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元山仁士郎は次にどう動くべきか - 野党の基本政策の変更を焦点に

元山仁士郎は次にどう動くべきか - 野党の基本政策の変更を焦点に_c0315619_12240567.jpg24日に行われた沖縄県民投票の結果は、予想したとおりのものでした。投票総数の7割超が辺野古移設に反対の意思を示し、投票資格者総数の4分の1を超えたことは非常に意味が重く、いわば絶対的で最終的な形で民意を示したものと言えます。この問題に関して、最早、誰も沖縄県民の民意に難癖をつけることはできないでしょう。安倍政権がただちにこの民意を受け入れて工事中止をすることはありませんが、沖縄県民側は重大な地歩を築く成果を上げ、民意の正統性を根拠づける証を作りました。画期的です。投票率が52%と意外に低かった理由は、事前にマスコミ各社が正確な世論調査を出していて、投票前に結果 - 反対派の圧倒的勝利 - が判明していたからで、投票所に足を運ぶ動機づけが弱くなっていたからだと思われます。棄権した住民の中にも、反対、賛成、どちらでもない、の三者がいます。棄権した全員が「どちらでもない」とか「中立派」というわけではありません。推測するなら、棄権した48%の票のうちの7割近くが、「どちらかというと反対」の消極的反対の立場でしょう。沖縄県の保守層の複雑な胸中が看て取れます。



元山仁士郎は次にどう動くべきか - 野党の基本政策の変更を焦点に_c0315619_12241612.jpg「辺野古」県民投票の会の代表で、ハンストを敢行してこの政治をリードした元山仁士郎代表にマスコミの注目が集まっています。TBSを中心に、どの報道番組もきわめて好意的に彼を取材していて、運動をサポートする論調での報道に徹しており、左翼のレッテルを貼って不当視の処理をするという扱いをしていません。私が元山仁士郎を初めて見たのは、4年前の2015年1月下旬のことで、辺野古に座り込みに行ったときのことでした。土曜の昼でした。今はすっかり大人になっていますが、4年前はいかにも学生という感じでした。あのとき、数ヶ月後にSEALDsと名前を変えるSASPLEの一団が東京から遠征していて、現場の司会から紹介され、浮かれた調子でマイクで挨拶する場面がありました。いかにも左翼業界タレントが物見遊山気分で馴れ合い芸を演じる風情と態度であり、半日間、陽射しに焼かれて座り込みしていた私の耳には不快な絵と音の割り込みでした。が、その中で、一人だけ別格の雰囲気を漂わせた背の高い男の子がいて、自分は沖縄出身だと自己紹介を始め、表情も、訴える言葉もとても真剣で、爽やかな印象を受けたのでした。

元山仁士郎は次にどう動くべきか - 野党の基本政策の変更を焦点に_c0315619_12242770.jpgそれが元山仁士郎でした。そのことはブログやツイッターで何度も書いた記憶があります。言葉のやりとりもありました。この子は沖縄の運動を継ぐ次代のリーダーになるなと、そのとき直観しましたが、果たしてそのとおりの経過と進行で4年間が流れ、目利きが当たったなとほくそ笑んでいます。マイクを握って語り始めた瞬間から、若いリーダーの誕生を予感させ確信させる電流が流れました。彼だけには、他の緩みきったSASPLEの面々にはない緊張感と悲壮感があり、信じられる純粋さがあり、シュワブゲートをバックにした立ち姿に天性の風格がありました。納得できる、背中を押したくなる若者の風貌と態度でした。2015年の政治の主役になったSEALDsですが、私が買ったのは二人だけで、北の高塚愛鳥と南の元山仁士郎だけです。あとは見どころのない、ただのしばき隊デリバティブでしかありません。ですので、北の高塚愛鳥にも、ぜひリーダーとして頭角を現して欲しいと願っています。元山仁士郎は沖縄の運動を継ぐ若いリーダーですが、山城博治の運動の限界性を超えようという動機が窺われ、試行錯誤の中にいつもその意思と志向が伝わってきます。

元山仁士郎は次にどう動くべきか - 野党の基本政策の変更を焦点に_c0315619_12243888.jpgすぐにハンスト決行の賭けに出たのは正解で成功でしたね。あの控えめな物腰で、政治の可能性を模索する姿には説得力があります。より多くの同意と共感を得ること、それを組織すること、運動を拡大して前へ進め、成果を積み上げること、それが政治ですが、彼にはセンスがあり才能がある。さて、辺野古阻止のための運動はこれからどうすればよいでしょうか。久しぶりにこの問題を考えて、提案を試みることにします。沖縄の民意は固めたわけですから、次は東京の永田町に目を向けて模索の目標を設定したらどうでしょうか。具体的には、立憲民主党と国民民主党のマニフェスト・基本政策に辺野古中止・県外移設を明記させることです。自民党・公明党を除く野党の全てが、基本政策と選挙公約で辺野古中止・県外移設を掲げて足並みを揃えることです。これは、元山仁士郎が次に挑戦していい課題ではないでしょうか。自公が選挙で負けて野党に政権が転がれば、自動的に工事が中止され県外移設に転換せざるを得なくなるような、そういう政治環境を作ることを目指すべきです。報ステ(ANN)の世論調査では、「県民投票の結果を安倍政権は尊重するべき」と答えた比率が62%に上っています。

元山仁士郎は次にどう動くべきか - 野党の基本政策の変更を焦点に_c0315619_12245161.jpg時事の世論調査でも、「結果に従うべきだ」が51.3%で、「結果にかかわらず移設を進めるべきだ」の25.1%の倍になっています。この世論状況は、野党に辺野古中止・県外移設を政策確立させる上で順風の条件と言えるでしょう。立憲民主党について見てみると、代表の枝野幸男は、昨年9月のDCでの講演で「辺野古に基地を建設することなく、普天間の返還を実現する」という方針を打ち出しています。ただし、党内には基地建設続行の意見もあるようで、蓮舫が3年前に「米国との合意は守るべき」という発言をしています。党のHPに書かれた基本政策(外交・安全保障)を見ると、「辺野古移設について再検証をし、沖縄県民の理解を得られる道をゼロベースで見直します」という文言になっています。ここにはまだ「辺野古に基地を建設しない」という明確な表現がなく、方針が曖昧になっています。ここを変えることを目指しましょう。辺野古の工事中止と県外移設を具体的に確定させ、機関決定の上でHPに明記させることです。元山仁士郎と玉城デニーが、枝野幸男・福山哲郎・長妻昭と正式な会談の場を持ったらどうでしょうか。私は、それほど困難な課題だとは思いません。まずは立憲民主党を動かすことです。

元山仁士郎は次にどう動くべきか - 野党の基本政策の変更を焦点に_c0315619_12250444.jpg次に玉木雄一郎の国民民主党ですが、何せ支持率1%以下の政党ですから、多数世論に抗って辺野古新基地に固執するという選択肢はないでしょう。また、玉城デニーは小沢一郎の子分だったわけで、その小沢一郎の自由党が国民民主党と合流しようという動きですから、基本政策・選挙公約に辺野古工事中止・県外移設を盛り込むことは、それほど難しいことではないように思われます。立憲民主党が明確に方針転換を示せば、国民民主党もそれに追随する流れになるでしょう。だから、第一に接触して達成するべきは、立憲民主党の(辺野古中止の)政策方針の確定です。もし6月までにこれが実現できれば、7月の参院選を前に反安倍野党が一致して「工事中止・県外移設」を求める図になり、いわば野党の目玉政策になる形になります。看板になります。元山仁士郎・玉城デニーが枝野幸男の説得に成功し、辺野古中止・県外移設の方針を確定させられたら、次は知事会にアプローチして、県外移設候補の訴えをすることです。それは、日米地位協定の改定とセットで動く政治となります。知事会は地位協定改定に前向きです。そのようにして、少しずつ空気を変え、辺野古中止の実現可能性の認識を拡大させてゆくのです。

さらに歩を進め、県外移設の候補を探り、具体的な候補地を浮上させていきます。九州の島嶼部のどこかという案になるでしょうが、元山仁士郎と枝野幸男が一緒になって動き、そこに米国の関係者を巻き込んで、具体的な動きにすることができるのではないでしょうか。元山仁士郎には本土の無党派層を惹き付けるシンボルとしての資質があります。東京でネクストステップを起こしていただきたい。


元山仁士郎は次にどう動くべきか - 野党の基本政策の変更を焦点に_c0315619_12254620.jpg

by yoniumuhibi | 2019-02-26 23:30 | Comments(1)
Commented by 七平 at 2019-02-27 22:24 x
(訂正版)緊急ニュースお伝えしておきます。  明日予定されている下院での公聴会で証言する Michael Cohen の冒頭Statement がNYT より文書で公開されました。 内容は下記URLの通りです。 目を通しましたが、トランプの政治生命を一刀で切り落とすものだと思います。 詳細のレポートはMueller のレポートでも、裏打ちされると思います。 

https://www.nytimes.com/2019/02/26/us/politics/michael-cohen-trump-congress.html?emc=edit_na_20190226&nl=breaking-news&nlid=13708217ing-news&ref=cta

徴兵逃れをしてベトナムに行かなかったトランプが、ベトナムにいる間に政治的に失脚するとは皮肉としか言いようがありません。 

日本に必要なのは、Cohen の様な、真実を暴露する内部告発者です。現税務長官の佐川あたりが同様の真実発言をモリカケ疑惑に関しすると現政権が転げ落ちるのですが、、、、。 臆病ではない日本人官僚や関係者がいても良いと思うのですが、、、、、高望みでしょうか?


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