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しばき隊研究会のお知らせと参加のお願い - 新しい「前衛党」の出現  

しばき隊研究会のお知らせと参加のお願い - 新しい「前衛党」の出現  _c0315619_17530134.jpg昨年末、「来年は二つのことに挑戦したい」と抱負を述べた。二つのこととは、しばき隊研究会とリベラル新党研究会を立ち上げることである。23日に新しい本の『しばき隊の真実』が刊行されるが、その原稿を書きながら、単独の作業では十分な考察と検討が加えられない限界を思い知った。しばき隊について本格的な研究をする仲間を集めたい。知見を仕入れる必要があり、しばき隊を分析する上で有効な視点を見つけるべく有識者と議論を重ねたい。問題意識の一端と言うと、しばき隊と在日というテーマがある。この問題は、在日と共産党という問題に繋がり、戦後の日本政治史の深層に関わる。この問題について、一つの仮説なり構図を描くことができるだろうか。六全協のとき、在日の多くは朝鮮総連に参加し、日本共産党からは離れる動きになり、70年代以降、個人崇拝(スターリン主義)や主体思想のカルト性をめぐって朝鮮労働党と日本共産党は鋭く反発し合う関係となった。ラングーン事件や大韓航空機爆破事件の後は絶交状態となり、88年に赤旗記者が初めて韓国を訪問、98年に金大中と不破哲三が握手という流れへと続く。2002年には北朝鮮拉致事件が表面化して問題となり、共産党は国会で北朝鮮制裁に賛成する立場になった。



しばき隊研究会のお知らせと参加のお願い - 新しい「前衛党」の出現  _c0315619_17540867.jpg 私がしばき隊から暴力を受けるようになったのは、しばき隊の前身である2012年の反原連の官邸前デモの時点からだが、特にその暴力が激烈になったのは、2014年2月の東京都知事選のときからである。2013年夏の参院選以降、ツイッターの世界で、また集会の路上や党本部で公然と、しばき隊と共産党とが癒着して行き、両者がWinWinの関係で相互に勢力を拡大させていることが看て取れた。それと並行して、しばき隊は幾つかの事件を理由に当時No.2だった菅野完を粛清、追放。しばき隊の路線を左にシフトさせて軌道定置する。のりこえねっとの発足が2013年9月。2012年の官邸前行動では、しばき隊(反原連)は交差点角に日の丸を掲揚し、デモ参加者に日の丸の持参を奨励、日の丸はOKだが組合旗はNGだと指令を出していた。言うまでもなく、政治集会で日の丸をシンボルとして誇示するのは右翼の作法である。と同時に、反原発から反在特会へと行動の目標を移したしばき隊において、次第に在日の活動家の影が濃くなる。しばき隊の中で最も血気盛んで、躊躇なく暴言を吐いてくるのは、すなわち戦闘性が際立つのは在日の者で、その特徴が顕著になった。しばき隊の中には二つの要素と背景が窺える。一つは在日でもう一つは共産党だ。

しばき隊研究会のお知らせと参加のお願い - 新しい「前衛党」の出現  _c0315619_17541699.jpgしばき隊(反原連含む)が活動を始めた2012年以降、しばき隊から暴力の被害を受けながら気づいたのは、在日と共産党がしばき隊という集団の中で一つに融合しているという事実だった。簡単に図式を試みれば、朝鮮総連から離れた左の在日が、在特会に対抗するべく新しい活動を起こす組織作りを始め、共産党の活動家と合体して勢力を拡大させたという動きになる。60年前への回帰。この20年、共産党も大いに変質し、イデオロギーの首尾一貫性についての態度的潔癖性がなくなった。左翼世界の法王庁として真善美を統括する力が失せ、イデオロギー上の方針や決定について厳格に責任をとって理論的に総括するということをやらなくなった。WinWinの論理と利益に回収して安易に済ませている。選挙と組織維持が何より優先だから、しばき隊の思想的本質がどうだとか、幹部の履歴や本性がどうだとかの問題は二の次になるのだろう。20年ほど前、久米宏のニュースステーションの特集で、若い在日3世がどんどん日本国籍に帰化している実態が紹介されていて、それが時代の趨勢であり、また若い在日が人生の幸福を熟考した上での選択だという結論が置かれた。あれから時代が変わり、在特会としばき隊が跋扈し、「ヘイト」がキーワードになっている。

しばき隊研究会のお知らせと参加のお願い - 新しい「前衛党」の出現  _c0315619_17543070.jpg在日をめぐる久米宏や司馬遼太郎のマイルドな言説は後退する展開となった。共産党の変質と在日の変容、そうした政治の流れの果てにしばき隊の毒々しい実体がある。これは一つのダイナミックな政治思想史だろう。丸山真男ならそれにどういう言葉(概念)を与えるだろうか。私の直観を大胆に言えば、しばき隊はポスト共産党であり、ポスト朝鮮総連ということになる。在日と共産党は蜜月を回復し、六全協以前に戻った。日本の左翼は昔の姿に戻った。しばき隊がポスト共産党であるという意味は、しばき隊が左翼世界をイデオロギー的に独裁支配する前衛党であるということだ。ツイッターでしばき隊を批判した者はリンチされて血祭りにされる。しばき隊は、彼らを批判する者を容赦せず暴力で殲滅する。私は、しばき隊は40年ぶりに日本の政治に復活した左翼の暴力であると定義したが、革命をめざして大衆を指導する嘗ての共産党 - 暴力のみに正当性を依拠するプロレタリア独裁の前衛党 - の位置にしばき隊が来ている。現実の共産党の方は、永田町に生息する単なる職業野党となり、右の公明党と似たような、老舗の野党官僚の集合となり、人をイデオロギーで教化説得して同志を獲得し、運動体を増殖し推進する革命集団としての実質を失っている。今、しばき隊がそれを取って代わった。

しばき隊研究会のお知らせと参加のお願い - 新しい「前衛党」の出現  _c0315619_17544616.jpg前衛党の役割をしばき隊がリプレイスしている。現在、赤旗新聞、東京新聞、週刊金曜日の3紙誌は、記事の題材も論説も主張もほとんど同じ中身になっている。コラムや意見投稿で登場する人物もほとんど同じ顔ぶれだ。少し前までは、この三つがジャーナリズムとして同じ趣向と姿勢で区別がないという認識はなかった。共産党の機関紙である赤旗と週刊金曜日の間には明確な一線があり、思想的立場の境界が引かれていたと確信する。二つの間には緊張があった。見方を変えれば、従来はそれだけ左翼リベラルに広大な地平があり、生息する生きものが多様で豊穣だったと言えるのかもしれない。その世界が、20年間に次第に右翼に圧迫され包囲されて狭くなり、狭くなる中で一つに溶け合ってしまう事態が起きている。境界が消えて溶け合って一つになった左翼の世界を観察すると、そこには、しばき隊が支配し統治する新世界が出現してしまっている。野間易通や木下ちがやが論壇の名士様として収まり、中野晃一や香山リカや安田浩一や辛淑玉が引っ張りだことなっている風景がある。TWの言論空間では、しばき隊が絶対正義の前衛党として君臨し、野間易通を批判する者は暴力で制裁される恐怖世界が出来上がった。それが当然の日常になり、誰も不思議に思わず、暴力を制止したり異議を唱えない現状になっている。

しばき隊研究会のお知らせと参加のお願い - 新しい「前衛党」の出現  _c0315619_17551353.jpgネット空間を制圧したしばき隊によって、しばき隊への批判は自動的に「ヘイト」と認定され、しばき隊を非難する者には「レイシスト」のレッテルが貼られて袋叩きされて始末される秩序が固まった。これは、20世紀の前半から半ばにかけて、ソ連や東欧諸国の中で起きていた全体主義の恐怖政治と同じである。国内の新聞社や出版社や大学には、しばき隊の精鋭が隠れていて、匿名でツイッター発信をやり、フリーメーソン的に裏で横に繋がって秘密結社的な活動をしている。最近、日本会議についてマスコミが喋々するようになったが、しばき隊は左の日本会議と呼んでよい相似形の性格を持った組織集団と言えるかもしれない。私の認識と理解では、2015年のSEALDs運動を通じて、しばき隊は左翼を一つに統合し、その全体を操縦する司令塔の確保に成功した。左翼の管制高地を占領した。ソ連邦憲法第6条のような、左翼を指導する唯一の力の実権を持った。2016年、しばき隊は沖縄に活動領域を広げ、それまでは特に深い関係がなかった琉球新報と沖縄タイムスを取り込む。このことによって、しばき隊とは独立した左翼の拠点というものが国内から消滅する。そのしばき隊については、マスコミと論壇ではタブーの扱いとなっていて、右翼の新聞や雑誌ですらしばき隊を記事として対象化することがない。しばき隊を言論で解説する者がない。

しばき隊について研究会を発足させたい。しばき隊と在日について、しばき隊と右翼や共産党との関係について経緯と実相を考察したい。しばき隊の個々が過去に起こしてきた事件について検証し、これまでの犯罪行為や違法行為について洗い直して整理した上で、法的な棚卸しを試みたい。しばき隊が言論機関に圧力を加えるメカニズムやノウハウについても調査したい。また、しばき隊の幹部個々の異常な独善性や攻撃性の原因として考えられるところの、家庭環境や生い立ちを辿って人格分析を試みたい。関心のある皆さまの参加と協力をお願いしたい。ご連絡はこちらまで。http://bit.ly/1MWxzIz



しばき隊研究会のお知らせと参加のお願い - 新しい「前衛党」の出現  _c0315619_17553517.jpg

by yoniumuhibi | 2017-03-21 23:30 | Comments(1)
Commented at 2017-03-21 19:39 x
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