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家族会の後退姿勢と田中実氏の生存情報 - 「拉致問題」崩壊の兆し

家族会の後退姿勢と田中実氏の生存情報 - 「拉致問題」崩壊の兆し_c0315619_13512723.jpg昨日(17日)、家族会と「救う会」が記者会見する様子がNHKの7時のニュースで流され、金正恩にメッセージを発信していました。帰国した拉致被害者から秘密を聞き出すことはしないと言い、国交正常化を妨害する意思はないと言っています。興味深いニュースです。北朝鮮に向けてメッセージを発信するのは初めての行動だそうで、北朝鮮を認めた上で要請を出していて、これまでの北朝鮮の体制の打倒と滅亡をめざす強硬姿勢から変わったことを示していました。「救う会」は日本会議と一心同体で、安倍政権の特務機関のような存在ですから、この方針変更のデモンストレーションは安倍晋三の北朝鮮に対する対応の変化を示唆するものと考えてよいでしょう。時を同じくして、15日の共同が、拉致被害者(田中実)が生存していて、平壌で妻子と暮らしているという情報を伝えました。政府関係者が明らかにしたとあり、二つが平仄を合わせた政治だということが分かります。拉致被害者が生存している件は1年前に共同が記事にしていて、帰国の意思がないという点も1年前の報道と全く同じです。ビッグニュースのはずでしたが、不思議なことに昨年は誰も大騒ぎしませんでした。



家族会の後退姿勢と田中実氏の生存情報 - 「拉致問題」崩壊の兆し_c0315619_13435221.jpgこれは、例の2014年のストックホルム合意の後で北朝鮮側が日本政府に出してきた情報で、北朝鮮側は合意に沿って調査を厳密にやり直し、その結果、田中実と金田龍光の生存を確認して日本側に伝達していたのですが、その調査報告書を日本側が受け取らず、ずっと握りつぶしたまま秘匿していたものです。その理由は、報告書の中に横田めぐみの生存が入っておらず、2名以外の拉致被害者の全員死亡が詳細に記述されていて、それが家族会・「救う会」・安倍政権にとって不都合で、公表したくなかったからでしょう。拉致被害者が全員生きている、特に横田めぐみが生きて救出を待っているというのが、家族会・「救う会」・日本会議の神聖な事実であり、絶えず日本国民に吹き込んで信じ込ませ続けていなければいけない「真実」だからです。これがフェイクになったら日本会議の権力支配が崩壊するからです。1年前、私はこの件を何度も言ったり書いたりしましたけれど、左翼も含めて誰も反応を示しませんでした。左翼は、安倍叩きの材料は欲しがり、何でも安倍叩きの道具に使おうとしますが、安倍体制を支える根幹である家族会・「救う会」を批判することをせず、この虚構・神話を一撃して突き崩そうとしません。

家族会の後退姿勢と田中実氏の生存情報 - 「拉致問題」崩壊の兆し_c0315619_13440393.jpg今回、家族会・「救う会」がマスコミを通じて見せた態度変更は、安倍晋三の方針がぐらついたことを意味します。これまで強硬論一辺倒で、北朝鮮の体制転覆以外に眼中になく、半島で戦争を起こして自衛隊を参戦させ、北朝鮮を体制崩壊に追い込もうとしていた日本会議(安倍政権)が、そこから一歩退いた軟弱な方針になりました。北朝鮮と対話を始めようとしていて、生存者(田中実)を帰国させようとしています。帰国実現を成果にして宣伝し、政権浮揚を図りたいのでしょう。日ロ平和条約が飛んでしまったから、別の選挙対策の目玉が必要なのです。それと、二回目の米朝会談で米国側の譲歩が決定的となり、非核化交渉が「段階的・同時並行的」の方式で固まるからです。ボルトンのCVID(リビア・モデル)が否定され、時間をかけて段階的に達成するという路線が不可逆的な方針になりました。トランプは、北朝鮮を非核化して親米化することを自身の外交政策として確定させたようで、2期8年を通じてその目標を動かすことはなさそうです。今回の会談で段階的非核化が明確に位置づけられれば、もう任期中の揺り戻しはなく、時間が経つほどに非核化と関係正常化が進むでしょう。それは、田中均が自信を持って予測する方向性です。

家族会の後退姿勢と田中実氏の生存情報 - 「拉致問題」崩壊の兆し_c0315619_13441503.jpgそうした情勢の下で、日本会議・安倍政権は北朝鮮に対して妥協せざるを得なくなり、今回、家族会のメッセージと拉致被害者生存の情報リークという手に出て、北朝鮮に対して観測気球を上げたわけです。右翼・安倍政権としては、韓国との関係を破壊して不信と没交渉の状態になっていますので、北朝鮮とのパイプを築いて独自に情報を取る努力をせざるを得なくなっています。日本政府・安倍政権にはどこからも北朝鮮の情報が入らず、米朝交渉・南北関係の動向が分からなくなっています。トランプにとって、北朝鮮を親米化(ベトナム化)すると決めた以上、その融和外交の実務役(事務局)として使えるのは文在寅で、有能で成果を出す文在寅に頼らざるを得ません。文在寅の助言に従うことが、北朝鮮外交(非核化と親米化)を成功に導く一番の方法です。つまり、文在寅はトランプにとってスタッフでありブレーンです。そうした関係性が確固たるものになっていて、文在寅が自己の立場に自信を持っているからこそ、日本(安倍晋三)を毅然としてはねつけ、厳しく突き放すことができるのでしょう。文在寅には2月28日のシナリオが見えていて、3月1日以降の南北と米朝の進行経路が見えています。それは、きわめて楽観的で自らの構想どおりに事態が進む展望です。

家族会の後退姿勢と田中実氏の生存情報 - 「拉致問題」崩壊の兆し_c0315619_13453306.jpgそうした将来図は、日本会議(櫻井よしこ・安倍晋三)にも見えています。CIA・ハンドラーズを通じて正確な情報を得て認識できています。トランプ政権が続くかぎり、文在寅政権に動揺がないかぎり、この方向性は阻害することはできません。そして、米朝融和の局面に日本は関与できず、南北米中四カ国による和平プロセスにも参加できず蚊帳の外になります。まさしく、田中均が予言し警告しているとおりの惨めな孤立状態になります。だから、安倍晋三は拉致問題を手段にして北朝鮮とパイプを作ろうと足掻いているのでしょう。北朝鮮を排撃する武器だった拉致問題 - 国内的には感情操作、国際的には人権問題 - を、今度は接近する口実にしようと姑息に立ち回っているわけです。蚊帳の外になりたくなければ、田中均の献策を容れて、それを再び政府外交の軌道に定置し、北朝鮮と関係修復に動かないといけません。拉致問題に絡む最新の二つの動きを読み解くと、そうした安倍晋三(日本会議)の焦りが看て取れます。安倍政治を支えてきた「拉致問題」というイデオロギー(観念形態)が、今、重大なピンチを迎えていると言っていいでしょう。米国が北朝鮮と融和する戦略に転じ、大統領が遂行しているのだから、日本だけが敵対の殻に閉じこもっていることはできないのです。

(1)家族会の後退と(2)拉致生存者の情報、同時に発表された二つの情報は北朝鮮へ向けての日本会議(安倍政権)のシグナルであり、長く続いた「拉致問題」の終焉の兆しを予感させるものです。もうすぐ春ですね

家族会の後退姿勢と田中実氏の生存情報 - 「拉致問題」崩壊の兆し_c0315619_13454894.jpg

by yoniumuhibi | 2019-02-18 23:30 | Comments(1)
Commented by 長坂 at 2019-02-19 17:05 x
2回目の米朝会談に向け、水面下で地道に交渉を続け、なんとかストックホルムでの米朝実務者協議にこぎつけた米朝韓。そこへ呼ばれてもいない、青バッジを付けた金杉がノコノコと出かけて行ける神経がわからない。結局朝鮮側とはコンタクト出来ず、ビーガンに挨拶で終わり。勝手に行っただけなのに、あたかもなんか達成したかのような印象操作。Mr. フリーライダー。口を開けば「制裁」と「完全かつ不可逆的な」しか言わないし、拉致の橋渡し役を頼まれるし、もう皆ウンザリ。結局この15年って何だったのか。拉致議連とか拉致担当大臣とか掛け声だけ。気の毒な事に全く無関係な朝鮮学校の生徒達が生贄にされてしまった。朝鮮半島は統一に向かっているが、安倍のいる日本といない日本に分断してもらえないか?


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