ある被曝体験記 - 紹介 - 読者の方からお寄せいただいた予備役兵の手記









今にして思うと、知らないこと程怖いことはない。原爆被災の影響が50年経った今もなお、身体を蝕み続け病気を発生させている。その当時、このことが解っていれば果たしてこのような作業に従事しただろうか。知らずに無理矢理やらされていたのだ。やるとしても、こんなやりかたではしなかったのではないか。いずれにせよ、今後こうした戦争、または放射能汚染による被害が起こるような事態は決してあってはならない。かわいい子どもや孫達、またその子どもたち、永遠に続く子孫達に私達のような経験は決してさせてはならないと思う。短い文章の中では被曝の実態はとても書ききれないが、受けた心の傷は今もずっしりと残っており、口には出さねど恨み続けたいと思っている。どのように世代は代わろうとも、こうした事実は忘れることなく子々孫々にいたるまで語り継いで欲しい。これが私の願いである。

by yoniumuhibi
| 2015-08-06 23:30
|
Comments(10)

8月6日から2週間の、広島の光景と臭いなど、なにもかもがそのまま、自分がその場にいたかのように浮かんできて、文章一言一言に目が釘づけになって、読み終えた後、しばらく動けませんでした。たとえば「悲惨」、などといった形容詞ではとても説明できない、原爆の現実を語って教えてくださり、ありがとうございました。印刷して周囲に配ります。
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上のコメントの者です。複製できないとのコメントを確認していませんでした。印刷はせず、周囲の人には、このサイトをみるように勧めます。すみません。

億万が一、許されるのであれば、投稿された内容をいつもお願いしている翻訳会社に持ち込み、何か国語かに翻訳してもらいたいと思いました。名古屋在住の中国人の方が始められた老舗翻訳通訳会社です(無論、そんな勝手な真似はいたしません)。残念ながらデモにくっついて歩くことか、それくらいのことしか私にはできないからです。形容し難い重い記事(投稿)に接してなお、安倍は口をゆがめ、首を振るでしょう。「アジアを解放するための、言わば、言わば、言わば、ひとつのプロセスであったと、そのような認識、をいたしておるわけでございます。こうならないためにも・・・」。寄稿なさったお方の形容し難いお志は何としても引き継がなければ。

ご体験談を有難うございました。
差支えなければ、最後に触れられていた原爆放射能によるお身体の不調、諸症状も知りたく思いましたが、きっとお身体が思うようにならず断念されたことなどの悔しい思い、また差別などの苦しみもおありだったことでしょう。いまなお口をつぐんでおられることが、苦しみの深さの証しだと、推察いたします。
差支えなければ、最後に触れられていた原爆放射能によるお身体の不調、諸症状も知りたく思いましたが、きっとお身体が思うようにならず断念されたことなどの悔しい思い、また差別などの苦しみもおありだったことでしょう。いまなお口をつぐんでおられることが、苦しみの深さの証しだと、推察いたします。

簡単には言葉が見つかりません。読んでいる間中、目の前にヒロシマがありました。
70年前のこれだけの重過ぎる記憶を、これほど微視的に、生々しく精緻に書き表さずにはおれなかった筆者の当時から今日までのお気持ちを思うと、暗然とします。5段落目に出てくる隊長の「訓示」の言葉、放射能の恐さを知らぬが故の勇ましさが哀れでなりません。そしてにわか仕立の隊員となった人々の、実直な働きようもまた…。
小学校の頃、毎夏歌っていた「原爆許すまじ」。4年生でしたか、講堂で見た映画「裸足のゲン」。暗く重々しい曲の旋律は子供心に不気味で、また昨今、子供には残酷すぎると言われる名作漫画の実写版を見せられ、凍りついた記憶も蘇りました。
戦争とはかくも無惨なもの、経験された方々が存命の間に再び、などという血迷い事はよもやこの国は… そう、長いこと安心しきっていたのは間違いでした。今こそ皆がもう一度、いや何度でも、いつでも、この方の書かれたような真実の記憶に向き合い続けなければいけない。9条を守るという意志も、そこから始まるべきだという思いを強くしました。大変貴重なご証言、有難うございました。
70年前のこれだけの重過ぎる記憶を、これほど微視的に、生々しく精緻に書き表さずにはおれなかった筆者の当時から今日までのお気持ちを思うと、暗然とします。5段落目に出てくる隊長の「訓示」の言葉、放射能の恐さを知らぬが故の勇ましさが哀れでなりません。そしてにわか仕立の隊員となった人々の、実直な働きようもまた…。
小学校の頃、毎夏歌っていた「原爆許すまじ」。4年生でしたか、講堂で見た映画「裸足のゲン」。暗く重々しい曲の旋律は子供心に不気味で、また昨今、子供には残酷すぎると言われる名作漫画の実写版を見せられ、凍りついた記憶も蘇りました。
戦争とはかくも無惨なもの、経験された方々が存命の間に再び、などという血迷い事はよもやこの国は… そう、長いこと安心しきっていたのは間違いでした。今こそ皆がもう一度、いや何度でも、いつでも、この方の書かれたような真実の記憶に向き合い続けなければいけない。9条を守るという意志も、そこから始まるべきだという思いを強くしました。大変貴重なご証言、有難うございました。

胸がつまって、言葉にならない。たった8日間の出来事だが、全ての感覚と思考を停止させなければとても生きていけなったろう。モノのように積み上げられた亡骸を前に、僧侶がせめてもの読経をする姿に、ギリギリの人間の尊厳を見たようで、涙がでてきた。この8日間、筆者のその後の人生にどんなに重くのしかかったことか。筆者が広島入りしたのは、原爆投下の6日後だが、筆者の体も被爆によって蝕まれているということか。今、どうしておられるのだろう。決してスムーズに筆が運んだわけではないだろう。50年間、胸の奥深く、かたく閉ざした記憶、それでも絶対に風化しない記憶だったに違いない。
この方の人生の重さに比べて、安倍チルドレンの「軽さ」に唖然とする。一体、どういうことか。どういう教育を受けてくれば、武藤某のような若者になるのか。国会議員の前に、一人前の成人としておかしくないか。教育とは、一流大学へ入れることではなく、例えば、このような先人の体験したことを、真摯に受け止め、素直に涙できる人間の心を育てることではないか。
常々梅さんが言っておられる、議員にも最低限のテストを課す提案に付け加えたい。候補者にこのような課題文書を与え、小論文を書かせる。それを候補者が読み、投票の際の参考にする。この方の貴重な体験談、あの武藤某が読んで書いた小論文、是非読みたい。
この方の人生の重さに比べて、安倍チルドレンの「軽さ」に唖然とする。一体、どういうことか。どういう教育を受けてくれば、武藤某のような若者になるのか。国会議員の前に、一人前の成人としておかしくないか。教育とは、一流大学へ入れることではなく、例えば、このような先人の体験したことを、真摯に受け止め、素直に涙できる人間の心を育てることではないか。
常々梅さんが言っておられる、議員にも最低限のテストを課す提案に付け加えたい。候補者にこのような課題文書を与え、小論文を書かせる。それを候補者が読み、投票の際の参考にする。この方の貴重な体験談、あの武藤某が読んで書いた小論文、是非読みたい。

拝読させていただいた書簡、実話である事がありありと伺えます。そこには、一抹の脚色も誇張も伺えず、断片的な記憶の中から、目撃された凄まじい状況が伝わってきます。私の祖父の妹は広島市内でオートバイ販売店を経営していた家に嫁いだのですが、原爆の投下地に近い所に、店も住まいもあったのでしょう。娘2人も含め、家族全滅となったと聞いています。 このような記事を読むに付け、皆、苦しむ事無く瞬時の安楽死であった事を祈ります。私自信は昭和27年生まれで、戦争を知らない世代と自覚していたのですが、現代の若者に比べると戦争の実話を聞く機会は多くあったようです。 祖父は満鉄勤務の経験がありましたし、父は関東軍、母も将校の妻として同伴を許され、両親は終戦を満州で迎えました。日本に戻る途中には生大豆を水で柔らかくして、飢えをしのいだ、血便がでて、もうだめだと思う時もあった等の断片的な話は聞いていました。父から聞いた日本の軍隊内での”いじめ”の話は私の幼心に深く印象に残っています。ある時、父は余りに酷い”いじめ”を見て、目に余って止めた事があった、気になって翌日、調べたらいじめられていた人は”病死”と報告されていた、と聞き覚えています。 実話を離れて、私の印象に残っているのは、高校時代に読んだ、”人間の条件”です。特に日本の軍隊内でのいじめの描写は父の実話を連想させます。日本のマスコミは政府の圧力に屈して御法度扱いの映画として放映しないかもしれませんが、Youtubeにその映画がUploadされています。私の祖父や両親が経験した満州の様子を端的に伝えているのではないでしょうか。https://www.youtube.com/watch?v=9dezkOs9jCQ&list=PLUtT8G742LZvqlGxT9IcylDpWTzzv7oE_ 戦争 はとても美化できるような代物ではありません。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

全ての武器は残酷だが核兵器の残酷さは桁が違う。
長崎原爆忌での被爆者谷口さんの訴えは魂からの訴えであることがよくわかり聞いた人ほとんど(世の中には例外的に変な人もいる、ネット上ではそういうのが大きな声でがなり立てている)が心えぐられる思いで聞いたことであろう。よく今まで生きてくださった。この事実を世界に伝えるために谷口さんは生きてこられたのだと思った。
ついこの間まで日本の右傾化は留まる事を知らず、悲惨な戦争体験を語ることすら反日と糾弾されんばかりの勢いだった。よく覚えているが2010年NHK朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」で水木しげる先生ご自身の実体験を放送した回が放送された時ネット上で狂ったようにウヨどもがNHK批判をやっていたものだ。水木先生がドラマの主役級の話ならば「徴兵され南方に行って片腕を失う重症を負った」というエピソードは避けて通れないものであろうに。別にイデオロギー的に声高に反戦を訴えるというものでもなかったのに、単なる戦争に行った人の経験談すら「反日」と徹底的に糾弾されるものだったのだ、本当に恐ろしい時代であった、まだ完全には抜けていないが。
その結果安倍政権が誕生し、メディア弾圧を好き放題やらかして、日本を攻撃していない国に出かけていって戦争するというとんでもない法案を出してくるまでになった。が、さすがにそこまでやると国民は目覚めたようだ。護憲派が過半数になってしまったというニュースは安倍を傀儡に仕立てて日本を戦争ができる国にしようとしたチームの負けだ。巻き返しは当然あるだろうが、私たちも負けてはならない。
今年の夏は平和についていっぱい考えた。そして憲法九条がある国に生まれた幸せを思う。基本的人権の尊重も・・この何十年何と幸せな国であったろうか、日本は。これからもずっとこの幸せな国でありたいと心から願う。
長崎原爆忌での被爆者谷口さんの訴えは魂からの訴えであることがよくわかり聞いた人ほとんど(世の中には例外的に変な人もいる、ネット上ではそういうのが大きな声でがなり立てている)が心えぐられる思いで聞いたことであろう。よく今まで生きてくださった。この事実を世界に伝えるために谷口さんは生きてこられたのだと思った。
ついこの間まで日本の右傾化は留まる事を知らず、悲惨な戦争体験を語ることすら反日と糾弾されんばかりの勢いだった。よく覚えているが2010年NHK朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」で水木しげる先生ご自身の実体験を放送した回が放送された時ネット上で狂ったようにウヨどもがNHK批判をやっていたものだ。水木先生がドラマの主役級の話ならば「徴兵され南方に行って片腕を失う重症を負った」というエピソードは避けて通れないものであろうに。別にイデオロギー的に声高に反戦を訴えるというものでもなかったのに、単なる戦争に行った人の経験談すら「反日」と徹底的に糾弾されるものだったのだ、本当に恐ろしい時代であった、まだ完全には抜けていないが。
その結果安倍政権が誕生し、メディア弾圧を好き放題やらかして、日本を攻撃していない国に出かけていって戦争するというとんでもない法案を出してくるまでになった。が、さすがにそこまでやると国民は目覚めたようだ。護憲派が過半数になってしまったというニュースは安倍を傀儡に仕立てて日本を戦争ができる国にしようとしたチームの負けだ。巻き返しは当然あるだろうが、私たちも負けてはならない。
今年の夏は平和についていっぱい考えた。そして憲法九条がある国に生まれた幸せを思う。基本的人権の尊重も・・この何十年何と幸せな国であったろうか、日本は。これからもずっとこの幸せな国でありたいと心から願う。

昔広島に住んだことがあり、八丁堀も紙屋町も福屋百貨店も良く知っている。福屋はそごうや三越より良いものが揃っているということでお気に入りの百貨店だった。日銀は広島アンデルセンだろうか、広島アンデルセンは旧日銀の建物だったと聞いていた。私が知っている光景はもちろんこんな地獄絵図ではなく平和で豊かな広島だった。広島アンデルセンは当時は東京にもないくらいの日本一と言って良い垢抜けたベーカリーだったはず、石造りの建物は元々は旧日銀の建物だったと聞きヨーロッパを思わせるような佇まいで、そこのレストランのシェフはローマ法王の食事も担当したと聞いた。
それはバブル真っ最中の思い出でその数十年前の地獄絵を思えば複雑な気持ちになる。しかしやはり広島は8月6日の8時15分になれば静かな祈りに包まれる町だった。
様々なことを思い出す記事ありがとうございます。
それはバブル真っ最中の思い出でその数十年前の地獄絵を思えば複雑な気持ちになる。しかしやはり広島は8月6日の8時15分になれば静かな祈りに包まれる町だった。
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