細谷雄一のEU主義のバイアス - 再投票は英国の分断を深めるだけ






本来、この製薬メーカーがやるべきだったのは、日本の工場で生産し、欧州に製品を輸出して稼ぐことだっただろう。英国で移民労働力を使うのではなく、優秀な日本人を日本で雇って、日本で製造した薬品を欧州市場で販売することだったはずだ。企業は誰のもので、企業活動はそもそも何のためにあり、何を実現するためにあるのか。人間社会と資本主義はどのような関係で共存するべきなのか。今、そのことが根源から問われている。リーマンショックのときもそうだったが、英国のEU離脱の歴史的事件は、その本質の問題をわれわれに問いかけている。

by yoniumuhibi
| 2016-06-28 23:30
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Comments(5)

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

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底辺層じゃなくて庶民層が統合を嫌っている。病院で何時間も待たされ、学校は移民の子供で溢れかえり予算が増えるわけでもなくサービスは低下、子ども手当を際限なく海外に持ち出す。そんな状況が庶民の目前に展開されている。
日本で考えれば、病院に行けば年寄りで溢れかえり、政府はさらに海外から老人を受け入れるといっているのを、たまに病院を訪れた中学生が長い時間待たされながら見聞きしている状況だ。いい加減にしてくれと思うだろう。
日本で考えれば、病院に行けば年寄りで溢れかえり、政府はさらに海外から老人を受け入れるといっているのを、たまに病院を訪れた中学生が長い時間待たされながら見聞きしている状況だ。いい加減にしてくれと思うだろう。
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おっしゃるとおりです。
私が最近、気になっている記事がこれです。
自民特命委「単純労働者」の受け入れ容認へ
今までも、研修という名目で単純労働に従事する外国人労働者はいたと思いますが、これをリーガライズしようという動きです。
単純労働に門戸を開くというのは、移民政策の大転換を意味します。おそらく、人手不足が深刻な建設現場、介護の現場をも視野に入れた政策ではないかと思います。
人手が足りない、だったら安くて良く働く外国人を使おうというのは、とても安易な方法ですが、一度これを始めると、まるで麻薬のようにやめることができなくなります。
なぜなら、社会全体がもやは移民の労働力抜きでは立ちいかなくなるからです。そして、いずれそれが社会の軋みを生み、大きな代償を払わされることになります。
それがまさにイギリスやアメリカで起きていることではないでしょうか。
移民問題でゆれるアメリカでさえ、単純労働の合法的な受け入れはしていないのです。アメリカの移民政策は、国力増強に役立つ者の受け入れ、すなわちカネがある者(投資家)、学歴の高い者(就労ビザ)、優れた技能をもつ者(スポーツ選手、芸術家、等)が基本です。ただ、これだと安い労働力を渇望する産業界の要望に応えられないので、ボーダーコントロールをわざと無策のまま放置しているのです。(単純労働に従事する移民が、不法のまま放置されていることも大問題なのですが。)
人間の欲にまかせた行き過ぎた資本主義は、とても残酷なものだと思います。一見美しい理念が、実はこういった利益の搾取構造をカモフラージュするものであることを看破しなくてはいけません。ギリシャ債務危機で、人々はEUのうさん臭い一面に気付いたはずだと思います。
日本は一体、どこへ向かって進むつもりですか?労働界は、このトレンドにどういった態度をとるおつもりですか?
私が最近、気になっている記事がこれです。
自民特命委「単純労働者」の受け入れ容認へ
今までも、研修という名目で単純労働に従事する外国人労働者はいたと思いますが、これをリーガライズしようという動きです。
単純労働に門戸を開くというのは、移民政策の大転換を意味します。おそらく、人手不足が深刻な建設現場、介護の現場をも視野に入れた政策ではないかと思います。
人手が足りない、だったら安くて良く働く外国人を使おうというのは、とても安易な方法ですが、一度これを始めると、まるで麻薬のようにやめることができなくなります。
なぜなら、社会全体がもやは移民の労働力抜きでは立ちいかなくなるからです。そして、いずれそれが社会の軋みを生み、大きな代償を払わされることになります。
それがまさにイギリスやアメリカで起きていることではないでしょうか。
移民問題でゆれるアメリカでさえ、単純労働の合法的な受け入れはしていないのです。アメリカの移民政策は、国力増強に役立つ者の受け入れ、すなわちカネがある者(投資家)、学歴の高い者(就労ビザ)、優れた技能をもつ者(スポーツ選手、芸術家、等)が基本です。ただ、これだと安い労働力を渇望する産業界の要望に応えられないので、ボーダーコントロールをわざと無策のまま放置しているのです。(単純労働に従事する移民が、不法のまま放置されていることも大問題なのですが。)
人間の欲にまかせた行き過ぎた資本主義は、とても残酷なものだと思います。一見美しい理念が、実はこういった利益の搾取構造をカモフラージュするものであることを看破しなくてはいけません。ギリシャ債務危機で、人々はEUのうさん臭い一面に気付いたはずだと思います。
日本は一体、どこへ向かって進むつもりですか?労働界は、このトレンドにどういった態度をとるおつもりですか?

日本では、EU礼賛にバイアスのある意見が多数ですので、貴ブログは異色です。 でも、卓見と信じます。
元々、英国では、EU懐疑派が多くて、経済的にも、ドイツ一国偏重が目立つECBへの
批判も強く、ユーロ導入を否定した論理に従えば、早晩、EU離脱を選択するのが理に適う筈です。
その点では、ロジャー・ブートル(Roger Bootle)の「欧州解体」(The Trouble with Europe: Why the EU isn't Working, How it Can be Reformed, What Could Take its Place )は、先見の明がありましたが、この国のEU賛歌合唱の前では、無視されました。
それが証拠に、離脱を選んだのは、何も下層階級・労働者層のみでは無く、地域的には、富裕層・指導層の住まう地域でも離脱選択が見られます。
原理的には、民族と国柄を否定するエリート支配強化で「ドイツ帝国」を盟主に仰ぎ、国・地方を無視するEUの独裁的支配は、何れ破綻するのは、間違いが無いことでしょう。
EUの大陸法的な権力的法制に依る圧制にも、英国民は辟易としていたことでしょう。
ドイツ由来のグリーン礼賛エネルギー政策一辺倒の馬鹿らしさ、杓子定規のEU行政機構の官僚万能の反民主主義的施策の蔓延は言うに及ばず、です。
英国内のスコットランドや北アイルランド等の分離運動では、特に英国が混乱することは無いでしょう。 そもそも、英国南部・イングランドは、それらとは相違した国ですので、分離したければ分離すればそれで良い、となります。
これから、英国は、英連邦諸国との連携を強めることでしょう。 EUの解体が観えて来た今、これら諸国は、何よりも経済的伸長が著しい諸国が揃っていますので。
元々、英国では、EU懐疑派が多くて、経済的にも、ドイツ一国偏重が目立つECBへの
批判も強く、ユーロ導入を否定した論理に従えば、早晩、EU離脱を選択するのが理に適う筈です。
その点では、ロジャー・ブートル(Roger Bootle)の「欧州解体」(The Trouble with Europe: Why the EU isn't Working, How it Can be Reformed, What Could Take its Place )は、先見の明がありましたが、この国のEU賛歌合唱の前では、無視されました。
それが証拠に、離脱を選んだのは、何も下層階級・労働者層のみでは無く、地域的には、富裕層・指導層の住まう地域でも離脱選択が見られます。
原理的には、民族と国柄を否定するエリート支配強化で「ドイツ帝国」を盟主に仰ぎ、国・地方を無視するEUの独裁的支配は、何れ破綻するのは、間違いが無いことでしょう。
EUの大陸法的な権力的法制に依る圧制にも、英国民は辟易としていたことでしょう。
ドイツ由来のグリーン礼賛エネルギー政策一辺倒の馬鹿らしさ、杓子定規のEU行政機構の官僚万能の反民主主義的施策の蔓延は言うに及ばず、です。
英国内のスコットランドや北アイルランド等の分離運動では、特に英国が混乱することは無いでしょう。 そもそも、英国南部・イングランドは、それらとは相違した国ですので、分離したければ分離すればそれで良い、となります。
これから、英国は、英連邦諸国との連携を強めることでしょう。 EUの解体が観えて来た今、これら諸国は、何よりも経済的伸長が著しい諸国が揃っていますので。
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