遭難する危険性は十分にありそうで、言葉狩りとタブーの緊縛・自粛で社会科学の考察もまともにできない窮屈な言論環境になった。が、素朴に、61歳の孫正義は溜め込んだカネを何に使う気なのだろうか。果てしなく貪欲に殖財する目的と動機は何なのだろうか。もともと、孫正義にはネオリベ的でリバタリアン的でビル・ゲイツ的なグリード性が濃厚だったが、一部には、若干ながら公共的な属性も垣間見える素地があった。だが、この10年ほどグリード主義の毒性が極まって、最近は弱い者いじめの嗜虐性とネロ的な開き直りの傾向すら感じさせられる。


孫正義が100億円出して徴用工基金を作れ - 私財と勇気によってのみ_c0315619_15120879.png嘗て、司馬遼太郎は、日本にいる在日が総連と民団の垣根を越えて一つになり、韓国と北朝鮮が統一に向かうムーブメントが起きることを祈願した。総連と民団に分かれる60万の在日同胞が先に手を取り合うことで、半島で分断された二つの国家が一つになる動きをリードすることを期待した。日本に住む在日はその動きを作る条件を持っているはずだと論じた。条件だけでなく使命も、と言いたかったのかもしれない。そんな希望を持って『故郷忘じがたく候』などを発表していた。司馬遼太郎が半世紀前にそうした夢を抱き、ナイーブに人に語ったように、私は、孫正義とか、LINEの経営者とか、その他、日本市場でビジネスして大金持ちになっている韓国朝鮮系の資本家たちに、日韓のフリクションを解決する行動を起こして欲しいと思う。真のリーダーであるならば、勇気を出してもらいたい。安倍政権を恐れず、政府・自民党・経団連に忖度せず、正義の旗を立てて尽力して欲しい。人にとって成功とは何なのか、本当に成し遂げるべき業績は何なのか、後世に残すべき名誉は何なのか、そのことを真剣に考えてもらいたい。世間は必ず評価するだろう。日韓の歴史的英雄として名を残すだろう。


6月24日にNHKで賀来千香子のファミリーヒストリーを放送していた。幕末の賀来家ご先祖の偉業に感動させられたが、その中で、何度も、「私財を投げ打って」という言葉が出たことが印象に残っている。昔の日本人は、特に人の上に立つ者は、本当に必ずと言っていいほど、世のため人のため私財を投げ打って貢献し尽力している。生業で蓄えた資産を惜しみなく社会に還元している。自分が努力して稼いだ金を、社会の発展や人々の幸福のために使っている。江戸・幕末・明治の頃の日本人で、世のため人のために私財を投げ打って社会事業した者がどれほど数多くいることか。ビスマルクは、「現下の大問題は鉄と血によってのみ解決される」という言葉を残した。それを捩って言うならば、現下の大問題である日韓問題は、財力と勇気によってのみ解決される。私財と勇気によってのみ。



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by yoniumuhibi | 2019-08-19 23:30 | Comments(4)
Commented by 愛知 at 2019-08-19 17:16 x
「なぜ嫌韓嫌中にこだわるかと言えば、ずばり数字(視聴率)が取れるから。」東京では流れない(流せない)関西ローカルでの辛坊治郎。「南北統一なんて絶対に不可能なことをムン・ジェインは政策に」これは関西の別番組での宮根誠司。嫌韓を通り越して完全な内政干渉まで。最高裁判所判例解説 民事篇(平成19年度)(上)416頁ないし418頁を引用しての解説は大阪弁護士会所属の山中理司弁護士のブログ、ドイツの戦後補償(2019年4月20日)。ナチスの不法責任についてイスラエルとの間の補償協定(ルクセンブルク協定)では、これらの補償総額は約1040億マルク(現在のレートで5兆5000億円以上)になるといわれている(総額7兆円を超えるという試算もある)。強制労働に従事させられた者に対する補償問題については、 2000年7月、 ドイツ政府と企業が50億マルクずつ(計100億マルク、約5300億円)を拠出、「記憶・責任・未来財団」という基金を設立することがドイツ、旧東欧諸国及びイスラエル政府並びにドイツ企業等の間で合意され、その後、 ドイツの国内関連法が成立(以上、一部抜粋引用)。現実はあまりに遠い地平にあり・・・不甲斐ない限りですが、ご指摘は現実かと。朝鮮半島に還られた原爆被爆者の補償も。
Commented by mori at 2019-08-19 23:47 x
「日本国民は規範や原則を紙切れに変えてしまう低俗な生きものだ。内面に緊張感がなく、過誤に対する自責と反省がない。」
その通りです。日本人が生きてきた道程、日本史というものを本当に日本人は学んでこなかったし、特に戦後教育の中で日本史を内面化させることは完全に失敗したと言っていいでしょう。戦後歴史研究それ自体は進展していったけれど、戦後歴史教育は真剣に総括されなければならないでしょう。「理系離れ」などと言っていますが、自分には「文系離れ」が甚だしいと感じますし、「理系」の「役に立つ印象」に対して「文系」の「趣味感」が近年特に際立つようになってきています。歴史など暗記科目でしかなく、受験が終われば知識が小中学生レベルに後退します。近代というものへの内面化された反省は一切見られないし、「あの戦争」という言い方で想起するのは自身の被害のことばかりです。自らの加害のことは意識の表層どころか無意識にすら存在しないのかもしれない。「知識」が決定的に欠けているからです。規範意識も薄いですから、近年やたらと「ルール」の語を用いるようになりましたね。ルールとは外的な縛りであって、近代的市民としての規範(ノーム)が内面に確立しなければ市民社会が成熟しません。学校教育や家庭教育の中で人格の涵養が全く等閑視され、「知識の詰め込みorゆとり」のどちらかを揺れてきただけです。どこから日本人はこれほど知的に劣化してしまったのでしょうか。どうすれば再建できるのでしょう。いにしえからの蓄積を眼光紙背に徹して心中に吸収して、これからのことを考える一人格として立ち上がっていく日本人がマスになる日は来るのでしょうか。
Commented by 七平 at 2019-08-21 12:21 x
(2の2)
そもそも、慰安婦の問題が表面化し始めた頃、韓国側は お金の問題では無いと主張していたと思います。村上談話を除き、日本の政府が誠意ある謝罪をせず、お金だけで解決を図り、報復措置に出たりするから問題をこじらせていると思います。  

背景にある問題として指摘したいのは 日本人が抱きがちな 欧米諸国人に対する劣等感と、反比例に現れる近隣アジア諸国、アフリカの人々に対する優越感にあると思います。 以前のコメントにも記しましたが、優越感と劣等感は表現のベクトルは逆ですが、概念としては全く同じだと言うのが私の持論です。片方だけ持つというのは不可能です。従って、日本人がアジアやアフリカの人々に対する優越感を捨て去った時に初めて、欧米諸国人に対する劣等感が消え去り、本質的に誰とでも同等に対峙、おつきあいできるはずです。 日本人内の人間関係でも同じ事が言えると思います。
Commented by 七平 at 2019-08-21 12:23 x
(1の2)
契約も条約も所詮人間が書いたもの、人類のモラルは時代と共に刻々と変わっている環境下、国力に圧倒的な差があった時に調印された契約を、強者が盾にとって問答無用、処理済みで押し通す事は現在、また将来の世界のモラルに照らし合わせ無理だと考えます。 強者が平気に弱者を搾取した時代も記憶に新しいのですが、人類の進歩と共に、許されない、非道徳的行為と見なされるようになっていると思います。

もし、国家間の契約に普遍性を与え、問答無用と半永久的に固定化するのであれば、日本は永久に日米安保協定や地位協定を守り続ける、言い換えれば永久に米国に対し隷従、敗戦国として存在し、その不平等性に異議を申し立てない事となります。正論とは弱者に対しても強者に対しても、同じはずです。


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