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そんたくナルちゃん - 安倍政治に手を貸して国民の分断を深める新天皇

c0315619_14470076.png14日午前、安倍晋三が天皇に内奏を行った。当日、すぐにYahooトップに写真入りで報道が掲載され、マスコミ各社の記事が並び、ネットでは大きな話題となって騒然とする事態となった。だが、不思議なことに、夜のNHKのニュースでは7時も9時も一言も触れられず、10時のテレ朝の報ステでもベタで紹介されていたかどうかの小さな扱いで、後藤謙次のコメントが入る政治ニュースにならなかった。テレビが大きく取り上げていない。テレビ各社はネットでは映像入りでニュースを配信している。だが、不思議なことに電波ではまともに伝えていない。奇妙なことに朝日新聞の紙面にも記事が載っていない。15日の朝刊紙面を調べても、内奏の件がどこにも書かれてないのだ。その一方、ネットでは朝日はこの件を記事にして伝えている。最近、テレビと新聞が、報道内容を本業媒体とネットで露骨に分けて発信伝達するにようになっていて、非常に不気味に感じさせられる。そこに操作の意図と思惑がある。官邸の差配がある。朝日は、紙媒体の料金だけでなく、ネットでも追加で契約させて読者からカネを毟り取ろうとしている。その強欲に呆れ果てる。



c0315619_14554963.png天皇に内奏したことを、安倍晋三がネットニュースでデカデカと報道させ、例によって天皇・皇室の人気を利用して支持率を上げる宣伝工作をやり、一方で、政治に対して厳密な感性を持つ高齢層から批判が起きることを見越して、新聞とテレビの情報発信をシャットアウトして抑え込んでいる。反安倍は高齢層にシフトしている。このような政治ニュースを見れば、当然、反安倍の国民からは天皇の政治利用だと批判が上がるし、天皇の国事行為の私物化だという非難が沸き起こるだろう。令和改元からの安倍晋三の一連の行動は、徹底的に皇室を私物化し、自分の人気取りのために利用するものだった。マスコミに皇室と接着した自己の姿を報道させ、皇室にあやかって自らの支持率を上げようとするポピュリズムの宣伝工作だった。今回の内奏公開の件は野党から批判が上がっている。この映像は、単に天皇と接着して人気取りを図ったと言うより、むしろ自分の方が天皇より上だというマッカーサー的な権力誇示の欲望が突出したものであり、天皇を言いなりにさせ、自分の下僕のようにしてこき使っている不敬行為そのものだ。遠近法を細工して自分を大きく見せる汚い技も使っている。

c0315619_14560354.pngそれにしても、天皇はなぜこのような映像を撮らせ、それをマスコミに配信・拡散させることを応諾したのだろう。日経の4月8日の記事によれば、「内奏の内容の公開は『天皇の政治利用につながる』との懸念があるため、首相や閣僚は口外しないのが原則だ」とある。このことは、他ならぬ天皇自身が最もよく承知している事柄のはずで、警戒しなければならないことだったはずである。安倍晋三側の意図についても、その効果についてもよく理解できていたはずで、普通に常識で考えれば、露骨な「天皇の政治利用」そのものだ。選挙前ではないか。宮内庁と侍従(安倍のスパイ)から猛烈な圧力がかかっていたのだろうが、これは天皇の意思で拒否できることだ。内奏は大嘗祭が終わった秋以降にしようとか、マスコミに絵を撮らせるのは今回は控えようとか、どうしてその程度の判断と対応ができなかったのか。みすみす安倍晋三の「天皇の政治利用」に乗っかり、安倍晋三に貢献して国事行為を私物化させたのか。平成天皇に倣って国民に寄り添うと言いながら、寄り添っているのは安倍晋三に対してばかりではないか。この絵を見て、どれほど多くの国民が失望したことか。

c0315619_14561939.png天皇は今回の内奏映像公開について、それを「開かれた皇室」の見本と考え、国民から歓迎される新しい流儀のように考えているかもしれない。また、そうした正当化の根拠づけを侍従(安倍のスパイ)から吹き込まれて納得したのかもしれない。だが、それはとんでもない考え違いというものだろう。天皇は国民統合の象徴であり、国民を統合することが天皇の任務だ。国民を統合するということの意味を、この新天皇は一体何だと思っているのだろう。心得違いも甚だしい。安倍晋三の奉仕者になって、安倍晋三に盲従して、安倍晋三による「天皇の国事行為」の私物化に手を貸すことは、まさしく、国民の分断を深めることを助長する行為である。たしかに一強と言われる安倍晋三の支持率は高い。だが、安倍晋三に対して不支持の国民も非常に多く、全体の4割近い比率を占めている。現在の日本は、安倍支持と反安倍の二つに分かれて対立し、分断が深まっている状況にある。安倍晋三の支持率は高く、選挙に勝ち続けて任期も長いけれど、これほど激しく嫌われた首相はいない。憲法を守ろうとせず、憲法学者からだめ出しを食らっている。こうした状況で、国民統合の象徴がなすべきことは、分断と亀裂が深まらないように営為しバランスに配慮することだ。

c0315619_14563474.png平成天皇夫妻はその手当に腐心した。だから、国全体が一方に傾いて暴走しないよう、4割の反安倍の国民が疎外されて代弁者を失わないよう、安倍独裁を牽制する行動に身を置いた。8月15日の式辞に「反省」の語を入れたのもそうだし、高麗神社への電撃訪問が典型的だ。それは、戦後民主主義の思想が内面化している夫妻の自然な選択であると同時に、象徴天皇の仕事である国民統合を図った決断であったと言ってよい。平成天皇夫妻は、いつもいつも、そのように少数派の立場に目を配り、弱者の人々に心を砕き、辺境にある一人一人に眼差しを向け、その存在意義に光を当ててきた。強者に寄り添うことをせず、権力者に与する態度をしなかった。だから、国民統合がよく果たせたのであり、その国民統合の実績を評価する末端の声に支持され、憲法1条の「国民の総意」を勝ち得てきたのである。国民から信頼と尊敬を受けてきたのだ。もし、平成天皇夫妻がそれをせず、ただ内閣の言うがまま行動していたら、絶対に信頼と尊敬を導くことはなく、象徴天皇制は形骸化していただろう。憲法1条の「国民の総意」は空文化し、天皇制なんて税金の無駄だからやめちゃえという世論が興っただろう。

c0315619_14565398.png反安倍の日本国民は4割いる。私もその一人だが、無能な野党の所為(小選挙区制度の所為)でいつも選挙に負け続け、臍を噛み続けている4割弱の国民は、永田町(国会)に代弁者を見い出せず、マスコミに意見を代弁してもらえず、国家の主権者でありながら疎外され、安倍晋三の暴政と虐待を恨みつつ這いつくばって生きている。人生の十分の一の約8年の時間をかく耐えて過ごしてきた。平成天皇夫妻は、その4割の疎外を理解し、国民の間に分断が深まらないよう、国民統合のためのバランス配慮に奮闘してきた。政治への不可蝕の掟が厳命された拘束の中で、夫妻は言挙げせず尽力してくれた。平和憲法を守ろうとしてくれたし、愚劣な独裁者との緊張関係(絶えざる不本意な権力闘争)の中で皇室の威厳を守ることをしてくれた。今、新天皇は皇室の尊厳を貶める過ちを犯している。本人はそれを「開かれた皇室」の新思考だと勘違いしているが、単に安倍晋三にへりくだって媚を売っているだけだ。安倍晋三にペコペコするのが象徴天皇なのか。私は、下旬に予定されているトランプとの面会を恐れている。トランプは、年下で背の低い天皇を子供扱いし、天皇を植民地の青年蛮王のように見下してあしらう態度に出るのではないか。

c0315619_14591670.png伊藤博文と朝鮮皇太子のような関係を映像で演出するのではないか。日本国の天皇に何の威厳もないように、天皇の上にトランプが君臨しているように、米国民と世界の人々がそう感じる構図をプレゼンテーションするのではないか。安倍晋三と外務省は、トランプのためにその売国政治に手を貸すべく仕込みをしているだろう。その場で新天皇がヘラヘラしたら終わりだ。危惧が現実化しないことを祈るが、この新天皇は芯がなく、何をやらかすか分からないから心配だ。カリスマが十分に身に付くまでは、すべて平成天皇に準拠し、平成天皇の作法に徹しないといけない。「時代に合わせて変える」自己流など、世の中を舐めた苦労知らずの二代目若旦那の妄想もいいところで、誰も支持はしない。最後に、もし新天皇が一歩進んだ皇室のオープン主義で国民の評判を得たいのなら、仁徳天皇陵(大仙古墳)の学術調査の実行を国民の前で勧告することだ。宮内庁管轄の天皇陵の秘密主義の問題については、私が十代前半の頃から、50年前からずっと言われていたことで、私はてっきり、大人になったら学術調査が進み、古墳の内部が明らかにされるものと想定していた。上田正昭や森浩一もずっと言っていて、細川内閣が成立したあたりで実現するだろうと見込んでいた。

本当に不思議なことだが、日本史ではずっと「謎の4世紀」のフレーズが言い続けられている。目の前に古墳があるのに、いつまで経っても発掘調査しようとせず、考古学的史料がないと言い、仮説を証明する証拠がないと言い、面白がって「謎の4世紀」の言説を喋々し続けている。戦前でもないのに、こんな非科学的なことをやっている。バカじゃないのかと思う。新天皇は歴史学者様らしいから、自分の責任ですぐに号令をかけるべきだ。古墳を学術調査せよと。そうすれば、500グラムくらいのカリスマは身に付くだろう。



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by yoniumuhibi | 2019-05-16 23:30 | Comments(1)
Commented by RYOSUKE SAITO at 2019-06-01 08:57 x
護衛艦「加賀」の船上でのトランプ大統領と安部首相、
中曽根元首相の「不沈空母」発言がここまで見事に実現するとは、それとトランプ大統領の演説の最後の「神のご加護あれ」、この神はイエス・キリストではありません。アメリカ国民統合の宗教(市民宗教(ユダヤ・キリスト教の伝統の上に立つ、見えない国教)の神です。自衛官を前にしていますから、この場合は「戦闘の神」です。もし、天皇陛下が同席していれば「皇軍」です。白井聡の『国体論ー菊と星条旗』での「戦後はアメリカが日本の国体」となったという仮説を見事に証明していました。天皇が上皇の「お言葉」の内容を堅持できるかどうか。上皇の誕生日に合わせて、A級戦犯の処刑が行われたことを矢部宏治の「天皇メッセージ」で知りましたが、この昭和天皇の負の遺産は「憲法1条と9条は一対の切り離せない関係」を維持すること、つまり、日本が戦争する国になれば、皇室の存続自体が危ういものとなる、この自覚が上皇にはあったが、それを天皇が継承できるか、また、そんなことは全然知らない国民が「日米同盟の黄金時代」(マイケル・グリーン)に安堵しているという、
奴隷国家の実態が明らかになってきました。丸山真男の未完の「正統と異端」研究があります。このままでは新天皇は伝統的なL正統legitimacy(統治者が成員の服従を徴求しうるための資格付け)への先祖がえりとなります。上皇の「国民統合の象徴」探求の道に新たなO正統orthodoxy(一定の教義が前提とされて、イデオロギーの正統が論じられる)の可能性をみたのですが、この場合「日本は戦争しない国」をorthodoxyにする可能性です。このまま、新天皇がトランプや安部に引きづられれば、上皇がむしろ「異端の天皇」であったことになり、新上皇が安部や日本会議を喜ばす伝統的な天皇制的正統となります。それが皇室の存続なのです。


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