トランプ現象への視座 - 低所得層が40%になった米国のデスペレート








以上、トランプ現象について、(1)米国のカタストロフとしての期待感と、(2)8年前とは一転したように見える共和党支持者の経済窮迫とそれへの内在の視線と、(3)政治における粗暴的態度の普遍化という3点を考えてみた。

by yoniumuhibi
| 2016-03-02 23:30
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Comments(2)

トランプ旋風の背後にあるものを、よくぞ言ってくださいました。マスメディアの報道は、トランプの暴言をネタに反トランププロパガンダと化しており、それが何故民衆に指示されるのかという背景まで報道することはありません。トランプの暴言はまさに、不法移民や中国からの安い製品に仕事を奪われた失業中の白人ブルーカラーのおっさんが、安い酒片手にぶちまける不満そのものであり、それを真摯に受け止めてこなかった既存の政治への怒りでもあります。
マスメディアのみならず、欧米諸国の政治家にとってもトランプ旋風はやっかいなこと、自分たちの既得権益を侵すかもしれないTheatであるのはまちがいないと思います。だから、暴言をあげつらい、何とか排除しようとする。
でも、考えてみてください。今回の大統領選にバーニーと、トランプがいなかったら何と退屈なことか。ヒラリー、ルビオ、ブッシュ(早々に消えてくれてよかった)、一体誰に入れればいいんですか。この人たちの一体誰が、我々、庶民の為に働いてくれるのですか。どれも同じじゃないですか。
残念ですが、民主党の候補はヒラリーになります。さて、バーニー支持者の票はすんなりヒラリーに行くだろうか。私はバーニー支持ですが、ヒラリーに入れるくらいならトランプに入れる。ヒラリーが大統領になったって、どうせ何も変わらない。
バーニーとトランプ、左と右ですが、主張には不思議と似通うものがあることに、皆さん気づいているだろうか。国内産業の立て直し、中低所得者層への保護(減税、教育費無償化、薬価コントロール、等)、反TPP、海外への派兵への消極性。ヒラリーが大統領になっても、泥沼化したテロ戦争は続くけど、トランプになったら、どうだろう。ロシアと協調して何かよい方向に変化するだろうか。
最近、昨年度の納税をした。納税額を見て、ため息が出た。こんな貧乏人から搾りとらずに金持ちからもっととってくれ。自分が収めた税金の何パーセントかが、軍事費に使われ、対テロの名目のもと、軍事産業にながれ、議員の懐に入るかと思うと、腹が立つ。軍事費にまわされる数パーセント分の納税を拒否したい気分だ。そのカネを、まともに食べられない子供への給食にでもまわしてやりたい。
マスメディアのみならず、欧米諸国の政治家にとってもトランプ旋風はやっかいなこと、自分たちの既得権益を侵すかもしれないTheatであるのはまちがいないと思います。だから、暴言をあげつらい、何とか排除しようとする。
でも、考えてみてください。今回の大統領選にバーニーと、トランプがいなかったら何と退屈なことか。ヒラリー、ルビオ、ブッシュ(早々に消えてくれてよかった)、一体誰に入れればいいんですか。この人たちの一体誰が、我々、庶民の為に働いてくれるのですか。どれも同じじゃないですか。
残念ですが、民主党の候補はヒラリーになります。さて、バーニー支持者の票はすんなりヒラリーに行くだろうか。私はバーニー支持ですが、ヒラリーに入れるくらいならトランプに入れる。ヒラリーが大統領になったって、どうせ何も変わらない。
バーニーとトランプ、左と右ですが、主張には不思議と似通うものがあることに、皆さん気づいているだろうか。国内産業の立て直し、中低所得者層への保護(減税、教育費無償化、薬価コントロール、等)、反TPP、海外への派兵への消極性。ヒラリーが大統領になっても、泥沼化したテロ戦争は続くけど、トランプになったら、どうだろう。ロシアと協調して何かよい方向に変化するだろうか。
最近、昨年度の納税をした。納税額を見て、ため息が出た。こんな貧乏人から搾りとらずに金持ちからもっととってくれ。自分が収めた税金の何パーセントかが、軍事費に使われ、対テロの名目のもと、軍事産業にながれ、議員の懐に入るかと思うと、腹が立つ。軍事費にまわされる数パーセント分の納税を拒否したい気分だ。そのカネを、まともに食べられない子供への給食にでもまわしてやりたい。
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◆ スーパーチューズデイに、バーニー・サンダースが行なった地元ヴァーモントでの勝利宣言は、撤退はしないと明言しているものの、ほとんど撤退宣言のように遥かな言語に聞えてきました。Bernie: All of you know, this campaign is not just about elcting a president , it is about TRANSFORMING AMERICA…
◆ それでも、これからもつづくサンダースによる(あるいはそのまえに民主党に撤退させられたローレンス・レッシグによる)行きすぎた資本主義を是正する理性的な提案がなされたことは、今後のアメリカがトランスフォームする大きな道筋をつけたと思います。
かたや、まったく理知的でないコメディアンのトランプが残り、ウォール街と蜜月のクリントンと闘うことになると、まことに金権アメリカ政治の象徴で、笑顔どころかなみだが出てきます。トランプは言動は支離滅裂ですが、ご指摘の新しい共和党層が、低所得者の方向に大きく変化しつつあるのは事実です。民主党層の20%をトランプが切り崩しているというデータもあります。
◆ 人生の半分以上を過したことになるアメリカにいても、大統領選になると、いまだに移民の目から見た「宗主国の王様選び」みたいな感じになります。
◆ いままで唯一面白かったのは、世に倦むさんと応援しあった8年前のオバマ=ヒラリーのデッドヒート(2008年)。結局オバマは8年でほとんどなにもできなかったけど、大統領選の度に(バーニーなどの)必ず現資本主義を変える提案が出てくるところに、アメリカの凄みだけは感じています。
◆ くらべて、日本の政治には、いまの資本主義を少しづつでも動かしていくという気概など、ゼンゼンみえません。理念の完全欠如。
◆ それでも、これからもつづくサンダースによる(あるいはそのまえに民主党に撤退させられたローレンス・レッシグによる)行きすぎた資本主義を是正する理性的な提案がなされたことは、今後のアメリカがトランスフォームする大きな道筋をつけたと思います。
かたや、まったく理知的でないコメディアンのトランプが残り、ウォール街と蜜月のクリントンと闘うことになると、まことに金権アメリカ政治の象徴で、笑顔どころかなみだが出てきます。トランプは言動は支離滅裂ですが、ご指摘の新しい共和党層が、低所得者の方向に大きく変化しつつあるのは事実です。民主党層の20%をトランプが切り崩しているというデータもあります。
◆ 人生の半分以上を過したことになるアメリカにいても、大統領選になると、いまだに移民の目から見た「宗主国の王様選び」みたいな感じになります。
◆ いままで唯一面白かったのは、世に倦むさんと応援しあった8年前のオバマ=ヒラリーのデッドヒート(2008年)。結局オバマは8年でほとんどなにもできなかったけど、大統領選の度に(バーニーなどの)必ず現資本主義を変える提案が出てくるところに、アメリカの凄みだけは感じています。
◆ くらべて、日本の政治には、いまの資本主義を少しづつでも動かしていくという気概など、ゼンゼンみえません。理念の完全欠如。
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