希望の光となった「大阪都構想」否決 - 衆愚政治と独裁政治の果ての挫折






日本維新の会は、江田憲司が代表を辞任する意外な顛末となったが、橋下徹が政界引退を表明した以上、政党として活動を継続するのは困難だろう。解党するしかなく、家出組が民主党に出戻るしかない。橋下徹が政界から引退することは - まだ本当に引退するかどうかは不明だが - 維新の党だけでなく、大阪維新の会も組織の終止符を打つということを意味する。今、大阪維新の会の議員たちは、次の引っ越し先探しで大忙しだろう。

by yoniumuhibi
| 2015-05-18 23:30
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Comments(7)
わが故郷、大阪の惨憺たる状況の回避に安堵し、さらにその土地に強く残る衆愚性を弾劾します。なんとも騒がしいTVバラエティー番組そのままの7年でした。この記事のカット写真に集められた怒鳴り漫才師のような表情をよくご覧ください。売春街の少女の足抜けを阻むという生業だった弁護士が、漫画のように府知事にまで上り詰め、やっと今回の蹉跌となったことを歓迎します。
次はさらなる衆愚の結果である国政の長を追い出す番です。
この記事に引用されているウォルター・バジョットの「イギリス憲政論」のなかの言葉に嵌っています。<民衆は、自分自身に対する批判を決して聞こうとしない。民主主義は、恐ろしい破滅を味わないかぎり、民主主義が打ち負かした体制へ復帰しようとはしない。なぜなら、そうすることは、自らが劣っていることを容認することになるからだ。民主主義は、ほとんど耐えがたい不幸を経験しないと、自らが劣っていることを決して信じない。>
150年前の立憲君主制時代の言葉なので、多分に差別的ですが、無教養な下層階級には政治の分かりやすさが必要であるとして、政治に演劇性と威厳をもたらす君主制の意義が強調されています。ポピュリズムの蔓延する現代民主主義の病理の原点がここにあると思います。…続…
次はさらなる衆愚の結果である国政の長を追い出す番です。
この記事に引用されているウォルター・バジョットの「イギリス憲政論」のなかの言葉に嵌っています。<民衆は、自分自身に対する批判を決して聞こうとしない。民主主義は、恐ろしい破滅を味わないかぎり、民主主義が打ち負かした体制へ復帰しようとはしない。なぜなら、そうすることは、自らが劣っていることを容認することになるからだ。民主主義は、ほとんど耐えがたい不幸を経験しないと、自らが劣っていることを決して信じない。>
150年前の立憲君主制時代の言葉なので、多分に差別的ですが、無教養な下層階級には政治の分かりやすさが必要であるとして、政治に演劇性と威厳をもたらす君主制の意義が強調されています。ポピュリズムの蔓延する現代民主主義の病理の原点がここにあると思います。…続…
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…続… ゴダールの最新作のレヴューを金魚ブログにアップしました。テーマがちがいすぎるのでTBはできませんが、このなかにバジョットの言葉を挿入してみました。ゴダールの映画に批判されたぼくたち自身が、真剣に考えなおさないかぎり、これら衆愚政治は地球星に蔓延することになるでしょう。

私は世に倦む日日さまより少し悲観的です。
今後橋下行政によってもたらされた多くの弊害も橋下信者たちは改革の芽を反対派が摘んだためと言い続けるでしょう。そして反対派は自らの生保と無料パスを守りたかったから改革の芽を摘んだのだと、大阪が悪くなったのは全て彼ら、高齢者や貧乏人や公務員や民主社民共産や在日(在日外国人はそもそも選挙権がないのですがね)のせいであると。
今回「票の価値を平均余命とリンクさせるべき」とツイートして話題になった有名ブロガーがいましたが、他にも多くの有名人が高齢者叩きをやっているのを見て驚きました。
秘密保護法が通ったとき、一般人の「ミンス、在日ども、今までと同じと思うなよ」というツイートを読んだのですが、彼らは自分が体制側だから大丈夫と思っているのでしょうが、本当に最後まで無事でいられるのでしょうかね。
一部には橋下を民間閣僚として安倍内閣が迎え入れる話も出ていますし、よみうりテレビはすぐにでも橋下を「そこまで言って委員会」に多額の報酬でレギュラーとするでしょう。(ちなみにこの番組は全国放送となる予定らしいです、ナベツネも自分の目が黒いうちに改憲したいのでしょう)
私たちも決して油断してはならない、取り合えず最悪の結果は避けられましたが、安倍だってよもやの復活を遂げ今に至っているわけですから絶対に気を抜いてはいけないと思います。
次の大阪市長選挙は自民党の柳本氏を推す声が多いようですし、あるいは平松氏が出るのかその辺はわかりませんが、絶対に橋下の傀儡候補を勝たせてはいけないと思います。それは各党お考えになっていただきたいです。
今後橋下行政によってもたらされた多くの弊害も橋下信者たちは改革の芽を反対派が摘んだためと言い続けるでしょう。そして反対派は自らの生保と無料パスを守りたかったから改革の芽を摘んだのだと、大阪が悪くなったのは全て彼ら、高齢者や貧乏人や公務員や民主社民共産や在日(在日外国人はそもそも選挙権がないのですがね)のせいであると。
今回「票の価値を平均余命とリンクさせるべき」とツイートして話題になった有名ブロガーがいましたが、他にも多くの有名人が高齢者叩きをやっているのを見て驚きました。
秘密保護法が通ったとき、一般人の「ミンス、在日ども、今までと同じと思うなよ」というツイートを読んだのですが、彼らは自分が体制側だから大丈夫と思っているのでしょうが、本当に最後まで無事でいられるのでしょうかね。
一部には橋下を民間閣僚として安倍内閣が迎え入れる話も出ていますし、よみうりテレビはすぐにでも橋下を「そこまで言って委員会」に多額の報酬でレギュラーとするでしょう。(ちなみにこの番組は全国放送となる予定らしいです、ナベツネも自分の目が黒いうちに改憲したいのでしょう)
私たちも決して油断してはならない、取り合えず最悪の結果は避けられましたが、安倍だってよもやの復活を遂げ今に至っているわけですから絶対に気を抜いてはいけないと思います。
次の大阪市長選挙は自民党の柳本氏を推す声が多いようですし、あるいは平松氏が出るのかその辺はわかりませんが、絶対に橋下の傀儡候補を勝たせてはいけないと思います。それは各党お考えになっていただきたいです。

住民投票の結果が出た直後の2〜3ヶ月間が非常に重要だと思います.“将軍様”の圧政から解放される見通しがたった今なら,大阪市職員や現場の関係者は口を開いて実態を証言してくれるはずです.そして経済,教育,防災,医療など各分野における過去7年間の停滞や混乱を厳正かつ公正に評価し,橋下某の「負の通信簿」を白日の下にさらす必要があります.それが,今後ふたたびポピュリズムが猖獗を極めるのを防ぐ最も有効な方法ではないでしょうか.

私は大阪府民ですが、この住民投票の結果が出た後、普段は政治の話など口にすることもないネット上の知り合い(主に30~50代の男)が何人か口を開く場面を目にしました。そしてその内容は揃いも揃って賛成で、さらに驚くことに熱烈に賛成している割に賛成の理由が何もないことに愕然としました。口から出てくるのは、「変わらないと」とか「橋下さんが良くしようと頑張ってるのに」とか「このままでいいのか」とか、賛成に回るにしても何か頭の中で論理的に結論を出そうとした経過すら見えない、これが今の社会の中核を担っているはずの人達の言葉なのかと疑うような内容ばかりでした。橋下がキーワードとして連呼していた「二重行政」という言葉すらも出てこない、橋下の主張の受け売りですらない、知的水準そのものを疑わせるようなものしかありませんでした。
それを見てふと感じたのが、この気味の悪さがあのSTAP細胞問題のときと同質のものということです。あのときも小保方を信じた者達は科学的な検討をする気も科学的に考える気も初めからなく、「小保方さんは嘘をつきそうにない」といった空疎な理由だけで信奉して熱狂するばかりでした。そういった人達は政治など他の問題でもやはり同じような行動原理で動くでしょうし、内容が恐ろしく空っぽなのは当然なのかもしれません。
この住民投票が否決に持ち込まれたのはそのような状態から脱した人が少なからずいたためであり喜ばしいことですが、一方でこのような知的水準の劣化を見せ付けられると暗澹たる気持ちにもさせられてしまいます。
それを見てふと感じたのが、この気味の悪さがあのSTAP細胞問題のときと同質のものということです。あのときも小保方を信じた者達は科学的な検討をする気も科学的に考える気も初めからなく、「小保方さんは嘘をつきそうにない」といった空疎な理由だけで信奉して熱狂するばかりでした。そういった人達は政治など他の問題でもやはり同じような行動原理で動くでしょうし、内容が恐ろしく空っぽなのは当然なのかもしれません。
この住民投票が否決に持ち込まれたのはそのような状態から脱した人が少なからずいたためであり喜ばしいことですが、一方でこのような知的水準の劣化を見せ付けられると暗澹たる気持ちにもさせられてしまいます。

今回の投票は大きな遺恨を残される形に持っていかれ
他府県民ながら非情に腹立たしく思っています。
某焼肉屋社長兼芸人などは
投票期間が始まってから行われた程度の勉強会で
分かった様な気になり無責任に投票を呼びかけていました。
それも「大阪の未来」などと美辞麗句の元。
情けない話ですが地方自治について無知な自分だけかも知れませんが
果たして地方自治の仕組みを一朝一夕で理解なんて出来る物なのでしょうか?
今回の選挙はよく理解していない者は投票権を無しにすべきだったのかも知れません。
最近の二言目に「対案を出せ」にも違和感を感じますし
「未来」とか「子供」と美しい国のように(軽く)発言していれば
見えない所でどんな不都合があっても良いという
世の中に嫌悪感を感じます。
他府県民ながら非情に腹立たしく思っています。
某焼肉屋社長兼芸人などは
投票期間が始まってから行われた程度の勉強会で
分かった様な気になり無責任に投票を呼びかけていました。
それも「大阪の未来」などと美辞麗句の元。
情けない話ですが地方自治について無知な自分だけかも知れませんが
果たして地方自治の仕組みを一朝一夕で理解なんて出来る物なのでしょうか?
今回の選挙はよく理解していない者は投票権を無しにすべきだったのかも知れません。
最近の二言目に「対案を出せ」にも違和感を感じますし
「未来」とか「子供」と美しい国のように(軽く)発言していれば
見えない所でどんな不都合があっても良いという
世の中に嫌悪感を感じます。

大阪都構想の住民投票は敗戦の苦難を乗り越えてきた70代以上の世代が本当に良く頑張ってくれました。彼等の労に酬いたい、大きな恩返しをしなければと発奮しました。賛否は北の富裕層と南の貧困層にきれいに分かれました。社会的弱者(貧困、ホームレス、高齢者、在日朝鮮人等)を多く抱える地域に否決が集中しました。仰るように今の若い人たちは苦労を知りません。70代以上の世代が老体に鞭打ちどんな思いで投票に行ったかに思いを馳せて欲しい。戦争を実際に知っている世代があと10年もすればいなくなってしまう。その前になんとかその愚かさ、悲惨さを語り継ぎ次の世代に繋げてゆくこと。今こうして平和に毎日が送れるのも志半ばにして儚く散っていった多くの尊い命の下に在ることを伝えてゆかなければならないと思います。橋下はおそらく叉出てくるでしょう。僅差はそれを物語っています。こういう人間に騙され、その支持者が多いのは世の中がおかしくなっているからでしょう。いじめ、凶悪殺人、ブラック企業、原発問題、不祥事まみれの安倍政権、全て繋がります。もし改憲を問うのであれば70代以上の魂になんとか応えなければと痛感します。
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