川崎中1殺害事件の説明 - 警察にコントロールされるだけのマスコミ






「がんばらなくていい」の発想と諦観の裏側には、「がんばっても変われない」という経済社会の構造の真実がある。新自由主義の支配が社会の隅々まで及び、アリ地獄のように弱者が抜け出せない物理的な実態がある。戦後民主主義の人間論の背景と土台には、個人が努力すれば報われる大塚久雄的な中産階級の社会原理があった。人に対する優しさ、人に対する厳しさ、その意味がすっかり変わり、戦後民主主義の基礎にあった弁証法的な人間論が消え、「母親も被害者でかわいそうだから責めるのはよせ」が結論になり、その認識と感性が社会の合意になった。「がんばらなくていい」の合唱、弱者への同情論とセンチメントの人工的な横溢、その中で、残酷な殺人事件を媒介したあらゆる責任者の不作為が不問にされ、霞をかけたように周到に不可視化され免責されてゆく。警察とマスコミの手で。正義と真実を求める市民的な態度が無意味化され、ステイブルな骨格と筋肉を持っていた日本人の精神が脆く崩されるままにされている。脱構築主義の阿片的毒素に蝕まれて。

by yoniumuhibi
| 2015-03-04 23:30
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Comments(6)

1人の母親として、まず「お母さん、一体、なにしてたの?どうして気が付かなかったの?」と、問い詰めたい。祖父母を頼って川崎に戻った、というなら、祖父母はどうしてたのか、不可解です。
その一方、母親と言えども、たった一人で子どもを育てることも守ることもできない、という事は声を大にして言いたいのです。そもそも母親になる準備がないまま、子どもを産んでしまう例は、珍しくもない。「神聖な母」という言葉は、母親自身の自己規定ではありえません。
母親もまた、子どもを育てつつ愛しつつ「母」になります。関わる人が多いほど、子どもは育ちやすい。父親を始め家族、近所の人、幼稚園・保育園・学校の関係者、親仲間…などなど。主観的には「あたし、子育て頑張った!!」と思っても、後から思えば、周囲に支えられていた事は多いものです。
この事件の親子は、間違いなく過酷な状況にありました。一言で「ネグレクト」と言われますが、幼児二人を餓死させた母親のケースとは、何が違い、何が同じなのか?島根でも、やはり親の目が届かない暮らしをしていたのか?
分からないことが多すぎます。母親の責任を問うとすれば、憶測ではなく、事実を知る事から始めなければなりません。そこに切り込む「報道」がほとんど無いことが、不可解です。
その一方、母親と言えども、たった一人で子どもを育てることも守ることもできない、という事は声を大にして言いたいのです。そもそも母親になる準備がないまま、子どもを産んでしまう例は、珍しくもない。「神聖な母」という言葉は、母親自身の自己規定ではありえません。
母親もまた、子どもを育てつつ愛しつつ「母」になります。関わる人が多いほど、子どもは育ちやすい。父親を始め家族、近所の人、幼稚園・保育園・学校の関係者、親仲間…などなど。主観的には「あたし、子育て頑張った!!」と思っても、後から思えば、周囲に支えられていた事は多いものです。
この事件の親子は、間違いなく過酷な状況にありました。一言で「ネグレクト」と言われますが、幼児二人を餓死させた母親のケースとは、何が違い、何が同じなのか?島根でも、やはり親の目が届かない暮らしをしていたのか?
分からないことが多すぎます。母親の責任を問うとすれば、憶測ではなく、事実を知る事から始めなければなりません。そこに切り込む「報道」がほとんど無いことが、不可解です。
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この13歳の少年が殺害された事件では、彼の母親の話は出て来るが、母親と離婚した父親の話は出て来ない。母親が離婚して5人?の子供の親権者になったので父親は13歳の少年とは赤の他人になった、というような扱いになっているが、13歳の少年がこのような結末の人生になったことに、彼の父親は何の責任も無いというのは、法律以前に人間の感情としておかしいと思う。

私も普通の親だったら、目にアザを作って帰ってきた段階で警察に連絡するなり動くと思います。
上村君はある意味周りの大人たちの不作為で殺されたようなものだと思います。
もちろん一番悪いのは加害者と加害者を作った親です。
上村君はある意味周りの大人たちの不作為で殺されたようなものだと思います。
もちろん一番悪いのは加害者と加害者を作った親です。

ブログ主様の言われる通りだと思います。そして献花の山。こんなに沢山の人達が花を捧げている。何故亡くなる前に守ってあげれなかったの?亡くなって後では遅すぎる。これだけ沢山の人が、もしせめて匿名で警察にいじめられているのを報告していれば警察も仕方なく動いていたのではと思う。一人一人が子供を守ってあげなければ、このような悲惨な事件は、止まらない。お母さんだけでは、手に負えない悲しい世の中。

確かに新聞記事にはツッコミ所満載。まず上村くんから加害少年に「遊びましょうよ」はないでしょ!しかし未逮捕の仲間に情報を与えてしまうためそれ以上のリークは望めない事は理解できます。担任も何度か訪問したようですが、留守続きなら職場を覗いてみるとか小学校と連携して妹と話すとか出来なかったのか。だとしたら担任への学校のサポートがないから。一方事件の8日前に警察が加害少年と上村くんを完全に引き離す事は実際可能なのか?施設から通学しても登下校は危険、親と繋がるための携帯には奴等もアクセス…では結局余計に暴行されるからボディーガードでもいない限り警察から勧められても上村くん本人が断ると思います。

まず被害者家族の5人と言う子供の多さに驚きました。この母親がDVと貧困の犠牲者と言う前に、無責任な母親と責める前に、日本の義務教育では女性が自分を大切にする事を教えていないのでは、日本ではジェンダー教育が浸透していないのではと言う疑問を抱きました。私は長年、途上国の女性の経済進出の為の教育に関わって来た者ですが、途上国では女性の教育度と子供の数は反比例します。安倍首相の掲げる女性の輝く社会は、根本的な男女共を巻き込んだジェンダー教育無しには一足飛びにはいかないはずです。政府は育児所を増やす等のファシリティー面や女性の幹部を増やすと言ったクオーター制度だけではなくもっと根本的なジェンダー概念教育をする必要があります。道徳教育も結構ですがジェンダー教育こそプライオリティと考えます。安倍さん、日本のジェンダーギャップ問題の根は深いのですから応急処置で上っ面だけ直しったって解決策にはなりませんよ。
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