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れいわ新選組の課題 - 幹事長を選べ、支持率5%の政党にするために

れいわ新選組の課題 - 幹事長を選べ、支持率5%の政党にするために_c0315619_13333574.pngTBSの8月の世論調査が発表され、れいわの支持率は1.3%と出た。参院選が終わった後、テレビではずっと山本太郎のフィーバーが続いていたため、初登場でいきなり5%の数字を叩き出し、世間に衝撃を与えるかと期待していたが、予想外に低い結果となって残念だ。テレ朝が山本太郎を引っ張りだこで持ち上げまくりなのに対して、TBSは対照的に冷淡で、ワイドショーにも出演させないし、報道特集でも焦点を当てず、サンモニの「風をよむ」でもテーマにしない。サンモニで積極的な話題として取り上げず、サンジャポでN国と同じゲテモノ範疇でネタにするという扱い方をしていた。その意地悪な報道姿勢を見て、世論調査で支持率を低く出すのではないかと悪い予感がしたが、案の定、不安が的中する展開となった。TBSの中で山本太郎に好意的なのは小川彩佳(青学)だけである。ひょっとして、ここには学歴エリートの論理と心理の介在があり、TBS東大閥(金平・膳場・星)が中卒の山本太郎の活躍を忌み嫌い、敢えて無視と黙殺に努めているのではないかと、そういう勘ぐりに導かれる。



れいわ新選組の課題 - 幹事長を選べ、支持率5%の政党にするために_c0315619_13335144.png本来なら、金平茂紀が真っ先に番組で取り上げて盛り上げるのが筋だ。報道特集の視聴者(左派)はそれを熱望していただろうし、玉川徹のそもそも総研のように応援報道しないことを不審に思っているだろう。ここにはかなり本質的な意味があり、いわば山本太郎の革命性(異端性)という問題がある。たしか、7月21日夜に小川彩佳から祝福インタビューを受け、「台風の目でしたね」と言葉をかけられたとき、「TBS初登場です」と皮肉で返す一幕があった。TBSはマスコミの権威を傷つけられたくないのであり、歯に衣を着せずマスコミ批判をする山本太郎に言いたい放題をさせたくないのだ。少なくとも、自社の番組内ではそれは許さないという態度なのだろう。TBS東大閥にとって、山本太郎は悪しき左翼ポピュリズムの象徴なのであり、制御を要する取扱注意のキャラクターなのであって、これを番組で積極的に宣伝するのは嫌なのだ。エリートの自負と感性が許さないのである。マスコミ批判を躊躇しない行儀の悪い山本太郎は、N国と同じキワモノ異端のバスケットに入れて処理するのだ。


れいわ新選組の課題 - 幹事長を選べ、支持率5%の政党にするために_c0315619_13341042.png月の最初の世論調査はTBSが出す。TBSの数字がこうなった以上、テレ朝以外のマスコミ他社の世論調査も期待できない。低く抑えられるだろう。共産をアヘッドして野党第二党に躍り出る図は暫くお預けとなった。ここから山本太郎に注文をつけたいが、政党支持率5%→10%を獲得し、衆院100議席を本気で狙う気があるなら、すぐに幹事長を任命し、党執行部の体制を整えないといけない。現在のれいわ新選組は完全に山本太郎の個人商店であり、立ち上げた政党組織を拡充していく計画や構想が何も示されていない。小売店で喩えれば、リヤカーの屋台販売と同じであり、店舗が立地されておらず、建設用地さえ確保されていない状態だ。店主の威勢はよく、腕もよく、お客も行列の盛況で繁盛しているけれど、いつ店を畳んで消えるかもしれない。経営者一人だけの事業体なのだ。普通に考えて、幹事長もおらず、執行部体制もなく、党本部もどこか分からない政党が、数か月後に控えている衆院選で100議席取ると豪語しても、それは寝言か妄想にしか聞こえないだろう。非常識の誹りを免れない。


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似たような指摘をサンジャポで壇蜜が垂れていた。実はこのワンマン体制の問題は、6月のれいわの奇妙な行動とも関連する。5月末に蓮池透を公認し、新党の参院選への出撃を明確にしながら、その後、公認候補の発表が途絶え、ほぼ1か月間、動きが止まって沈黙と空白が続いた。二人目の公認候補が発表されたのは、公示を数日後に控えた、G20でマスコミ報道が埋まった時期だった。しかも、山本太郎以外の8名は無名に等しい存在で、選挙の集票に決定的に重要な条件である認知度の低い候補者だった。いわゆる太郎チルドレンのリスティングである。6月下旬に入る頃から、私は焦って早く候補者を示せと要求し、発信力のある著名人を立てろと注文したが、そうした催促の声は山本太郎と斎藤まさしの耳に他からも届いていただろう。具体的に、ウーマン村本と谷口真由美を推薦して提案した。もしこの二人が出馬し、加えて、斎藤美奈子や島田雅彦など影響力のある文化人が名前を揃える偉容になっていれば、公示前から本格的なブームを興し、れいわ新選組は400万票以上取ることができていただろう。


れいわ新選組の課題 - 幹事長を選べ、支持率5%の政党にするために_c0315619_13344255.png異例の措置で記者クラブ主催の党首討論会に招かれ、選挙中の討論会に顔を出して、消費税廃止論やMMT財源論をテレビで発していただろう。討論会の主役となり、経済政策を熱く語って常識を覆し、世間を激震させていただろう。だが、山本太郎はその進路を採らなかった。6月の最も大事な時間を無為に浪費し、6月末になってチルドレンを名簿に並べた。事実上、山本太郎一人で選挙を戦い、比例票を集めるという戦略であり、山本太郎のワンマン政党で党運営するという方針の告知である。公示日を過ぎた7月7日、れいわに関する記事があり、「タレント候補要らない」という見出しが踊っていた。このメッセージは、私の提案に対する反論のように受け取れた。私は、太郎新党に梁山泊型の組織形成を希望し、実力ある一騎当千の強者たちが各方面(経済・外交・文化教育・社会保障)から華麗に集結する図を想像していたので、山本太郎のこの戦略には失望させられ、結果も2議席程度に終わるだろうと予想した。山本太郎だけでは400万票にはならないのであり、カリスマと囃しても一人だけでは限界があるのだ。


れいわ新選組の課題 - 幹事長を選べ、支持率5%の政党にするために_c0315619_13345444.png忌憚なく分析を言わせてもらおう。れいわ祭り2と銘打った7月19日の新橋駅前SL広場の選挙集会だが、SNSに支持者が投稿した写真を見ると、溢れるほどの群衆で足の踏み場もないように見える。だが、私の印象は「もっと多くていいんじゃないか」という不足感だった。19日は投票3日前のクライマックスの局面である。警察が出て規制線を張る混雑となり、それがニュースとなって世間を驚かせる絵があってよかった。8月1日の新宿集会も同様である。決して大混雑で危険な状況という程ではない。なぜ、警察が出動するほどの爆発的な事態にならないのだろうか。おそらく、同じ演説内容だから何度も聞いていると飽きるのだ。あのアジテーションは、一度目は大きな衝撃を受けて感動を覚える。だが、何度も同じ話ばかりだと新鮮でなくなり、それ以上聞こうという動機づけが起きなくなる。れいわには山本太郎の他にスターがおらず、人を集める第二第三のリーダーが用意されていない。同じ人間の同じ話ばかりだと飽きてしまう。それはテレビでも同じだ。今、大衆は山本太郎の話を聞きたいし、視聴率も取れる。だが、同じ話だと長くは続かない。


れいわ新選組の課題 - 幹事長を選べ、支持率5%の政党にするために_c0315619_13351625.png無党派の多数は山本太郎に値踏みをしているのであり、買おうかどうか様子見しているのだ。今回の228万票の有権者は、マーケティングの言葉で言うアーリ-アダプターであり、商品について知識があり、リスクを恐れずにバイできる先進的なユーザーである。アーリーアダプターが動いた後に、市場のボリューム層であるフォロワーが購買する流れとなる。一般顧客層であるフォロワーは、商品を慎重に判断して購入するのであり、したがって、テレビが選挙報道で紹介もしないような諸派など、一票を託すほど信用できないのであり、どれほどネットが騒いでも、容易にコミットはできないのである。選挙から半年後には空中分解して消滅しているかもしれない。そうなると、投票した者には裏切られた傷と失敗の後悔だけが残る。日本の選挙で棄権者が異常に多いのは、何度も騙されて傷を負っているからだ。後悔の堆積が棄権層を増やし固めている。だからこそ、れいわ新選組が初陣で大きな勝利を得るためには、すでに社会的に信用された、実績のある実力者を並べる必要があり、ブランドイクイティを訴求する必要があった。十分な発信力と信頼性を備える必要があった。


れいわ新選組の課題 - 幹事長を選べ、支持率5%の政党にするために_c0315619_13375896.pngだが、山本太郎はその選択をしなかった。なぜだろうか。ネットを見ていると、ヒントになりそうな書き込みがあり、小沢一郎の薫陶を受けた山本太郎は、ワンマン政党の独裁運営でしか政治生命を維持できないという鉄則を身につけたというのである。その影響はあるかもしれない。本来、政党は理念を共有する同志が集って結社するものであり、理想の実現をめざして組織を始動させるものである。だが、れいわ新選組の場合は、山本太郎個人が首相になることをめざして立ち上げた政党であり、すべては山本太郎に回収され包含される。山本太郎以外は、誰もれいわ新選組について語ることはできない。責任ある発言ができない。組織を代表できない。8名の仲間はいるが、その中に側近はおらず、No.2もいない。きわめてテンポラリーなメンバーで、昔からの同志や盟友ではない。そういう政党のままだと、壇蜜が冷静に観察するとおり、支持の広がりを欠くのはやむを得ないだろう。果たして、山本太郎自身がそうした限界性をどこまで自覚し、組織建設の課題意識を持っていることだろうか。山本太郎には、早く党執行部を編成し、党運営と党建設で納得できる方向性を出してもらいたい。


その具体策を打ち出さないと、大衆に向けて安定した政党像を提供することができず、マスコミの支持率も5%を超えて上がることはない。他野党に対して共闘戦略を提案することもできず、まして結集共闘を主導する位置に立つことなどできない。人事は最大の戦略である、と、そうマーケティングの碩学の村田昭治は言った。幹事長と党体制をどうするか、期待して注目したい。選挙だけが政治家の仕事ではないのだ。戦(いくさ)だけが武将の務めではないように。



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by yoniumuhibi | 2019-08-05 23:30 | Comments(1)
Commented by 長坂 at 2019-08-06 01:33 x
おっしゃる通りだと思います。8/1の新宿での御礼参り街宣も確かに大勢の人ではあったが、大混乱というほどではなかった。政党としても付け焼き刃感がぬぐえないし、「山本太郎とその仲間たち」の域を出てない。参院選はお披露目、本丸は衆議院なのだからモタモタしてられませんよね。(加計が問題になる前から)国家戦略特区や技能実習生、ミャンマー協会、入管の長期収容、ケチって火炎瓶、アメリカの圧力でできた法科大学院とこれらはほんの一部だけど、委員会での山本議員の質問はキレキレで声援を送りたくなるものばかりだった。一匹オオカミ的なとこが魅力だったので、100人擁立する党首としてはどうなのだろうかと。ご指摘のように消費税や奨学金は十分わかったので、新自由主義を批判しつつ外交政策や憲法( 伊勢崎賢治が太鼓判を押していたので2項改憲派らしい 、マガ9派?)や選挙制度(小選挙区制辞める?)とか天皇制とかどんどん踏み込んで、タブーなき演説で早くシンゾーをレームダックにして欲しい。


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