生前退位のお気持ちの表明 - 象徴天皇制の理念の見事な説明と説得







天皇がこうして国の制度や法律に口出ししたり、改変の要求をすることは、国政の権能を有しないと規定した憲法第4条に違反するのではないかという声がある。しかし、皇室典範は皇室のあり方を定めたもので、それは天皇と家族の生活や人生に直接関わるものだ。女系女性天皇の問題提起のときも、口火を切ったのは天皇自身で、やむにやまれぬ(雅子妃と愛子内親王の)事情があったからだった。天皇が皇室制度に口出しできないとなると、天皇とその家族は政府の奴隷かロボットということになる。こうした非人間的なあり方を継続することは、今の日本国憲法の精神に反するもので、皇室の制度について天皇が発言する最低限度の言論の自由は保障するべきで、第4条はそのように解釈するべきだろう。

by yoniumuhibi
| 2016-08-09 23:30
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象徴天皇としての務めというのは、つまり現天皇の行ってきた行為すべてを指す。現天皇こそが、「象徴天皇とはどのような存在であるのか」ということを、実際の行動をもって示してきた。
平和を訴え(慰霊の旅など)、弱者に寄り添い(障害者施設や被災者を見舞うなど)、天皇という仕組みが戦前のように利用されることを防ぐ(園遊会での「強制でないことが望ましい」との発言など)。
そのような務めができなければ象徴天皇ではない。自分のしてきた務めが「縮小」されてはならないという意志を示した。
「国民の理解を得られることを切に願っています。」という最後のお言葉の意味は、現政府に対する不信の表れであり、牽制なのだ。圧倒的多数の国民が生前退位に理解を示していることは、メディアの世論調査で既に明らかであり、そのことは天皇陛下もご存知のはずだ。
今回の「生前退位」という問題は、国民統合の象徴たる天皇と、その天皇を象徴として認めている国民との直接的な理解によって決まるのであり、政府などの介在する余地はないということだ。「私は国民の理解だけを求めているのであり、政治家の思惑・理解など必要ない」ということだ。
憲法によって規定されている「象徴天皇」の務めを果たすための生前退位なのだから、憲法を変える必要などない。今回のことを憲法変更のテコにされてはならない。
天皇陛下を利用することだけを考え、陛下に対して敬意を払わないウルトラライトの安倍晋三などに、何かさせてはならない。あの不満そうな顔は何だ?!
帝国憲法の時代に作られた皇室典範を、ほんの少しマイナーチェンジしただけで使い続けているところに問題がある。ダマされてはいけない。さっさと皇室典範を、現憲法にふさわしく直せばいいだけである。
平和を訴え(慰霊の旅など)、弱者に寄り添い(障害者施設や被災者を見舞うなど)、天皇という仕組みが戦前のように利用されることを防ぐ(園遊会での「強制でないことが望ましい」との発言など)。
そのような務めができなければ象徴天皇ではない。自分のしてきた務めが「縮小」されてはならないという意志を示した。
「国民の理解を得られることを切に願っています。」という最後のお言葉の意味は、現政府に対する不信の表れであり、牽制なのだ。圧倒的多数の国民が生前退位に理解を示していることは、メディアの世論調査で既に明らかであり、そのことは天皇陛下もご存知のはずだ。
今回の「生前退位」という問題は、国民統合の象徴たる天皇と、その天皇を象徴として認めている国民との直接的な理解によって決まるのであり、政府などの介在する余地はないということだ。「私は国民の理解だけを求めているのであり、政治家の思惑・理解など必要ない」ということだ。
憲法によって規定されている「象徴天皇」の務めを果たすための生前退位なのだから、憲法を変える必要などない。今回のことを憲法変更のテコにされてはならない。
天皇陛下を利用することだけを考え、陛下に対して敬意を払わないウルトラライトの安倍晋三などに、何かさせてはならない。あの不満そうな顔は何だ?!
帝国憲法の時代に作られた皇室典範を、ほんの少しマイナーチェンジしただけで使い続けているところに問題がある。ダマされてはいけない。さっさと皇室典範を、現憲法にふさわしく直せばいいだけである。
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