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教祖の失脚 - 公共敵として市民社会から排除され隔離された野間易通

教祖の失脚 - 公共敵として市民社会から排除され隔離された野間易通_c0315619_13582568.jpg前回、野間易通のアカウントが凍結された理由について、「Twitterアカウントが凍結される18の理由」を紹介しながら検討を加えた。その中の、第16項「誹謗中傷・個人情報漏洩させる行為」に該当した可能性が高いのではないかというのが推論である。記事を上げた後、野間易通が「のりこえねっと」のネット動画に出演、自身のアカウント凍結問題に触れ、裁判所によって仮処分がされた可能性を仄めかしている。もしそうであったとすれば、次のような内情が考えられる。すなわち、リンチ事件の被害者側から裁判所に差止請求があり、二次加害を防止するための緊急措置を講じる訴えが出され、裁判所がそれを認めてTwitter社にアカウント凍結を命じたということだ。事態を説明するキーワードが「仮処分」であれば、凍結の真相はそう考えるのが自然だろう。また、それが事実であったとして、被害者側の対応も正しいし、裁判所の判断も正しいと言える。リンチ事件の証拠が次々と出て、最早それを「右翼のデマ」だと言って逃げられなくなった後、野間易通は被害者をネットでリンチする作戦に切り換え、実名を含む個人情報を晒して攻撃し、子分にもリンチに加わるよう扇動していた。それを止める有効な手立てとしては仮処分申請の方法が最もよい。



教祖の失脚 - 公共敵として市民社会から排除され隔離された野間易通_c0315619_13583650.jpg裁判所に仮処分申請の手続きが起こされたとき、おそらく、静岡地裁の判決文が添付されたことだろう。野間易通による「凪論」の著者への個人情報晒しと誹謗中傷が、プライバシー侵害および名誉毀損の不法行為として認定され、野間易通が敗訴した判決である。控訴審と上告審でも原審が支持されて判決が確定した。にもかかわらず、野間易通は再び同じ手口を使い、別の被害者の人権を侵害する行為に狂奔していた。司法を蔑ろにする悪事も甚だしく、裁判所として看過できない問題として認識されたのだろう。凍結の真相がどうあれ、かくして野間易通はTwの言論空間から閉め出された。隔離された。留置場に入れられたも同然で、ネット市民社会で生きているわれわれに害を及ぼすことのできない、囚われの身に処分された。この事実の意味はとても大きい。Twitter社が利用者のアカウントを凍結するということは、規約違反を犯した者に罰を与えて懲戒することを意味する。野間易通が、この先何週間、何ヶ月、凍結を強いられるか不明だが、この禁止期間というのは、まさしく刑務所での禁固期間と等しいものだ。ネットの中で活動ができない。誰ともコミュニケーションができず、外界とコンタクトがとれない。

教祖の失脚 - 公共敵として市民社会から排除され隔離された野間易通_c0315619_13584893.jpgどうして野間易通がこの境遇になったかというと、ルール違反が咎められ、Twitter社から不適格者だと認定されたからだ。Twコミュニティを運営していく上で危険で害悪な存在として判断され、コミュニティからの(一時的にせよ)排除が決定されたからだ。嘗て、1年ほど前だろうか、野間易通は私を名指しして、あの男は(邪魔だから)排除しましたとTwで豪語していた。しばき隊が「ヘサヨ」として弾劾した幾人かの名前を並べ、しばき隊にとって目障りな有害分子の排除に成功したと勝利宣言していた。その野間易通が、運営するTwitter社によって有害分子と認定され、コミュニティから物理的に排除されたのである。野間易通としばき隊は、自分たちを批判し抵抗する者に対して、パブリックエネミー(公共敵)というレッテルを貼って攻撃し、誹謗中傷、名誉毀損、人権侵害を正当化してきた。私はその標的の筆頭だった。今、公共敵としてTwitter社から処罰されたのは野間易通である。Twitter社だけではない。裁判所(司法)からも不当行為が認定されている。公共の規則を違反し、市民社会のルールを犯し、公権力からペナルティを与えられ、パニッシュメントを課されているのは野間易通の方だ。この男の身勝手な「正義」が否定され断罪された瞬間だ。

教祖の失脚 - 公共敵として市民社会から排除され隔離された野間易通_c0315619_13585817.jpgこの男の暴慢さと佞悪さをディプロイした一味一党が「賊」となった瞬間だ。しばき隊の正統性は失われた。われわれは、今回の野間易通のアカウント凍結の意義を正しく理解するべきだろう。Twitterが日本で普及し、市民生活に定着して4年間、この男ほどコミュニティでトラブルを起こし、人を憎悪し、人を傷つけ、誹謗中傷と個人情報晒しと人権侵害に猛り狂っていた者は他にいなかった。Twitter社による野間易通のアカウント凍結は、しばき隊とそのシンパが自己正当化のために言ってきた屁理屈が市民社会から否定された瞬間でもある。今、一部に、野間易通が刑事告訴されるのではないかとか、捜査機関が動いてTwを証拠保全しているのではないかという噂が流れている。客観的に見て、5月以降の野間易通によるリンチ事件被害者への二次加害の数々は、刑法230条の名誉毀損罪を構成する事実要件となるだろう。リンチ事件は大阪の簡易裁判所で判決が出ていて、加害者のうち2名は有罪の罰金刑を受けている。Mは一方的に暴行され虐待された被害者であり、そして証拠が示すように、辛淑玉が文書が証言するように、まぎれもなく陰惨なリンチ事件であった。言いがかりに等しい理由をつけた組織内部の制裁であり、無抵抗のMに対して3人がかりで1時間も暴行し続けた凄絶なリンチだった。

教祖の失脚 - 公共敵として市民社会から排除され隔離された野間易通_c0315619_13591350.jpgその被害者をネットに引きずり出すことを目論み、実名を晒して挑発し、侮辱と罵倒を浴びせ続けた野間易通の罪は軽視できない。この行為が犯罪でなくて何であろう。被害者の二次被害の傷は大きい。野間易通は刑事告訴されるべきだし、立件起訴されて裁判を受けるのが当然だ。また、野間易通と一緒になって被害者の実名を連呼し、誹謗中傷に加担し続けたしばき隊の子分たちも幇助犯として責めを負うべきだろう。子分の一人の日下部将之は、被害者のリンチ直後の写真を右翼がデモでプラカード利用した点を挙げ、「結局こうやってネトウヨに利用されるんだよ。良かったね、有名になれて」と許しがたい侮辱を言っている。その後の自己の人生に降りかかるリスクを耐え引き受け、受傷写真の公開によってリンチの真実を証明し、開き直る加害者たちを告発したMの重い決断と勇気を思うとき、この日下部将之の不埒な暴言は万死に値するものだ。この左翼の男には人権観念というものがないのか。同じく、下っ端の一人は、「お前いつまでこのクソくだらない揉め事続けんの?チンコついてんならはよおさめろよ。何やってんだほんと」と、言語道断の性的愚弄を言っている。この暴言は、野間易通のアカウントが凍結された後のものだ。カルト集団しばき隊の狂気に呆れて言葉も出ない。

教祖の失脚 - 公共敵として市民社会から排除され隔離された野間易通_c0315619_13592487.jpg重複を恐れず、事実を整理しよう。野間易通は、昨年9月3日、静岡地裁の判決によって「凪論」への個人情報晒しと誹謗中傷が不法行為と認定され、慰謝料20万円の支払命令を受けた。これらの行為を違法性はないと強弁して争った野間易通と神原元の主張は裁判所によって退けられ、本年4月に控訴審で、5月には上告が棄却されて判決が確定した。原告「凪論」が勝訴した。そして、本年6月6日、Twitter社は規則違反者への処罰であるアカウント凍結を野間易通に適用し、コミュニティから野間易通を閉め出した。野間易通は隔離され、これまで暴君のごとく恣に振る舞っていた場所で何も発言できない囚人になった。発言権を奪われた。以上の二つは個別の事案に対する各当局の法的対応の結果だが、これが野間易通の長年の所業に対する審判であり、この男の思想と行動に対する市民社会の評価と結論であることは言うまでもない。野間易通は失脚した。ヘイトスピーチ対策法成立という、現時点で未だしばき隊支持者が多い左翼リベラルの視線から見れば本人が「栄光」の絶頂に達した瞬間に、過去の悪行の累積が災いして転げ落ちる顛末となった。しばき隊内部からは、不自然なほど、アカウント凍結解除運動の声が聞こえてこない。しばき隊の幹部たちは事態の進行を見守りつつ、不吉な運命を予感して沈黙を続けている。

野間易通の隔離と不在が続き、カリスマ教祖の失脚が既成事実となる過程で、しばき隊がどう変容し、しばき隊を擁護してきた左翼リベラルの重鎮たちがどう変貌するか、政治学の視角から観察と分析を続けたい。


教祖の失脚 - 公共敵として市民社会から排除され隔離された野間易通_c0315619_13594384.jpg

by yoniumuhibi | 2016-06-08 23:30 | Comments(3)
Commented by 国民 at 2016-06-09 17:34 x
野間易通、しばき隊に対する恐怖心しかありません。
もし自分だったら、日本国民だったらと思うと恐怖です。
被害者の人権の保護は勿論の事、犯罪者に対しての厳罰を強く望みます。
左翼系メディアの反応も監視していきましょう。
Commented by 平社員 at 2016-06-09 23:39 x
今回の件に関して左翼系メディアはどう反応するかと見ていたら、反安倍・反ネトウヨ急先鋒のリテラがアクロバットな擁護をしています。
その内容が余りにもツッコミ所満載過ぎて、逆にネトウヨ(?)にバカにされている。
野間易通本人を含めて取り巻き連中は、こんな思考回路なのかと考えたら妙に納得がいきました。
Commented at 2016-06-11 00:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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