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犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか

犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか_c0315619_153451.jpgしばき隊リンチ事件の騒動の余波が続いている。李信恵の謝罪文が公開された4月29日、すぐに野間易通が被害者の本名をTwで晒して侮辱、罵倒するという行動に出た。どうしてこんな蛮行をするのか、できるのか、全く理解ができない。相手はリンチを受けて全治三週間の大怪我を負った被害者だ。現実に、府警当局によって被害届が受理され、容疑者3人が取り調べを受けて書類送検されている。刑事事件として被害者と加害者が確定している。現場にいた関西しばき隊のリーダーの李信恵が、直筆の謝罪文を書いて被害者に謝罪している。その犯罪被害者に対して、加害者の側が個人情報を暴露して攻撃を加えるとはどういうことだろうか。人権侵害も甚だしいというか、狂気の人間か、さもなくば暴力団しかできない異常な行動だ。野間易通としばき隊は、この被害者に対して再び熾烈なリンチを加えている。個人情報を晒して徒党で嫌がらせをして小突き回すという手口は、野間易通の昔からの定番の暴力手法で、しばき隊のお家芸として絶えることなく行われてきたが、今回もまたその暴力と虐待が発動された。信じられないのは、しばき隊の顧問弁護士である神原元が、この野間易通のセカンドレイプの暴言を制止しないことだ。



犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか_c0315619_1535683.jpgしばき隊には何人も著名な弁護士がいる。関西には上瀧浩子がいる。「十三ベース事件」の弁護を担当したのも上瀧浩子だろうか。どうして、被害者に対するセカンドレイプの加虐行為を止めようとしないのだろう。弁護士の使命は市民の人権を守ることではないか。あからさまな人権侵害が目の前で行われているのに、どうしてそれを制止するべく動かないのか。どうしてこの蛮行を無視し放置したままでいるのか。野間易通に好き勝手させているのか、被害者に二度目のリンチを加えさせて黙認しているのか、自由法曹団の人権派弁護士がどうしてそのような非道な不作為ができるのか、私には全くわからない。しばき隊の歪んだイデオロギーと身勝手な正義感に恐怖し、絶句して辟易とするのみだ。こんなことを正当化できる弁護士が日本にいるのだろうか。どのような法律論の詭弁術をもってしても、この野間易通の残忍な加虐行為は合理化することはできない。これはまさにセカンドレイプであり、強姦事件を起こした加害者たちが、被害者の氏名と職場を公表し、こいつはデマを飛ばしていると言いふらし、強姦されたのはこいつに理由があったからだと吊るし上げているのと同じだ。そのことが、どれほど被害者を傷つける鬼畜の所業であることか。

犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか_c0315619_154926.jpg今、野間易通とその仲間がやっていることは、日本の右翼が韓国の従軍慰安婦の生き残りの女性たちに行っている卑劣な仕打ちと同じである。セカンドレイプである。元慰安婦たちの証言と告発をデマだと喚き、元慰安婦をウソ吐き呼ばわりして中傷し、慰安婦になったのはおまえの責任だと言い、犯罪被害者である元慰安婦を一方的に悪者にして人格を傷つけ、加害者である自己の責任を無化しようとする、日本の右翼の歴史歪曲と態度と瓜二つだ。右翼による慰安婦攻撃の手口と同じだ。われわれリベラルの市民は、この右翼の異常な狂気と倒錯に呆れつつ、日本人として国際社会に対して恥ずかしく思い、肩身の狭い思いをしながら、右翼の歪んだイデオロギーと歴史認識の詭弁工作を批判してきた。1年半前から現在までの「十三ベース事件」の進行は、皮肉なことに、日本と韓国との間の慰安婦問題とよく似た構図となっていて、政治学的にアナロジーを析出できる現象が見出される。李信恵の謝罪文は、1965年の日韓基本条約に該当するだろう。本来、日本側は、ここで韓国に明確に謝罪をしなくてはならなかったが、その加害責任については明記することを回避した。当時の客観的な経済状況と国際関係において、立場的に日本側が強く、韓国側が弱く、この文面での国交正常化となったのである。

犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか_c0315619_1542128.jpg日韓基本条約の既成事実を根拠として、二国間の歴史認識は決着済みだとか、侵略と暴力の事実はないとか、元慰安婦の主張は不当だとか言い上げ、韓国を非難したり元慰安婦を中傷するのは右翼の常套手段である。今、しばき隊が行っているのは、まさに右翼と同じ方法での事実の歪曲と捏造ではないか。責任否認と自己正当化ではないか。日本側の植民地支配の歴史認識がなく、それへの謝罪と反省の文言のない日韓基本条約は、その後ずっと問題の尾を引き、韓国では新しい条約に改定しようという動きになっている。新しい条約の前文の下敷きは、1995年の村山談話と2002年の日朝平壌宣言が与えている。1995年の村山談話は、1980年代を通じて日本と韓国との間で起きた歴史問題を解決する政治だった。ここで、半ば正式に日本は韓国に対する植民地支配を謝罪した。アナロジーを敷衍すれば、今が1995年の正念場のときかもしれない。謝罪文は、1965年の日韓基本条約と同じく中途半端なものであり、被害者と加害者との真の和解と再出発にとって不具合な内容だったと言える。そのときの政治的思惑が介入して操作されたところの、不自然な「手打ち」の結果だったかもしれない。被害者をいつまでも侮辱し、一方的に見下ろし、被害者を矮小視するしばき隊の自我は、日本の右翼と酷似している。

犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか_c0315619_1543552.jpg野間易通のTwを見ると、一昨年12月の集団暴行には合理的な理由と背景があり、被害者には加害者側を責める立場はないのだという含意が透けて見える。この態度はまさに、藤尾正行とか江藤隆美とか、1980年代から1990年代にかけて韓国や中国に対して歴史認識で暴言を吐いて罷免された閣僚の精神性を想起させるものだ。要するに、侵略(暴行)されたのはおまえの側に問題があったからだという論理であり、植民地支配(リンチ)は必然の成り行きであり、一方的な加害行為ではないという見解である。道理的に、また国際社会の常識において、このような難癖と免責の論法が通用するはずがなく、右翼病が蔓延する日本国内だけで跋扈する悪性のイデオロギーだが、しばき隊が被害者を貶めるために講じている方法は、まさに右翼が中国韓国を貶める際に頻用する言説と同類だということがわかる。ここには、自分たちが絶対に正しいという独善的で狂信的な固執があり、それを正当化するためにはあらゆる詭弁を駆使し、信者を動員して相対的多数を形成し、嫌がらせで示威と脅迫をかければいいとするカルト的な行動様式が看て取れる。しばき隊の手法は、彼らが敵だとする極右と同じであり、「十三ベース事件」をめぐる言動は右翼の中国韓国に対する論理や性癖とそっくり同じだ。

犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか_c0315619_19122943.jpg誰でもわかる幼稚な詭弁のサンプルとして、野間易通が「逮捕者なんか出てないだろ」と言っていて苦笑させられる。捜査において警察が被疑者を逮捕するかどうかは刑事(司法警察員)の判断であり(刑事訴訟法)、逮捕の必要のないときは被疑者を取り調べてそのまま書類送検する。李信恵を含めて3人は書類送検されているのであり、すなわち、2014年12月の暴行傷害事件で立件された被疑者なのだ。なぜこの3人が被疑者として立件されたかというと、被害届を受理して捜査した府警の担当刑事が、取り調べの結果、刑法上の犯罪を構成する要件たる事実があると認定したからである。そうでなければ書類送検などされていない。逮捕者は出てないが被疑者は出ていて、3人が送検され、2人は略式起訴されて有罪判決(罰金刑)を受けた。府警の捜査が確かなものだったとすれば、3人が傷害罪の構成要件を充当させる事実たる犯行を行っている。起訴するかどうかは検察官の裁量の問題であり、加害者として送検された被疑者であっても、被害者が(免責のための)嘆願書を書き、加害者が謝罪文を書くことで、検察が被疑者を不起訴処分にすることは十分にある。私がこの事件の担当弁護士であれば、とにかく、関西しばき隊のリーダーである李信恵を前科一犯の身にすることは絶対にできないから、八方手を尽くして不起訴を勝ち取るべく奔走しただろう。

犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか_c0315619_19124772.jpg刑法に抵触する加害行為を行った者は、少なくともこの事件で3人いる。謝罪文を書き、謝罪文を書いたことを認めた李信恵を、事件の加害者の中から除くのは無理な強弁というものだろう。もう一つ、野間易通を含めてしばき隊が、この事件をリンチではなく単なる暴行事件にしようとする表象操作の工作がある。リンチと暴行とは大違いだ。概念が違う。辞書を引くと、リンチの意味は、「法的手続きを経ないで暴力的制裁を加えること。私刑」とある。暴行の意味は、「暴力を用いて人身に危害を加えること」である。二つの意味は違う。重要なのは、リンチには「制裁」の契機があることだ。制裁の字義も引こう。「法律や規則、また慣習・伝統などの社会的規範に背いた者に対して加えられる懲らしめや罰。また、そうした懲罰を加えること」とある。この事件の全容はまだ解明されていないが、単にその場で偶発的に事故が起きて暴力行為が発生したのではなく、加害者3人の側に被害者を制裁する必要と動機があり、そのために凄絶な全治三週間の深刻な暴行になったことがネット上に漏れ出ている。すなわち、集団統制上の抜き差しならないトラブルがあり、被害者を制裁しなくてはいけない事情があったということだ。したがって、この事件を単なる暴行傷害事件として概念化するのは適当でなく、あくまで集団のリンチ事件として考察するのが正しい認識と言えよう。

この事件はリンチ事件である。しばき隊リンチ事件と呼ぶのが正しい。それにしても、野間易通の蛮行を批判する者がなぜ出ないのだろう。この国に社会正義はないのか。常識と勇気のある者はいないのか。


犯罪被害者の実名を晒した野間易通 - 神原元はなぜ制止しないのか_c0315619_1561235.jpg

by yoniumuhibi | 2016-05-05 23:30 | Comments(4)
Commented at 2016-05-06 00:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 題名のない題名 at 2016-05-06 12:23 x
端からみてると、しばき隊も思想のベクトルが違うだけで行動の程度は過激な極右とたいして変わらないんだけど、あの辺の人ってそういうふうに言われるのを嫌うし、どっちも論を否定するわりには行動を改めませんよね。
Commented by 通りすがり at 2016-05-09 02:34 x
上瀧浩子弁護士は、日本人への差別は差別にならないと発言して批判を受けた方でしょう?
今回の件も、ターゲットが日本人だから何をやっても許されるというスタンスなのでは?
彼らしばき隊は、反差別を言い訳に使っていますが
実態は日本人をターゲットにしたレイシスト集団でしかないと認識しています
日本人を保護対象外にしたヘイトスピーチ防止法案なども進んでいるようですし
このような日本人差別は、これからも増えていくのでは?
Commented at 2016-05-10 12:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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