検察が背任の証拠を毎日紙面でリーク報道 - 迫田英典ら3人も逮捕か

c0315619_17475072.jpg昨日(15日)、田中龍作が、財務省で2人目の死者が出ていると報じた。記事によると、その職員は理財局国有財産業務課の債権管理係長で、1月29日に死亡し、自殺として処理されたとある。安倍晋三や佐川宣寿の国会答弁の資料を作る仕事をしていたと田中龍作は書いている。本名はすでにネットに上がっていて、付随して、女性職員が自殺未遂したとか行方不明になっているなどという噂も検索で引っ掛かってくる。本省職員だからキャリアだろうし、係長だったらまだ30歳ほどの若さだ。15日の野党合同ヒアリングの場で議員に質問され、財務省幹部が即答で否定しなかった経緯もあり、この報道は半ば事実であると考えてよいだろう。衝撃の大きさに目眩を覚える。本当に松本清張の小説の世界になってきた。昨年、森友学園の工事で土を搬出する業者が不審な自殺を遂げた件を加えると、これで3人目の犠牲者となる。ひょっとしたら、他にもいるかもしれない。これから先、新しい死者が出るかもしれない。いったい何人が犠牲になれば事件が解決して終わるのだろう。



c0315619_17480571.jpgそのことを考えると恐怖で戦慄するけれど、一週間前(9日)に会見に出た佐川宣寿も、麻生太郎も、2人の死者のことを知っていたのだ。知っていながら、あのような傲岸で鉄面皮な会見に終始し、愚劣きわまる口上で責任逃れを言い、国民の前で開き直って平然としていた。それらを重ねて思うと、あまりの酷薄さと救いのなさに打ちのめされ、暗澹として気分が重く沈み込んでしまう。あの、国会でへらへら答弁して頭を下げている理財局長の太田充も、合同ヒアリングで野党の質問に拒否回答している理財局次長の富山一成も、慇懃無礼な官僚居士の両人も、2人の死者のことは知っていたのだ。9日夜の騒動は、近畿財務局職員の遺族も、1月29日に自殺した職員の遺族も、テレビの前で見ていただろう。われわれより厳しい視線で。私の直観と憶測だけれど、この1月末の職員の自殺があり、それが朝日新聞への告発に繋がったのではないか。今回、朝日の報道には容易ならざる緊張感が漂っている。いつもと違う凄味があり、スクープを売ろうとしていない。獲物を仕留める者が息を止めて待つ気配が感じられる。動かざること山の如し。

c0315619_17481793.jpg昨夜(15日)、NHKの7時のニュースで奇妙な報道があり、自殺した近畿財務局職員の書いたメモ数枚が見つかり、その中で、「上からの指示で文書を書き直させられた」とか、「このままでは自分1人の責任にされてしまう」などといった内容が書かれていたことが伝えられた。NHKは「関係者への取材でわかりました」と書いているが、この関係者が検察当局であることは論を俟たない。検察のリークであり、NHKだけにリークして独占的に報道させている。今回はトップニュースで長々と放送した。自殺が表に出た直後、メモがあるとかないとか、遺書があるとかないとか、家族はまだ遺書を見ていないとか、遺書には森友の件は書かれてないとか、いろいろな真偽不明の情報が飛び交っていた。また、本人の妻が財務省に匿われ、記者の取材から遮断されているという噂も流れた。自殺の真相や状況については、大新聞や週刊誌が何も記事にしていない。アンタッチャブルになっていて、国家権力が事件をジャーナリズムから隔離し監護している。そのときに、NHKが、検察のリークと分かる形でメモの存在と内容を発表した。つまり警察・検察の公式の認識を世間に示した。

c0315619_17482996.jpg鈴木菜穂子が読み上げた「メモの内容」を聞きながら、ふと、どこかで聞き覚えがあるという既視感を禁じ得なかった。それが何だったのか、どうしても思い出せない。何か重要な事件で、やはり遺書か何かの類で、国家権力の情報工作の臭いが漂う何かだった。正直に言うと、鈴木菜穂子が原稿を読む「メモ」の感触から頭に浮かんだのは、菅義偉の顔である。菅義偉の作文だと政治を直観した。あの男はこういう作文をする。下手な芝居のお涙頂戴の演出にして、国民の感情と世論を操縦する。このニュースの編集と制作に間違いなく菅義偉が携わっていて、こういうニュースにしろと指令を出し、ニュース原稿を査閲し承認している。私は、このニュースを見て、ますます他殺ではないかという疑いを強くした。この自殺は兵庫県警が管轄し、機密扱いで報告を上(警察庁・検察庁・官邸)に上げていて、民間のマスコミの取材をシャットアウトしていた。自殺の結論と動機を国家が先行して決め、NHKという半政府機関を使ってエクスクルーシブに報道している。自殺から一週間かけて。その結論とは、佐川宣寿のために命を落とした不幸な人という表象化である。国民の同情を誘発し、佐川宣寿を悪玉にしている。

c0315619_17484379.jpgこのように定義して報道することで、国民の憎悪は佐川宣寿に向かい、佐川宣寿の逮捕と厳罰を要求する空気が醸成され、佐川逮捕と麻生辞任で一件落着する状況に持ち込める。幕引きに向けての環境を整備できる。そう官邸(菅義偉)が思惑して、このお涙頂戴物語的なニュースが制作されたのではないか。つまり、ガス抜きと先制的な収拾策の布石のために、近畿財務局の職員自殺の報道は使われたのだ。このNHKの報道を見ていると、自殺した職員の苦悩や悲嘆や絶望は、近畿財務局の上司や財務省の上層部だけに向けられている。そういう印象を受ける。組織の中でトカゲの尻尾切りの運命に遭い、しわ寄せを受けて破滅させられる末端の不条理が、恰も一般論的に綴られているように見え、どこにもある弱者の悲劇で小さく完結している感想を抱かされる。だが、本当にそうだったのだろうか。矮小化処理されてないか。自殺した職員がメモで恨んでいた相手は、不正(犯罪)を強要する組織の上層部だけだったのだろうか。安倍晋三に対しては何も言ってないのだろうか。検察の取調べで尋問を行った検事について、一言も怨嗟や批判はなかったのだろうか。私はそのことを疑う。メモが発見されたとNHKにリークし、その内容を公表させているのは検察なのだ。

c0315619_17485774.jpgと、そのように感じ、検察の姑息で狡猾な手口に苛立ちを覚え、また、背後に菅義偉と岩田明子の影が見え隠れするNHKの胡乱な情報工作を怪しんでいたら、本日(16日)、毎日新聞がとんでもないスクープを発信した。何と、森友学園の用地の地中のごみを採取した業者が、ごみが実際よりも深い場所にあると虚偽の報告書を作成したと検察に証言していた事実が明らかになった。この情報も検察のリークだ。検察が毎日にリークしている。しかも、背任の決定的な証拠がリーク報道された。この報道の意味は非常に大きい。毎日が朝日に負けじとスクープ競争の全力疾走を始めた。そして、本筋である背任に照準を当て直した。記事の意味するところは、すなわち、背任で告発されている財務官僚の大物たち、武内良樹と美並義人と迫田英典の3名が逮捕される可能性が高いということだ。検察が背任の証拠を押さえ、それをマスコミに報道させた。ここまで来たら、もう後戻りはないだろう。来週、佐川宣寿の証人喚問があり、任意聴取と逮捕があり、麻生太郎の辞任があると予想される。その後、検察の最高会議が開かれ、背任と証拠隠滅、公文書偽造を含めた森友問題のすべての案件で一斉捜査と容疑者逮捕の決定が下されるだろう。

c0315619_17491036.jpg近畿財務局と本省理財局にガサ入れが入る。検察のリーク報道はその予告のようなものだ。理財局のある3階フロアが皓々と夜中に証明がついているのは、何も国民のためとか国会のために正しく資料を整理しているためではない。来週予定のガサ入れに備えて、肝心な証拠書類を破棄したり、職員間で口裏合わせの確認をしたりと、検察に尋問されても、知らぬ存ぜぬを通し、自分には責任はないと保身の主張を通せるよう、万全を図るべく組織で突貫作業をしているのだ。検察の方も心得たもので、官僚どうし魚心に水心で、阿吽の呼吸で財務官僚に合図を送り、危ないものは早く破棄処分するか、それとも段ボール箱に入れて待っとけよと指導している。検察が捜査で証拠を押収してしまえば、財務官僚は国会答弁で逃げることができる。逃げ口上が得られる。麻生太郎は9日に、今後さらに詳しく調査すると言ったが、検察がガサ入れに入れば、財務官僚は調査を中断する口実ができ、捜査が続くかぎり調査結果を報告しないで済む。要するに、財務省としては、今回の問題で誰が人身御供になるかというところのみが現在の焦点で、ポスト麻生の大臣の下での新体制と局内人事が関心事なのだろう。官僚の関心は出世レースと天下りと退職金だけだ。

だが、政権への打撃はそれでは終わらず、強烈で深刻なものがある。背任容疑(8億円値引き)での立件があるということは、背任を犯した容疑者たちの動機が問題になることを意味する。犯罪には常に動機がある。検察は起訴にあたって犯行の動機を固めないといけない。この事件の動機を探ってゆけば、必ず安倍昭恵の姿が入ってくることになる。そうすると、捜査上、安倍昭恵の任意聴取が必至となる。これまでずっと安倍晋三の忠犬ハチ公で、惰眠しか能がないペットの番犬だった検察が、ここに来て少しばかり野犬の本性を取り戻してプルーラルな動きに出た徴候があり、官邸権力と距離を置くパワーポジションに自らを置いた可能性を観測できるかもしれない。もしそうだとすると、森友学園の背任だけでなく、他にも、あの経産省・文科省のペジー社スパコン補助金詐取なども続けて浮上しておかしくない。この種の不正な安倍案件は無数にある。朝日新聞に告発を入れたい霞ヶ関の官僚は多くいるだろう。


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by yoniumuhibi | 2018-03-16 23:30 | Comments(2)
Commented by 案山子 at 2018-03-16 18:10 x
近隣の事件だとSTAPの笹井さんも似た感じではなかったでしょうか?

遺族そっちのけで遺書(むしろ偽書)が扱われている点で似た臭いを感じます。
Commented by キヌケン at 2018-03-16 22:24 x
ここまで来れば、必ず逮捕者が出ますね。
でも、ブログ主さんおっしゃるように、何故文書改竄をしたか? 何故8億円を値引きしたか? 何故ゴミで嘘をついたか? 何故神風が吹いたか? などの原因究明になっていません。 
誰かが人身御供になって幕引き、では国民は誰も納得しないでしょう。(右翼の方々も心の底では疑心暗鬼なのではないでしょうか。)
しかしそこまでちゃんと検察が動いてくれるか?
あるいは官僚が正義感を持って抵抗してくれるか?
マスコミが最期まで追求してくれるか?
野党ががんばってくれるか?
ここで有耶無耶になったらこの国は地に落ちますよね。
もう絶望しか無い。
麻生大臣一人辞めても全然意味が無いのです。
誰かを辞任させることが目的なのではなく、官僚がもっと適正に、日本のために仕事してくれる国家になるよう改善していくことが最大目標なのだと思います。


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