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李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動

李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動_c0315619_1410411.jpgまた新しい「しばき隊事件」が起きた。そして不本意ながら、またぞろ、その事件の渦中に身を投げ込まれる事態となった。金田一耕助みたいだ。事件は現在進行形だが、発端は一昨日(4/28)発売の週刊実話に、いわゆる「十三ベース事件」と呼ばれるしばき隊のリンチ事件に関する記事が載ったことから始まっている。その情報がTwで紹介され、Togetterに纏められて拡散され、ネットの中で騒ぎになり、私もそれにリンクを貼って案内するTwを発信した。記事の中に次のような部分がある。「一昨年12月、反差別活動にかかわっていたA氏が仲間に言い掛かりを付けられ、全治3週間の重傷を負わされた事件を取材した記者が語る。『この事件は、やよりジャーナリスト賞ライター李信恵氏が加害者でかかわっていながら、周辺が隠蔽工作を図りました。罰金刑が2名に下されましたが、少しの勘違いや思い込みで仲間である人間を半殺しにしてしまう。”反差別活動”は理解できません(略)』。しばき隊の内部で恐ろしいリンチ事件があり、全治3週間の大けがを負った被害者が発生し、そのリンチに李信恵が加害者として関与していた事実が暴露されている。短い記事だが衝撃の事実だ。しばき隊の存亡に関わる問題が書かれている。



李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動_c0315619_14112828.jpgそのような暴行傷害事件と刑事裁判が起きていたということも問題だし、そこに李信恵が関与していたことはさらに看過できない深刻な問題だ。実は、この事件は、かなり早い段階からネット上に情報が漏れ伝わっていた。「十三ベース事件」で検索をかけて調べると、事件の前後の経緯が出てくる。事件当日、2014年12月16日の刻一刻については、2chに書き込みがあり、概略が時系列に整理されている。加害者は、直接暴行に加わった者が3名、見張り役をしていた者が2人いて、2chのタレコミでは、李信恵は最初に被害者を一発殴った者として特定されていた。現場で事件に関与した5人のしばき隊員の中で、指揮命令系統上、最も高い地位にあるのが李信恵だ。その後、被害届が出され、傷害事件として大阪府警に捜査されるところとなり、暴行に加わった3名が書類送検され、うち2名が略式起訴されて罰金刑の有罪判決となった。1名が不起訴処分。不起訴となった被疑者が李信恵だ。この刑事司法上の事実が、昨日(4/28)のしばき隊側の巻き返しと週刊実話の訂正謝罪の伏線となっている。李信恵が具体的にこの事件でどういう役割を果たしたか、それについてはいずれ被害者が正確に証言するときがくるだろうが、刑事事件になったこと、略式判決が出たことは間違いない事実で、その証拠は存在する。

李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動_c0315619_14114297.jpg昨日(4/28)、週刊実話の記事がネットで騒然となった後、夜の10時過ぎになって、突然、週刊実話の編集部がWeb上に「お詫び」を出し、次のように訂正と謝罪の言葉を上げた。「記事中、2014年12月に起きた事件に『やよりジャーナリスト賞受賞ライター李信恵氏が加害者でかかわっていながら』とありますが、李信恵氏が『加害者でかかわって』いたという事実はなく誤りでした。李氏に深くお詫びし訂正致します」。この謝罪訂正文が上がった後、私のTwにしばき隊が猛然と嫌がらせの攻撃を始め、飢えた狼のように狂暴な襲いかかってきて脅迫と罵倒のメンションを放ってきた。皮切りは明治学院大学非常勤講師の木下ちがやで、「デマ記事確定。デマ流布したおまえ、土下座して謝れ」と暴言をTwした。No.3の号令が出て、下っ端のしばき隊員が次々と侮辱と挑発に加わってきた。いつものしばき隊の手口である。「お前もお詫びと訂正はよ」、「デマ記事に乗っかった世に倦む日日、早く謝罪&訂正しようぜ。」「こいつ最低だな。」「ヨニウムもそろそろ開示請求行ってみましょうか。」「デマ流してんじゃねえよ。ゴミ。」「桜井誠同様にデマ拡散かよ。アカウントもブログも閉鎖しろ。」「石井孝明と同じで謝ったら死ぬ病だな。」「はいデマ。拡散したんだから謝罪と訂正。当たり前のことだよ。はよやれタコ」。

李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動_c0315619_14115737.jpg「ヨニウムは名誉毀損で訴えてもいいんじゃないか、もう。」「常識ある大人なら、こういう場合やること分かるよな。それとも「しばき隊」に屈したくないのか?」週刊実話の情報をTwで紹介したのは私だけでなく、数十人いたと思われるが、しばき隊の侮辱・罵倒・脅迫の攻撃が集中したのは、なぜだか私一人だった。そうしているうち、被害者に近いところから私のところにメールが届き、これが正真正銘の証拠だということで、李信恵が被害者にあてて書いた直筆の謝罪文が送られてきた。謝罪文の存在は、これも確かどこか2chあたりで出ていたような記憶があるが、現物を見たのは初めてで驚かされた。直筆の謝罪文は7ページの長さで、冒頭、「□□□□様」と宛名があり、「今回、このような事態になって申し訳なく思っています」から始まって、「本当に申し訳ありませんでした」で結ばれている。日付があり、本人の署名捺印が付されている。事件発生から2か月後の2015年2月3日に書かれたものだ。内容は、事件の経緯についての本人の目からの簡単な整理と、事件を起こしてしまった動機についての本人の内省がある。仲間内での当時のトラブルの状況や、本人がそのとき酒に酔っていたことなどが言い訳として書かれている。第三者で門外漢の私から見れば、まさに生々しい物的証拠そのものだ。

李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動_c0315619_14121022.jpg李信恵の息遣いが伝わってくる。謝罪文の内容は、事実認識において真実と若干ズレがあり、本人が手を出したことが書かれてないが、何度も謝罪と反省の言葉を述べていて、謝罪文の形式は十分に満たしている。おそらく、弁護士が査閲した上で入念に言葉を選んだものなのだろう。直接の加害者3名のうち、2名の男は有罪罰金刑の判決と処分になり、(現時点で2人の)謝罪文の存在は確認されていない。李信恵の謝罪文だけがあるということは、結果的に不起訴にはなったものの、事件における李信恵の責任が大きく、この事件の中心人物であったからだろう。関西における反在特会街頭行動のリーダーが李信恵で、当然、事件の責任者の立場になる。状況的に考えると、どうして下っ端の2名が起訴有罪で、李信恵が不起訴なのか首を傾げるが、「反ヘイト」の運動のリーダーであり、岩波の「世界」(2014年11月号)にも登場した李信恵を前科一犯の身にするのは忍びなく、弁護士が検察官に働きかけ、検察の裁量(お目こぼし)を得たのではないかと想像する。この謝罪文を被害者に提出した後、李信恵はTwとFBの更新を停止していて、そのことが謝罪文の中にも書かれている。6ページ目の文面に、「反省の気持ちを表すため、ツイッターとフェイスブックも休止しました。また新規での講演を引き受けないことにしました」とある。

李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動_c0315619_14122422.jpg不起訴になったという事実があり、おそらく、しばき隊側はこの司法事実を最大限利用して、それを根拠にして、記事中の「加害者でかかわって」の表記に目をつけ、難癖をつけ、週刊実話の編集部に抗議して訂正を迫ったのだろう。無論、こんな芸当ができるのは弁護士と国会議員くらいしかいない。しばき隊の巻き返しは電光石火で素早かった。舌を巻くほどの迅速さで、見事に週刊実話の記事を覆して「デマ記事」にし、この情報を週刊実話に漏らした側の思惑を挫いて政治を転覆させた。しばき隊の実力に恐れ入る。しばき隊、恐るべし。週刊実話は、週刊実話らしい「ジャーナリズム」のクォリティを存分に発揮し、しばき隊の圧力に簡単に屈服した。編集長があっさり訂正に応じた。第三者の目でヴェルトフライハイトに客観評価したとき、昨日(4/28)一日のしばき隊の政治は見事であり、果敢であり、流石にしばき隊だと感服せざるを得ない。仕切って動いたのは神原元だろうか。拍手を送りたい気分だ。絶妙の切れ味。起死回生の延髄切り一閃。政治はこうじゃないといけない。李信恵の岡山での悶着が尾を引き摺っている局面で、「ヘイトスピーチ法案」の問題が佳境のときであり、この週刊実話の暴露記事はしばき隊にとって迷惑千万で、下手をすれば致命傷になる一撃だから、力業でこれを粉砕して世論への影響をゼロにしなくてはいけなかった。

李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動_c0315619_14143413.jpgだが、しばき隊に言わなくてはいけないことは、真実は覆せないということである。しばき隊にどれほどの大義や正義があっても、クロをシロにすることはできず、真実をデマだと捏造することはできない。李信恵には、自身の名誉を守るためにも、正直に事実を明らかにして欲しい。丸山真男の『「君たちはどう生きるか」をめぐる回想」』の中に、次のような一節がある。「けれども『君たちは・・・』の叙述は、過去の自分の魂の傷口をあらためて生々しく開いて見せるだけでなく、そうした心の傷つき自体が人間の尊厳の楯の半面をなしている、という、いってみれば精神の弁証法を説くことによって、何とも頼りなく弱々しい自我にも限りない慰めと励ましを与えてくれます。パスカルの有名な言葉にはじまる「人間の悩みと、過ちと、偉大さについて」と題する「おじさんのノート」(第七章)は、その凝縮です。自分の弱さが過ちを犯させたことを正面から見つめ、その苦しさに耐える思いの中から、新たな自信を汲み出して行く生き方です」(岩波文庫 P.321-322)。李信恵には、この丸山真男の言葉を噛みしめてもらいたい。ここでの李信恵の態度と行動は、大袈裟に言えば民族の名誉がかかった歴史的なものであり、苦難の道を歩んできた在日の人々が天国から見守っているものだ。弱い者、虐げられた者が尊厳を取り戻すとはどういうことか、虐げられた者が人間の尊厳に光を照らすということはどういうことか、李信恵には考えてもらいたい。

ウソを言ってはいけない。どこまでも高潔な生き方をせよ。


李信恵の謝罪文としばき隊のリンチ事件 - 「週刊実話」の記事訂正騒動_c0315619_14144978.jpg

by yoniumuhibi | 2016-04-29 23:30 | Comments(6)
Commented at 2016-04-30 01:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-04-30 07:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-04-30 18:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by otto1920 at 2016-05-01 15:38
この李信恵といい、野間といい、しばき隊やSEALDsのたちの悪いゴロツキが凄く在日のイメージ悪くしてるよね。
自分達は力を誇示して思い通りになれば満足なだけのクズだから気づいていないけど、在日はみんなこういう人間と関係のある面倒な人種だってイメージが定着しつつあるよ。
Commented by 題名のない題名 at 2016-05-01 17:58 x
客観的視点で社会運動を分析評論するサイトやブログはすくないため非常におもしろく読まさせて頂いてます。屈服せずに頑張ってください
Commented by 保守的な一読者 at 2016-06-06 22:20 x
時折、立ち寄らせていただき、
その度、興味深く拝読しております。

しばき隊関連の記事を読むたびに思うのは、
貴方の様な真っ当なリベラルが主流にならず、
逆にしばき隊の様な集団が脚光を浴びるのは、
何故なのかということです。

しばき隊の低劣さよりも、
そのことの方が深刻なように感じます。


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