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解釈改憲をめぐる政治状況 - 岸井成格の旋回と辺見庸の左翼批判

解釈改憲をめぐる政治状況 - 岸井成格の旋回と辺見庸の左翼批判_c0315619_175671.jpg集団的自衛権の問題について、今回、私は専らそれを政局論として論じている。憲法論や政策論の視角から記事を書いていない。なぜなら、もうこれまで十分に論じてきたからであり、何か付け加える必要のある論点などないからだ。自民が、この解釈改憲の強行の正当化のために、砂川事件の最高裁判決を持ち出してきたことなど、全く噴飯で話にならない。真面目に反論する価値などない。かと言って、いわゆる護憲派の左翼陣営の一人になって正統の論を張ろうという気も起こらない。その理由はいろいろあるが、今年の憲法をめぐる議論の状況を見るかぎり、マスコミの世論調査も含めて、護憲派の方が優勢になっているからであり、天邪鬼が身上の私としては、多勢に与して声を張り上げるモチベーションが起きないことがある。今年は、NHKや日経の世論調査で護憲派が急速に拡大している。日経の世論調査では、調査を始めた2004年以降、初めての出来事として護憲と改憲が同率で並んだ。昨年はダブルスコアで改憲が多数で、改憲が過去最高の比率であったにもかかわらずである。世論が護憲の方向にシフトしていることは疑いない。その現状について、安倍晋三の解釈改憲の暴走に危機感を感じ始めたからとか、チェックを求めるバランス感覚の発動だとか、解説や分析はさまざまにできる。だが、私はそうした評論をする気になれない。この世論の変化と傾向を無邪気に歓迎する気にもなれない。 



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解釈改憲をめぐる政治状況 - 岸井成格の旋回と辺見庸の左翼批判_c0315619_1758846.jpg

by yoniumuhibi | 2014-05-05 23:30 | Comments(3)
Commented by ろうのう at 2014-05-05 23:57
みんないい加減公明党への偏見は捨てるべき。池田大作氏はアクの強い人物ではあるが平和のためにさまざまな活動をしているのもまた事実である。公明党に対して多角的な視点をもつべきであり、今回の政局についてはできるだけ多くの政治家が公明党に加勢するべきである。
Commented by 熊三 at 2014-05-06 01:20
 現在私は67歳ですが、小学・中学校で憲子さん、憲明くん、憲生くん、憲年くん、...など、名前に「憲」の字をもつ同級生がいた事を思い出します。私たちはみな昭和21年、日本国憲法施行の年に生をうけた日本人なのです。両親からは、決して誰もが戦争に熱狂していた訳ではない、何かおかしいとは感じながらも、生活の糧を得ることに精一杯の毎日だった、とよく聞かされました。現在も生きている老母からは、空襲と機銃掃射の恐怖や、本当にあった竹槍訓練の話も聞きました。両親の話には、いわゆる「被害者意識」、「自己弁護」のニュアンスが強いのですが、それは日本国憲法に70年近くも護られて、正しい教育を受けることができた者の後知恵なのでしょう。新憲法に新しい希望を感じ、わが子に「憲」の字のメッセージを託してくれた泉下の父に感謝しています。
Commented by 旅マン at 2014-05-08 13:38
blog主も皮肉る、あてにもならん世論だ(笑)。トリプルスコア近い反対が出ない限り、公明は解釈改憲に毅然とした反対はとらないだろう。さらに言えば公明が万が一にも、連立離脱したところで有り余る程の安倍シンパ議員どもが賛同に回るのは、間違いない!!
おそらく、全権委任法パス前のカトリック中央党みたいな気分なんじゃないかな?
社共のていたらく、辺見氏の御指摘等、しごくまっとうなんだが、こんな険しい現実下で未だに『宇都宮陣営が…』と噛み付く人々にも呆れますな。本当に大切なことって百の理屈より、一人の命じゃないですかね?
尖閣などで紛争まがいになればソッコー、憲法は破棄されかねん。喧嘩やめよう


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