『あたらしい憲法のはなし』の中に「立憲主義」の単語がない事実







護憲の立場や立論というものが、時代の流れの中でゆらゆらと変わるということに懸念を覚えるだけである。両陛下の護憲論は、今の流行の立憲主義のテーゼとは無縁のもので、戦後民主主義の時代の憲法観そのものであり、国民も憲法を守る主体であるという認識だ。私もその立場に立つ。

by yoniumuhibi
| 2015-05-08 23:30
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Comments(5)

青文字引用の箇所、素晴らしく。本当に涙が。ひらがなの持つやさしさも発見。目で追ううち、今上陛下のお声に感じられ・・・。早速アマゾンをクリックしましたが、「一時的に在庫切れ、入荷時期は未定です」でしたが、レジだけ済ませ。素晴らしい書籍のご紹介に感謝。涙ぐむうち、BGMは山口百恵の『秋桜』。「明日、嫁ぐ私に」は「明日、戦地へと」に変わりそうな今。はーあ。日弁連もいろいろですね。「人生いろいろ、会社もいろいろ。」続けて言うなら憲法、ボロボロ。ビジネス界隈(生業)だと、第21条第2項なんて、ほんと、ボロボロ。会社に届いた個人宛の封書=開けても構わない⇒上司の前で開ける⇒すべて開けなかればならない。開けるのが当然のご時世。そんな輩に限って、反社(嫌なことば)に特別待遇。それを詰ると、決まって持ち出すのが基本的人権。『あたらしい憲法のはなし』は、チビ孫たちに遺します。
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>憲法は国民全員が守るべきルールだ。したがって、法律や条令や省令が憲法に正しく準拠したものでなくてはならないだけでなく、企業や学校の規則や会則も憲法に則ったものでなくてはならず、憲法違反のものがあってはならない。
おっしゃるとおりです。憲法はもちろん国家権力を縛るもので間違いないけれど、当然国民も、憲法の精神を遵守する使命がある。
渋谷区で同性PSが可決されてから、「同性婚」を推進しようという動きが、主にリベラル系を中心にはじまっています。そして、タレントの女性カップルが、区役所に結婚届を出しに行き、役所から「同性なので受理できません」という理由で着き返された、というニュースが流れました。「同性婚」は、憲法24条の「婚姻は両性の合意にのみ基づき」という条文により現憲法では否定されています。しかしそれを、「憲法は同性婚を禁止していない」と主張し、いわば解釈改憲を試みる言説が、リベラル、左派、フェミニズムサイドから流れてきます。
おっしゃるとおりです。憲法はもちろん国家権力を縛るもので間違いないけれど、当然国民も、憲法の精神を遵守する使命がある。
渋谷区で同性PSが可決されてから、「同性婚」を推進しようという動きが、主にリベラル系を中心にはじまっています。そして、タレントの女性カップルが、区役所に結婚届を出しに行き、役所から「同性なので受理できません」という理由で着き返された、というニュースが流れました。「同性婚」は、憲法24条の「婚姻は両性の合意にのみ基づき」という条文により現憲法では否定されています。しかしそれを、「憲法は同性婚を禁止していない」と主張し、いわば解釈改憲を試みる言説が、リベラル、左派、フェミニズムサイドから流れてきます。

続きです。
これはもし認めてしまうんなら、、憲法9条の軍隊保持の放棄という条文と、自衛隊という軍隊を持っていることとの矛盾とまったく同じ事だと思うのです。「自衛隊は軍隊ではないから憲法には矛盾しない」から、「個別的自衛は戦争の放棄とは矛盾しない」となり、やがて集団的自衛権も解釈により可能だというところまで拡大されたように、条文を恣意的に拡大解釈することは、憲法をなしくずしにし、骨抜きにし、やがて「改憲してもたいしたことない」という空気、イメージにしてしまう第一歩ではないでしょうか。
九条改憲に反対するリベラル勢力、左派は「平和護憲主義」といわれますし、そう自認しているでしょう。その左派リベラルが、この「同性婚」については、その推進・容認に向けて憲法条文を、その文章のままに受け取らず、勝手な解釈を加えて改竄することにためらいがないのです。
この恐ろしい無頓着ぶり、憲法を遵守しようという意識の低さ、そんな都で国家権力の軍国主義者から、憲法を守ることが出来るんでしょうか。
同性婚についてもそうですが、こうした矛盾した態度は、しばしば護憲派の中に見られることで、平和護憲派は本当に憲法を守ろうとしてるんだろうか。九条など、守りたい条文だけ都合よく守ろうとしているだけで、気に入らないところは改憲派と同様、別に守らなくてもいい、と考えているのではないか。
どうしてそんな矛盾した姿勢でいられるんだろう。と不思議でいたところ、「世に倦む日々」さんの、「国民が憲法を遵守しようという意識が低い」という意見を読んで、「なるほど、国家権力は憲法を守らねばならないが、一般国民は憲法を守る必要はない」と考えているのか、と気づきました。一般国民は、都合が悪かったり気に入らなければ、憲法を遵守する義務はないとばかり、同性カップルの婚姻届を喝采し、不受理にした役所を杓子定規だと中傷し、「同性婚は世界の常識!可能になるよう運動していこう」などとシュプレヒコールをあげる。同性婚が世界の常識、だから日本も認めろ、という主張は、軍隊保持は世界の常識!九条破棄して「普通の国」に!という改憲主義者の主張とまるっきり同じではないですか。
わが国の護憲勢力がどんどん先細りしていく理由がわかった気がします。これもひとつの「脱構築」の毒がまわっているのだと。
これはもし認めてしまうんなら、、憲法9条の軍隊保持の放棄という条文と、自衛隊という軍隊を持っていることとの矛盾とまったく同じ事だと思うのです。「自衛隊は軍隊ではないから憲法には矛盾しない」から、「個別的自衛は戦争の放棄とは矛盾しない」となり、やがて集団的自衛権も解釈により可能だというところまで拡大されたように、条文を恣意的に拡大解釈することは、憲法をなしくずしにし、骨抜きにし、やがて「改憲してもたいしたことない」という空気、イメージにしてしまう第一歩ではないでしょうか。
九条改憲に反対するリベラル勢力、左派は「平和護憲主義」といわれますし、そう自認しているでしょう。その左派リベラルが、この「同性婚」については、その推進・容認に向けて憲法条文を、その文章のままに受け取らず、勝手な解釈を加えて改竄することにためらいがないのです。
この恐ろしい無頓着ぶり、憲法を遵守しようという意識の低さ、そんな都で国家権力の軍国主義者から、憲法を守ることが出来るんでしょうか。
同性婚についてもそうですが、こうした矛盾した態度は、しばしば護憲派の中に見られることで、平和護憲派は本当に憲法を守ろうとしてるんだろうか。九条など、守りたい条文だけ都合よく守ろうとしているだけで、気に入らないところは改憲派と同様、別に守らなくてもいい、と考えているのではないか。
どうしてそんな矛盾した姿勢でいられるんだろう。と不思議でいたところ、「世に倦む日々」さんの、「国民が憲法を遵守しようという意識が低い」という意見を読んで、「なるほど、国家権力は憲法を守らねばならないが、一般国民は憲法を守る必要はない」と考えているのか、と気づきました。一般国民は、都合が悪かったり気に入らなければ、憲法を遵守する義務はないとばかり、同性カップルの婚姻届を喝采し、不受理にした役所を杓子定規だと中傷し、「同性婚は世界の常識!可能になるよう運動していこう」などとシュプレヒコールをあげる。同性婚が世界の常識、だから日本も認めろ、という主張は、軍隊保持は世界の常識!九条破棄して「普通の国」に!という改憲主義者の主張とまるっきり同じではないですか。
わが国の護憲勢力がどんどん先細りしていく理由がわかった気がします。これもひとつの「脱構築」の毒がまわっているのだと。

私も憲法は日本国民が守るべきものと教えられてきました(政府は日本国民から成りますから、政府が憲法を守るべきなのは当然です)。立憲主義が言われ出したのが1990年代というご指摘は、なるほどその頃からかと思い当たる気がします。立憲主義を否定はしませんが、やはりそれは憲法の一側面でしかないと思います。
I hereby declare, on oath,・・・
that I will support and defend the Constitution and laws
of the United States of America against all enemies,
foreign and domestic,
例えば、米国の市民権を得るときの帰化宣誓には上記のような「私は憲法を遵守し防護する(≒守る)」という文言があり、また日本の帰化宣誓書にもこれと似た文が記されているようです。民主主義国の国民としては必須の宣誓でしょう。国民が主権者である民主主義の国で、国民に憲法を順守し防護する気がないのなら、憲法が憲法として実効するはずがありませんから。
I hereby declare, on oath,・・・
that I will support and defend the Constitution and laws
of the United States of America against all enemies,
foreign and domestic,
例えば、米国の市民権を得るときの帰化宣誓には上記のような「私は憲法を遵守し防護する(≒守る)」という文言があり、また日本の帰化宣誓書にもこれと似た文が記されているようです。民主主義国の国民としては必須の宣誓でしょう。国民が主権者である民主主義の国で、国民に憲法を順守し防護する気がないのなら、憲法が憲法として実効するはずがありませんから。

立憲デモクラシーの会がやっと重い腰をあげて、シンポジウムも開くみたいです。twitterなどで、「何も声明を出していない」と指摘されていたのが効を奏したのかも知れません。しかし、やはり看板は「立憲主義」です。樋口陽一氏が、共同代表についたので仕方がないのかも知れませんが。ここは、是非シンポジウムに参加して下さり、政治的劣化を促した山口二郎氏に一言「反省しろ」と喝を入れて戴きたくお願い申し上げます。
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