国書と漢籍の両方を出典とする妥協的でアクロバティックな新元号






少なくとも、これまでのテレビの新元号に関する放送を見るかぎり、安倍晋三が「安」入り元号の発表を強行した後で、「安」が「安倍」の「安」だと批判するのは一部による難癖だと言い張ったり、それは左翼のアレルギーだと開き直るための材料をマスコミが提供してきたことは間違いない。世間一般が「安」入り元号を不審視せず受容する環境を、マスコミがせっせと整備してきた事実は否定できないだろう。マスコミはずっと「安」入り元号の地均しをやり続けてきた。



by yoniumuhibi
| 2019-03-28 23:30
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Comments(3)

いつも拝読させて頂いております。
ニュースや新聞ではまず見られない深い洞察、本当に勉強になります。
と同時に今後の日本のことを思うと暗澹たる気持ちにさせられるばかりです。
ぜひ伺わせてください。
これから生まれてくる子孫の為に、私は何ができるのかを。
ニュースや新聞ではまず見られない深い洞察、本当に勉強になります。
と同時に今後の日本のことを思うと暗澹たる気持ちにさせられるばかりです。
ぜひ伺わせてください。
これから生まれてくる子孫の為に、私は何ができるのかを。
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まさに的中ですね。
ネットで指摘されている張衡「帰田賦」(文選)が本来の出典で、
説明としては万葉集と言い張ると。
識者から、いくつかの国書漢籍両方を出典とする元号案を示されて、
官邸は、せめて字面が勇ましい「令」を選ぶしかなかった、
というのであれば、それなりに抵抗できたといえるのかもしれませんが。
ネットで指摘されている張衡「帰田賦」(文選)が本来の出典で、
説明としては万葉集と言い張ると。
識者から、いくつかの国書漢籍両方を出典とする元号案を示されて、
官邸は、せめて字面が勇ましい「令」を選ぶしかなかった、
というのであれば、それなりに抵抗できたといえるのかもしれませんが。

世に倦む氏が指摘していた「皇太子の抵抗」は、本当にあったのか若干訝しんでいたところはありましたが、実際に「令和」の発表を見た瞬間に自分の中で確信に変わりました。これはサブの案だという感覚が拭えません。本当は「安」のつく元号が本命だったのだと思いますが、事前に皇太子に難色を示されたので変更せざるを得ず、そのための言い訳として後出しとして「民間で人気上位のものはなるべく避ける」などと言い出したのだと思います。そのため、急遽捻り出した案の中に「令和」が登場したのですが、急拵えだから「令」と「和」の意味付けに腐心したとみえて、全く納得のいく「国家の理想像」ではありません。「美しい月と和らぐ風」がなぜ国家の理想なのかを牽強付会に説明せざるを得ないから、万葉集が種々の階層の詩を収載しているなどと万葉集全体のことを言い出しました。しかし内心では「してやったり」なのでしょう。なにせ「和せしむ」=「俺が平和を導いてやる」という俺様主義を形に出来たのですから。「美しい国」の理念も押し出すことができ、おおかた満足のいく巧い案だということなのでしょう。「安」が付かなくてホッとしたということもありますが、同時に何とも面妖で冷徹な響きを持った元号にこれからの時代を託すことは出来そうにありません。(響きがカッコいいなどと言ってる若者たちに暗澹たる思いもあります。)
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