警察権力と大学の自治 - 芦部信喜による憲法23条の解釈と通説

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by yoniumuhibi
| 2014-11-06 23:30
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Comments(3)

京大は昨年暮れに総長選考の意向投票を守り,意向投票で票を集めた教授が総長に選ばれた。これは最近の政府の国立大学に対する圧力を正面から跳ね返したものだった。京大上層部も,予算やら何からで報復を受けることは覚悟していただろうが,こんなむき出しの暴力を受けるとは予想していなかっただろう。背筋が寒くなっているのではないか。残念ながらブログ主さんの時代観の正しさを示す証拠がまた増えた。
機動隊が大学を取り囲むのは愕然とした。私は法学部出身ではないが,もちろんすぐ東大ポポロ事件を想起した。学校教育法・国立大学法人法改悪は,いわば大学を植民地化する不平等条約で,大学の自治を内側から法的に破壊するものだ(政府は戦後ずっとその地ならしに腐心していた)。それに対して今回の事件は,いわば大学に対する武力による示威である。学教法・国大法改悪では反対運動が起こったが,今回のようなむき出しの暴力に対して黙っているのは筋が通らない。学教法・国大法改悪で反対した組合は何をしているのか。京大が意向投票を守った運動では,組合が前面に出ていたが,その動きと今回当事者になった「過激派」は没交渉だったのだろうか。マスコミ御用達の有識者達は北星学園大学問題であれだけ動いているのに,これに沈黙するのも筋が通らない。
機動隊が大学を取り囲むのは愕然とした。私は法学部出身ではないが,もちろんすぐ東大ポポロ事件を想起した。学校教育法・国立大学法人法改悪は,いわば大学を植民地化する不平等条約で,大学の自治を内側から法的に破壊するものだ(政府は戦後ずっとその地ならしに腐心していた)。それに対して今回の事件は,いわば大学に対する武力による示威である。学教法・国大法改悪では反対運動が起こったが,今回のようなむき出しの暴力に対して黙っているのは筋が通らない。学教法・国大法改悪で反対した組合は何をしているのか。京大が意向投票を守った運動では,組合が前面に出ていたが,その動きと今回当事者になった「過激派」は没交渉だったのだろうか。マスコミ御用達の有識者達は北星学園大学問題であれだけ動いているのに,これに沈黙するのも筋が通らない。
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京大と言えば1925年の治安維持法国内初適用の京都学連事件に33年の滝川事件。戦前の学生や教授達が必死で守ろうとしてきた大学の自治や学問の自由が今まさに危機、、、が、各地で抗議行動も起こらず、各大学からの声明文もなく、「立憲デモクラシーの会」の先生方が緊急記者会見を開く様子もない。さすがに高齢になられたポポロの当事者、元横手市長や吉川勇一さんに頑張れとは言えないが、団塊の世代は?中高年は嫌韓本ばかり読んでみなネトウヨに転向してしまったのか。ただでさえ儲からない学問学部は廃止、新自由主義の嵐の真っ只中の日本の大学。大学の自治や学問の自由より、「マヌケな公安事件」で済ませてしまっていいの?

法学部の学生経験のない身には、このブログ内の憲法構成の論考部分が新鮮です。
>日本国憲法は全99条で構成されている。短いコンパクトな憲法だ。天才法曹家のケーディスの才知と美学が冴えた傑作である。(中略)学問の自由」と「大学の自治」が、一国の社会の幸福と発展において決定的に重要な問題だから、この条文が独立して立てられているのである。<
キーン先生の著書にも再三出てくるケーディスと日本国憲法のことを、(法)学生に戻ったつもりで勉強しなおします。
>日本国憲法は全99条で構成されている。短いコンパクトな憲法だ。天才法曹家のケーディスの才知と美学が冴えた傑作である。(中略)学問の自由」と「大学の自治」が、一国の社会の幸福と発展において決定的に重要な問題だから、この条文が独立して立てられているのである。<
キーン先生の著書にも再三出てくるケーディスと日本国憲法のことを、(法)学生に戻ったつもりで勉強しなおします。
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