北朝鮮のミサイル発射 - 意外に冷静な解説をしたNHKの伊藤良司
北朝鮮によるミサイル発射問題について、昨日(29日)夜の報ステで後藤謙次が意外なコメントを述べていた。今回のミサイル発射について、安倍晋三は未明の時点で情報を得ていて、事態の進行を事前に承知していたと真相を語ったのである。その上で、ミサイルの動きを完全に把握していながら、なぜ東日本全域に及ぶ12都県の広範囲にまでJアラートを配信したのか、その必要があったのか疑問だと批判していた。ネットでは、安倍晋三が公邸に宿泊したのは、ミサイル発射の時刻を知っていたからではないかと疑念が上がっていたが、どうやら安倍晋三だけでなく菅義偉も泊まり込んでいたらしく、その事実も漏れ伝わっていた。官邸が建て替えられた02年に、敷地内奥の隅に官房長官公邸も新設され緊急時に使われている。28日夜、安倍晋三と菅義偉は、公邸で自民党幹部 - 副総裁、幹事長、総務会長、政調会長 - を集めて会食しているが、この党政府首脳会議そのものが、何やらカムフラージュの催しだった感があり、未明以前の段階から北朝鮮の行動を掴んでいた可能性も疑われる。報ステで後藤謙次が堂々と「未明」の件をバラしたことについては、根拠と確証があり、会見で菅義偉が記者の質問に答える形でその経緯を認めていた。
NEWS23の報道では、「朝6時すぎ」という字幕が出ていたが、北海道庁危機管理対策室に大勢の職員が詰め、机に座って各方面と慌ただしく電話対応する場面が映し出されていた。よほど早くからスタンバイしていたのだろう。NHKの夜のニュースでは、やはり朝6時すぎの東京駅の新幹線ホームの様子が紹介され、北朝鮮のミサイルが発射されたので構内か車内に待避するようにという駅の緊急アナウンスが収録されていた。Jアラートが配信されたのが午前6時2分であり、午後6時14分には通過したという第二報が出ている。NHKがニュースで流した東京駅のアナウンスの映像は、第一報直後のわずかな時間の出来事を現場で撮ったものだ。TBSの北海道庁の絵も、NHKの東京駅の絵も、画面に「視聴者からの提供」の但し書きはなく、つまり、局の関係者がカメラを携えて現場に直行して撮影したソースだと分かる。どうしてこれほど準備よく、「ミサイル発射直後の緊迫した各地の映像」をテレビ局が押さえることができるのか。事前に発射を知らされていて待機していたとしか考えられない。菅義偉からテレビ局に指示が回って、未明早朝から手配してスタッフを動かしていたのだろう。あまりにも見え見えのヤラセであり、すなわち、北朝鮮を出汁にした空襲警報の国民的予行演習である。
政権側の意図と目的が丸見えの、政府による戦時疑似体験の演出と動員だったため、裏を知っている後藤謙次が鼻白んでしまい、その夜のうちの批判的なコメントになってしまった。本来なら、朝の夜だから、後藤謙次にせよ誰にせよ、テレビの人間は北朝鮮を厳しく糾弾するのが普通で、政府の対応に苦言を呈するという展開はあまり考えられない。特に、安倍晋三の差配のおかげで報ステコメンテーターの席を射止め、2年間「夜の官房長官」の職務に徹し、菅義偉の代弁を国民に撒いてきた後藤謙次なら尚更のことだ。Jアラートの緊急告知のため、青森県ではトラックの運転手が交通事故を起こすという迷惑な被害も出た。後藤謙次の口ぶりは、マスコミ関係者の中で、今回の官邸の狡猾な所業とJアラートの濫用に対して、相当に不満が燻っていることが窺える。安倍晋三が故意にJアラートを鳴らし、北朝鮮のミサイル危機を煽ったのは、当然ながら支持率回復のためである。久しぶりにカメラの前に出た安倍晋三は余裕綽々で、表情は嬉々としていた。今回の事件を受け、安倍晋三の支持率は一気に回復上昇の趨勢になるかと思われたが、マスコミの報道を見るかぎり悲観的な材料ばかりでもないことに気づく。驚いたのは、NW9に登場した国際部デスクの伊藤良司(前ソウル支局長)が、現在のNHKでは考えられないような理性的な解説で纏めたことだ。
伊藤良司は重要な発言をした。これまで中国がカギを握っていると言われていたが、今は米国が握っているのだと。つまり、北朝鮮の核ミサイル問題を解決する責任者は、中国ではなく米国だと明確に断言したのである。従来(現在もそうだが)、日本のマスコミは、米国や安倍晋三や右翼と口を合わせて、中国が効果的な経済制裁をしないから北朝鮮の挑発が続くのだと説明してきた。中国が北朝鮮との貿易を遮断しないから、北朝鮮にトリクルダウンが及び、核ミサイル開発の資金が枯渇しないのだと言い、中国を北朝鮮の黒幕だと指弾して責任を押しつけるプロパガンダを繰り返してきた。責任を転嫁された中国は、根気強く米朝対話の必要を言い、常に関係各国に自制を促してきた。今回の伊藤良司の解説は、安倍晋三や右翼が言い続け、日本国内で常識となってきた言説と一線を画した認識であり、この問題の正しい分析と判断を示したもので、画期的な言論として評価できよう。圧力だけでは何の解決もならないことは、この15年間の経験で誰もが分かっていることだ。そして、対話をしなければならない責任者は米国であり、米国が対話から逃げ、責任から逃げてきたからここまで問題が発展したことも明らかだ。米国が本腰を入れて交渉し、体制保証の交換条件で核放棄を合意させ、米朝が国交正常化すればそれでよかった。米国にとっても朝鮮戦争の法的終結と後始末は国家の歴史的な外交課題なのだ。
伊藤良司の結論は、今後のカギは米国が握っていて、米国は体制保証を含みに入れた対話外交に舵を切るか、それとも軍事オプションで金王朝を排除するか、二つに一つの選択の岐路に立っているという見解だった。この情勢整理で間違いないと私も思う。そして、軍事力行使で事態を解決する方向はあり得ないと観測する。その理由は、韓国の文政権が対話での解決を志向しているからであり、国防長官のマティスが米国から戦争を始めることはないと言明しているからである。首席戦略官だったバノンも、北朝鮮について軍事解決はない旨を解任前にリークしていて、トランプ政権の北朝鮮政策がこの路線から動くことはないだろうと予想する。北朝鮮に対してどう臨むかは、基本的に韓国が決めることで、国連安保理の審議や決議がどうあれ、それを方向づけてきたのは韓国の意思に他ならない。北朝鮮は大韓民国の一部である。リスクを負うのは韓国なのだ。長く親米保守政権が続いてきたため、圧力に次ぐ圧力という対応が国際社会の方針となり、米国の強硬策が正統となり、中国の宥和策が異端となり、結果的に何も問題解決へ導けず、北朝鮮の核ミサイルの開発と挑発が最悪の状態まで至ってしまった。今年、韓国に左派政権が登場し、ようやく振り子が正常に戻り、対話(太陽政策)で問題解決する条件と展望が得られている。
右翼化した日本国内のマスコミとネットの論調では、米国が北朝鮮を体制保証するということは、米国が北朝鮮を核保有国と認めることであり、米国と世界が北朝鮮に屈したという意味で、北朝鮮の横暴が通ったということだという言説がもっぱらだ。それに対する反論が誰からも上がらない。だが、北朝鮮は一度は六か国協議のテーブルに着き、05年の第4回会合では核放棄を定めた共同声明に署名している。この共同声明には、「朝鮮民主主義人民共和国及びアメリカ合衆国は、相互の主権を尊重すること、平和的に共存すること、及び二国間関係に関するそれぞれの政策に従って国交を正常化するための措置をとることを約束した」という文言がある。声明は宙に浮いた形にはなっているが、破棄はされておらず、二国が再びこの合意に即くことができる外交上の前提を成している。このアグリーメントを締結した米国側の当事者はライスとヒルであり、タカ派であるブッシュ政権が北朝鮮との和平に動いた実績が残っている。こうした米国外交の意外な跳躍と旋回は、1971年のニクソン訪中でも前例があることで、トランプ政権がそこに踏み出しても特に不思議はない。反中リバランス政策に狂奔したオバマは、東アジアでの米国の覇権拡大のみを強烈に追求し、北朝鮮との平和共存に興味を寄せず、この問題の解決に動こうとしなかった。中国がどれほど呼びかけても、六か国協議再開に応じなかった。
オバマ民主党政権の8年は、北朝鮮問題については、まさに失われた8年そのものである。リベラルを標榜するオバマが北朝鮮には圧力一辺倒で、安倍右翼政権と一心同体の二人三脚で固まっていたため、対話によって北朝鮮問題を平和的に解決するという発想や思考が日本の左翼リベラルの中からも消えていた。右翼の主張が国論として一色に染まってしまう無残な8年間だった。北朝鮮が05年の共同声明を遵守し、米国も遵守すれば、問題は平和的に解決されるのである。六か国協議の共同声明はまさしく憲法9条と同じだ。形骸化し死文化しているようで、原理原則としてはなお生きていて、果たされていない約束であり、そこを基軸にもう一度現実を理想に近づけることができるのである。
(1の3)
”受け付けられないキーワードが含まれている”と小生のコメントがRejectされました。一体どの言葉が受け付けられないキーワードなのかを明らかにするため、パラグラフ事に分割して投稿してみます。
北朝鮮のミサイル発射練習が遅かれ早かれ、日本の上空を飛ぶのは素人でも予測できた事です。 北か西に打てば、中国かロシアに落下し、南に打てば休戦状態の韓国(米国基地)攻撃と受け止められ、東に打つしか練習はできないのは地図をみると一目両全です。しかし、東側には日本の領土、領空、領水域が塀の様に立ちはだかっており、ミサイルの飛行距離が延びるにつれ、飛び越すしかありません。 素人の推測ですが、北朝鮮は万が一の事故でもインパクトの少ない、北海道と北方四島の境界線方向をターゲットにしたのではないでしょうか。
(2の2)
仮に米国の次期大統領が誠意のある信用できる人物だとしましょう。それでも、米国は北朝鮮のミサイル攻撃から、(核、非核 を問わず)日本を守る事は出来ないと考えます。 多分、米国の威厳を保つ為、仕返しはしてくれるでしょう。しかし、そのような復讐がもたらすものは廃墟と化した、東京と平壌、そして何十万人もの難民騒動です。
なぜ、北朝鮮からのミサイル攻撃から逃れられないのかを立証するため、中学生でもできる常識的な計算をしてみました。東京ー平壌の距離は1285kmです。ミサイルの飛行速度は8km/秒前後ですから、割り算をすると、160秒、言い換えればミサイル発射から2.7分で東京に着く計算です。 実際には、発射後の加速、円弧軌道、大気圏での減速がありますので、その2倍の時間、5.4分を仮定すればよいと思います。
地対空ミサイルの速度は1km/秒、標的距離は20kmとWebに記されています。加速をよくするため、軽量に作られているので、自らの爆発装置はついておらず、直接命中させねばなりません。 言い換えれば、飛んでくる弾丸を弓で射落す様なものです。 ウェブに上げられたビデオには成功例が挙げられていますが、それらは、迎撃と言うより相対速度が低い、追撃に見受けられます。 迎撃の命中率は極めて低いと考えるのが常識です。
日本攻撃にあたっては核弾頭を使う必要もありません。 普通のミサイルを日本海に沿って並ぶ原発に向けて発射すれば、同じ結果になってしまいます。韓国攻撃にあたってはミサイルを使わずとも、国境付近の地上で核爆発を起こせば、北西風が放射性物質を運び、ソウルを覆う事になります。
トランプは日本も韓国も核装備をすればとのコメントを軽々しく口にしましたが、何と無責任なコメントであろうかと、憤りを感じました。
唯一の被爆国として、戦争放棄を誓い平和憲法を掲げる唯一の国として、祖国、日本がモラルハイグラウンドを歩んでくれる事を祈ります。ガンジーの言葉ですが、目には目を歯には歯を実行すれば、皆Blindになってしまう と言い残しています。
NEWS23の報道では、「朝6時すぎ」という字幕が出ていたが、北海道庁危機管理対策室に大勢の職員が詰め、机に座って各方面と慌ただしく電話対応する場面が映し出されていた。よほど早くからスタンバイしていたのだろう。NHKの夜のニュースでは、やはり朝6時すぎの東京駅の新幹線ホームの様子が紹介され、北朝鮮のミサイルが発射されたので構内か車内に待避するようにという駅の緊急アナウンスが収録されていた。Jアラートが配信されたのが午前6時2分であり、午後6時14分には通過したという第二報が出ている。NHKがニュースで流した東京駅のアナウンスの映像は、第一報直後のわずかな時間の出来事を現場で撮ったものだ。TBSの北海道庁の絵も、NHKの東京駅の絵も、画面に「視聴者からの提供」の但し書きはなく、つまり、局の関係者がカメラを携えて現場に直行して撮影したソースだと分かる。どうしてこれほど準備よく、「ミサイル発射直後の緊迫した各地の映像」をテレビ局が押さえることができるのか。事前に発射を知らされていて待機していたとしか考えられない。菅義偉からテレビ局に指示が回って、未明早朝から手配してスタッフを動かしていたのだろう。あまりにも見え見えのヤラセであり、すなわち、北朝鮮を出汁にした空襲警報の国民的予行演習である。
政権側の意図と目的が丸見えの、政府による戦時疑似体験の演出と動員だったため、裏を知っている後藤謙次が鼻白んでしまい、その夜のうちの批判的なコメントになってしまった。本来なら、朝の夜だから、後藤謙次にせよ誰にせよ、テレビの人間は北朝鮮を厳しく糾弾するのが普通で、政府の対応に苦言を呈するという展開はあまり考えられない。特に、安倍晋三の差配のおかげで報ステコメンテーターの席を射止め、2年間「夜の官房長官」の職務に徹し、菅義偉の代弁を国民に撒いてきた後藤謙次なら尚更のことだ。Jアラートの緊急告知のため、青森県ではトラックの運転手が交通事故を起こすという迷惑な被害も出た。後藤謙次の口ぶりは、マスコミ関係者の中で、今回の官邸の狡猾な所業とJアラートの濫用に対して、相当に不満が燻っていることが窺える。安倍晋三が故意にJアラートを鳴らし、北朝鮮のミサイル危機を煽ったのは、当然ながら支持率回復のためである。久しぶりにカメラの前に出た安倍晋三は余裕綽々で、表情は嬉々としていた。今回の事件を受け、安倍晋三の支持率は一気に回復上昇の趨勢になるかと思われたが、マスコミの報道を見るかぎり悲観的な材料ばかりでもないことに気づく。驚いたのは、NW9に登場した国際部デスクの伊藤良司(前ソウル支局長)が、現在のNHKでは考えられないような理性的な解説で纏めたことだ。
伊藤良司は重要な発言をした。これまで中国がカギを握っていると言われていたが、今は米国が握っているのだと。つまり、北朝鮮の核ミサイル問題を解決する責任者は、中国ではなく米国だと明確に断言したのである。従来(現在もそうだが)、日本のマスコミは、米国や安倍晋三や右翼と口を合わせて、中国が効果的な経済制裁をしないから北朝鮮の挑発が続くのだと説明してきた。中国が北朝鮮との貿易を遮断しないから、北朝鮮にトリクルダウンが及び、核ミサイル開発の資金が枯渇しないのだと言い、中国を北朝鮮の黒幕だと指弾して責任を押しつけるプロパガンダを繰り返してきた。責任を転嫁された中国は、根気強く米朝対話の必要を言い、常に関係各国に自制を促してきた。今回の伊藤良司の解説は、安倍晋三や右翼が言い続け、日本国内で常識となってきた言説と一線を画した認識であり、この問題の正しい分析と判断を示したもので、画期的な言論として評価できよう。圧力だけでは何の解決もならないことは、この15年間の経験で誰もが分かっていることだ。そして、対話をしなければならない責任者は米国であり、米国が対話から逃げ、責任から逃げてきたからここまで問題が発展したことも明らかだ。米国が本腰を入れて交渉し、体制保証の交換条件で核放棄を合意させ、米朝が国交正常化すればそれでよかった。米国にとっても朝鮮戦争の法的終結と後始末は国家の歴史的な外交課題なのだ。
伊藤良司の結論は、今後のカギは米国が握っていて、米国は体制保証を含みに入れた対話外交に舵を切るか、それとも軍事オプションで金王朝を排除するか、二つに一つの選択の岐路に立っているという見解だった。この情勢整理で間違いないと私も思う。そして、軍事力行使で事態を解決する方向はあり得ないと観測する。その理由は、韓国の文政権が対話での解決を志向しているからであり、国防長官のマティスが米国から戦争を始めることはないと言明しているからである。首席戦略官だったバノンも、北朝鮮について軍事解決はない旨を解任前にリークしていて、トランプ政権の北朝鮮政策がこの路線から動くことはないだろうと予想する。北朝鮮に対してどう臨むかは、基本的に韓国が決めることで、国連安保理の審議や決議がどうあれ、それを方向づけてきたのは韓国の意思に他ならない。北朝鮮は大韓民国の一部である。リスクを負うのは韓国なのだ。長く親米保守政権が続いてきたため、圧力に次ぐ圧力という対応が国際社会の方針となり、米国の強硬策が正統となり、中国の宥和策が異端となり、結果的に何も問題解決へ導けず、北朝鮮の核ミサイルの開発と挑発が最悪の状態まで至ってしまった。今年、韓国に左派政権が登場し、ようやく振り子が正常に戻り、対話(太陽政策)で問題解決する条件と展望が得られている。
右翼化した日本国内のマスコミとネットの論調では、米国が北朝鮮を体制保証するということは、米国が北朝鮮を核保有国と認めることであり、米国と世界が北朝鮮に屈したという意味で、北朝鮮の横暴が通ったということだという言説がもっぱらだ。それに対する反論が誰からも上がらない。だが、北朝鮮は一度は六か国協議のテーブルに着き、05年の第4回会合では核放棄を定めた共同声明に署名している。この共同声明には、「朝鮮民主主義人民共和国及びアメリカ合衆国は、相互の主権を尊重すること、平和的に共存すること、及び二国間関係に関するそれぞれの政策に従って国交を正常化するための措置をとることを約束した」という文言がある。声明は宙に浮いた形にはなっているが、破棄はされておらず、二国が再びこの合意に即くことができる外交上の前提を成している。このアグリーメントを締結した米国側の当事者はライスとヒルであり、タカ派であるブッシュ政権が北朝鮮との和平に動いた実績が残っている。こうした米国外交の意外な跳躍と旋回は、1971年のニクソン訪中でも前例があることで、トランプ政権がそこに踏み出しても特に不思議はない。反中リバランス政策に狂奔したオバマは、東アジアでの米国の覇権拡大のみを強烈に追求し、北朝鮮との平和共存に興味を寄せず、この問題の解決に動こうとしなかった。中国がどれほど呼びかけても、六か国協議再開に応じなかった。
オバマ民主党政権の8年は、北朝鮮問題については、まさに失われた8年そのものである。リベラルを標榜するオバマが北朝鮮には圧力一辺倒で、安倍右翼政権と一心同体の二人三脚で固まっていたため、対話によって北朝鮮問題を平和的に解決するという発想や思考が日本の左翼リベラルの中からも消えていた。右翼の主張が国論として一色に染まってしまう無残な8年間だった。北朝鮮が05年の共同声明を遵守し、米国も遵守すれば、問題は平和的に解決されるのである。六か国協議の共同声明はまさしく憲法9条と同じだ。形骸化し死文化しているようで、原理原則としてはなお生きていて、果たされていない約束であり、そこを基軸にもう一度現実を理想に近づけることができるのである。
by yoniumuhibi
| 2017-08-30 23:30
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Comments(9)
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長坂
at 2017-08-31 00:34
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ミサイルに備えて床屋に行たんですね。どうせ右翼のプロパガンダだろうと思ってニュース全然見なかったのですが、NHKや報ステの反応は意外です。それに比べて朝日の社説がほんとにひどい。シンゾーや青バッジ議員の意向をそのまま垂れ流し。「北米には脅威にならない」と静観しているアメリカや対話路線を続ける韓国に、北朝鮮の蛮行を許すな もっと圧力をかけろ、安倍政権はその調整役をやれと。日本人は全然気にも止めないけど、8月29日は日韓が併合された日だったんですね。そこに明確なメッセージがあると思う。シンゾーは北朝鮮を利用して総理大臣になったんだから、対話を再開する努力しろ、ソ連や中国とも国交回復したのに北朝鮮との戦後処理はいつ始めるのかと朝日なら聞くべきでしょ。
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私は黙らない
at 2017-08-31 04:10
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>北朝鮮は大韓民国の一部である。
北朝鮮は、国連の加盟国であり、全世界8割以上の国と国交があります。大韓民国の一部とは言えないように思います。
まずなにより、停戦状態にある朝鮮戦争を正式に終わらせることではないでしょうか。
民族統一は、朝鮮半島の人にとっての悲願でしょうが、それにはまず北朝鮮の体制をひとまず認める、その後、統一については現実的に一国二制度まで視野に入れて時間をかけて解決する。
結局のところ、アメリカ次第だと思います。
北朝鮮は、国連の加盟国であり、全世界8割以上の国と国交があります。大韓民国の一部とは言えないように思います。
まずなにより、停戦状態にある朝鮮戦争を正式に終わらせることではないでしょうか。
民族統一は、朝鮮半島の人にとっての悲願でしょうが、それにはまず北朝鮮の体制をひとまず認める、その後、統一については現実的に一国二制度まで視野に入れて時間をかけて解決する。
結局のところ、アメリカ次第だと思います。
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ポー
at 2017-08-31 09:17
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先日(今年の夏ごろ)も、早朝、東京メトロが運転停止になったことありましたよね。まったく危機でもない時にJアラートをいい加減に利用するなんて最低。
しかも馬鹿だから、普段泊まらない公邸に泊まったことで、ばれるというお粗末さ。
今回は、情報を掴んだ前夜の段階で、船舶や漁業関係者などへの情報提供がまず必要、次に航空機利用予定の人を念頭に空域が危険だと警告、そして実際に落下した後経路を伝えればいいだけです。
しかも馬鹿だから、普段泊まらない公邸に泊まったことで、ばれるというお粗末さ。
今回は、情報を掴んだ前夜の段階で、船舶や漁業関係者などへの情報提供がまず必要、次に航空機利用予定の人を念頭に空域が危険だと警告、そして実際に落下した後経路を伝えればいいだけです。
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at 2017-08-31 20:25
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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七平
at 2017-08-31 23:21
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(1の3)
”受け付けられないキーワードが含まれている”と小生のコメントがRejectされました。一体どの言葉が受け付けられないキーワードなのかを明らかにするため、パラグラフ事に分割して投稿してみます。
北朝鮮のミサイル発射練習が遅かれ早かれ、日本の上空を飛ぶのは素人でも予測できた事です。 北か西に打てば、中国かロシアに落下し、南に打てば休戦状態の韓国(米国基地)攻撃と受け止められ、東に打つしか練習はできないのは地図をみると一目両全です。しかし、東側には日本の領土、領空、領水域が塀の様に立ちはだかっており、ミサイルの飛行距離が延びるにつれ、飛び越すしかありません。 素人の推測ですが、北朝鮮は万が一の事故でもインパクトの少ない、北海道と北方四島の境界線方向をターゲットにしたのではないでしょうか。
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七平
at 2017-08-31 23:23
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(2の3)
要するに、予期された事が起こっただけで、日本のマスコミニュースや政府の騒ぎ方を見るにつけ、改憲や軍事産業育成の為の煽り、世論誘導に利用されているような気がします。事件の後、Trump と安倍晋三が40分も電話で話したとの事。お墨付きの大嘘つき二人が、どんな会話をしたのか会話のTranscriptを読みたいものです。北朝鮮が日本と戦争を始めても、日本にとっても北朝鮮にとってもなんのメリットも見出せません。
要するに、予期された事が起こっただけで、日本のマスコミニュースや政府の騒ぎ方を見るにつけ、改憲や軍事産業育成の為の煽り、世論誘導に利用されているような気がします。事件の後、Trump と安倍晋三が40分も電話で話したとの事。お墨付きの大嘘つき二人が、どんな会話をしたのか会話のTranscriptを読みたいものです。北朝鮮が日本と戦争を始めても、日本にとっても北朝鮮にとってもなんのメリットも見出せません。
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七平
at 2017-08-31 23:25
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(3の3)
東アジアでの平和は東アジア人、国家が交渉すればできる事であり、共産主義国家が実質的に消滅した昨今、米国が東アジアに基地を維持し冷戦体制を維持しているところに究極的な矛盾があると思います。フィリピンがスービック湾から米国軍を撤去させましたが、別に近隣諸国から侵略を受けたわけではありません。悪の根源は満たされる事を知らない人間の欲にあり、巨大な日米の軍産複合体を動かす日米の死の商人が戦争でぼろ儲けを欲し続ける事です。彼らの私欲の為に東アジアを中東化し、アジア人同士で血を流す戦争に誘導されぬよう東アジア諸国民の洞察力が望まれます。
東アジアでの平和は東アジア人、国家が交渉すればできる事であり、共産主義国家が実質的に消滅した昨今、米国が東アジアに基地を維持し冷戦体制を維持しているところに究極的な矛盾があると思います。フィリピンがスービック湾から米国軍を撤去させましたが、別に近隣諸国から侵略を受けたわけではありません。悪の根源は満たされる事を知らない人間の欲にあり、巨大な日米の軍産複合体を動かす日米の死の商人が戦争でぼろ儲けを欲し続ける事です。彼らの私欲の為に東アジアを中東化し、アジア人同士で血を流す戦争に誘導されぬよう東アジア諸国民の洞察力が望まれます。
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七平
at 2017-11-04 02:43
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(1の2)
呼吸をするように嘘をつき、英国から訪英を拒否されているトランプ大統領の訪日が迫っています。我が祖国、日本の将来を危惧し、当地の状況と日本の安全保障に関して一筆させていただきます。
先ず、北朝鮮の核弾頭ミサイル開発に関してですが、既存の核兵器保有国が自らの核撲滅、削減の努力を怠っている現状を考慮すると、他国に向かって ”持つな、作るな” と脅迫、説教しても、正当性も説得力も見出せません。 実際、トランプは米国の核ミサイル保有数を10倍にしようと提案し、会議の後で、国務長官がテイラーソンはオフレコで トランプの事を ”Moron" (間抜け)と評しました。当地ではその発言がリークされ話題に成りました。無論、日本のマスコミは このニュースを伝えていないでしょう。 既存の保有国が自らの核廃棄、撲滅の方針を実行しない限り、北朝鮮の後続国家は後を絶たないと思います。
次に、トランプに胡麻をすり、寄り添っていれば、守ってもらえるという神話を、これまた嘘つきの安倍晋三が信じている事です。トランプは国連で ”アメリカファースト” ドクトリン声明を発し、他国も “自国ファースト” で考えるよう明言しました。 安っぽい言葉を使って、米国は今まで世界をリードしてきた モラル ハイグラウンドから勝手に飛び降りてしまったと言えます。トランプは彼の取り巻きからは忠誠を強要しますが、自分の保身の為には、平気で忠誠を誓った連中を突き落としています。したがって、トランプが自らの痛みを被って日本を守るというのは嘘、神話だと考えます。
韓国も日本も、ベトナム戦争を実例として復習すれば、傭兵化された南ベトナムがどのような運命をたどったかが浮き彫りになると思います。 東アジアの中東化、アジア人同士の戦争は絶対に避けるべきです。日米軍産複合体の思う壺です。
呼吸をするように嘘をつき、英国から訪英を拒否されているトランプ大統領の訪日が迫っています。我が祖国、日本の将来を危惧し、当地の状況と日本の安全保障に関して一筆させていただきます。
先ず、北朝鮮の核弾頭ミサイル開発に関してですが、既存の核兵器保有国が自らの核撲滅、削減の努力を怠っている現状を考慮すると、他国に向かって ”持つな、作るな” と脅迫、説教しても、正当性も説得力も見出せません。 実際、トランプは米国の核ミサイル保有数を10倍にしようと提案し、会議の後で、国務長官がテイラーソンはオフレコで トランプの事を ”Moron" (間抜け)と評しました。当地ではその発言がリークされ話題に成りました。無論、日本のマスコミは このニュースを伝えていないでしょう。 既存の保有国が自らの核廃棄、撲滅の方針を実行しない限り、北朝鮮の後続国家は後を絶たないと思います。
次に、トランプに胡麻をすり、寄り添っていれば、守ってもらえるという神話を、これまた嘘つきの安倍晋三が信じている事です。トランプは国連で ”アメリカファースト” ドクトリン声明を発し、他国も “自国ファースト” で考えるよう明言しました。 安っぽい言葉を使って、米国は今まで世界をリードしてきた モラル ハイグラウンドから勝手に飛び降りてしまったと言えます。トランプは彼の取り巻きからは忠誠を強要しますが、自分の保身の為には、平気で忠誠を誓った連中を突き落としています。したがって、トランプが自らの痛みを被って日本を守るというのは嘘、神話だと考えます。
韓国も日本も、ベトナム戦争を実例として復習すれば、傭兵化された南ベトナムがどのような運命をたどったかが浮き彫りになると思います。 東アジアの中東化、アジア人同士の戦争は絶対に避けるべきです。日米軍産複合体の思う壺です。
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七平
at 2017-11-04 02:45
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(2の2)
仮に米国の次期大統領が誠意のある信用できる人物だとしましょう。それでも、米国は北朝鮮のミサイル攻撃から、(核、非核 を問わず)日本を守る事は出来ないと考えます。 多分、米国の威厳を保つ為、仕返しはしてくれるでしょう。しかし、そのような復讐がもたらすものは廃墟と化した、東京と平壌、そして何十万人もの難民騒動です。
なぜ、北朝鮮からのミサイル攻撃から逃れられないのかを立証するため、中学生でもできる常識的な計算をしてみました。東京ー平壌の距離は1285kmです。ミサイルの飛行速度は8km/秒前後ですから、割り算をすると、160秒、言い換えればミサイル発射から2.7分で東京に着く計算です。 実際には、発射後の加速、円弧軌道、大気圏での減速がありますので、その2倍の時間、5.4分を仮定すればよいと思います。
地対空ミサイルの速度は1km/秒、標的距離は20kmとWebに記されています。加速をよくするため、軽量に作られているので、自らの爆発装置はついておらず、直接命中させねばなりません。 言い換えれば、飛んでくる弾丸を弓で射落す様なものです。 ウェブに上げられたビデオには成功例が挙げられていますが、それらは、迎撃と言うより相対速度が低い、追撃に見受けられます。 迎撃の命中率は極めて低いと考えるのが常識です。
日本攻撃にあたっては核弾頭を使う必要もありません。 普通のミサイルを日本海に沿って並ぶ原発に向けて発射すれば、同じ結果になってしまいます。韓国攻撃にあたってはミサイルを使わずとも、国境付近の地上で核爆発を起こせば、北西風が放射性物質を運び、ソウルを覆う事になります。
トランプは日本も韓国も核装備をすればとのコメントを軽々しく口にしましたが、何と無責任なコメントであろうかと、憤りを感じました。
唯一の被爆国として、戦争放棄を誓い平和憲法を掲げる唯一の国として、祖国、日本がモラルハイグラウンドを歩んでくれる事を祈ります。ガンジーの言葉ですが、目には目を歯には歯を実行すれば、皆Blindになってしまう と言い残しています。
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