インドで考えたこと - インディラ・ガンジー国際空港へANA便で






サインボードを持った現地ガイドを探すべく空港を出ると、恐ろしい数の人間が待ち合わせで並んでいた。深夜の午前2時頃である。到着便は国内外から何便かあり、荷物受け取りのターンテーブルは何台も回っていたが、それでも、一ヵ所の出口で何であれほど人が多かったのか今でも理由が掴めない。インドはどこでも人が無闇に多い。空港の外は霧が立ちこめていた。最初、それを見たとき、北京と同じ排煙のスモッグかと思った。それも少なからずあるに違いない。が、翌朝になって部屋から外を見たとき、それだけが原因ではなく、この地特有の濃霧が主であることが判明した。霧もインドは激しい。

by yoniumuhibi
| 2017-02-08 23:30
|
Comments(3)

久しぶりに失礼致します。
インド旅行、お疲れさまでした。
この時期はインド(デリー)は寒いことでしょう。
私も2011年に約4か月半滞在しましたが、特に1月から2月にかけては、日夜の寒暖の差が激しく風邪を引いてしまいました。
トイレ事情を書かれてましたが、まあ凄いですよね・・。
地方に行くと、コルカタの国立博物館のトイレでさえ、トイレットペーパーが無く、左手でお尻を洗う方式でした。ウォシュレットと思ってじきに慣れましたが・・。笑
インド人の清潔さ、ですが、貧民はいざ知らず、中間層から上は非常にキレイ好きです。各人の家に入るとそこはもう別世界となっています。(まあ長く行っていたので、4軒くらいのお宅にお邪魔しましたが、隅から隅まで本当に綺麗でしたね。そういう家は清掃人を雇っていますが。)
結局自分の家の中だけキレイにして、玄関から外はゴミ箱なのです。とにかくゴミも唾もぺっぺと捨てます。
あの赤い唾は噛みたばこのようで、ビンロウの実を好んで楽しんでいるみたいですが、街中が汚くなります。せっかく新しく建てたビルや商店街もすぐに足元から赤く染まります。自宅であの唾を平気で壁や床に吐く人はいませんね。
いずれにせよ、インドは何だかんだ言ってカーストの国なので、国全体の公共の精神に弱いところがあります。
でも私は大好きな国です。
何だか血が騒ぐ、と言いますか、何かありそう、何か特別なものがあるのではないか?と幻想のようなものに捕らわれます。
ちなみにインド人の多くに「Do you know BEATLES ?」「Do you know Jon Lennon ?」と質問しましたが、ほぼ100%近くが知らなかったです。
インドは、文明は外国から取り入れますが、文化は頑なに取り入れようとしませんね。
ですから街の大きなデパートみたいな所に行っても、ルイビトンとかエルメスとかは見当たらなく、ほとんどインド製の高級サリー売り場みたいなもので占められています。
そうした国を挙げてのオリジナリティーみたいなものに強烈に惹かれます。
あと、余談ですが、デリーには高層ビルはあまり無いですが、隣町のグルガオンが大発展しています。目も眩むようなピカピカのオフィスビルが林立してして、まさにビジネスタウンとなっています。
インド旅行、お疲れさまでした。
この時期はインド(デリー)は寒いことでしょう。
私も2011年に約4か月半滞在しましたが、特に1月から2月にかけては、日夜の寒暖の差が激しく風邪を引いてしまいました。
トイレ事情を書かれてましたが、まあ凄いですよね・・。
地方に行くと、コルカタの国立博物館のトイレでさえ、トイレットペーパーが無く、左手でお尻を洗う方式でした。ウォシュレットと思ってじきに慣れましたが・・。笑
インド人の清潔さ、ですが、貧民はいざ知らず、中間層から上は非常にキレイ好きです。各人の家に入るとそこはもう別世界となっています。(まあ長く行っていたので、4軒くらいのお宅にお邪魔しましたが、隅から隅まで本当に綺麗でしたね。そういう家は清掃人を雇っていますが。)
結局自分の家の中だけキレイにして、玄関から外はゴミ箱なのです。とにかくゴミも唾もぺっぺと捨てます。
あの赤い唾は噛みたばこのようで、ビンロウの実を好んで楽しんでいるみたいですが、街中が汚くなります。せっかく新しく建てたビルや商店街もすぐに足元から赤く染まります。自宅であの唾を平気で壁や床に吐く人はいませんね。
いずれにせよ、インドは何だかんだ言ってカーストの国なので、国全体の公共の精神に弱いところがあります。
でも私は大好きな国です。
何だか血が騒ぐ、と言いますか、何かありそう、何か特別なものがあるのではないか?と幻想のようなものに捕らわれます。
ちなみにインド人の多くに「Do you know BEATLES ?」「Do you know Jon Lennon ?」と質問しましたが、ほぼ100%近くが知らなかったです。
インドは、文明は外国から取り入れますが、文化は頑なに取り入れようとしませんね。
ですから街の大きなデパートみたいな所に行っても、ルイビトンとかエルメスとかは見当たらなく、ほとんどインド製の高級サリー売り場みたいなもので占められています。
そうした国を挙げてのオリジナリティーみたいなものに強烈に惹かれます。
あと、余談ですが、デリーには高層ビルはあまり無いですが、隣町のグルガオンが大発展しています。目も眩むようなピカピカのオフィスビルが林立してして、まさにビジネスタウンとなっています。
0
ツイッターの更新が10日もなかったので、心配しておりました。インドに行かれていたのですね。当方、若き日に藤原新也『印度放浪』が出版された72年から、2度もインドを訪れて、その思い出のままもはや半世紀近くになろうとしています。
やはり1月の夜中1amにデリー空港に着いたと思うのですが、そのひと夜と翌朝までの体験はその後の自分の人生を大きく変えてしまった、と思っています。それまでの小さな島国での生活から突然解放され(外され)その亜大陸にあるすべてを自分の心のなかに受け入れざるをえなかった。
そしてそののべ2ヵ月近くの滞在で確信したことは、その亜大陸国の貧困と死に向かう姿は、半世紀後も数世紀後も、ほとんど変わることがないだろう、ということでした。今回の世に倦むさんの紀行を読んで、そのことを痛感しました。
最近も、アメリカに住むインド出身の若者(多くがIT関連の仕事)と話しますが、かれらは半世紀前の僕の体験のなかのインドを認めようとせず「そのころからインドはとてつもなく変わって、今やそんなひどい貧困を感じさせるものはない」と力説しますが、僕はまったく信用していません。前稿のコメントに書かれているように、南インドを再訪すれば、多少ITのにおいを嗅げるかもしれませんが、それは本当のインドではないと考えます。(僕自身も南インドは大好きですが…)
考えてみれば貧困の問題は、日本でもアメリカでも、比率はともかく世界中どこでも歴然と存在しているわけですが、インドだけがそれを隠さない(隠せない)ということではないでしょうか? 死と貧困を隠蔽しつづける『文明国』の思考が、ネオリベラリズムとグローバル経済をさらにひどい段階に押し上げている気がします。死ぬために歩いてきたヴァナラシの河岸で、いつも遠くを観つめつづけているかれらの哲学的眼差しを、深い畏敬の念で受け入れている自分がいます。
やはり1月の夜中1amにデリー空港に着いたと思うのですが、そのひと夜と翌朝までの体験はその後の自分の人生を大きく変えてしまった、と思っています。それまでの小さな島国での生活から突然解放され(外され)その亜大陸にあるすべてを自分の心のなかに受け入れざるをえなかった。
そしてそののべ2ヵ月近くの滞在で確信したことは、その亜大陸国の貧困と死に向かう姿は、半世紀後も数世紀後も、ほとんど変わることがないだろう、ということでした。今回の世に倦むさんの紀行を読んで、そのことを痛感しました。
最近も、アメリカに住むインド出身の若者(多くがIT関連の仕事)と話しますが、かれらは半世紀前の僕の体験のなかのインドを認めようとせず「そのころからインドはとてつもなく変わって、今やそんなひどい貧困を感じさせるものはない」と力説しますが、僕はまったく信用していません。前稿のコメントに書かれているように、南インドを再訪すれば、多少ITのにおいを嗅げるかもしれませんが、それは本当のインドではないと考えます。(僕自身も南インドは大好きですが…)
考えてみれば貧困の問題は、日本でもアメリカでも、比率はともかく世界中どこでも歴然と存在しているわけですが、インドだけがそれを隠さない(隠せない)ということではないでしょうか? 死と貧困を隠蔽しつづける『文明国』の思考が、ネオリベラリズムとグローバル経済をさらにひどい段階に押し上げている気がします。死ぬために歩いてきたヴァナラシの河岸で、いつも遠くを観つめつづけているかれらの哲学的眼差しを、深い畏敬の念で受け入れている自分がいます。

「コービン2.0」騒動を醒めた目で眺めながら、反エスタブリッシュメント感情をいたずらに煽る派手な戦略ではなく、コービンは彼らしい「BACK TO BASICS」路線で行けと檄をとばしているのがオーウェン・ジョーンズだ。・・・インドの旧宗主国在住の保育士、ブレイディみかこさんが2月8日から新ブログ、「UK地べた外電」を始められたので、一文のみ引用させて頂きました。久しぶりの前回、今回貴下ブログに心躍らされている読者の一人です。何よりご無事で良かったと細君と二人喜んでおります。無能な使者は歓待せよ『六韜』の教えそのままの行政府の長に辟易しつつです。
メールと過去ログ
最新のコメント
今こそ「テニスコートの誓.. |
by 印藤和寛 at 09:18 |
総裁選で石破さんを倒すた.. |
by 人情味。 at 09:29 |
もし山上容疑者が安倍元首.. |
by 人情味。 at 21:23 |
杉田水脈なる人物は論評に.. |
by 住田 at 10:51 |
あれは15年程前.. |
by ムラッチー at 11:27 |
悪夢のような安倍政治から.. |
by 成田 at 13:03 |
ハーバード大学で比較宗教.. |
by まりも at 23:59 |
重ねて失礼いたします。 .. |
by アン at 17:48 |
安倍晋三のいない世界は大.. |
by アン at 13:16 |
今まで、宗教2世の問題に.. |
by さかき at 10:31 |
以前の記事
2022年 08月2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月