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政策構想のベストセラー本を出版せよ - 政党支持率の目標管理を

c0315619_14373811.pngNHKの8月の世論調査も発表され、れいわの支持率は1.2%と出た。残っているのは、テレ朝、朝日、読売、共同だが、読売と共同は期待できない。テレ朝と朝日がどう出すか注目しよう。最悪の図は、この1.2%という数字が固定されて続くことで、1か月経っても2か月経っても同じままの状態で動かないことである。そうなると端数政党の評価で固まり、キワモノ表象の異端ポジションが固まってしまう。「生活の党と山本太郎となかまたち」と同じ矮小な存在感で止まってしまう。山本太郎と支持者は、それだけは絶対に避けなくてはならず、少なくとも10月には支持率5%に達し、野党第二党の地位を得ていなくてはいけない。山本太郎と支持者には、このことを目標として設定してもらう必要があり、ノルマ必達の覚悟で奮闘してもらわなくてはいけない。民主主義の政治は数である。屡々言うとおり、マスコミの世論調査というのは学校の小テストのようなもので、その積み重ねが定期試験に反映される。小テストの成績が悪い者が、いきなり期末試験で満点を取ることはできない。



c0315619_14374810.pngその認識が政治に詳しいはずの左翼に足りない。毎月の世論調査の重要性への認識が乏しく、それを軽んじる風潮が濃い。定例の世論調査の発表は、毎月、国政選挙が行われて投票結果が出ているのと同じだ。そう口を酸っぱくして言っても、誰もまともに耳を傾けようとしない。例えば、立憲民主などが、選挙の前になると慌てて公約作りを始め、選挙中に有権者に訴えるコピーや政策を電通チックに文書にするが、この一夜漬け行為などは典型的だ。有権者をバカにした態度である。選挙が終わるとゴミ箱に棄てられる。既成野党はこの行為を当然のように、恰も公務員のルーティンワークの如く反復させており、有権者が眉をひそめているという自覚すらない。政党にとって勝負は毎月の世論調査のスコアなのであり、それが累積して3年に2度の衆参選挙のリザルトが導かれる。毎月の世論調査の政党支持率は、企業にとって毎月の売上と利益であり、12回分が集計されて年度の決算報告の業績となる。企業は毎月の売上と利益に必死なのに、永田町の野党族は全く無頓着で、支持率に対して真剣に向き合わない。


c0315619_14380473.png政党は、世論調査の結果に対して意識的に目標を持たないといけない。企業が毎月の営業目標を持ち、ノルマ完遂に勤しむように、政党もまた、自らの支持率を上げる目標を持ち、目標を実現させるべく施策と活動に励まなくてはいけない。実際のところ、今の日本の政治で、世論調査の支持率を厳密にチェックし、数字を管理し、数字をドライブしているのは、安倍晋三の自民党である。安倍自民が世論調査に強く、選挙に強いのは、その数字をグリップしコントロールしているからだ。世論調査の値をバジェットとして意識し、神経質にマネジメントしているからだ。安倍晋三と官邸にとって、世論調査の数字は決してフローではない。口には出さないが、それは計画的で予定的なものであり、目標管理的なものである。立憲など既成野党にとって、世論調査の支持率は全くのフローであり、上がっても下がってもどうでもいい与件的で付随的なものだ。だから、なぜ上がったか、なぜ下がったかの原因分析をしようとしない。立憲は、1年で支持率10%から5%に下がったが、枝野幸男も支持者もその理由探しに無関心だ。


c0315619_15194434.png太郎新党にはそうなって欲しくなく、支持率に目標と計画を持つことを要請したい。そして、毎月1%ずつでも数字を上げてもらいたい。支持率で実力を証明し、説得力を強化して行ってもらいたい。そしてそれは、本人が絶叫するように「もう時間がない」のであり、悠長に構えてはいられず、不断にスパートする革命運動でなくてはならないのである。そして、何より、策を間違ってはいけない。前回も述べたが、比例名簿を無名のチルドレンで揃えたことは、太郎信者は絶賛しているけれど、私は間違いだったと思う。戦略ミスだったと確信する。とにかく、1票でも多く、1議席でも多く取る戦略を採択するべきで、集票にハングリーな姿勢が有権者に伝わる、集票にリアルな名簿を構成するべきだった。一点、具体的な批判を言おう。選挙中は控えていた。私が山本太郎なら、絶対に東京選挙区に出て、東京選挙区で1議席を取っていた。東京選挙区に立候補していたなら、90万票は獲得できていたはずだ。前回は66万票取っている。今回はブームを呼び、大幅な上積みは確実だった。東京の有権者にとって不出馬は無意味な肩すかしだった。


c0315619_14383369.png東京選挙区で1議席取れただけでなく、東京での比例票も大きく積み増せていたのは間違いない。共産党がよく言うように、選挙区に案山子を立てるのは、比例票を掘り起こす大事な目的があるからだ。共産党にとって、選挙区に候補を立てない最近の戦略は、明らかに比例にマイナス効果を及ぼしている。国政選挙では投票所で2票渡される。先に選挙区の票を、次に比例の票を渡されて記入する。先に「吉良よし子」と書いて箱に入れると、比例もつい「共産党」と書いてしまいがちだ。先に「塩村文夏」と書くと、そのまま勢いで比例も「りっけん」に筆が流れてしまう。それが気分と人情というもので、比例を「れいわ」にする判断というのは、混在と輻輳を覚えて心理的にブレーキがかかるのである。こうして、東京選挙区で少なくない比例票をれいわは失った。東京選挙区に山本太郎が立っていれば、普段は投票に行かない無党派層が卒然と投票に行くパターンも多かっただろう。それらを考えると、れいわは数十万票を捨てていて、勿体ないと惜しまざるを得ない。東京選挙区に本人が立ち、比例名簿を集票力のある中身にすれば、れいわは5議席以上取れていた。


c0315619_14390783.png秋までに素早く支持率5%を達成するべく、アイディアを一つ披露したい。田中角栄の『日本列島改造論』を倣って、山本太郎の名前で新刊本を出す提案である。選挙で訴えた公約を中心に経済政策を並べ、財源論を詳しく解説して根拠を示すことだ。マンガ本でもいいし、マンガ本とテキスト本の複合企画でもいい。写真集と組み合わせてもいい。これは、今まさに需要がある本だから、間違いなく市場で売れるだろう。ベストセラーにすることを目指すべきで、ベストセラーになる魅力的な本を編集するべきである。マンガ版の場合は作画する人間が必要になる。テキスト版についても、田中角栄の本と同じように下書きはゴーストライターの活用でよい。著述のコンセプトとして採用してもらいたいのは、経済成長を政策論の主軸に据えることである。これまで、長く、経済成長は右派ネオリベが独占する政策のキーワードだった。脱構築化した左派が経済成長を否定し拒絶したため、右派ネオリベ側が拾って自分のものにしていた。右派がそれを自家薬籠中の物にした。経済成長論は右派の専有物になり、看板に化け、アベノミクスの成長戦略というイメージに繋がって定着している。


この倒錯を壊さないといけない。本尊を取り返さないといけない。コンセプトを奪還して元の位置に戻さないといけない。藤井聡が言っているように、GDPが2倍になれば税収も2倍になるのであり、社会保障支出も2倍にできるのである。逆に言えば、そうしないと「中福祉」の維持は困難で、税収不足と人口減少を口実に社会保障の切り下げばかりを押しつけられてしまう。消費税廃止を一方的に掲げるのではなく、経済成長でGDPを2倍にする構想を示すことが重要である。私見だが、この政策センスが欠落しているから、左派は中小企業の方面から支持を得られないのだ。中小企業から反安倍野党が支持を得られないから、自民党の支持率が35%の一強で永続化するのである。この問題はまた別稿で論じよう。


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注:ベストセラーになる新刊本を戦略的に出せと提案しているのであって、過去に出した本を宣伝して売って在庫を捌けと言っているわけではないのでご注意を。新刊じゃないと意味がないし、別に私が読みたいわけじゃない。



by yoniumuhibi | 2019-08-07 23:30 | Comments(5)
Commented by 山本太郎政治構想本、8月中に出版 at 2019-08-08 00:04 x
山本太郎の政策本の出版は、間違いなく効果がある。
私の周りでも、彼への最大の批判は、
「本気と覚悟は認めるが、政治の素人で、元タレントに過ぎない」というもので、
私はその意見に
「彼をどれだけ応援しても、れいわが政権を取るわけではないから気にするな。
れいわが躍進することで、安倍晋三を総理総裁から引きずりおろせれば、それでいいのだ」
と返している。

なまじ政権交代があったおかげで、
更にそのとき、運悪く震災が起き、対応がダメだったおかげで、
(自民党政権であっても、どうせ同じようにダメだったに決まっているのだが、)
自分が投票する政党が、政権を担当できるかどうかを、気にする日本人が多くなってしまった。
若者ほど、変に真面目だ。
それは過去の政治状況を知らないからであり、
2大政党制などという、間違った刷り込みのせいだ。

野党の躍進は、自民党内のパワーバランスを変化させ、
長期政権による権力の集中を許さないという効果を生むのであって、
野党に政権担当能力があるかどうかなど、
かつては誰も気にしていなかった。

とはいえ、今の日本で「山本れいわ」が集票するには、
彼が政治の素人ではないと示す必要がある。
街頭演説では不可能な、ある程度のまとまった破綻の無いビジョンを示さねばならない。

そして、ブログ主さんも常に口酸っぱく忠告しているように、
タイミングを逃せば、効果はない。
下手をすれば、逆効果にさえなる。
今や政治はポピュリズムなのであり、それを認めたうえで戦略を立てるしかない。

本の出版は8月中にすべきだ。
参院選の街頭演説の様子をとらえた写真を入れよう。
どんなに遅くても、9月中旬までに出版しなければ、もう間に合わない。
Commented by HAIR at 2019-08-08 04:58 x
たしかに今、山本太郎とれいわ新選組に対する注目度が上がり、テレビなどでの報道も増えていますが、山本太郎が現在背負っている政治的な使命や役割の重さを考えると、このレベルで到底満足してはいけませんね。重度障碍者を国会に送ることに成功し、それによって様々な変化が生まれ始めていることによって「政治を変えることは決して不可能なことではない」ことを伝え、また報道番組などにおける山本太郎の冷静で論理的な受け答えから、6年前とは比べ物にならないぐらいに政治家として成長してきていることを感じている人も増えてきているでしょう。

しかしながら、山本太郎に対するイメージはまだ「消費税減税を唱える政治家」、「障碍者問題に取り組む政治家」あたりにとどまっていて、「国会きっての理論派の経済エキスパート」としての側面が日に日に成長していることや、これまで蔓延してきた新自由主義系の経済論に対するオルタナティブを最も明確に示している政治家であることまでは浸透していないのは強く感じます。山本太郎が消費税減税のみをあえて前面に出しているのは、それが経済政策の大きなエンジンであるだけでなく、複雑な経済論に比べてわかりやすいからというのもあるのでしょうが、やはりそれだけでは「よくある共産党的な消費税廃止論」みたいに思われて終わりがちですし、「経済に強い政治家」であることをもっと明確に有権者に伝えていく努力が必要でしょうね。

特に障碍者問題における注目は今がピークで、今後は少しずつしぼんでいくでしょうから、山本太郎に対する高い注目を維持し、野党間における政策論でイニシアチブを取るためにも、「経済の山本太郎」をアピールするための次の手として経済政策を中心に据えた本を出すことは私も大きな意義があると思います。安倍がそれなりに安定的な政権運営ができているのも、第二次安倍内閣の初期に「経済の安倍」をアピールすることに成功したからという側面も少なからずあるので、景気減速と消費増税が重なる今の時期にこそ「安倍の経済政策よりも理にかなっていて期待が持てるもの」への需要は高いはずです。(続く)
Commented by HAIR at 2019-08-08 05:00 x
最近の山本太郎は街頭演説でも多数のグラフなどを用いて論理的に経済政策を説明するなど、経済論への理解も想像以上に深く、本を書けるだけの知識は間違いなく備えていますし、落選してフリーの状況になった今は、本を書く時間も作りやすいはずです。これまでの山本太郎の本は「政治家初心者だった自分が成長していく物語」のような簡単な読み物的なものが多かったですが、野党におけるリーダー的存在を目指すのであれば、今こそ本格派の本を書くべきときでしょう。

そしてそうした本の出版は支持者にとっても意義が大きいと思います。山本太郎の今の街頭演説は他の政治家と比べても非常に優れていると思います。しかしながら街頭演説で直接伝えられることのできる人数は限りがある、だから山本太郎自身も支持者の方に「自分の政策を周りの人に伝えてほしい」と言っていますが、支持者の人はいつも経済関係のグラフを持ち歩いているわけでもなければ、今の山本太郎ほど経済理論を理解できているわけでもないため、全く同じレベルでの説明はどうやってもできません。しかし山本太郎が経済論の本を出せば、支持者が自分の言葉で知り合いなどに山本太郎の政策を紹介した後で、さらに「本もあるから読んでみて、自分の説明よりももっと詳しくわかりやすく書いてるから」と広げやすくなります。また本を買うこと自体が支持者にとって気軽な寄付行為としても機能するという点でも意義があるでしょう。(続く)
Commented by HAIR at 2019-08-08 05:00 x
そしてもう一つ、この「山本太郎の経済理論」に対して、何か訴求力のあるわかりやすい一言で表せる名前をつけるのもいいと思います。「MMT」という経済の専門用語ではどうしても広がりに欠け、今一部で広がっている「反緊縮」という用語でもまだ弱いので、一般の人にも「山本太郎には単なる消費税減税だけではない、経済政策の明確なパッケージがあるのか」と思ってもらえるような、そうした案をコピーライターなどの手を借りながら生み出してほしいと思います。

山本太郎への注目度や評価は間違いなく上がってきていると思いますが、まだ「今話題の人」にとどまっています。しかし今の山本太郎はそこで終わっていてはダメで、これを「山本太郎という現象」として、日本にある種のうねりを引き起こす存在になることを目指す必要がありますし、今の山本太郎にはアイデア次第でそうなるだけの力も備えていると思います。アメリカで起きたサンダース現象に通じるような、中高年層にしか支持されない今の日本のリベラルの枠を壊し、若い人の心に刺さって突き動かすような、そうした政治家へ成長していくことを強く願います。
Commented by 長坂 at 2019-08-08 19:53 x
無理だとは思うけど、日本のカトリック教会と韓国のカトリック教会は交流があるから、いろんな糸を手繰れば文大統領と太郎氏が信者同士として握手できる機会があるんじゃないかと、、、そうなって欲しい。もし可能ならソウルまでの飛行機代( 但しLCCかメジャー航空会社のシーズンオフ料金、どちらか安い方 )カンパしてもいい。太郎新党の指南書はBibleとDas Kapitalで。あっ日本人は引いちゃいますね、赤と邪宗だって。


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