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「太郎新党」の登場 - 展望を失って混迷する野党と山口二郎の愚痴

「太郎新党」の登場 - 展望を失って混迷する野党と山口二郎の愚痴_c0315619_13591336.png山本太郎が自由党を離党し、新党(れいわ新選組)を結成する意向を表明した。昨日(10日)は、桜田義孝が失言の責任をとって五輪担当相を辞任する騒動があり、そのニュースに掻き消されて夜のテレビ報道では全く話題に取り上げられなかった。NHKのニュースも、報ステも、「太郎新党」については無視して触れなかった。一方、ネットの方では前触れがあった9日から注目が集まっていて、この政治への賛否が喋々されている。現時点での「太郎新党」についての私の所感を述べると、この新党が仮に参院選で勢いよく立ち上がったとき、大きな打撃を受けるのは安倍自民党ではなく、むしろ共産党や立憲民主党など野党ではないかという影響だ。既成野党に対して不満を持つ有権者の受け皿になる可能性はあるが、選挙に行かない無党派層(全体の40%)を動かす台風の目となるかどうかは何とも言えない。ネットの反響を見ていると、共産党支持のしばき隊が強い拒絶反応を示していて、邪魔な動きが出て来たと不快感を爆発させている。「太郎新党」に反安倍左翼のヘゲモニーを握られる展開を恐れての反応だ。



「太郎新党」の登場 - 展望を失って混迷する野党と山口二郎の愚痴_c0315619_13593008.png他方、左翼の中でも「太郎新党」にシンパシーを示す一部があり、山本太郎が中心軸になることでフレッシュなモメンタムが起き、思惑が異なるバラバラな諸野党を一つに纏める推進力になるのではないかという期待の声も上がっている。「太郎新党」の報を聞いて最初に浮かんだのは、これで自由党と国民民主党の合流が中止になるのではないかという予測だった。2党の合流話は正月に出たままずっと停頓状態にあり、全く進展がないまま2か月も時間が浪費されている。この合流は、参院選で「野党共闘」を勝たせるためだと大義名分を強調しつつ、それは口実で、実は展望のない2党の生き残り策だという実情は明白だった。国民民主党の中には小沢アレルギーの議員が何人もいて、無理に合流を強行しようとすると党が割れる。立憲民主党の中にも小沢アレルギーは強く、小沢一郎が野党を束ねるなど冗談じゃないという気分がある。国民民主党の議員の大半は、連合の盃で参院選後に立憲民主と再合同したいという本音であり、そこには小沢一郎は不要(邪魔)で、また、共産党との連携などあり得ない選択なのだ。連合にとって共産党は不倶戴天の敵なのだから。

「太郎新党」の登場 - 展望を失って混迷する野党と山口二郎の愚痴_c0315619_13594181.png野党がバラバラでは安倍自民に勝てない、一つに結集しないと選挙を戦えない。そういう言説に対して、私はずっと承服せず抵抗して反論を続けてきた。理念と政策がそもそも一致していない政党が国政選挙で共闘を組むのは至難の業であって、まして政権選択を問われる衆院選では不可能に近く - 今回はダブル選の可能性がある - 選挙後に必ず混乱と白紙化のプロセスが待っている。「共闘」だと言い挙げて美化するものは、醜く浮薄な離合集散の一局面でしかなく、有権者を騙して失望させるだけに終わるしかなく、有権者には苦い後悔と二日酔いが残るだけだ。それは人々の政治不信を深くし、もう二度と投票しないという信念と態度に向かわせる。ネットで「野党共闘」を唱える左翼の声は、結局のところ、既成野党のプロパガンダのアンプリファイアであり、選挙に行かない無党派層を釣る扇動行為でしかなく、その効果を上げない場合は、身内で木霊し合う教団の読経の響きでしかない。理念と政策の一致という問題が政党にとってどれほど重要か身に染みているからこそ、枝野幸男は安易な「野党共闘」に消極的なのである。枝野幸男にとって、それは命取りに繋がる問題だ。

「太郎新党」の登場 - 展望を失って混迷する野党と山口二郎の愚痴_c0315619_13595466.png話題を変えよう。わたしはずっと、新元号は政局だと指摘し、新元号の選考と決定に反安倍勢力は介入しなくてはいけないと強く唱え、安倍晋三に好き勝手にさせてはいけないと訴え続けてきた。なぜ、野党と反安倍勢力は、「国民のための元号を考える会」などの抗議機関を立ち上げ、そこに本物の有識者を集合させ、恣意的な「安倍元号」の政治に対抗する措置をとらなかったのか。例えば、いつもの野党合同ヒアリングを開催し、内閣審議室の官僚を呼びつけて選定過程を精査・検討しなかったのか。あのバカげた有識者会議の茶番をそのまま認めてしまったのか。チェックを入れなかったのか。新元号選定の手順と方法について法律(元号法)は何も明記しておらず、1979年に閣議報告された要領と1989年の前例があるのみである。言うまでもなく元号は国民のものであり、国民生活に深く関わるもので、不当な元号の採択や強制は個人の内心の自由の侵害に繋がる問題だ。当然、それは国民全体の福利に供すべき性格であらねばばらず、国権の最高機関である国会で十分な論議がされ、内閣の決定を国民全体が監視して納得するものにしなくてはいけない。安倍晋三のフリーハンドを阻止しなくてはならなかった。

「太郎新党」の登場 - 展望を失って混迷する野党と山口二郎の愚痴_c0315619_14000804.pngだが、野党はそれをせず、新元号を政局にせず、反安倍学者たちも無関心を決め込み、「安倍晋三が元号を決めても私は使わない」などと無意味な虚勢を張るだけで、論争を挑んで介入しようとせず、元号選定の政治を安倍晋三のフリーハンドに委ねてしまった。その結果、新元号発表直後に+9ポイントの瞬間風速の内閣支持率が叩き出され、その追い風を受けて統一地方選で安倍与党(維新含む)が大勝した。野党は惨敗の結果となった。共産党は、大阪市議選で5議席減、名古屋市議選で7議席減という厳しい民意を受け、立憲と国民を合わせた旧民進系は、都道府県議選で4年前の前回から63議席(24%)も減らしてしまった。大阪で予想を越えて維新が圧勝したのは、維新が安倍与党だからであり、安倍人気の突風が票になったことが要因だ。今回、統一地方選での野党惨敗の結果について、左翼リベラルは何も言及せず、「安倍元号」のムーブメントがボーナス票になった真実を正しく総括しようとしない。選挙翌日の8日にプライムニュースに出演した山口二郎は、反町理の狡猾な誘導尋問に嵌められたまま、枝野幸男への愚痴を吐き散らし、野党の無力を宣伝する右翼のプロパガンダに協力していた。

「太郎新党」の登場 - 展望を失って混迷する野党と山口二郎の愚痴_c0315619_14002091.png山口二郎の話を聞いて判断するかぎり、32の1人区は、「野党共闘」が形だけ組まれて一対一の構図が出来上がろうと出来上がるまいと、沖縄を除いて野党の全敗になるだろう。山口二郎は、茨城・静岡・広島の2人区でも、従来は指定席だった2議席目を野党が獲得するのは微妙だと悲観的な見方を示した。3か月後にそういう状況に追い込まれたとき、どうして1人区で野党候補が自民現職に勝つことができるだろう。要するに立憲民主も国民民主も展望がなく、地場の組織が不全未熟で、現状ではまともに選挙を戦える態勢にないということだ。今回、1人区の野党候補はほとんど新人で、現職は比例で組織票頼みの者たちである。現職の者たちは自分の生き残りだけを考えている。私は、国民民主(あるいは立憲民主も含めて)の右派の現職議員たちの中から、選挙後、またぞろ右の新党を作る動きが出るのではないかと予想する。野田佳彦や玄葉光一郎らがまた新党を作る動きに出て、憲法改正を前面に掲げるのではあるまいか。安倍晋三の方には、これから支持率を上げるイベントが目白押しで、皇位継承と首脳外交のテレビに出まくり、岩田明子が「安倍総理は、安倍総理は、」と言い散らす鬱陶しい日々が続く。

それは支持率となって反映し、選挙前の情勢を明確に形作ることになる。どこに「野党共闘」が勝てる契機があるのだろう。



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by yoniumuhibi | 2019-04-11 23:30 | Comments(0)


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