護憲のシンボルと説得力 - ベアテ・シロタを悼んだ皇后陛下の言葉







赤松良子をサロンのブリッジにして、皇后陛下はシロタと高野悦子と膝を交えた親交があったのかもしれない。ラディカルな護憲平和主義に圧倒される。

by yoniumuhibi
| 2015-05-04 23:30
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Comments(7)

天皇皇后両陛下の「気高い理想と清純な精神の実体」を仰ぎ見ると目頭が熱くなります。昨年12月、両陛下インドご訪問の折、天皇陛下は、53年前の皇太子皇太子妃としてのご訪印を振り返られ「民主主義、国際主義、さらには非暴力を旨としたガンジーの思想の流れをくむ平和主義を理想とする国造りへの高い志に触れたことは、今日もなお私どもの中に強い印象として刻まれています。」とのおことばを。その月、ブログ主様は天皇誕生日の陛下の会見、豪雪地帯の高齢者の雪下ろしへの言及を紹介されていました。雪下ろし問題は「高齢者の犠牲増やさぬ対策を」と2011年2月、新聞赤旗も主張。その赤旗は先々月、陸自北部方面隊が隊員、約3万8千人に遺書を書かせていたとスクープ。転載報道もされていたため、万一両陛下のお目にとまったときは、どれほどのお嘆き、お悲しみかと心痛みます。ご教示の通り護憲の崇高な理念を甦らせたのは両陛下の清純な精神に他ならないと思います。地方人ゆえテレビで見るくらいですが、福島瑞穂の護憲は、今の共産党も含めてですが、数少ない固定客、谷町への商売上のリップサービス「護権」との印象。多少メディアの扱いが改善されても、とても広く深く浸透するとは思われず。天皇陛下は日本魚類学会員で28編の論文を発表されており、日本一の激務と思われるご公務を考えるとそれだけで頭が下がります。ブログ主様は小保方問題で―――科学の子として育った~「科学の方法」を厳しく説諭された~今の大衆は科学から疎外されている―――と教示されましたが、両陛下の「気高い理想と清純な精神の実体」は自然科学、換言すればあくなき真理の探究というご努力の賜なのでしょう。絶滅したと思われていたクニマスが生存していたように、憲法を尊び守り続けることが光の中心となるよう、南シナ海に要らぬ波風が立たぬよう祈るばかりです。
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72年にオランダに行ったときレストランで日本人と聞かれて冷淡に扱われた。同伴のドイツ人がオランダ、インドネシア、日本軍の関連話を説明してくれ、天皇陛下が先に来た時車に卵なんかも投げられた云うことも教えてくれた。私の知識はその時、皆無に近く深く恥じ入ったものだ。その後、皇室の方や雅子様が、オランダと日本の交流を昔のように復活させることに力を尽くされたようだと聞いた。日本の政治家が誰も成し得なかったことではないか。私は別に皇室のファンではないが、欧州のメディアが敬意を払ってくれる一貫したシンボルは皇室だと、むしろそれが唯一とも思われるようになってきた。どの国家も必死に生き延びるために大きな眼を外に向けているのに、日本は自分だけしか見えないナルチスト国家ではないかと見える。日本の若者が戦闘に行くなんて考えられない。目的地につくまで皆失神してしまうのではないかと思うほど外界は厳しく不条理にあふれている。9条を守るしかない。

ジャン・ユンカーマン監督の『映画日本国憲法』が5月3日から7日までの5日間、WEB上で全編公開しています。
”5月3日は憲法記念日「映画日本国憲法」全編大公開” で検索してみてください。
日本国憲法を、少しでも変えちゃっていいんじゃないかと思っている方々のすべてに観ていただきたい名作です。
GWのあいだ、この映画に1時間20分を使うことは、ゴールデンどころか、あなたの心のなかに珠玉の宝物を得ることになるでしょう。
● 以下、映画のなかから数人の言葉を書き出しました。
◆ ジョン・ダワー:でも、普通の国とは何ですか? アメリカを普通だと言うなら恐ろしいことです。アメリカは非常な軍国主義に変貌してきたからです。
◆ C・ダグラス・ラミス:アメリカに住んでいると、次々、次々戦争をするのが常識。日本にいると、戦争しないことが常識。平和はあたりまえ。9条は傷だらけだけど「生きている」。9条とは、戦争をする権力を、政府に「持たさない」ということ。…続…
”5月3日は憲法記念日「映画日本国憲法」全編大公開” で検索してみてください。
日本国憲法を、少しでも変えちゃっていいんじゃないかと思っている方々のすべてに観ていただきたい名作です。
GWのあいだ、この映画に1時間20分を使うことは、ゴールデンどころか、あなたの心のなかに珠玉の宝物を得ることになるでしょう。
● 以下、映画のなかから数人の言葉を書き出しました。
◆ ジョン・ダワー:でも、普通の国とは何ですか? アメリカを普通だと言うなら恐ろしいことです。アメリカは非常な軍国主義に変貌してきたからです。
◆ C・ダグラス・ラミス:アメリカに住んでいると、次々、次々戦争をするのが常識。日本にいると、戦争しないことが常識。平和はあたりまえ。9条は傷だらけだけど「生きている」。9条とは、戦争をする権力を、政府に「持たさない」ということ。…続…

…続… ◆ ノーム・チョムスキー:日本は普通の国になれます。例えば1930年代のような。野蛮で凶暴で「中国のならず者さえ押さえ込めばアジアに楽土が築ける」と人びとを煽った時代のように。「普通」とは残念ながらそんなものです。チンギスハーンも、そうですよ。残虐行為や暴力破壊を終わらせるために、人類は特に20世紀にさまざまな試みをしています。ついに人類も理解しはじめたのです。人類がつくった暴力手段は、あまりにも巨大なため、大国を巻き込んだ戦争は、生物すべてを消滅させると… 国連憲章は目的を持って導入されたシステムです。世界平和を実現するために、国際問題における武力行使や、武力で威嚇する行為を排除しようとしたのです。国際法の枠組みともなりました。国連憲章の冒頭にはこのように書かれています。「人類を、戦争の呪いから救いたい」この武力行使に関する規定は、理にかなっていますが、ほとんど守られていません。アメリカはこの規定を忌避しています。でもこれは、世界市民が自国の政府に強いるべき規範です。なのに日本は、そこから遠ざかろうとしています。米国の網目に捕われている日本ですが、まだ選択肢はあるのです。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
もう一言だけ。ベアテ・シロタ氏の貴重な「ベアテの贈り物」を読む機会がありました。ジュネーブに住む日本人の方に貸して頂きましたが、彼女は知る限りいろいろな機会にスイスやフランスなどでこの話題や「日本憲法」の大事さを訴えているようでした。海外でもこのような活動があること一言お知らせを。

天皇ご夫妻は、もはや、最後の”護憲の砦”と言えましょうか。現代の”聖域”か。
今回は、作家、島田雅彦が5月2日(土)に朝日新聞に載せた、ほぼ一面での寄稿文を、引用させてください。朝日新聞を止めてないで良かったと思いました。長文で、ひとつひとつ改憲派の改悪論を叩き、現憲法が現実的と讃えている。
「暴力の連鎖断つ誓い 戦後日本の信用の源 改憲すれば全て失う」「理想でも遺物でもない現実的指針」との中身出し。
「9条を維持さえすれば、いつでも戦争放棄の原則に回帰できるし、中立主義や日米同盟の再考、多国間安全保障の構築などの政治的選択の幅を広げられる」
「戦争は原発にも似て、莫大な負の遺産を後世に残す。好戦的な政治家たちは戦争責任など取る気はさらさらなく、自分たちを支持した国民が悪いと開き直るだろう。」
事実、担保のように”責任は取る”との言葉を、権力者は”軽く”吐く。責任を取ったと辞任しても、死でもってすら、結局、権力者は逃げ「られる」立場。しかし、国民には、後戻りできない災いが残る、ということを、私たちは肝に銘じるべきでしょう。9条には『自国の未来にかけた熱い願い』が込められているのです。
今回は、作家、島田雅彦が5月2日(土)に朝日新聞に載せた、ほぼ一面での寄稿文を、引用させてください。朝日新聞を止めてないで良かったと思いました。長文で、ひとつひとつ改憲派の改悪論を叩き、現憲法が現実的と讃えている。
「暴力の連鎖断つ誓い 戦後日本の信用の源 改憲すれば全て失う」「理想でも遺物でもない現実的指針」との中身出し。
「9条を維持さえすれば、いつでも戦争放棄の原則に回帰できるし、中立主義や日米同盟の再考、多国間安全保障の構築などの政治的選択の幅を広げられる」
「戦争は原発にも似て、莫大な負の遺産を後世に残す。好戦的な政治家たちは戦争責任など取る気はさらさらなく、自分たちを支持した国民が悪いと開き直るだろう。」
事実、担保のように”責任は取る”との言葉を、権力者は”軽く”吐く。責任を取ったと辞任しても、死でもってすら、結局、権力者は逃げ「られる」立場。しかし、国民には、後戻りできない災いが残る、ということを、私たちは肝に銘じるべきでしょう。9条には『自国の未来にかけた熱い願い』が込められているのです。
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