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集団的自衛権の政局 - 窮余の策の解散総選挙と閣議決定の正統性

集団的自衛権の政局 - 窮余の策の解散総選挙と閣議決定の正統性_c0315619_15502215.jpg今週号の週刊ポストが、集団的自衛権の是非を問う解散総選挙の可能性について記事を書いている。マスコミでは、まだこの観測を大きく取り上げる報道はなく、その現実的可能性を考えている者は、この時点では少数にとどまるだろう。記憶では、安倍晋三が5/15に官邸会見で集団的自衛権の方針演説をやった直後、国内で最も極右のBSフジの番組に自民党の議員が出演し、解散を仄めかす場面があった。が、その後の報道では特に話題になる場面がなく、安倍晋三が飼育している番組キャスターや政治評論家の口から、解散の観測気球が上げられるという瞬間がない。後藤謙次や田崎史郎の出番となっていない。この2人や岸井成格がテレビで観測を口走り始めると、「永田町で解散風が吹き始めた」状況になる。今のところ、解散風は風速2メートル程度の「軽風」の段階にすぎず、この週刊ポストの記事やBSフジでの自民党議員の発言は、いわゆるブラフであり、安倍晋三が手を回した公明党への牽制の政治だ。現時点では、解散観測のジャブは、安倍晋三が公明党と自民党内への脅迫に使う「奥の手」のちらつかせである。だが、私自身は、解散は十分にあり得るのではないかと予想している。政局の動向を鑑み、安倍晋三の立場に立って考えたとき、この「伝家の宝刀」を抜く以外に、集団的自衛権の解釈改憲を実現する方策があるだろうか。



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集団的自衛権の政局 - 窮余の策の解散総選挙と閣議決定の正統性_c0315619_15514975.jpg

by yoniumuhibi | 2014-05-28 23:30 | Comments(2)
Commented by ゆたか at 2014-05-29 04:44
>公明党と手を切った自民党は、一見、選挙での苦戦は必至と思ってしまいがちだが、野党がこの状態ではとても国民の期待に応えられる党派の存在はなく、小選挙区で勝つ候補は、今は自民党の現職以外に考えられない。選挙の情勢は、客観的に安倍晋三が圧倒的に有利である。

株価暴落でもあれば支持率急落→安倍降ろしの流れになりますから、その前に総選挙をしなければ、という動機もあると思います。この男には。

>今回、自らが主導して博打に出た5/15の会見演説は、ものの見事に失敗して自滅となった。

首相は23日に行われたウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、この問題について国民の理解を得ることは簡単ではないことを認めたそうです。
「国民には理解しにくい課題であり、反対が強い」
と。

そうではないですね。
自分がろくに理解できていもしない課題を、外祖父の私怨を晴らす一念だけで通そうとしたから説得力がなく、反対が強いのです。
Commented by MIrom at 2014-06-12 10:40
小保方で気をとられ、W杯、開会式で盛り上がり
国民の監視の眼が遠くなっているときに
集団的自衛権、閣議決定へと駆け足で急いでます

-澤藤統一郎氏のブログより抜粋=
安倍政権は、どうしてこんなにも焦っているのだろうか。集団的自衛権行使容認問題では、無理に無理を重ねて、国民の不信と保守陣営の軋みや亀裂を招いている。まったく余裕が感じられない。
公明党が、「平和の党」としての立党の精神を守り抜けるか、それとも政権の「下駄の雪」でしかなかったことになるのか。公明党の正念場でもある。


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