憲法9条を相対化する想田和弘の暴言 - 護憲派に対する無知と偏見






典型的なのは、イラク戦争のときの「愛国者法」から始まった、米国における言論の自由を含めた人権状況の実態だろう。われわれが思っているほど、米国は自由な国ではない。ブログは閉鎖されるし、テロリスト認定された者は公民権を奪われる。それは、ダワーが言っていたように、米国が戦争をする「普通の国」だからであり、現在も敵と戦争をしていて、国内の敵に目を光らせているからだ。

by yoniumuhibi
| 2015-05-12 23:30
|
Comments(9)

この記事が上がる直前に色々と言いたいことが溢れて取り留めもないことを書いていました。一旦保存して推敲していたら新記事がアップされたとのツイートを見て拝読するしました。本当に私の言いたいことはここに全て述べられています。ブログ主様には日頃から啓蒙され勇気づけられていますが、今回のことはあまりのことに怒りが先に立ち、うまく言葉が浮かびませんでしたので、代弁して下さったという感覚が強いです。
ここに紹介された毒々しい言葉たち、その発言者は必ず後世の歴史の審判を受けるでしょう。前近代や明治大正などと違って最近はネットを含め「史料」が無限のように存在し、後世の歴史家はネット普及以降の歴史叙述に困ることでしょうが、これらの発言はその時代の中心的イデオローグが何を観念していたか、そのサンプルとして一級史料となるでしょう。新時代の戦争へと傾斜する時期の「戦前期日本」の思想状況は、反戦主義・非戦主義の「戦後日本」を否定するところから始まった、と、おそらくはまとめられることでしょう。…「戦争後」の日本に、過去の歴史をまとめられる知識人が残っていれば、の話ですが。怒りのままにあれらの輩に罵声を投げつけたい気持ちでいっぱいですが、ブログ主様を始め読者の方々にとって単なるお目汚しに過ぎないでしょうからやめておきます。一庶民として、これだけは言いたい、ということだけ言っておきます。想田和弘氏の今回の発言を、護憲派の一庶民として非常に迷惑に感じます。私は今後彼と彼の発言の賛同者を日本国憲法に対する敵対者として認識します。自らを理性的だと信じているのかもしれませんし、「護憲」=リベラルの立場に近いと考えているのかもしれませんが、私はそれは倒錯であり欺瞞に過ぎないと考えます。9条の価値を信じない平和主義はあり得ません。即ち民主主義者であっても平和主義者ではない、そんな者の言う言葉など聞くことはありません。私は十五年戦争体験者ではないし、現代の戦争の体験者でもない。が、9条の理念こそが世界に平和をもたらすと信じます。条文そのものというより、そこに込められた願いが大事なのです。
ここに紹介された毒々しい言葉たち、その発言者は必ず後世の歴史の審判を受けるでしょう。前近代や明治大正などと違って最近はネットを含め「史料」が無限のように存在し、後世の歴史家はネット普及以降の歴史叙述に困ることでしょうが、これらの発言はその時代の中心的イデオローグが何を観念していたか、そのサンプルとして一級史料となるでしょう。新時代の戦争へと傾斜する時期の「戦前期日本」の思想状況は、反戦主義・非戦主義の「戦後日本」を否定するところから始まった、と、おそらくはまとめられることでしょう。…「戦争後」の日本に、過去の歴史をまとめられる知識人が残っていれば、の話ですが。怒りのままにあれらの輩に罵声を投げつけたい気持ちでいっぱいですが、ブログ主様を始め読者の方々にとって単なるお目汚しに過ぎないでしょうからやめておきます。一庶民として、これだけは言いたい、ということだけ言っておきます。想田和弘氏の今回の発言を、護憲派の一庶民として非常に迷惑に感じます。私は今後彼と彼の発言の賛同者を日本国憲法に対する敵対者として認識します。自らを理性的だと信じているのかもしれませんし、「護憲」=リベラルの立場に近いと考えているのかもしれませんが、私はそれは倒錯であり欺瞞に過ぎないと考えます。9条の価値を信じない平和主義はあり得ません。即ち民主主義者であっても平和主義者ではない、そんな者の言う言葉など聞くことはありません。私は十五年戦争体験者ではないし、現代の戦争の体験者でもない。が、9条の理念こそが世界に平和をもたらすと信じます。条文そのものというより、そこに込められた願いが大事なのです。
1

どちらかと言えばリベラルと看做される人の側に戦争の記憶を継承することにおいて「基本的に戦争体験者が多かった時代にしか通用しない」などと言う人がいるのはとても残念である。戦争体験がないことを戦争の現実感を得ることを放棄させる言い訳にさせてはいけないと思う。それは戦争遂行を望む人々の思う壺ではないのか。はだしのゲンを閉架書庫に封じようとする側の喜ぶことではないのか。時間という点で言えば自分は両親も戦後生まれの一見戦争とは隔絶した世代だがまるで明日にでも開戦がありそうな現在の日本にゾッとしている。おそらく護憲勢力が強く経済もバブルの上り坂で希望に満ちていた時代の日本の学校教育で自分は理不尽ないじめにあい、日本に巣食うとてつもない闇の存在を感じた。今よりも戦争の記憶の継承に世間の感心も強く、そのための努力にも前向きな社会でも学校の理不尽ないじめの先には戦争があると思った。行き着く先だと思った。これは自らが受けたいじめを断固容認しないとの覚悟でその原因と背景を探るうちに行き着いた結論である。現在よりも進歩的な本が溢れ、言論も戦争批判が容易にできる空間ではネットがなくても多くの戦争情報に接することが出来た。こんな言論空間の今でも防空法の理不尽さがニュースに上ってくる。どうして戦争の追体験が不可能であるかのような迂闊な言説ができるのか。それは戦争への危機意識を削ぐためのプロパガンダとどう違うのだろう。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

TWされていた"Hearts and Minds"、数十年ぶりに又見てみました。CGでジャングルを砂漠に、アイゼンハワーとダレスをブッシュとネオコンに変えれば"Hearts and Minds"アフガン版とイラク版の出来上がり。アメリカの言ってる事とやってる事は40年たっても全く同じ。
ミッドウェー海戦の日米戦死者全員を調べ上げた澤地さんが、父親太平洋戦争、息子朝鮮戦争、孫ベトナム戦争で亡くなったアメリカ人家族を訪問した話をされていましたが、ひ孫はイラク戦争でという事も十分あり得る。
アメリカのレゾンデートルは戦争、日本の場合は誰が何と言おうと前文と9条!
"Hearts and Minds"の特にラスト10分は北岡伸一と岡本行夫に捧げようと思ったが、急遽変更、想田和弘と"街場"の樹に捧げます。
ミッドウェー海戦の日米戦死者全員を調べ上げた澤地さんが、父親太平洋戦争、息子朝鮮戦争、孫ベトナム戦争で亡くなったアメリカ人家族を訪問した話をされていましたが、ひ孫はイラク戦争でという事も十分あり得る。
アメリカのレゾンデートルは戦争、日本の場合は誰が何と言おうと前文と9条!
"Hearts and Minds"の特にラスト10分は北岡伸一と岡本行夫に捧げようと思ったが、急遽変更、想田和弘と"街場"の樹に捧げます。

度々すみません。先日(サザンシアターの方の)紀伊国屋の洋書売り場をチェックしていたのですが、日本の近現代史のセクション(すごく小さい)にジョン・ダワー、ベアテ・シロタ・ゴードン、「丸山眞男-リベラリストの肖像」の翻訳本が並んでいて、店員さんが「世に倦む」ファンではないかと嬉しくなりました。

安倍を担いで一派がこれから何をやろうとしているか。安倍をただのバカボンだとバカにしてこれを考えないと9条の威力、政府・政治家を縛る威力、これが分からない考え方になってしまうのではないか。政府に戦争をやらせぬ憲法!ブログ主さまのおっしゃるとおりだ。人権から切り離されて9条が別物と考える訳にはいきません。安倍一派は外国とツルんで、一気にドカンと国民の命をば彼らの金に換金することをしようとしてるわけで、戦争のドサクサに人権保障どころか、戦後国民の人権と命と財産こそが彼らの奪おうとしている標的だ。(年金・福祉を軍需へ、命を被ばくさせつつ)
戦後、軍隊を持たぬといいつつ自衛隊をもち続けてきた日本の病巣、体力が弱ったところで湧き出て命を脅かす病巣の細菌のように、今こそ戦時国防省となって一気に日本社会経済を乗っ取ろうとしているところだ、開戦でもって。これはアメリカで太平洋戦争以降に軍部がやった国家乗っ取りと同じだ。9条の守り方がこれまでヌエ的であったことの帰結だ、と猛烈反省したい。政府・政治家に戦争を禁じる憲法!絶対に戦争を止めねば!
戦後、軍隊を持たぬといいつつ自衛隊をもち続けてきた日本の病巣、体力が弱ったところで湧き出て命を脅かす病巣の細菌のように、今こそ戦時国防省となって一気に日本社会経済を乗っ取ろうとしているところだ、開戦でもって。これはアメリカで太平洋戦争以降に軍部がやった国家乗っ取りと同じだ。9条の守り方がこれまでヌエ的であったことの帰結だ、と猛烈反省したい。政府・政治家に戦争を禁じる憲法!絶対に戦争を止めねば!

「憲法9条にノーベル平和賞を」にさっそく署名しました。家族、友達にも、署名サイト、送ってみよう。情報、ありがとうございます。
ノーベル平和賞が真に世界平和への貢献者に与えられるものなら、9条こそもらうべき。絵空事と笑われるかもしれないけれど、世界中の国が戦争を放棄したなら、戦争なんか絶対に起こらない。
ノーベル平和賞が真に世界平和への貢献者に与えられるものなら、9条こそもらうべき。絵空事と笑われるかもしれないけれど、世界中の国が戦争を放棄したなら、戦争なんか絶対に起こらない。

先月(4月)30日でサイゴン陥落から丸40年。米国の壮大な経済活動、シノギの一区切りの日。それに乗っかったSEATOの中でも韓国は、のべ32万6000人という断トツの派兵。今なお被害、加害の後遺症に悩んでおられるご様子。安倍の大叔父が基地の提供に留まったのは憲法9条の賜。ご紹介の識者のコメントには呆れるばかり。ベトナム戦争すらお忘れか。忘れるはずはなく、内心、枯葉剤すら織り込み済みでの「特需」期待との疑義すら。出征兵士の「観察映画」でも企画か。あーあ。災害対策基本法なんて戦災対策基本法に見えてきて。昔から何となくマスコミが韓国軍のベトナム派兵をあまり報じないのは「嫉妬」と感じてきました。安倍は「夏までに」と米国で語路まいてましたが、ペンタゴンのやらせ、トンキン湾事件が1964年8月2日。ほんと恐ろしい。既に南沙諸島を舞台にペンタゴン・ペーパーは書き上がっている気さえ。ベトナムでの遅れに嫉妬していたマスコミ、識者たちは、一気に開戦ムードになだれ込むのでしょうね。もう半分、そうなってますが。「憲法9条にノーベル賞を」ご紹介に深謝。早速署名させていただきました。7万人は少な過ぎ。100万人突破目指し、ほんの少しでもお役に立とうと思います。議員に期待はできず、憲法改悪は国民投票での阻止しか残されていないのかと。座間市の38歳の主婦にも深謝。すばらしいです。
私は20代です。小学生の頃、訳も分からず日本国憲法前文を全文暗記させられましたが今となってはすごくありがたい機会だったなと思います。時々ふとしたときに前文が頭をよぎるんです。そういうときには言葉にできないような世の中の不安を感じたときに起きることが多いです。気付いたときにはすでに時遅し、にはならないように行動したいと思いますが、、思っているだけで行動できない自分がもどかしい。手始めに署名やなにか本を読んだりして勉強していきたいとおもいます。
メールと過去ログ
最新のコメント
今こそ「テニスコートの誓.. |
by 印藤和寛 at 09:18 |
総裁選で石破さんを倒すた.. |
by 人情味。 at 09:29 |
もし山上容疑者が安倍元首.. |
by 人情味。 at 21:23 |
杉田水脈なる人物は論評に.. |
by 住田 at 10:51 |
あれは15年程前.. |
by ムラッチー at 11:27 |
悪夢のような安倍政治から.. |
by 成田 at 13:03 |
ハーバード大学で比較宗教.. |
by まりも at 23:59 |
重ねて失礼いたします。 .. |
by アン at 17:48 |
安倍晋三のいない世界は大.. |
by アン at 13:16 |
今まで、宗教2世の問題に.. |
by さかき at 10:31 |
以前の記事
2022年 08月2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月